N-BOXのカタログ燃費はどのくらい?実燃費の目安やライバル車との比較
ホンダが販売するN-BOXは、軽自動車の中で着実に新車販売台数を伸ばし続けている車種です。人気の高さからN-BOXに興味を抱いているものの、ハイブリッドなどを採用するライバル車に比べて燃費性能が気になるという方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、N-BOXのカタログ燃費や実燃費といった燃費性能に関する情報を紹介します。燃費以外の特徴に加えて基本グレードごとの違いを理解できれば、N-BOXの検討や購入に役立てられるでしょう。
※目次※
・ホンダN-BOXは室内の広さや性能の高さで人気の軽スーパーハイトワゴン
・N-BOXの燃費はとても良い!実燃費の計算は満タン法がおすすめ
・N-BOXは人気車種だからこそ中古車の在庫も豊富!ネクステージなら全国の在庫から探せる
広々乗れるハイトワゴンのN-BOX
N-BOXはホンダの軽自動車の中でも主力のモデルで、新車販売台数第1位の常連です。これまでホンダが作ってきたコンパクトカーやミニバンの技術を生かして、広い室内や走行性能の高さを特徴としています。
その後もバリエーションを増やして「Nシリーズ」としてさまざまなニーズに応えています。ここではN-BOXとはどのような車なのかを紹介するので確認してみましょう。
2011年に登場したホンダの軽自動車
N-BOXはそれまでのライフなどに代わる全く新しいホンダの軽自動車「Nシリーズ」の第1弾として2011年に登場しました。ホンダとしては初めてのスーパーハイトワゴンで、ミニバンのような広さや使い勝手を持つ軽自動車として開発されました。
フィットと同様のセンタータンクレイアウトやコンパクトなエンジンルームなどが特徴の新しいプラットフォームを採用して広い室内空間を実現しています。このプラットフォームをベースにN-ONEやN-WGNなどが登場しました。発売当初から人気モデルとなったN-BOXは、2017年にフルモデルチェンジされて2代目となっています。
豊富なラインアップが発売されている
2代目も初代と同様に標準仕様とカスタムの2種類の外観が用意されています。他社ではカスタムタイプのみに設定されることが多いターボエンジンが標準仕様にも幅広く設定されているのはうれしい特徴です。
グレードも豊富で、前席がベンチシートのタイプと助手席が超ロングスライドできるタイプがあるだけでなく、初代ではN-BOX+としてラインアップされていた、荷室にスロープを備えたタイプがスロープ仕様として設定されています。
N-BOXのカタログ燃費はどのくらい?
ホンダのN-BOXは、軽スーパーハイトワゴンに分類される車種です。軽自動車の中でも高い人気を集めている理由は、室内の広さや使い勝手などが挙げられますが、燃費性能についてはどうなのでしょうか。ここでは、N-BOXのカタログ燃費と実燃費の数値を紹介します。
N-BOXのカタログ燃費
N-BOXのエンジンは、i-VTECエンジン(NAエンジン)とターボエンジンの2種類です。さらに、ターボ車を含む全てのタイプでFF車と4WD車を展開しています。エンジンおよび駆動方式ごとにカタログ燃費(WLTCモード)の数値を見てみましょう。
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NAエンジン |
ターボエンジン |
FF |
21.2km/L |
20.2km/L |
4WD |
19.8km/L |
19.0km/L |
JC08モードでは同じエンジン、駆動方式でもグレードにより若干数値が違うこともありましたが、WLTCモードではエンジンと駆動方式が同じであれば、グレードに関わらず同じ燃費となっています。
N-BOXカスタムのカタログ燃費
次にN-BOXカスタムの燃費(WLTCモード)を見てみましょう。標準仕様と同様にN-BOXカスタムにもNAエンジンとターボエンジン、FF車と4WD車がありますのでまとめています。
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NAエンジン |
ターボエンジン |
FF |
21.2km/L |
20.2km/L |
4WD |
19.8km/L |
19.0km/L |
JC08モードでは同じグレード、エンジン、駆動方式でも標準仕様とカスタムで数値が違うケースがありましたが、WLTCモードではエンジンと駆動方式が同じであれば標準仕様でもカスタムでも同じ燃費となります。
N-BOXの実燃費の目安
カタログ燃費では良好な数値を出しているN-BOXですが、実際の燃費が気になる方もいるのではないでしょうか。また、最近燃費の計測方法がWLTCモードというより一層実態に即したものになりましたが、自分の使い方での燃費を知りたいと思うこともあるでしょう。
ここでは実燃費を測るための方法や、N-BOXの実燃費の目安について説明します。
実燃費の測り方
N-BOXもそうですが、最近の車には燃費計が付いていることが多いため、自分の車の燃費を知ることが簡単になりましたが、あくまでも目安として使うことになります。実燃費の測り方で簡単かつ比較的正確なのが満タン法です。
まず燃料を満タンにする際にトリップメーターをリセットします。そして次の給油の時も満タンにして、そこまでの走行距離を給油量で割ると、実燃費が計算できます。ポイントとしては、給油はできる限り同じガソリンスタンドで行うことと、セルフスタンドの場合は自動ストップした後に追加の給油をしないことです。そうすることで満タン時の誤差を少なくすることができます。
N-BOXの実燃費の目安
満タン法などでの計算に加えて、他のユーザーの燃費を見ることも実燃費を知るのに役立つでしょう。また、実燃費の目安はJC08モードよりおよそ2割~3割ほど低くなるといわれています。
このJC08モードと比べて厳しい数値になったといわれているのがWLTCモード燃費ですが、それでも実際の燃費とは開きがあるようです。ただ、燃費は運転の仕方や道路状況によって変動するものなので、これらの数値を目安としてエコドライブに挑戦するのも良いかもしれません。
(参考: 『e燃費』)
N-BOXのグレードごとの特徴
N-BOXの基本グレードは全3種類です。グレードによって装備だけでなくシートアレンジも違ってくるので、使い方や好み、予算に合ったグレードを選択しましょう。
なお、「Honda SENSING」や「フルLEDヘッドライト」などは全グレードの標準装備です。ここでは、各グレードの特徴的な装備について見ていきましょう。
Gシリーズ
N-BOXカスタムでの展開がなく、N-BOXのみに設定されているベーシックグレードです。搭載機能や装備は必要最低限で、4WD車にのみ運転席&助手席シートヒーターを搭載しています。
シンプル装備で費用を抑えたい方におすすめですが、パワースライドドアにはオプションでも対応しないことに注意してください。
Lシリーズ
N-BOXの中堅グレードで、主な装備はパワースライドドア(リア左側)、運転席&助手席シートヒーター、充電用USBジャック、ロールサンシェード、コンビニフック付シートバックテーブルです。
標準装備のパワースライドドアはリア左側だけですが、メーカーオプションでリア右側も変更が可能です。
この他にメーカーオプションとして、前席用i-SRSエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム(前席・後席対応)を装着できます。いずれもホンダ独自エアバッグシステムで、素早い展開による高い乗員保護性能が特徴です。
本体価格を抑えながら実用的なモデルを選びたい方、安全性能を重視したい方には、N-BOX Lがおすすめといえるでしょう。
EXシリーズ
N-BOX EXは、NAエンジン車の最上級グレードです。フロントシートがベンチシートからグレードアップし、助手席スーパースライドシートを標準装備しています。
最大57cmまでスライドできるので、場面に応じたさまざまな使い方が可能です。どの席からも簡単に動かせるよう、スライドレバーを助手席の前後に配置しています。
ただし、標準装備のパワースライドドアはリア左側のみです。両側パワースライドドアにしたい方は、メーカーオプションを利用しましょう。また、フルオートエアコンにはプラズマクラスター技術を搭載しています。
選択肢が広がる多彩なラインアップ
N-BOXではこの3つのグレードを基本として、LとEXにはターボモデルも設定されています。カスタムだけではなく標準仕様でも同様にターボモデルがあります。また、全てのグレードで4WDが選べます。
また、Lでは標準仕様、カスタムともにコーディネートスタイルを選択することができます。これはルーフ部分を塗り分けたツートーンカラーを中心として、専用デザインのホイールやクロームメッキを採用するなど、こだわりの外装が特徴です。
N-BOXの燃費をライバル車種と比べてみよう!
ホンダ「N-BOX」に興味がある方にとっては、ライバル車種の燃費も気なるところではないでしょうか。ここでは、ダイハツ「タント」、スズキ「スペーシア」、日産「ルークス」の3車種を取り上げて、カタログ燃費(WLTCモード)を比較します。それぞれ車種の特徴も消化しますので、参考にしてください。
ダイハツ「タント」
ダイハツ「タント」は軽スーパーハイトワゴンの元祖ともいえる車種で、2019年に登場した現行モデル(4代目)も車内の広さと高さに定評があります。
さらに現行モデルは、ピラーレスで助手席側の開口幅が1,490mmにもなる「ミラクルオープンドア」を標準装備しているので、大きな荷物の積み下ろしはもちろん、子供やお年寄りの乗り降りも容易にできるため、家族で出かけることの多い家庭におすすめです。
ダイハツ「タント」のカタログ燃費は、WLTCモードで2WDの場合が21.2km/L~22.7km/L、4WDの場合が19.6km/L~21.4km/Lです。ホンダ「N-BOX」と比較すると、タントがやや上回る数値となっています。
(参考:『タント(ダイハツ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
スズキ「スペーシア」
スズキ「スペーシア」の現行モデル(2代目)は2017年の発売で、スーツケースをイメージした個性的なデザインが人気を呼んでいます。パワートレインには全車種、モーターアシストで燃費を抑制する、スズキ独自のマイルドハイブリッドを採用しているのも特徴です。202年度の軽自動車販売台数ランキングではホンダ「N-BOX」に次ぐ2位となりました。
スズキ「スペーシア」のカタログ燃費は、WLTCモードでFF車が21.2km/L~22.2km/L、4WD車が20.2km/Lです。FF車、4WD車ともにホンダ「N-BOX」をやや上回る数値となっています。
(参考:『スペーシア(スズキ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
日産「ルークス」
2020年発売の日産「ルークス」は、三菱自動車との共同開発車で、三菱「ekスペース」とは兄弟車の関係にあります。日産のラインアップの中では「軽自動車の最上位であると同時にミニバンのミニマム」と位置付けられる車です。それを象徴するのが、日産のミニバンラインアップに定番のポーティグレード「ハイウェイスター」の設定です。
日産「ルークス」のカタログ燃費は、WLTCモードでNAエンジンがFF車20.9km/L、4WD車19.0km/Lで、ターボエンジンはFF車19.2km/L、4WD車17.5km/Lです。全般的にホンダ「N-BOX」より低めの数値で、特に4WD車では差が大きくなる傾向があります。
(参考:『ルークス(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
ネクステージで燃費の良い軽自動車を探してみよう
N-BOXは年間販売台数で1位を何度も獲得するほど人気の高い車種です。人気が高いということは、中古車市場に入ってくる数も多いということです。そして在庫があるということは、希望に合うタイプが見つかりやすいということでもあります。
また、N-BOX以外のライバル車も調べてみるのもひとつの方法です。もしかしたら車種を絞り込むよりも条件の良い車が見つかるかもしれません。
購入前の実車確認もできる
ネクステージは、全国に200以上の店舗があり、その在庫数は約3万台ととても豊富です。もし希望の車が遠方の店舗にある場合、取り寄せることで最寄りの店舗で実車を確認してから購入ができます。
取り寄せには所定の費用がかかりますが、その費用はリーズナブルな設定となっています。
近隣に店舗がなくてもサポート加入で保証対応が受けられる
ネクステージでは、販売している車に車種や年式を問わず、3か月または3,000kmの無料保証が付帯されます。また有料保証のサービスサポートに加入すると、保証期間が最長3年まで延長される他、ロードサービスや無料オイル交換などの特典が付いてきます。
さらに、遠方で不具合が発生した場合でも、全国のネクステージの店舗や入庫の指示を受けたメーカー系ディーラーでも保障の対応ができるようになっています。
PR【狙い目】80万円以下のN-BOX
※価格は支払総額
まとめ
軽スーパーハイトワゴンのN-BOXは、室内の広さや低燃費・高性能とさまざまな要素で優れた車種です。軽自動車の中でも特に人気が高いN-BOXの購入を検討している方は、中古車も視野に入れて選択肢を広げることをおすすめします。
ネクステージは価格以上に品質が優れた車両の在庫が豊富です。中古車市場から厳選した良質な車両のみを販売し、修復歴車(事故車)は取り扱っていません。
Webサイトでの検索機能も充実していますので、まずはお気軽に気になる車を検索して、希望に合う車が見つかったら詳細ページのお問い合わせフォームから連絡してみましょう。
▼ライタープロフィール
岩本佳美
自動車ライター
漠然と「車関係の仕事がしたい」という想いのもと、飲食業界から自動車メディア業界に飛び込むという破天荒な人生を歩んでいる。愛車がスバルのWRXということもあり、主にスバル系の記事をWebや紙媒体に寄稿。モータースポーツが大好きで、レース観戦はもちろん、サーキット走行や24時間耐久のカートレースにも出場するなど、自らも走ることでその楽しさや面白さなどを経験しながら情報発信している。