ホンダのスポーツカーの歴史を見てみよう!進化の過程とラインアップ

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ホンダのスポーツカーの歴史を見てみよう!進化の過程とラインアップ

ホンダのスポーツカーの歴史を見てみよう!進化の過程とラインアップ

1948年に2輪車の生産から始はじまった「本田技研工業株式会社」が、4輪車の生産を開始したのは1963年になります。それ以来、ホンダは数多くのスポーツカーを生み出し、F1をはじめさまざまなモータースポーツに参戦してきました。

 

「Type R」をはじめ、さまざまなスポーツカーを世に送り出し、「スポーツカーと言えばホンダ」とも言われるほど、世界中のファンに愛されています。本記事では、魅力あふれるホンダのスポーツカーを紹介します。

 

※目次※

1. ホンダのスポーツカーの歴史を見てみよう

2. 新車購入ができるホンダのスポーツカーは2種類のシビックのみ

3. ホンダのスポーツカーが持つ特徴や今後は?

4. ホンダ以外のスポーツカーも捨てがたい

5. まとめ

 

■POINT

・ホンダは4輪車の生産を開始して以降、軽自動車からスーパースポーツまで数多くのスポーツカー生み出してきた

・元々「エンジン屋」であるホンダは、現在もエンジン開発に力を入れており、モータースポーツで培った技術が生かされている

・数多くのスポーツカーが生産終了となり、現在、新車購入できるホンダのスポーツカーは2種類のシビックのみ

 

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ホンダのスポーツカーの歴史を見てみよう

ホンダのスポーツカーの歴史を見てみよう!進化の過程とラインアップ

ホンダ初の4輪車は、1963年に発売された「T360」という軽トラックでした。その翌年からF1への参戦を開始し、そこで得たノウハウを市販車に反映させ、数々の魅力的なスポーツカーを生み出してきました。

 

ここでは、ホンダのスポーツカーの中でも代表的なモデルをピックアップして紹介します。

 

1962年に登場したスポーツ360

スポーツ360は、四輪車事業への進出を目指してホンダが開発を進めていた軽自動車規格のオープン2シーターのスポーツカーです。1962年6月に、当時はまだ建設途中だった鈴鹿サーキットでお披露目されました。

 

この車の最大の特徴はエンジンで、4ストロークの水冷直列4気筒で、当時は珍しかったDOHCが採用されました。結局スポーツ360は市販化されず、ホンダ初のスポーツカーは1963年10月に発売された「S500」となりました。

 

1964年にパワーアップして作られたS600

1964年3月に登場したS600は、S500の後継モデルとなります。ボアとストロークが拡大し606ccとなったエンジンには、F1のエンジンと同じ設計が取り入れられ、より高性能でスポーティーなモデルとなりました。エンジンの排気量が変わった一方で、外装やボディサイズは前モデルのS500からほとんど変更はありません。

 

また当時の西ドイツにアジア製4輪車として、初めて輸出されたモデルでもあります。S600は現在でもビンテージカーとして高い人気を得ています。

 

1965年にF1で初勝利したRA272

ホンダがF1に参戦を開始したのは、1964年のドイツGPからになります。エンジンとシャシーの両方を開発しての参戦となり、初年度は3戦のみの出場となりました。1965年シーズンは、前年のマシンを改良したRA272で全戦に参戦しています。エンジン出力の向上とボディの軽量化などによって戦闘力が向上したRA272は、この年の最終戦となるメキシコGPで初勝利をあげました。

 

現在でもメキシコGPで優勝したRA272の11号車は、ホンダコレクションホールに動態保存されています。

 

1990年に登場したスーパースポーツカーNSX

1990年に登場したNSXは、「国産唯一のスーパーカー」とも言われるホンダを代表する車です。NSX最大の特徴と言えばオールアルミのモノコックボディで、「F1の領域に限りなく近づくミドルミッドシップのスポーツカーを作る」というコンセプトのもと、多くの課題を弛まぬ努力でクリアして作られました。

 

日常での使い勝手だけでなく安全性を考慮した設計や、オールアルミモノコックボディの採用は、その後国内外の多くのスポーツカー開発に影響を与えたと言われています。

 

1991年に走りとアミューズメント感覚を手にしたビート

BEAT(ビート)は軽乗用車初の2シーター・ミッドシップ オープンカーとして1991年にデビューしました。個性的なフォルムと、軽自動車とは思えないパワフルさや随所に見られるこだわりから、今でも多くのファンがいるモデルです。

 

量産車では世界初となるミッドシップ・フルオープンモノコックボディが採用され、軽自動車とは思えないほどの剛性を発揮しました。加えて、F1テクノロジーを応用した自然吸気エンジンを搭載しています。このことから、当時のF1での好成績とバブル経済も相まって、ホンダがスモールカーにとことんこだわった姿勢がBEATの仕様から感じ取れます。

 

1995年にレーシングカー感覚を味わえるインテグラ Type R

インテグラTYPE Rは、3代目インテグラをベースとして1995年に初代モデルが登場しました。登場以前のTYPE RはNSXに設定され高額だったため、多くの人には手が届かないモデルでした。一方、インテグラTYPE Rは222.8万円~で発売されたことによって、TYPE Rがファンの身近な存在となるきっかけになりました。

 

また、初代インテグラTYPE Rは3ドアクーペと4ドアハードトップの2つのモデルで登場します。エンジンをはじめ専用に開発されたパーツは60点以上と、タイプRに込められた意気込みやこだわりが感じ取れます。

 

1999年に生まれたリアルオープンスポーツのS2000

本田技研工業の創立50周年記念企画として1999年に登場したS2000は、28年ぶりのFRスポーツカーです。「ハイXボーンフレーム構造」という手法を取り入れ、クローズドボディ同等の剛性を確保し、50:50の理想的な前後重量配分により優れたハンドリングを実現しました。

 

また搭載されるエンジンは、許容回転数が9,000rpmと市販車には珍しい高回転型エンジンで、そのピストンスピードはレース用エンジンにも匹敵すると言われています。

 

2010年に独創的なハイブリッドスポーツとして発売されたCR-Z

2010年に登場したCは、高い環境性能と走りの楽しさを両立させた、それまでのハイブリッド車のイメージを覆す車です。CR-Zのデザインはホンダの軽量スポーツの名車「CR-X」を連想させ、多くの注目を集めました。

 

搭載されるハイブリッドシステムは、直列4気筒エンジン(120PS)とモーター(14.8PS)の組み合わせにより、2.0Lガソリンエンジン並みの加速性能と低回転域のトルクを実現しながら、20 km/L以上の燃費を実現しています。

 

2015年に軽自動車枠で登場したS660

2015年に発売されたS660は、1996年に生産終了したビート以来の19年ぶりとなる軽自動車規格のMRスポーツカーとして登場しました。本田技術研究所設立50周年を記念し、社内で開催された「新商品企画提案」に応募された約800件の中から、第1位に選ばれた若手エンジニアの提案から開発が始まります。

 

直線と滑らかな曲線で構成する「一線入魂ボディ」が採用され、静ねじれ剛性はS2000を上回っています。

 

2016年にさらなる高みを目指したスーパースポーツNSX

2006年の初代NSX生産終了から10年後の2016年に、ファン待望の2代目NSXが登場しました。新型NSXは、3.5L V型6気筒エンジンをミッドシップに配置し、フロントに2つ、リアに1つのモーターが組み合わされたハイブリッドシステムを搭載しています。

 

車名は変わりませんが、初代はホンダの新しいスポーツカー「New Sportscar X」の略称だったのに対して、2代目は新時代のスーパースポーツ体験「New Sports eXperience」からきています。

 

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新車購入ができるホンダのスポーツカーは2種類のシビックのみ

ホンダのスポーツカーの歴史を見てみよう!進化の過程とラインアップ

昨今の燃費規制や騒音規制、カーボンニュートラルへの移行などで、各メーカーともスポーツカーを新たに開発し販売するのが厳しくなりつつあります。それは、数々のスポーツカーを生み出してきたホンダも例外ではありません。

 

本項では、現在でも新車で購入することができるホンダのスポーツカーを紹介します。

 

シビック

シビックは1972年に初代が誕生してから、ホンダの乗用車の中で最も長く販売され続けているスポーツセダンです。3ドアまたは5ドアのハッチバック、4ドアセダンが基本で、歴代シビックの中にはステーションワゴンやクーペも存在しました。

 

2021年9月に、フルモデルチェンジを果たした11代目が発表されており、日本ではハッチバックのみの登場です。11代目では、10代目の1.5L直噴VTEC TURBOのL15C型を踏襲しつつ、よりパワーアップした直列4気筒DOHCターボを採用しています

 

シビック タイプR

シビック タイプRは、2022年9月に6代目となる最新モデルが登場しました。ボディは徹底的に軽量化が施され、ミシュランと共同開発によるタイプR専用足回りを装備しています。

 

さらにタイプR専用のエンジンは、初代NSXタイプRを超えるパワーウエイトレシオを実現しました。アクセルワークとステアリング両面で進化を遂げ、より没入感のあるドライビングが楽しめる仕様になっています。

 

新型シビックタイプRは、発売から多くの注文を受けてきました。昨今の半導体不足や物流の遅延などの影響により、2023年9月現在で注文を一時停止しています。今後は物流などの平常化によって注文の再開も考えられるので、販売店の情報を細かくチェックしてみましょう。

 

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ホンダのスポーツカーが持つ特徴や今後は?

ホンダのスポーツカーの歴史を見てみよう!進化の過程とラインアップ

ホンダは、1963年の4輪市場参入と同時にスポーツカーを発売したメーカーです。また、2輪レースで世界チャンピオンを獲得した足跡をなぞるように、4輪でも1964年にF1世界選手権に参戦しました。これらの輝かしい実績の裏にあるのがエンジン開発です。

 

エンジン開発はホンダの代名詞とも言えます。ホンダのエンジンがF1やスポーツカーとどのように関わってきたのか、歴史とこれからについて詳しく見ていきましょう

 

輝かしいモータースポーツ界での功績

ホンダが4輪参入時にスポーツカーを発売し、F1に参戦したのは、モータースポーツを通じて自動車技術の早期育成を図るのが狙いでした。いわゆる「走る実験室」という考え方です。

 

それ以来今日に至るまで、モータースポーツ界に残した輝かしい功績が、ホンダのブランドイメージ構築に大きく貢献したことは間違いありません。まずは、ホンダの4輪におけるモータースポーツの実績を振り返ってみましょう。

  • 1962年 
  • 鈴鹿サーキット開業
  • 1964年
  • F1世界選手権参戦(~1968年・第1期)
  • 1965年 
  • メキシコGPでF1初優勝(1967年に2回目の優勝)
  • 1981年
  • 富士マイナーツーリング・シリーズでシビックがチャンピオン獲得(83年にも獲得)
  • 1983年
  • F1世界選手権にエンジンサプライヤーとして復帰(~1992年・第2期)
  • 1983年
  • ダラスGPでホンダエンジン搭載車が復帰後初優勝
  • 1986年
  • ホンダエンジン搭載車がF1でコンストラクターズチャンピオン獲得(1991年までホンダエンジン搭載車が6連覇)
  • 1987年
  • 全日本ツーリングカー選手権(JTC)でシビックがクラスチャンピオン獲得(1993年までコンストラクター7連覇、ドライバーズも5回制覇)
  • 1995年
  • ル・マン24時間レースでNSXがGT2クラス優勝
  • 1996年
  • 全日本ツーリングカー選手権(JTCC)でアコードがチャンピオン獲得(ドライバーズ、翌1997年はドライバーズ・チームの2冠達成)
  • チャンプカー・ワールド・シリーズでホンダエンジン搭載車がチャンピオン獲得(2001年までホンダエンジン搭載車が6連覇)
  • 1997年
  • ツインリンクもてぎ開業
  • 2000年
  • F1世界選手権にエンジンサプライヤーとして復帰(~2008年・第3期)
  • 全日本GT選手権(JGTC)でNSXがチャンピオン獲得(ドライバーズ・チーム、2002年チームのみ、2007年2冠獲得)
  • 2004年
  • ホンダエンジン搭載車がインディ500で初優勝(2020年までに計13勝)
  • インディカーシリーズでホンダエンジン搭載車が年間チャンピオン獲得(2011年まで8連覇、2013年、2018年、2020年も獲得)
  • 2006年
  • F1世界選手権にコンストラクターとして38年ぶりに参戦。ハンガリーGPで優勝
  • 2009年
  • フォーミュラ・ニッポンでホンダエンジン搭載車がチャンピオン獲得(ドライバーズ・チーム、2012年はチームのみ獲得)
  • 2010年
  • SUPER GT・GT500クラスでHSV-010GTがチャンピオン獲得(ドライバーズ・チーム)
  • 2013年
  • スーパーフォーミュラでホンダエンジン搭載車がチャンピオン獲得(ドライバーズ、2018年、2020年にも獲得。2019年チーム獲得)
  • 2015年
  • F1世界選手権にパワーユニットサプライヤーとして復帰(~2021年・第4期)
  • 2017年
  • ホンダエンジン搭載車で日本人ドライバー佐藤琢磨がインディ500初優勝(2020年にも優勝)
  • 2018年
  • SUPER GT・GT500クラスでNSXがチャンピオン獲得(ドライバーズ・チーム、2020年にも2冠達成)
  • 2019年
  • オーストリアGPでF1復帰後初優勝
※slide →

F1から市販車ベースまで、活動の幅広さと豊富な実績には目を見張るものがあります。加えて、国際的なサーキットを2つも作ったことにも、モータースポーツと技術開発にかけるホンダの想いが表れていると言えるのではないでしょうか。

 

エンジンの開発に力を入れ続けている

ホンダのエンジン開発は、モータースポーツで求められるハイパフォーマンスを追求しているだけではありません。1970年ごろ、排ガス対策が叫ばれたときには、アメリカのマスキー法に対応した低公害エンジン(CVCC)を世界に先駆けて開発しています。

 

現在はガソリンエンジンだけでなく、ハイブリッドシステムやEV(電気自動車)、FCV(燃料電池自動車)など次世代向けのパワーソースも積極的に開発しています。そうした中にあって、NSX(2代目)に搭載するハイブリッドシステムのような、高出力を誇るパワーソースを開発していることもスポーツカーファンの心をつかんでいる一因でしょう。

 

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ホンダのスポーツカーの歴史を見てみよう!進化の過程とラインアップ

ここまで、ホンダが生み出したさまざまなスポーツカーの歴史や魅力を紹介してきましたが、国内の他メーカーからも魅力的なスポーツカーは多く販売されています。特徴やコンセプトなどは、各メーカーや車種によって異なるので、購入前にタイプの似ている車種を比較してみるのがおすすめです。

 

今回は2車種のスポーツカーを紹介します。

 

【日産】フェアレディZ

フェアレディZは日本を代表するスポーツカーで、2019年には誕生から50周年を迎えました。2022年に7代目となる最新モデルが登場。ロングノーズ・ショートデッキという伝統的なフォルムを継承しつつ、伝統と最新技術の融合をデザインコンセプトとして開発された車です。

 

最新モデルでは最高出力が405PSと、6代目モデルの336PSを大きく上回る405PSを誇るエンジンを搭載し、さらなる力強い走りが楽しめるでしょう。残念なことに、昨今の半導体不足により最新モデルの注文は、2023年9月現在で一時停止しています。最新モデルを購入する場合は、販売店の情報を細かく確認しておきましょう。

 

【マツダ】ロードスター

ロードスターは、2019年に30周年を迎えたロングセラー車です。2015年に登場した現行モデル(4代目)も、初代以来の軽量オープン2シーターというコンセプトを受け継いでいます。剛性を確保しつつ初代並みに軽量化した車体に、専用開発したエンジン「SKYACTIV-G 1.5」を搭載しているのが特徴です。

 

軽快でコントロール性の高い上質な走りとオープンスポーツならではの爽快感は多くの人を魅了しています。また、最新モデルの注文受付は終了しているため、販売店に在庫状況の確認が必要です。再開時期は未定のため、最新情報はマツダ公式ページにて随時チェックしておきましょう。

 

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まとめ

ホンダのスポーツカーの歴史を見てみよう!進化の過程とラインアップ

ホンダは1963年の4輪車生産開始から、NSXのような海外メーカーが生み出すスーパースポーツカーに匹敵するモデル、ビートやS660のような軽自動車規格のスポーツカーとさまざまなスポーツカーを世に送り出してきました。

 

現在では多くのモデルが生産終了や受付停止となっていますが、中古車であれば憧れの車を購入することができます。中古車を探す際は品ぞろえや保証サービスが充実している店舗を活用してください。

 

 

▼ライタープロフィール

ホンダのスポーツカーの歴史を見てみよう!進化の過程とラインアップ

真鍋裕行

出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。

 

 

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