タントファンクロスは燃費性能に優れたアウトドア向けのモデル!
ダイハツ タントファンクロスは、優れた走行性能と燃費性能を両立したモデルです。ミラクルオープンドアや乗り降りしやすいステップ高など、タントの魅力をそのままにアウトドアユースに適した特徴を持っています。
本記事では、タントファンクロスの特徴や燃費性能を、ライバル車との比較も交えて解説しますので、ぜひ車選びの参考にしてください。
※目次※
・タントファンクロスは燃費性能に優れたアウトドア向けのモデル。
・ベース車となるタントの魅力を継承しつつ、アウトドアを楽しめる専用装備を備えるモデル。
・タントファンクロスのライバル車は「スペーシアギア」と「デリカミニ」。カタログ燃費のみを比較するとそれほど大きな差はない。
タントファンクロスとはどのような車?
タントファンクロスは、優れた走行性能と燃費性能を両立したモデルです。ミラクルオープンドアや乗り降りしやすいステップ高など、タントの魅力をそのままにアウトドアユースに適した特徴を持っています。
ここでは、タントファンクロスの特徴や価格をまとめました。
タントファンクロスは2022年に発売されたタントのアウトドアモデル
ダイハツのタントファンクロスは、両側パワースライドドアや助手席側のセンターピラーをドアに内蔵した「ミラクルオープンドア」を採用したことで大開口を実現した「タント」の派生モデルです。
タントと同様、380mm助手席ロングスライドが標準装備され、540mmの運転席ロングスライドシートはメーカーオプションで追加できます。
タントファンクロスは、4代目タントのマイナーチェンジのタイミングとなる2022年10月に追加されました。
ダイハツには軽SUVのタフトが存在しますが、タントファンクロスはファミリー層を意識したタントと基本的な構造に違いはありません。そのため、家族で使用する上での利便性をそのままに、アウトドアに似合うデザインと装備を持ったモデルといえます。
アウトドアをアクティブに楽しめる専用装備
タントファンクロスは、力強さやタフさを感じさせる四角いヘッドランプやフロントグリルが特徴的です。また、アクティブ感を高めるだけでなく、レジャーで活躍するルーフレールも装備されました。
タントの持つ利便性を継承しつつ、アウトドアのさまざまなシーンで活躍する専用装備を採用したことでアウトドアニーズに応えるモデルとなっています。
キャンプや釣りなどのレジャーを想定した専用装備も特徴的です。撥水加工が施されたフルファブリックシート表皮や防水加工シートバックの他、利便性の高いUSBソケットや夜間の積み下ろしで役立つラゲージルームランプが標準装備されています。
タントファンクロスの新車価格・中古車価格
タントファンクロスの新車価格は、177万6,500円~202万4,000円です。ハイブリッド車は設定されず、自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類が設定されました。それぞれのエンジンで2WDと4WDを選べる、シンプルなグレード構成となっています。
タントファンクロスの新車価格・中古車価格 |
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---|---|---|---|
2WD |
4WD |
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ファンクロスターボ |
ファンクロス |
ファンクロスターボ |
ファンクロス |
190万3,000円 (187万円) |
180万9,500円 (177万6,500円) |
202万4,000円 (199万1,000円) |
193万500円 (189万7,500円) |
()の中はeco IDLE非装着車。
ネクステージにおける中古車価格は、約175万円~208万円です。流通しているのは、走行距離1万km~2万km程度の車両が多い傾向があります。
※2025年2月時点の情報です。
(参考:タントファンクロス『(ダイハツ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
タントファンクロスの走行・燃費性能
タントファンクロスの走行性能は、ベース車のタントと共通しています。DNGAの設計思想に基づく、共通のパワーユニットやプラットフォームが採用されました。ただし、燃費性能は、WLTCモード燃費で最大22.7km/Lを誇るタントに若干の引けを取っています。
ここでは、タントファンクロスの走行・燃費性能についてまとめました。
タントファンクロスの走行性能
タントファンクロスのパワーユニットは、タントと共通しています。伝達効率を高めた「D-CVT」、マルチスパークやスワール噴霧をはじめとする、低燃費に寄与する技術を詰め込んだKF型エンジンを搭載しています。
また、タントファンクロスにはDNGAの設計思想に基づくプラットフォームが採用されました。これは、アンダーボディやサスペンションを高剛性化することで車両の安定性を高め、柔らかいスプリングを採用することで乗り心地を向上したものです。
アッパーボディは、超ハイテン材の採用拡大や衝突構造の合理化などにより、強度を高めつつ大幅な軽量化が実現されました。これにより、タントファンクロスは優れた走行性能と環境性能を両立しています。
快適な運転を実現する装備が豊富
タントファンクロスは快適装備もタントと共通しており、運転を楽にしてくれる機能も豊富に搭載されています。
スイッチを押すだけで簡単に操作できる電動パーキングブレーキは、アクセルを踏むと自動で解除されるため発進がスムーズです。
この他「HOLD」スイッチを押してシステムをONにしておくと、ブレーキペダルから足を離しても、ブレーキランプを点灯した状態でブレーキを維持する「オートブレーキホールド機能」も標準装備しています。
タントファンクロスの燃費性能
タントファンクロスのカタログ燃費は、WLTCモードで19.6km/L~21.9km/Lです。自然吸気エンジンの2WD車は、軽ハイトワゴンクラストップレベルの低燃費を実現しています(2022年10月時点におけるダイハツ調べ)。
タントファンクロスのWLTCモード燃費 |
|||
---|---|---|---|
2WD |
4WD |
||
自然吸気 |
ターボ |
自然吸気 |
ターボ |
21.9km/L |
20.6km/L |
21.4km/L |
19.6km/L |
ターボ搭載の4WD車でもWLTCモード燃費は19.6km/Lであり、パワーと燃費のバランスが取れているといえるでしょう。
タントファンクロスの燃費をライバル車と比較!
燃費性能に優れたタントファンクロスのライバル車には、スズキのスペーシアギアと三菱のデリカミニが挙げられます。どれもスライドドアを搭載した軽スーパーハイトワゴンであり、アウトドア向けのモデルです。
ここでは、それぞれの特徴や燃費性能をタントファンクロスとの比較を交えながら解説しますので、ぜひ参考にしてください。
スズキ スペーシアギア
タントファンクロスのライバル車には、スズキのスペーシアギアが挙げられます。タントファンクロスと同様に、アウトドア向けのスーパーハイトワゴンです。丸目のヘッドライトやルーフレール、スキッドプレートなど、ベース車のスペーシアよりもアウトドアテイストのデザインに仕上がっています。
スペーシアギアのカタログ燃費は、下記の表の通りです。
スペーシアギアのWLTCモード燃費 |
|||
---|---|---|---|
2WD |
4WD |
||
自然吸気 |
ターボ |
自然吸気 |
ターボ |
23.9km/L |
21.9km/L |
22.4km/L |
19.8km/L |
※2025年2月時点の情報です。
タントファンクロスとスペーシアギアの大きな違いには、ハイブリッドシステムが挙げられます。タントファンクロスはガソリン車のみの設定ですが、スペーシアギアはハイブリッド車のみの設定です。
ターボエンジンとマイルドハイブリッドシステムの組み合わせを持つ軽自動車は珍しいため、スペーシアギアの魅力といえるでしょう。
カタログ燃費は若干ながらスペーシアギアが上回っていますが、大きな差といえるほどではありません。タントファンクロスはハイブリッドシステム非搭載でありながら、低燃費といえます。
(参考:スペーシアギア『(スズキ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
三菱 デリカミニ
タントファンクロスのライバル車には、三菱のデリカミニが挙げられます。
デリカミニ専用に開発されたショックアブソーバーの他、滑りやすい路面やぬかるみでの発進をサポートするグリップコントロール、スイッチを「ON」にすると下り坂でブレーキ制御を行うヒルディセントコントロールなどアウトドアで役立つ機能が豊富です。
本格的とはいえないものの、キャンプ場や釣り場などへ向かう未舗装路であれば、安心して走れるでしょう。
デリカミニのカタログ燃費は、下記の表の通りです。
デリカミニのWLTCモード燃費 |
|||
---|---|---|---|
2WD |
4WD |
||
自然吸気 |
ターボ |
自然吸気 |
ターボ |
20.9km/L |
19.2km/L |
19.0km/L |
17.5km/L |
※2025年2月時点の情報です。
ターボと自然吸気エンジンにおけるカタログ燃費の数値の差はほとんどありません。タントファンクロスと比較しても大きな差といえるほどではないため、好みで選択すると良いでしょう。
(参考:デリカミニ『(三菱)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
タントファンクロスは、優れた走行性能と燃費性能を両立したモデルです。タントの持つ魅力をそのままに、アウトドア向けの専用装備を備えているため、アクティブにアウトドアを楽しめます。
特別なオフロード性能を求めていない方にとって、軽自動車の経済性とアウトドア向けの専用装備を合わせ持つタントファンクロスは有力な選択肢となるでしょう。
アウトドアでアクティブに使うなら、中古車を選ぶのもひとつの方法です。車をアウトドアを楽しむための道具として、多少の傷はつきものと捉えれば、新車の必要はないかもしれません。車の購入費用を抑えることができれば、趣味にお金をかけられます。
【この記事の執筆者】
松田 莉乃
過去の愛車は32GT-R、180SX、33Z。車の構造に興味を持ち「自分の車は自分で作りたい」という気持ちから自動車整備工場に勤務した経験を持つ。中古車買取査定員やタウン情報誌の編集部として仕事をした経験を活かし、主に車・タイヤ関係のメディアを対象に2020年からフリーランスのライター兼エディターとして活動中。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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