新型レクサスLSはどこが変わった?性能や特徴、最新テクノロジーを解説
高級車の頂点に君臨するレクサスLSの最新モデルが2023年10月に登場しました。洗練されたデザイン、革新的な技術、そして比類なき乗り心地を備える新型レクサスLSは、究極のフラッグシップセダンとして注目を集め続ける存在です。
では、その真価はどこにあるのでしょうか。そこでこの記事では、価格や性能、燃費の面での進化をはじめ、新型レクサスLSの魅力を徹底解説します。
※目次※
・フラッグシップセダンの新型レクサスLSは、2023年の一部改良により、走行性能や外装デザインがさらに進化。
・新型レクサスLSはエンジンモデルの「LS500」とハイブリッドモデルの「LS500h」に大別され、豊富なグレードが展開されている。
・新型レクサスLSは日本の匠の技と最先端技術が融合され、安全性と快適性が高いレベルで両立しているのが魅力。
新型レクサスLSの概要
レクサスの最高級セダン「LS」が2023年10月に一部改良され、新たな魅力をまとって登場しました。まずは、新型LSの発売日や主な変更点、フラッグシップセダンとしての位置づけと特徴、進化した外装デザインについて詳しく解説します。
新型LSの発売日と主な変更点
レクサスの最高級セダン「LS」が2023年10月16日に一部改良され、新型モデルとして登場しました。高級ホテルのスイートルームが走り出したかのような、洗練された走行性能と快適性が特徴です。
今回の改良では、操縦安定性と乗り心地の向上に重点が置かれました。ボディ剛性を高めるラジエーターサポートブレースの追加や、サスペンションの締結工程の高精度化により、ドライバーの意のままに操れる走行性能が実現しています。
さらに、後輪操舵システム「DRS」をAWD車にも採用し、高速走行時の安定感と低速時の取り回しの良さを両立させています。
安全面では最新の「Lexus Safety System+」を搭載し、歩行者や自転車との衝突回避支援など、先進の予防安全技術が大幅に進化しました。
フラッグシップセダンとしての位置づけと特徴
レクサスLSは、トヨタの高級車ブランド「レクサス」が誇るフラッグシップセダンです。外装も内装も、匠の技によって磨き上げられており、洗練されたデザインと革新的なテクノロジーが融合した、単なる移動手段を超えた感動体験を提供します。
LSの魅力は、圧倒的な静粛性と乗り心地です。雲の上を走っているような滑らかな走行感覚は、乗る人を非日常の世界へと誘います。後席空間はファーストクラスの機内さながらの快適さです。
さらに、「感情を揺さぶるエモーショナルな走り」を追求し、パワフルなエンジンと高度な運転支援システムを搭載しています。オーナーの感性を刺激し、所有する喜びを感じさせる究極のラグジュアリーカーといえるでしょう。
新型LSの外装デザインの進化
新型レクサスLSの外装デザインは、日本の伝統美と先進技術を融合させた挑戦的なデザインに進化を遂げました。
特筆すべきは「銀影ラスター」と呼ばれる革新的な塗装技術です。まるで液体金属が流れるような、鏡面のような滑らかさと強い反射による陰影のコントラストが実現しました。
フロントマスクには、レクサスの象徴であるスピンドルグリルの進化形が採用されています。数千個の面で構成された緻密なメッシュパターンは匠の手作業で仕上げられ、高級感を漂わせる存在です。
サイドビューにおいては、ドアガラスと窓枠の段差を極限まで減らしたフラッシュサーフェイスウインドゥにより、流麗なシルエットを実現しました。風を切り裂くように走る姿は、見る者を魅了します。
新型レクサスLSの価格とグレード別の特徴
新型レクサスLSは、高級セダンの頂点に立つフラッグシップモデルです。エンジンモデルの「LS500」とハイブリッドモデルの「LS500h」に大別され、豊富なグレード展開と充実した装備から、ニーズに合わせて選択できます。
各グレードの価格帯や特徴、最新テクノロジーに加え、スポーツモデルのF SPORTについても確認しましょう。
新型レクサスLS各グレードの価格帯
新型レクサスLSは大別すると、エンジンモデルの「LS500」とハイブリッドモデルの「LS500h」という2種類で展開されています。さらに、それぞれ「I Package」「version L」「EXECUTIVE」「F SPORT」など、豊富なグレードが用意されたラインアップです。
LS500の価格帯は、エントリーモデルの「I Package」が1,094万円から、最上級グレードの「EXECUTIVE」が1,564万円からに設定されています。一方LS500hは「I Package」が1,240万円から、「EXECUTIVE Advanced Drive」が1,799万円からと、より高価格帯の設定です。
各グレードはFRとAWDから選択可能で、装備内容や仕様により価格が変動します。例えば、スポーティーな走りを楽しめる「F SPORT」や、快適装備が充実した「Version L」など、ニーズに合わせて選択できるのが特徴です。
LS500 |
LS500h |
||
グレード |
価格(税込) |
グレード |
価格(税込) |
I package(FR) |
1,094万円 |
I package(FR) |
1,240万円 |
I package(AWD) |
1,142万円 |
I package(AWD) |
1,288万円 |
F SPORT(FR) |
1,218万円 |
F SPORT(FR) |
1,364万円 |
F SPORT(AWD) |
1,266万円 |
F SPORT(AWD) |
1,412万円 |
version L(FR) |
1,396万円 |
version L(FR) |
1,542万円 |
version L(AWD) |
1,444万円 |
version L(AWD) |
1,590万円 |
EXECUTIVE(FR) |
1,564万円 |
version L Advanced Drive(AWD) |
1,637万円 |
EXECUTIVE(AWD) |
1,612万円 |
EXECUTIVE(FR) |
1,710万円 |
|
|
EXECUTIVE(AWD) |
1,758万円 |
|
|
EXECUTIVE Advanced Drive(AWD) |
1,799万円 |
新型レクサスLS各グレードの基本スペック
ラグジュアリーセダンの新型レクサスLSは、全長5,235mm、全幅1,900mmという大型のボディを持ち、車内にもゆったりとした空間が確保されています。それに加えて、3.5L自然吸気V6エンジンが力強い加速を可能にし、走りの質感がさらに進化しました。
さらに、エンジン音などを低減することで静粛性を高め、乗車時の振動を抑えることにも成功しています。V6エンジンに加え2基のモーターを搭載したハイブリッドモデルは、さらに優れた静粛性と燃費性能を実現しています。
アクセルを踏み込んだ際だけでなく、あらゆる走行シーンにおいて快適さとラグジュアリーを感じられる、フラッグシップにふさわしい1台です。
項目 |
LS500 |
LS500h |
全長 |
5,235mm |
5,235mm |
全幅 |
1,900mm |
1,900mm |
全高 |
1,450~1,460mm |
1,450~1,460mm |
ホイールベース |
3,125mm |
3,125mm |
車両重量 |
2,130~2,320kg |
2,190~2,400kg |
乗車定員 |
5 |
5 |
パワートレイン |
3.5L V型6気筒インタークーラー付ツインターボエンジン |
3.5L V型6気筒エンジン+モーター |
最高出力 |
310kW(422PS)/6,000rpm |
エンジン:220kW(299PS)/6,600rpm モーター:132kW(180PS) |
最大トルク |
600N・m(61.2kg・m)/1,600~4,800rpm |
エンジン:356N・m(36.3kg・m)/5,100rpm モーター:300N・m(30.6kg・m) |
F SPORTの特徴と魅力
F SPORTは、レクサスLSの中でも特別な存在といえるモデルです。スポーツカーを操るような感覚を、高級セダンで味わえるという魅力があります。
F SPORT専用のチューニングにより、走行性能が大幅に向上しました。リニアソレノイド式AVSの採用により、乗り心地と操縦安定性が高次元で両立されています。
外観においては、専用スピンドルグリルや20インチアルミホイールが、スポーティーな個性を主張するポイントです。車内に目を向けると、ホールド性に優れた専用本革スポーツシートや、ディンプル加工されたステアリングが、ドライバーの走りへの期待感を高めます。
F SPORTは、LSの持つ高級感にスポーティーさを見事に融合させた、「走りの匠」と呼ぶにふさわしいモデルです。
新型レクサスLSの走行性能と最新テクノロジー
新型レクサスLSは、走行性能と最新テクノロジーの面で大きな進化を遂げました。洗練されたエンジンとハイブリッドシステム、優れた走行性能と乗り心地、そして最先端の運転支援技術と安全性能を備えています。
新型LSのフラッグシップモデルとしての地位を確立させているさまざまな特徴を、ここで詳しく見ていきましょう。
エンジンとハイブリッドシステムの詳細
新型レクサスLS500hは、3.5L V6エンジンと2基のモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用しています。
マルチステージハイブリッドトランスミッションと呼ばれる革新的な変速機構を備え、10段変速制御と相まって、スムーズかつ力強い加速が可能です。軽くアクセルを踏むだけで滑らかに加速する感覚は、まさに至福の走りといえるでしょう。
一方LS500は、3.5L V6ツインターボエンジンと10速ATの組み合わせにより、静粛性と俊敏性を両立させています。このパワートレインは、ドライバーの意図を瞬時に察知し、思い通りの走りを提供するため、優雅さと力強さを兼ね備えた走りが楽しめるでしょう。
走行性能と乗り心地の向上ポイント
新型レクサスLSは、走行性能と乗り心地の向上に徹底的にこだわりました。ボディ剛性の向上により、ドライバーの操作に対する応答性が格段に向上しています。さらに、ラジエーターサポートブレースの追加で、ステアリング操作がより正確に車体に伝わり、優れた操縦安定性が実現しました。
サスペンションの締結工程も高精度化され、締結トルクが高められています。これにより、路面からの振動が効果的に吸収されるため、雲の上を走っているような上質な乗り心地を味わえるでしょう。
さらに、AWD車にもDynamic Rear Steering(DRS)が搭載され、低速での小回り性能と高速走行時の安定性が向上しました。狭い駐車場でも、大型セダンとは思えない取り回しの良さを実現しています。
最新の安全性能
新型レクサスLSは最新の安全性能を搭載し、ドライバーの安全・安心をサポートします。常に乗員の安全を見守る存在といえるでしょう。
中核となるのは、「Lexus Safety System +」と呼ばれる予防安全パッケージです。このシステムには、衝突回避支援や車線逸脱警報、レーダークルーズコントロールなど、多彩な機能が含まれています。
さらに、プロアクティブドライビングアシストの強化により、歩行者や自転車との接近時にステアリング操作をサポートするなど、より細やかな安全支援を実現しています。
新型レクサスLSの燃費性能と環境への取り組み
新型レクサスLSは、高級車の走りを損なうことなく、環境性能も追求しています。燃費性能の向上と環境への配慮は、近年の自動車に求められる重要な要素です。
ここからは、新型LSの燃費データや燃費改善のポイント、さらにエコドライブモードや省エネ機能について確認しましょう。
燃費データと燃費改善のポイント
新型レクサスLSの燃費は、モデルによって異なります。LS500hのWLTCモード燃費は、FRで13.6km/L、AWDで12.5~12.6km/Lです。一方LS500は、FRで10.1km/L、AWDで9.5km/Lとなっています。
燃費向上のために、LSはさまざまな先進技術を採用しています。LS500hでは、V6エンジンと2基のモーターを組み合わせたマルチステージハイブリッドシステムが、スムーズな加速と低燃費を両立させました。LS500では10速ATの採用により、高速走行時のエンジン回転数を抑え、燃費向上に貢献します。
さらに、アイドリングストップ装置や電動パワーステアリングなど、共通の燃費向上技術も採用されました。これらの取り組みにより、LSは高級車らしい走りの質感を保ちながら、環境にも配慮した性能を実現しているのです。
モデル |
WLTCモード燃費 |
LS500(FR) |
10.1km/L |
LS500(AWD) |
9.5km/L |
LS500h(FR) |
13.6km/L |
LS500h(AWD) |
12.5~12.6km/L |
新型レクサスLSの環境性能
新型レクサスLSは、地球環境に配慮した数多くの取り組みも実施しています。そのひとつが、素材の製造から始まり車両の製造、走行、メンテナンス、廃棄という、1台の車のライフサイクル全体を通したCO2排出量の低減です。
特にLS500hは、マルチステージハイブリッドシステムの採用により、走行時のCO2排出量を大幅に削減しました。また、アイドリングストップ機能やLEDライトの採用により、さらなる燃費向上が実現しています。
また、VOC(揮発性有機化合物)や環境負荷物質(鉛、水銀、カドミウムなど)の削減、リサイクルの推進などにより、車内の空気を清潔に保ちつつ、環境への負荷の低減も実現するという成果も出しています。
新型レクサスLSの内装と快適性
新型レクサスLSの車内は、乗る人全てを魅了する上質な空間です。高級感あふれるインテリアデザイン、最新のサポートサービス、そして快適性を高める先進装備の数々が、ドライビング体験を格段にアップさせてくれます。
ここからは、日本の伝統美と最先端技術の融合、安全性と快適性を両立させた運転支援システム、五感を満たす装備など、新型LSの魅力的な内装の特徴を見ていきましょう。
高級感あふれるインテリアデザイン
新型レクサスLSの車内は、高級旅館のような上質な空間です。日本の伝統美と最先端技術が融合し、乗る人全てを包み込む快適さを提供します。
特筆すべきは「月の道」をテーマにした内装デザインです。プラチナ箔や西陣織などの伝統工芸を駆使することで、ほのかな月明かりが水面に描く光と影の情景が表現されています。
シートには厳選された素材を使用し、高度な縫製技術により、きめ細かくシルキーな肌触りが表現されています。後部座席には22Way調整式リヤパワーシートを採用し、最適な姿勢でくつろぐことが可能です。
最新のサポートサービス
新型レクサスLSには、最新のサポートサービス「Lexus Teammate」が搭載されています。これは、安心感を提供する高度な運転支援システムです。
高速道路では「Advanced Drive」が活躍し、車線維持や車間距離の調整、さらには車線変更を伴う追い越しまで支援します。長距離ドライブの疲労が大幅に軽減されるでしょう。
渋滞時には「Advanced Drive(渋滞時支援)」が、ストレスフルな状況をスムーズにナビゲートします。そして駐車時には「Advanced Park」が複雑な操作を自動で行うため、誰でも安心して駐車が可能です。
このような安全で快適なドライビング体験を提供するサービスにより、次世代の移動体験を味わえるでしょう。
快適性を高める先進装備の数々
新型レクサスLSは、乗員の五感を満たす先進装備の数々で快適性を追求します。専属のコンシェルジュのような「コネクティッドナビ&エージェント」は、最適なルート案内や音声対話サービスで、ドライブをスマートにサポートする存在です。
車内エンターテインメントも充実しており、12.3インチディスプレイオーディオはApple CarPlayやAndroid Autoに対応します。
上位グレードには23個のスピーカーを備えた「マークレビンソン リファレンス3Dサラウンドサウンドシステム」が搭載され、コンサートホールさながらの臨場感を実現する音響システムです。さらに、「ナノイーX」が車内の空気環境を快適に保ちます。
これらの装備が、新型LSを単なる移動手段から、究極の快適空間へと昇華させるポイントです。
まとめ
新型レクサスLSは、最新のテクノロジーと洗練されたデザインを融合させた、フラッグシップセダンです。各グレードの特徴や価格帯、走行性能や燃費性能を確認すると、その魅力を具体的に感じられるでしょう。
最新の安全技術や運転支援システム、内装の高級感や機能性は、快適性と環境への配慮の両立を実現しており、ビジネスエグゼクティブのニーズに応える1台といえます。
【この記事の執筆者】
五十嵐巧
大手出版社での書籍編集を皮切りに、25年以上にわたり書籍・雑誌・Webメディアの編集・ライティングに携わる。現在はフリーランス編集者・ライターとして活動し、複数の自動車メディアでもコンテンツの編集・執筆に取り組む。豊富な取材経験と専門知識を活かし、読者に信頼される情報を提供し続けている。
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