フィットの燃費を徹底比較!グレード別・歴代モデル・ライバル車との違い
ホンダ フィットは5ナンバーサイズのコンパクトなボディながら、前席下に燃料タンクを配置する「センタータンクレイアウト」を採用したことで、同クラスでもトップレベルの広い室内空間を実現し、登場してから各世代でヒットモデルとなっています。このレイアウトは2001年に登場した初代から、最新モデルの4代目まで引き継がれています。
またモデルチェンジを重ね、新しい技術の採用やハイブリッドシステムの搭載で燃費も向上し続けています。
本稿ではフィットの特徴や燃費性能、歴代モデルやライバル車種を紹介します。
※目次※
・フィットには5つのグレードに、FF・4WDと2種類の駆動方式、ガソリンモデルとハイブリッドモデルとさまざまなラインアップがある
・フィットは同カテゴリーでもトップクラスの低燃費以外にも、広い室内空間やパワフルなエンジンなども人気の理由
・コンパクトカークラスの車は、国内の他メーカーからも数多く登場しているので、自身のライフスタイルに合った車種を選ぶことが重要
5つのグレードが選べるホンダ「フィット」
ホンダ フィットは、広い室内空間や実用性が特徴のコンパクトカーです。2001年のデビュー以降、実用性や快適性などを追求するため、性能や設計の改良を重ねてきました。
ここでは、初代モデルから2020年に発売された4代目までの変遷と、現行モデルの5つのグレードを紹介していきます。
ロゴの後継車として登場した車
2001年6月にロゴの後継車として初代フィットが誕生しました。その後20年近く進化を続け愛されてきたモデルとなっています。
現行モデルに採用されている安全運転支援システムのHonda SENSING(ホンダセンシング)は、全車標準装備となっていて、高い安全性能を誇ります。パワーユニットは全モデルでガソリン車とハイブリッド車が選択可能です。広い室内空間の確保や利便性はそのままに、快適性や実用性がさらに高まりました。
5つのグレードの中で一番低燃費なのはBASIC
フィットはガソリン車、ハイブリッド車ともにシンプルなBASICと、生活になじむデザインと快適性を備えたHOMEの他、デザインと走りの質にさらにこだわったRSや、週末に出かけたくなるアクティブライフに応えるCROSSTAR、さらに洗練と上質を兼ね備えたLUXEの5タイプがあります。
RSは、FFのみの設定ですが、他のグレードは、FFと4WDの設定があります。この中でもBASICは他モデルよりも燃費が優れたグレードとなります。
フィットのカタログ燃費
カタログ燃費の試験方法では、JC08モードとWLTCモードが主流です。JC08モードでは、車両の負担を最小限に抑えた状態で測定します。一方WLTCモードは、実際の走行を想定した国際的な試験方法です。
測定時の条件の関係から、WLTCモードのほうが実燃費に近いとされています。ここではフィットのカタログ燃費のうち、WLTCモードの数値に注目しましょう。
ガソリン車の場合
グレード |
駆動方式 |
燃費(WLTCモード) |
BASIC |
FF |
18.7km/L |
4WD |
16.6km/L |
|
HOME |
FF |
18.5km/L |
4WD |
16.6km/L |
|
RS |
FF |
17.9km/L |
CROSSTAR |
FF |
17.6km/L |
4WD |
16.1km/L |
|
LUXE |
FF |
17.9km/L |
4WD |
16.0km/L |
(2024年2月時点の現行モデルより)
ガソリン車のフィットはどれも20km/Lを下回る燃費性能ですが、その中でもBASIC(FF)の燃費が18.7km/Lと高く、LUXE(4WD)が16.0km/Lと低い結果となっています。しかしこの結果を見ると、どのモデルを選んでも燃費の差はそれほど大きくはないでしょう。
ハイブリッド車の場合
グレード |
駆動方式 |
燃費(WLTCモード) |
e:HEV BASIC |
FF |
30.2km/L |
4WD |
25.4km/L |
|
e:HEV HOME |
FF |
29.0km/L |
4WD |
25.3km/L |
|
e:HEV RS |
FF |
27.2km/L |
e:HEV CROSSTAR |
FF |
27.1km/L |
4WD |
24.2km/L |
|
e:HEV LUXE |
FF |
27.6km/L |
4WD |
23.5km/L |
(2024年2月時点の現行モデルより)
ハイブリッド車の燃費を比較するとどれも20km/Lを上回る結果となっており、中には30km/Lを超えるグレードもあります。燃費が低いのはCROSSTAR(4WD)の24.2km/Lで、高いものはBASIC(FF)の30.2km/Lです。
フィットの燃費以外の特徴も見てみよう
ホンダ フィットは、燃費の良さ以外にも多くの特徴があります。最大の特徴は、2001年に登場した初代モデルから続く5ナンバーサイズ コンパクトカーにおいてトップクラスの広い室内空間です。併せて、高い走行性能のエンジンも魅力となっています。ここでは、デザイン面と性能面のふたつの特徴について紹介します。
デザイン面の特徴
4代目となる新型フィットのエクステリアは「柴犬」がモチーフになっており、曲面が多用されかわいらしく優しい印象となっています。インテリアは初代から引き継がれる広い室内空間を持ち、人の骨格を研究し長時間座っても疲れにくい構造の「ボディースタビライジングシート」を採用し、快適性が向上しています。
また、室内には使いやすい工夫がいっぱいの収納が用意されています。水平基調のインテリアデザインが特徴で、明るくシンプルな雰囲気になっています。
性能面の特徴
フィットに搭載されるエンジンは、低速域から高速域までトルクフルなパフォーマンスを発揮し、さまざまな場面でゆとりある走りを楽しめます。さらにハイブリッドモデルは、最高出力は90kWのモーターのアシストで、より力強い走りが可能となっています。
また、先進の安全運転支援機能「Honda SENSING」を全グレードに標準装備し、走りの楽しさだけでなく高い安全性能を両立しています。
歴代フィットの燃費性能とは?
初代フィットが登場したのは2001年になります。初代からコンセプトを継承し2007年に2代目、2013年には3代目、その後2020年に4代目へとフルモデルチェンジし、走行性能や燃費性能を向上させてきました。
本項目では、歴代フィットそれぞれの特徴や燃費性能を紹介します。
初代フィットの特徴
2001年に登場した初代フィットは、「グローバル・スモールプラットフォーム」と、前席下に燃料タンクを配置する「センタータンクレイアウト」を採用し、5ナンバーサイズのコンパクトなボディながら広い室内空間を実現しました。
エンジンは1.3Lと1.5Lの2種類に、FFとフルタイム4WDの2つの駆動方式がラインアップされており、燃費はグレードによって異なりますが、17.6km/L~24.0km/Lとなります。
2代目フィットの特徴
2007年に登場した2代目は、初代から「センタータンクレイアウト」を引き継ぎ、ボディサイズが全長は50mm、全幅は20mm大きくなったことで、さらに広い室内空間を実現しました。
搭載されるエンジンは、初代同様1.3Lと1.5Lの2種類エンジンが展開されていますが、新開発のi-VTECエンジンを搭載することで出力・燃費ともに向上しました。また、2代目モデルからスポーティーな走りを楽しむことができるRSグレードと、ハイブリッドモデルが新たにラインアップされました。
燃費はガソリンモデルで15.2km/L~21.0km/L、ハイブリッドモデルでは10・15モード燃費で30.0km/Lなります。
3代目フィットの特徴
3代目フィットは2013年にデビューし、グローバル市場においてホンダ最量販車を目標として開発されました。初代・2代目と採用された「センタータンクレイアウト」を引き継ぎ、フィットの代名詞である広い室内空間を確保しています。
パワートレインには先代モデルから改良を施されたエンジンに、新開発のCVTを組み合わせることでクラストップレベルとなる26.0km/Lの低燃費を実現しました。
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フィットはどのくらい低燃費?ライバル車との比較
コンパクトカークラスの車は、国内の他メーカーからもさまざまなモデルが登場しています。各メーカーやモデルによって特徴が異なるため、それぞれのモデルを比較してみて、自身のライフスタイルに合った車種を見つけましょう。今回は、ライバル車種の中でも代表的な3台を紹介します。
トヨタ ヤリスとの比較
|
2WD(WLTCモード) |
4WD(WLTCモード) |
ガソリン車 |
19.0km/L~21.3km/L |
19.1km/L |
ハイブリッド車 |
35.4km/L~36.0km/L |
30.2km/L |
(2024年2月時点の現行モデルより)
ヤリスは2020年にフルモデルチェンジし、社名がヴィッツからヤリスへと変更されました。エンジンやプラットフォームが新開発のものになり、パワートレインは1.0Lガソリンモデル、1.5Lガソリンモデル、1.5Lハイブリッドモデルが展開され、プラットフォームはトヨタラインアップの共用プラットフォームであるTNGAのコンパクトカー向けのものが採用されています。
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日産 ノートとの比較
|
2WD(WLTCモード) |
4WD(WLTCモード) |
e-POWER |
27.8km/L~28.4km/L |
23.2km/L~23.8km/L |
(2024年2月時点の現行モデルより)
2020年に登場した新型ノートは全モデルが第2世代e-POWERを搭載し、走行性能と燃費性能が大きく向上しました。またインテリアでは、メーターパネルとセンターディスプレイ全体が並んで配置され、未来的なデザインかつ視認しやすいようになっています。
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スズキ スイフトとの比較
|
2WD(WLTCモード) |
4WD(WLTCモード) |
ガソリン車 |
23.4km/L |
22.0km/L |
ハイブリッド車 |
24.5km/L~25.4km/L |
22.7km/L |
(2024年2月時点の現行モデルより)
スイフトは2023年にフルモデルチェンジしました。先代モデルはスポーティーな外観と走りの良さで人気を集めた一方で、走りのイメージが強く敬遠されることもありました。そのため新型では走りの良さはそのままに、エクステリアやインテリアはより万人に受け入れられるデザインへと変更されました。
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まとめ
フィットは2001年に登場した初代から、同クラスでトップとなる広い室内空間で人気を博しました。室内空間を確保するために、前席下に燃料タンクを配置する「センタータンクレイアウト」を採用し、これは初代から最新モデルの4代目まで継承されています。
またフルモデルチェンジ毎にエンジンの改良や、ハイブリッドシステムの導入によって燃費も改善し続け、最新のハイブリッドモデルでは約30.0km/Lを実現しています。使い勝手と走行性能を両立したコンパクトカーがフィットなのです。
▼ライタープロフィール
井元 貴幸
自動車ライター
初代レガシィの10万キロ世界速度記録をドキュメンタリー番組で目にして、その走行性能と耐久性に感動したことがきっかけで、レガシィに憧れ、そのまま自他ともに認めるスバルマニアに。BG型、BH型、BP型、BR型と4世代のレガシィツーリングワゴンのターボモデルを乗り継ぎ、現在の愛車は初代レヴォーグ2.0GT-S アイサイト。2017年から2018年にかけては、スバル公式のモータースポーツ応援プロジェクトリーダーを担当。オーナー目
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