フリードの燃費徹底比較!ハイブリッドvsガソリン、新旧モデルの実力は?
ミニバン市場で人気の高いホンダ フリードは、2024年6月に新型モデルが発売され、燃費性能がさらに向上したと話題を呼んでいます。しかし、カタログ燃費と実燃費の差や、ハイブリッド車とガソリン車の違いなど、気になる点も多いのではないでしょうか。
この記事では、新型フリードの燃費性能を徹底的に分析し、家計に優しい運転方法や、燃費以外の魅力的な特徴についても詳しく解説します。フリードの真の実力をチェックし、ぜひ車選びの参考にしましょう。
※目次※
・フリードのハイブリッド2WDは最大25.6km/Lの燃費性能を達成し、旧型の20.9km/Lから約23%向上した。
・フリードのハイブリッドとガソリンモデルの差は大きく、年間1万km走行時で約3万円の燃料費の違いが生じる。
・フリードのハイブリッドモデルは、走行環境に応じてEV・ハイブリッド・エンジンの3モードを自動切り替えする「e:HEV」システムにより、高い燃費効率を実現している。
新型フリードの燃費性能は?
新型フリードの燃費性能は、ハイブリッドとガソリン、そして新旧モデルで大きく異なります。新型モデルではさまざまな技術改良により、前モデルからさらに燃費が向上しました。まずは、新型フリードの燃費性能について、具体的なデータを基に解説していきます。
(参考:『フリード(ホンダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
新型フリードのカタログ燃費
新型フリードの各グレード別燃費性能(WLTCモード)は以下の通りです。
グレード |
燃費(WLTCモード) |
ハイブリッド2WD |
25.0km/L~25.6km/L |
ハイブリッド4WD |
21.1km/L~21.3km/L |
ガソリン2WD |
16.2km/L~16.5km/L |
ガソリン4WD |
14.4km/L~14.5km/L |
これらの数値は国土交通省が定めた試験条件下での結果であり、実際の走行環境や運転方法により変動する可能性があります。新型モデルは、特にハイブリッドシステムの進化により、前モデルと比較して燃費性能が向上しているのが特徴です。
フリードの新旧モデルの燃費性能比較
新型フリード(3代目)は、旧型モデル(2代目)と比較して約23%も燃費性能が向上しています。
モデル |
燃費(WLTCモード) |
新型フリード(ハイブリッド2WD) |
25.0km/L~25.6km/L |
旧型モデル(ハイブリッド2WD) |
20.9km/L |
この改善は、「e:HEV」システムの進化やアトキンソンサイクルの採用、可変バルブタイミングの改良によるものです。
特に市街地走行での燃費効率が向上し、アイドリングストップ装置や電動パワーステアリングの最適化も、燃費性能の向上に貢献しています。
フリードのハイブリッド車とガソリン車の燃費比較
フリードのハイブリッドモデルは、最新の2モーターシステムで優れた低燃費を実現しています。一方のガソリンモデルは、1.5L i-VTECエンジンで経済性と走りのバランスを追求しました。実際の使用環境に応じた燃費性能の違いを、詳しく分析していきましょう。
フリードのハイブリッドモデルの燃費性能
フリードのハイブリッドモデル「e:HEV」は、優れた燃費性能を誇ります。
項目 |
ハイブリッド2WD |
ハイブリッド4WD |
WLTCモード燃費 |
25.0km/L~25.6km/L |
21.1km/L~21.3km/L |
市街地モード燃費 |
25.4km/L~25.9km/L |
21.2km/L~21.4km/L |
郊外モード燃費 |
26.9km/L~27.8km/L |
22.5km/L~22.7km/L |
高速道路モード燃費 |
23.7km/L~24.2km/L |
20.3km/L~20.5km/L |
環境基準 |
2030年度燃費基準対応 平成30年排出ガス基準75%低減レベル |
2030年度燃費基準90%達成車 平成30年排出ガス基準75%低減レベル |
この性能は、Hondaの先進的な2モーターハイブリッドシステムによるものです。走行シーンに応じて3つのモードを自動切り替えすることで、常に最適な駆動方式を選択し、燃費向上に貢献しています。
EVモードでは電力のみでの静かな走行が可能で、ハイブリッドモードは力強い加速を実現するのが特徴です。高速走行時にはエンジンモードに切り替わり、効率的な走行を可能にします。
フリードのガソリンモデルの燃費性能
フリードのガソリンモデルは、1.5L i-VTECエンジンを搭載し、優れた燃費性能と走行性能を両立しています。
項目 |
ガソリン2WD |
ガソリン4WD |
WLTCモード燃費 |
16.2km/L~16.5km/L |
14.4km/L~14.5km/L |
市街地モード燃費 |
12.0km/L~12.1km/L |
11.0km/L |
郊外モード燃費 |
16.9km/L~17.4km/L |
15.0km/L~17.4km/L |
高速道路モード燃費 |
18.4km/L~18.8km/L |
16.2km/L~18.8km/L |
環境基準 |
平成30年排出ガス基準50%低減レベル |
平成30年排出ガス基準50%低減レベル |
注目すべきは、全開加速ステップアップシフト制御と、ブレーキ操作ステップダウンシフト制御の採用です。アクセルワークに応じた直接的な加速感と、適切なエンジンブレーキ効果を実現し、スポーティーな走りと燃費性能の両立を図っています。
フリードのハイブリッド車とガソリン車の燃費差
WLTCモード比較では、ハイブリッド車は2WDが最大25.6km/L、ガソリン車は2WDで最大16.5km/Lです。年間走行距離1万kmの場合、約3万円の燃料費差が生じるでしょう。
市街地走行では発進停止時のモーター活用により、ハイブリッドの優位性が顕著です。高速道路走行では差が縮まりますが、山岳路での電力アシストがハイブリッドの燃費向上に貢献します。
フリードの燃費に影響を与える要因
フリードの燃費は、走行環境や車両の積載量、エアコンの使用など、日常的な使用状況が大きく影響します。これらの要因を理解し、適切に対応することで、フリードの燃費を最大限に活用できるでしょう。
ここでは、フリードの燃費に影響を与える主要な3つの要因について解説します。
(参考:『カタログとあなたのクルマの燃費の違いは? 気になる乗用車の燃費|JAMA』)
(参考:『エコドライブ10のすすめ | 大気環境・自動車対策 | 環境省』)
走行環境とフリードの燃費の関係
フリードの燃費は、走行状況によって大きく変動するため、各環境での特徴を理解することが重要です。市街地走行では頻繁な発進・停止により燃費が低下し、高速道路では一定速度の維持により良好な燃費が得られます。
山道では上り坂で燃料消費が増加する一方、下り坂ではエンジンブレーキの活用で燃費改善が可能です。ハイブリッドモデルは、減速時のエネルギー回生により、特に市街地での燃費性能に優れた特性を発揮します。
【燃費向上のための運転のポイント】
・急加速や急ブレーキを避ける
・道路状況に応じた速度調整
・交通流に合わせた運転
車両の積載量とフリードの燃費の関係
フリードの燃費は、積載重量に大きく左右されるため、適切な荷物管理が燃費向上の鍵となります。
乗車人数が増えると、車両重量の増加に応じて燃費が低下するのが通常です。一般的に、車の重量が10%増加すると燃費が約5%悪化します。トランクに100kgの荷物を積載する場合、車両重量によって異なりますが、3%程度の燃費悪化が見込まれるでしょう。
ルーフキャリアを使用すると空気抵抗が加わり、さらなる燃費低下を招きます。最適な燃費を実現するためには、不要な荷物を削減するのが有効です。定期的な車内の整理整頓を心がけることで、良好な燃費を維持できるでしょう。
エアコン使用とフリードの燃費の関係
エアコンの使用も、燃費に大きな影響を与えるでしょう。環境省によると、外気温と同じ温度設定で、エアコンスイッチを入れっぱなしという条件下では、燃費が約12%低下するとされています。
【燃費への影響を抑える方法】
・適切な温度設定の維持
・内気循環モードの活用
・駐車時の日よけ使用
・走行前の車内換気
フリードの燃費向上テクニック
フリードの燃費性能を最大限に引き出すには、適切な運転テクニックが重要です。エコドライブや、ハイブリッドモデル特有の運転方法を習得することで、大きな効果が期待できます。ここでは、実践的な燃費向上のコツを見ていきましょう。
フリードの燃費向上!エコドライブの基本テクニック
フリードの燃費向上には、適切なエコドライブ技術の実践が有効です。発進時はゆっくり加速し、状況に応じて適切な速度でアクセルを調整し、モーター走行を効果的に使いましょう。
【エコドライブのポイント】
・積極的なブレーキ操作による回生充電の活用
・ECOモードの使用
・エアコンの適切な温度管理
・法定速度内でのスムーズな加速
高速道路走行時は、燃費よりも安全性を優先し、Honda SENSINGの使用判断をすることが大切です。バッテリー残量が低下した際は、速度を抑えめにして回生充電を行うことで、効率的な走行が可能となります。
フリードのハイブリッドモデルの燃費を向上する運転方法
フリードのハイブリッドシステムを最大限活用するには、燃費計を確認しながらアクセルワークを調整するのが効果的です。一般道では40km/h~60km/hでの定速走行を心がけ、モーター走行とエンジン走行を適切に使い分けましょう。
高速道路ではエンジン主体の走行となりますが、23km/L程度の燃費を実現できます。効率的な走行方法として、ガソリン走行でバッテリーを充電し、その後2km~3kmをモーター走行するサイクルが有効です。
ただし、バッテリーの充放電には効率の限界があるため、過度な充電は避けるべきでしょう。
定期的なメンテナンスとフリードの燃費の関係
フリードの燃費性能維持には、計画的なメンテナンスが不可欠です。1年または1万5,000km走行ごとのエンジンオイル交換により、エンジン内部の摩擦を軽減できます。
【燃費向上のためのメンテナンス項目】
・エアフィルターの清掃・交換(目詰まりで燃費悪化)
・タイヤの空気圧管理(適正値から30%減で約4.6%の燃費悪化)
・ハイブリッドバッテリーの状態確認
これらの定期点検を実施することで、フリードの燃費性能を長期的に維持し、優れた経済性を確保できます。ぜひ、日常的な点検習慣を身に付けましょう。
フリードと他の同クラス車種の燃費比較
フリードの燃費性能は、同クラスの他車種と比較してどのような位置付けにあるのでしょうか。主要競合車種との比較を通じて、フリードの燃費性能の特徴と優位点を明らかにします。以下、フリードが燃費面でどのような強みを持っているのかを見ていきましょう。
フリードと他メーカーミニバンの燃費
フリードの燃費性能は、ミニバンクラスで優位な位置を占めています。同クラスの他の車種と比較しても、十分な存在感を示しているといえるでしょう。
車種(2WD) |
ハイブリッド燃費(最大) |
ガソリン燃費(最大) |
ホンダ フリード |
25.6km/L |
16.5km/L |
トヨタ シエンタ |
28.8km/L |
18.4km/L |
日産 セレナ |
20.6km/L |
13.4km/L |
フリードと主要競合車種との燃費性能比較
フリードの燃費性能は、特に都市部での走行効率が際立ちます。ハイブリッドモデルは、頻繁な発進停止が必要な市街地で優れた性能を発揮し、25.6km/Lという高い燃費を実現しました。日常的な使用における経済性は、特にファミリー層にとって魅力的な選択肢です。
競合車種との比較では、トヨタ シエンタのハイブリッド(28.8km/L)に次ぐ好成績を記録しました。日産セレナのe-POWER(20.6km/L)と比較しても、優位性を保っています。
高速道路走行時も、競合車種と同等の燃費性能を維持し、多様な使用環境で高い経済性を実現できるでしょう。このバランスの良さが、フリードの大きな強みです。
フリードの燃費性能の優位点
フリードは、高度な回生ブレーキシステムと効率的なモーター制御により、優れた燃費性能を実現しています。市街地走行での高効率性に加え、高速道路では最適な協調制御で安定した燃費を維持するでしょう。
また、軽量ボディ設計により、積載時の燃費悪化を最小限に抑制できるのもポイントです。さらに、アイドリングストップ機能の最適化で、信号待ちなどの短時間停止時も効果的に燃料消費を抑えられます。
これらの技術により、実用的な走行シーンで高い経済性を発揮し、同クラスの中でも競争力のある燃費性能を実現しているのが特徴です。
燃費以外の魅力もチェック!新型フリードの性能と特徴
新型フリードは、高性能と快適性を両立した魅力的なミニバンです。パワフルなエンジンと優れた燃費性能を備え、安定した走行を実現しています。最新の安全技術と運転支援機能が搭載され、室内空間は広々として使いやすく、家族での使用に最適です。
【フリードの燃費以外の魅力.1】エンジン性能と走行性能
フリードのハイブリッドモデルは、1.5L水冷直列4気筒エンジン(最高出力106PS、最大トルク127N・m)と高出力モーター(最高出力123PS、最大トルク253N・m)を組み合わせています。
【e:HEVシステムの特徴】
・走行状況に応じたEV・ハイブリッド・エンジンの自動切り替え
・力強い加速と低燃費の両立
・リアルタイムAWDによる優れた走行安定性
ガソリンモデルは、1.5L i-VTECエンジンを搭載し、軽量・コンパクトな設計で軽快な走りを実現しています。最小回転半径5.2mの小回り性能により、市街地での運転もスムーズです。
【フリードの燃費以外の魅力.2】安全性能と運転支援機能
全タイプに標準装備されたHonda SENSINGは、広角フロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーで、高度な安全運転支援を提供します。
【主な安全機能】
・衝突軽減ブレーキ(CMBS)
・歩行者事故低減ステアリング
・車線維持支援システム(LKAS)
・踏み間違い衝突軽減システム
・オートハイビーム
衝突時の安全性も考慮され、衝突後ブレーキシステムや高度なエアバッグシステム、衝突安全設計ボディを採用しているのも特徴です。
【フリードの燃費以外の魅力.3】快適性と使い勝手
フリードの室内は、フラットフロア採用で1列目〜3列目間の移動がスムーズです。大開口スライドドアは軽い操作で自動開閉が可能で、ハンズフリー機能もオプションで用意されています。
【主な快適装備】
・多彩なシートアレンジ
・リアクーラー
・運転席・助手席シートヒーター
・USBチャージャー
・PM2.5対応高性能集塵フィルター
・紫外線カットガラス
水平基線を意識した設計により乗り物酔いを軽減し、乗員全員に快適な移動空間を提供するでしょう。
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まとめ
フリードの燃費性能は、ハイブリッドモデルが特に優れており、同クラスの他車種と比較しても競争力があります。エコドライブや適切なメンテナンスで、さらなる燃費向上が期待できるでしょう。
新型フリードは燃費性能に加え、安全性能や快適性も向上しており、総合的な経済性と実用性を備えています。長期的には、燃費の良さによる家計への負担軽減が期待でき、経済的な選択肢といえるでしょう。
▼ライタープロフィール
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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