フリードの3列目シートは使いやすい?特徴や広さを徹底解説!
コンパクトミニバンは、大人数で移動できるだけでなく、扱いやすいサイズで日本の道路環境に適しています。フリードは人気のコンパクトミニバンですが、人や荷物を乗せる上で3列目の広さや使い勝手が気になる方もいるでしょう。
そこでこの記事では、フリードの3列目シートの特徴を紹介するとともに、荷室の使い勝手やインテリアの質感など魅力的なポイントについても解説します。フリードのライバル車の特徴も把握できるので、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
3.6人乗りと7人乗りモデルで3列目シートが使いやすいのは?
・フリードは人気のあるコンパクトミニバンで、広い室内空間と使い勝手が特徴のモデル。
・フリードの3列目シートは、2列目シートを前にスライドさせることで大人が乗れる広さを確保できる。
・フリードには6人乗りと7人乗りが用意されており、シートアレンジや3列目シートへのアクセスの方法が異なる。
ホンダ フリードはどのような車?
車を購入する際は、車の基本的な情報を知っておくことが大切です。ここでは、フリードの特徴や基本スペックについて解説します。スペックをある程度把握しておくと、車選びの際の指標になるので、ぜひ参考にしてください。
ホンダ フリードの特徴
ホンダが販売するフリードは、2008年5月に初めて登場したコンパクトミニバンです。「フリーライフ・クリエイション」がコンセプトで、低床・低重心設計により実現した広い室内空間を、ライフスタイルに合わせて自在に使えるモデルとしてデビューしました。
さらに、2016年9月にフルモデルチェンジを実施し、現在販売されているのは2代目となります。通常のフリードは3列目シートを搭載したモデルで、他にも2列シートで5人乗りのフリード+をラインアップしている点が特徴です。
ホンダ フリードの基本スペック
3列目シートの特徴や室内空間の広さを把握するためにも、まずは基本スペックを押さえておきましょう。基本スペックが分かると、ライバル車種との違いに気付けます。以下の表をご覧ください。
モデル |
フリード |
全長【mm】 |
4,265 |
全幅【mm】 |
1,695 |
全高【mm】 |
1,710~1,735 |
ホイールベース【mm】 |
2,740 |
車両重量【kg】 |
1,350~1,520 |
最低地上高【mm】 |
135~150 |
最小回転半径【m】 |
5.2 |
エンジン排気量【cc】 |
1,496 |
エンジン最高出力【kW(PS)/rpm】 |
ガソリン車:95(129)/6,600 ハイブリッド車:81(110)/6,000 |
エンジン最大トルク【N・m(kgf・m)/rpm】 |
ガソリン車:153(15.6)/4,600 ハイブリッド車:134(13.7)/5,000 |
フロントモーター最高出力【kW(PS)/rpm】 |
ハイブリッド車:22(29.5)/1,313-2,000 |
フロントモーター最大トルク【N・m(kgf・m)/rpm】 |
ハイブリッド車:160(16.3)/0-1,313 |
燃料消費率(WLTCモード)【km/L】 |
15.6~20.9 |
(2024年6月時点の情報です)
フリードのボディサイズは全長4,700以下・全幅1,700mm以下・2,000mm以下で、エンジン排気量が2,000cc以下のため、5ナンバーに属する扱いやすいサイズが魅力のひとつです。最小回転半径が5.2mのため、ミドルサイズのミニバンよりも小回りが利きます。
ガソリンモデルとハイブリッドモデルがあり、エンジン排気量は同じですが出力は異なります。ガソリンモデルのエンジンのほうがハイパワーですが、ハイブリッドモデルはモーターにより発進から強いトルクが発揮されるため、ストップアンドゴーを繰り返す街中では特に走りやすいでしょう。
フリードの3列目シートの特徴や広さ
フリードは3列シートのコンパクトミニバンですが、5ナンバーサイズの車体であるため、3列目にはどの程度の広さがあるのか気になるところでしょう。ここでは、フリードの3列目シートの特徴と広さ、2列目シートとの違いについて解説します。
3列目シートの特徴
フリードの3列目シートは、1列目や2列目シートよりもコンパクトなサイズです。背もたれや座面の面積が小さく、対してヘッドレストは大きめのものが採用されています。
大人が乗車する場合、快適とはいえませんが、短い距離の移動であれば特に問題ないでしょう。小さなお子さんであれば、3列目シートでも十分なサイズが確保されています。
3列目シートの広さ
フリードの3列目シートは、コンパクトなボディサイズの影響を受ける部分であるため、広いとはいえません。ただし、2列目シートを前方にスライドさせることで、大人が乗れる広さを確保できます。頭上の空間も開放的とはいえませんが、高さは十分です。横幅については左右に大人2人が乗っても肩が当たることはないでしょう。
2列目シートとの違い
フリードの2列目シートは、3列目シートよりも広々しています。最大360mmのスライド機構が備わっており、最後部までスライドさせれば大人が足を伸ばすことも可能です。
また、背もたれや座面の面積が広く、特にキャプテンシートを採用した6人乗りモデルの2列目シートは、体をしっかりとサポートしてくれます。長距離移動でも快適に過ごせるでしょう。
6人乗りと7人乗りモデルで3列目シートが使いやすいのは?
フリードには、6人乗りと7人乗りモデルが用意されています。7人乗りモデルは2列目がベンチシートタイプとなっており、最大で3人乗車可能です。ただし7人乗りの場合、3列目へ乗り込む際、2列目シートを折りたたまなければなりません。
一方でキャプテンシートを採用した6人乗りモデルは、2列目シートの間にスペースが確保されているため、そこから3列目へ移動できる点がメリットです。7人乗ることを想定していない場合は、6人乗りモデルのほうが使いやすいといえるでしょう。
フリードの室内空間や荷室の特徴
ここでは、フリードの室内空間と荷室の広さ、そしてシートアレンジのバリエーションについて解説します。展示車や試乗車を確認する前に、これらの情報をしっかり押さえておくとお、より購入の判断がしやすくなるでしょう。
室内空間の広さ
日常使いにおいて、室内空間の広さは快適性に直結する重要なポイントです。フリードの室内空間は以下の広さが確保されています。
モデル |
フリード |
室内長【mm】 |
3,045 |
室内幅【mm】 |
1,455 |
室内高【mm】 |
1,275~1,285 |
(2024年6月時点の情報です)
フリードは全長が抑えられているため、ミドルクラスのミニバンと比較すると、室内長が短めです。ただし、2列目シートのスライドをうまく調整することで、どの座席でも大人が十分着座できる広さがあります。ただ体格は人それぞれですので、購入する前に乗る人を想定して実車を確認することが大切です。
荷室の広さ
フリードは全長が抑えられている分、3列目シートを使用した場合、荷室は買い物袋を置くくらいの広さしかありません。ラゲッジスペースの高さは1,255mmで開口部の最大幅が1,080mm、最低地上高は480mmと低めで荷物を積み込みやすいですが、奥行きが小さいため大きめのものを置くことは難しいでしょう。
ただし、3列目シートを跳ね上げれば荷室空間を拡大できます。また、5:5分割のため1つの座席を確保しつつ、荷室スペースを広げることが可能です。
シートアレンジ
フリードのシートアレンジは、6人乗りと7人乗りで異なる部分があります。まず共通するのは、1列目のシートバックを後方に倒すことで、横になれる休憩スペースを作り出せる点です。また、2列目のシートバックを後ろに倒すと、3列目に座って足を伸ばせます。
6人乗りと7人乗りのシートアレンジで異なるのは、2列目を折りたためるかどうかです。7人乗りの場合、2列目シートを折りたたみつつ前方に跳ね上げることで、広々とした荷室スペースを作り出せます。
フリードはシート以外にも魅力が満載
2代目フリードは、室内空間の広さ以外にも、さまざまな魅力があります。エクステリアにマッチした個性的なボディカラー、リラックスできるインテリアデザイン、機能的な両側パワースライドドアなど、多彩な魅力にあふれています。
ここでは、これらの魅力的なポイントについて深掘りしていきましょう。
豊富なボディカラー
2024年6月時点において、フリードのボディカラーには個性的なカラーが豊富に用意されています。通常モデルの場合、以下の8色から選択可能です。
・プレミアムクリスタルブルー・メタリック
・シルバーミストグリーン・メタリック
・プラチナホワイト・パール
・スーパープラチナグレー・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・プレミアムクリスタルガーネット・メタリック
・フィヨルドミスト・パール
・トワイライトミストブラック・パール
原色のカラーが好きな方には、プレミアムクリスタルブルー・メタリックやプレミアムクリスタルガーネット・メタリックが候補になるでしょう。どれも質感の高い色味になっています。また、ラグジュアリーな雰囲気にしたい場合は、クリスタルブラック・パールやトワイライトミストブラック・パールがおすすめです。
他にも、フリード ハイブリッド クロスターの特別仕様車「BRACK STYLE」には、カジュアルな印象のソニックグレー・パールが設定されています。スタイリッシュな色合いで街乗りにもアウトドアにもはまります。
上質なインテリア
居心地の良い室内空間で重要なのは、広さだけでなく使用されている素材など質感です。フリードはインパネの一部に木目調パネルを使用することで、落ち着いた空間を演出している他、触り心地の良いシート素材を使用し質感を高めています。
通常モデルのフリードは、インテリアカラーがモカとブラックから選択できます。さらにクロスターはプライウッドの木目調パネルが採用され、ステッチの入ったダークブラウンとブラックのシートによりシックな雰囲気です。
両側パワースライドドア
ミニバンの魅力のひとつは、乗降性に優れたスライドドアが採用されている点です。一般的なヒンジドアは隣の車などの障害物にぶつけてしまう可能性があり、風が強い日はヒヤヒヤするでしょう。フリードは全グレードに両側パワースライドドアを標準装備しており、ぶつける心配がありません。
両側パワースライドドアは、ドアハンドルを引くだけで開閉でき、リモコンキーや運転席のスイッチからも操作できます。
フリードのライバル車!3列シートのコンパクトミニバン
フリードは高い完成度を誇るコンパクトミニバンですが、ライバル車も負けていません。ここでは、フリードと比較検討したいトヨタから販売されているシエンタと、日産のNV200バネットの特徴を紹介します。どの車が自分自身のニーズにマッチしているのか、ぜひチェックしてみてください。
トヨタ シエンタ
トヨタ シエンタは、フリードの強力なライバルです。フリードと同等のボディサイズで、室内空間の広さについても大きな差はありません。3列目シートに関しては、フリードよりも簡素なものとなっており、横幅が小さく短い距離の移動を想定したものといえるでしょう。
ただし、シエンタの3列目で特徴的なのは、2列目シートの下に3列目シートを格納できる点です。そのため荷室空間が広く、多くの荷物を積み込めます。
(参考:『シエンタ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
日産 NV200バネット
日産から販売されているNV200バネットは、フリードやシエンタよりも大きめのミニバンです。全幅は同じですが、全長と全高が大きく、室内空間の広さをより重視する方に向いています。
NV200バネットは2人乗りや5人乗りのグレードがほとんどで、乗用というよりも貨物タイプの車です。7人乗り3列シートはグレード「16X-3R」が設定されており、3列目にエアコン吹き出し口が備わっているため快適に過ごせます。
(参考:『NV200バネットワゴン(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
フリードは広い室内空間があり、使い勝手に優れたコンパクトミニバンです。3列目シートはサイズが小さめですが、2列目をスライドさせるだけで大人が座れるスペースを確保できます。短い距離の移動なら問題ないでしょう。
荷室スペースに関しては、3列目シートを使用する最小限の空間しかありません。ただし、3列目シートは跳ね上げて格納でき、積載スペースを拡大できます。落ち着いたインテリアで、内装カラーを選べるのも魅力でしょう。ライバル車となるトヨタ シエンタや日産 NV200バネットとも比較し、自分のニーズに合った車選びをかなえましょう。
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【この記事の執筆者】
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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