アクア の買取ポイント
アクアの人気は?
一般社団法人日本自動車販売協会連合会が発表した「2024年1月~12月分 ブランド通称名別ランキング」によると、アクアの年間登録台数は14位です。
初代モデルは2013年に国内ランキング1位を獲得しているため売れ行きが落ち込んでいるように見えますが、ハイブリッドのコンパクトカーに絞ると上位に浮上します。
リセールバリューの傾向は?
アクアは燃費性能の良さから人気が高く、リセールバリューも高い傾向にあります。しかし、初代モデルと2代目モデルは安全性能に大きな差があるため、初代モデルのリセールは2代目モデルほど高くありません。
リセールバリューの目安は当年で約92%、1年落ちが約89%、2年落ちが約81%、3年落ちで約80%、5年落ちで約46%、7年落ちで約36%、10年落ちで約19%です。
現行モデルはGR SPORT、初代モデルは「G's」と特別仕様車「S“Style Black”」のリセールが高い傾向にあります。
(2025年2月時点の情報)
高く評価されるには?
アクアは世代に関係なく低燃費であるものの、装備や機能は世代間で大きく変わります。特に「Toyota Safety Sense」のパッケージ内容は初代と2代目の差が大きく、初代モデルは一部のグレードしか標準装備されません。
初代モデルは2015年に行われた一部改良で「Toyota Safety Sense C」が設定されています。このように、同じ初代モデルでも変更が行われたモデルは買取価格も高くなるでしょう。
現行モデルであれば、オプション装備の「トヨタチームメイト アドバンストパーク」「パノラミックビューモニター」が装着された車両は高価買取が期待できます。ボディカラーで高く評価されるのは、全世代を通して「パール系」「黒系」「ベージュ系」です。
アクアの高価買取を目指すならネクステージへ!
プリウスに続くハイブリッド専用車として誕生したアクアは、高い燃費性能と取り回しの良さ、世代や性別を問わないシンプルで親しみのあるデザインから高い人気を得ています。
環境意識が高まる現在はハイブリッドカーの需要が高く、アクアも高価買取が期待できる車種のひとつです。愛車を少しでも高く売却したい、価値をしっかり評価してもらいたいという方は、高価買取の実績が豊富なネクステージをぜひご利用ください。
アクア の歴代モデルを紹介
2代目モデルの特徴
現行モデルとなる2代目アクアは、2021年7月に発売されました。「さらに次の10年を見据えたコンパクトカー」を目指し、燃費性能だけでなく安全装備と走行性能を高めています。
2代目アクアはTNGAプラットフォーム(GA-B)が採用され、ボディ剛性と静粛性を高めました。また、ホイールベースを50mm延長して後席と荷室を拡大しています。
初代モデルとの大きな違いは、ハイブリッドシステムの駆動用バッテリーです。初代アクアは「ニッケル水素電池」を搭載していましたが、2代目アクアには世界初採用となる「バイポーラ型ニッケル水素電池」が搭載されています。
バイポーラ型ニッケル水素電池の特徴は、ニッケル水素電池に比べてコンパクトで高出力である点です。バッテリーが変わったことで加速がよりスムーズになり、アクセルの応答性も向上しました。
走行性能の面では、トヨタ車初となる「快感ペダル」も大きな特徴です。快感ペダルはアクセルペダルのみで加減速できる機能で、ドライブモードの「POWER+モード」を選択した際にアクセルを緩めることで回生ブレーキが増大します。
アクアには「POWER+モード」の他に「ノーマルモード」と「エコドライブモード」のドライブモードがあり、快感ペダル使用時の減速度はノーマルモードの約2倍です。アクセルとブレーキの踏み替え頻度を抑えると同時に、運転疲労も軽減されます。
安全装備には、最新の「Toyota Safety Sense」が全車標準装備されました。Toyota Safety Senseに含まれるのは「プリクラッシュセーフティ」「全車速追従型レーダークルーズコントロール」「レーントレーシングアシスト」などです。
プリクラッシュセーフティは初代モデルにも搭載されていましたが、2代目モデル
は自動車に加え歩行者(昼・夜)、自転車(昼)にも対応しています。
最上位グレードの「Z」には、駐車時に前方と側方の障害物を検知する「パーキングサポートブレーキ」が標準装備です(その他のグレードはオプション)。全グレード共に、オプションで駐車操作をサポートする「トヨタチームメイト アドバンストパーク」を装備できます。
2022年11月には専用チューンアップを施した「GR SPORT」が発売され、2024年4月の一部改良ではグレード改定により5グレードから4グレードに変わりました。2021年式~2024年式のアクアの買取相場は、99万1,000円~274万7,000円です。
初代モデルの特徴
初代アクアが発売されたのは、東北地方に甚大な被害をもたらした東日本大震災が起きた2011年です。
アクアは関東自動車工業株式会社(現:トヨタ自動車東日本株式会社)の岩手工場で製造され、「岩手から世界へ」のフレーズとともに復興のシンボルとして12月にデビューしています。
プリウスで築いたハイブリッド技術を集約したアクアは、世界トップクラスの燃費性能(JC08モード35.4km/L)と購入しやすい価格帯から、187万台を超える販売台数を記録しました。
アクアに搭載されるハイブリッドシステムは、3代目プリウスと同じ「リダクション機構付きのTHSII」です。エンジンとモーターの力を融合させることで、発進加速性・中間加速性を高めています。
また、エコドライブサポートとしてドライブ状況を確認できる「ハイブリッドシステムインジケーター」、エコドライブを評価と金額換算するコンテンツ表示をマルチインフォメーションディスプレイに採用しました。
安全機能には、走行状態に応じて前後輪に適切な制動力を配分する「EBD機能付きABS」、横滑りが発生した際に車両を安定させる「VSC」、タイヤの空転を抑えて駆動力を確保する「TRC」が搭載されています。
2013年の一部改良ではハイブリッドシステムの改良が行われ、カタログ燃費が37.0km/L(JC08モード)に向上しました。また、GAZOO Racingのチューニングを施した「G's」を追加しています。
2014年12月のマイナーチェンジでは、内外装の変更が行われ、新グレード「X-URBAN」が追加されました。X-URBANは、フロントグリルやサイドマッドガードなどの専用装備を装着したクロスオーバーモデルです。
2015年11月の一部改良では、特別仕様車「X-URBAN“Solid”」を追加するとともに、一部のグレードへ「Toyota Safety Sense C」を標準装備しました(非装備車へはオプションで追加可能)。
Toyota Safety Sense Cに含まれる機能は「衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ」「レーンディパーチャーアラート」「オートマチックハイビーム」の3つです。
2017年6月に2度目のマイナーチェンジが行われ、エクステリアデザインが大幅に変更されています。主な変更箇所は、ヘッドライト・リアコンビネーションランプ、フェンダー・バンパーです。
また、クロスオーバーモデル「X-URBAN」のデザイン・装備・走行性を進化させ、名称を「Crossover」に改めました。
2011年~2016年までのアクアの買取相場は3万4,000円~144万1,000円、2017年~2020年までのモデルは、10万5,000円~274万7,000円です。
アクア のトリビア
アクアの概要
アクアは「ハイブリッドカーを身近なものにする」という役割を担い誕生した、世界トップクラスの燃費性能を持つハイブリッド専用コンパクトカーです。
日本の道路に適した扱いやすいボディサイズ、ハイブリッドカーならではの爽快な走り出し、CO2削減に貢献する性能を持ち合わせています。
2021年に誕生した現行モデルは、コンパクト・高出力の「バイポーラ型ニッケル水素電池」を世界で初めて採用し、電気だけの走行可能速度域を拡大させました。TNGAプラットフォームの採用により、走行性能だけでなくボディ剛性も高めています。
アクアの魅力
アクア最大の魅力は、先進技術が生み出す燃費性能と環境性能の高さです。燃費性能の高い車はCO2の排出量が減るため、維持費を抑えると同時にカーボンニュートラルの実現にも貢献できます。
現行モデルのアクアは、AC100V・1,500Wのアクセサリーコンセント、非常時給電モードが全車標準装備されていることも魅力です。給電システムを備える車は年々増えてはいるものの、多くはミニバンやSUVなどの中型~大型車となり、コンパクトカーにはそれほど採用されていません。
電気ポット・ドライヤーなどの家電製品の他、水槽をはじめとしたペットの飼育環境保持にも対応します。
また、フルモデルチェンジにより安全性能も充実し、トヨタのコンパクトカーで初めて「トヨタチームメイト アドバンストパーク」が採用されました。アクアには、さまざまな人が安心・便利に使える機能が詰め込まれています。
アクアのデザイン
現行モデルのアクアのデザインコンセプトは、親しみと先進技術が人に寄り添うという意味合いを持つ「Harmo-tech」です。
エクステリアはキャラクターラインのないシンプルなデザインですが、モノフォルムシルエットと張り出したリアフェンダーにより上質さを感じさせます。フロントマスクは先代モデルの精悍(せいかん)さが薄れ、親しみやすさとのバランスが図られました。
インテリアは、運転のしやすさと居心地の良さを配慮したシンプルでクリーンな空間です。現行モデルはホイールベースが50mm拡大されたため、初代モデルよりも後席の居住空間と荷室空間が広くなっています。
アクアのスペック
アクアのボディサイズは、全長4,050mm~4,095mm×全幅1,695mm×全高1,485mm~1,505mmです。5ナンバー車のため取り回しが良く、狭い道も走行できますが、グレードと駆動方式によりサイズが微妙に変わります。
通常のアクアとサイズが変わるグレードは「GR SPORT」です。全幅・全高は変わらないものの、全長が45mm長くなります。4WD車は2WD車に比べて全高が20mm、
最低地上高が15mm高くなりますが、全長と全幅に違いはありません。
ライバル車の「日産 ノート」「ホンダ フィット」のベースモデルと比較した場合(フィットはe:HEVのみ)、全長と全高にわずかな差があります。
ノートのボディサイズは全長4,045mm×全幅1,695mm×全高1,520mm、フィットのボディサイズは全長3.995mm×全幅1,695mm×全高1.515mm~1.540mmです。アクアは全長が3車の中で最も長くなりますが、全高は3車の中で最も低くなります。
・ボディサイズ:全長4,050mm~4,095mm×全幅1,695mm×全高1,485mm~1,505mm
・室内サイズ:室内長1,830mm×室内幅1,425mm×室内高1,190mm
・最低地上高:140mm~155mm
・ホイールベース:2,460mm
・最小回転半径:5.2m~5.3m
・車両重量:1,120kg~1,230kg
アクアのグレード
2024年3月の一部改良でグレードの改定が行われたため、現行モデルとフルモデルチェンジ時とではグレードラインアップが変わります。
現行モデルは「X」「G」「Z」「GR SPORT」の4種類となり、2代目モデルからはE-Four(電気式4WD)の選択が可能です。GR SPORTは2WDのみとなるため、E-Fourは選べません。
「X」はエントリーグレードです。装備は全グレードの中で最もシンプルになりますが、LEDヘッドライト(2灯式)や防眩インナーミラー、非常時給電システム付きアクセサリーコンセントは標準装備されます。
「G」は中間グレードです。外装の装備はXとそれほど変わりませんが、内装の装備は充実します。Gから標準装備される主な装備は、ドライブレコーダー付き自動防眩インナーミラー、本革巻きステアリング、上級ファブリックシート表皮です。
最上位グレードの「Z」には、トヨタのコンパクトカーで初めて「10.5インチ大型ディスプレイオーディオ」が標準装備されます。この他、センターオーナメント付きのアルミホイール、Bi-Beam LEDヘッドランプ、LEDフロントフォグランプも標準装備です。
スポーティーグレードの「GR SPORT」には、専用のラジエーターグリル・エンブレム・17インチアルミホイールが標準装備されます。また、シートタイプが「AIRNUBACK」と合成皮革のスポーティーシートに変わります。他のグレードと違いE-Fourが用意されていません。
・X(2WD)
・X(4WD)
・G(2WD)
・G(4WD)
・Z(2WD)
・Z(4WD)
・GR SPORT(2WD)
アクアのエンジン
2代目アクアに搭載されるエンジンは、1.5L 直列3気筒ダイナミックフォースエンジン(M15A-FXE)です。システム出力を向上させたハイブリッドシステムには、世界初採用となる「バイポーラ型ニッケル水素電池」が搭載されています。
バイポーラ型ニッケル水素電池は、1枚の電極に正極と負極を集約しているため従来型電池よりもコンパクトです。より多くのセルを積めることに加え、構造もシンプルなことから大電流を一気に流せるようになり、従来型電池に比べて出力が約2倍もアップしました。
また、低速からのパワフルでスムーズな加速、電気だけの走行可能速度域拡大も実現しています。
アクアの燃費性能
アクアの燃費性能はグレードや駆動方式で変わり、最も数値が高いのはXの2WD、最も低いのはGR SPORTです。
グレード別のWLTCモード燃費は、Xが34.6km/L(2WD)/30.0km/L(E-Four)、GとZとが33.6km/L(2WD)/30.0km/L(E-Four)、GR SPORTが29.3km/L(2WD)となり、E-Fourのみグレード間の差はありません。
ライバル車と比較すると、アクアの燃費性能の良さがよく分かります。アクアとグレード構成が似ている「ホンダ フィット」の場合、2WDのWLTCモード燃費は30.2km/L~23.5km/L、4WDは25.4km/L~27.1km/Lです。スポーティーグレードの「e:HEV RS」は27.2km/Lとなり、特に4WDの燃費性能に大きな差をつけています。
「日産 ノート」のWLTCモード燃費は2WDが28.4km/L、4WDは23.8km/Lです。2WDの燃費がアクアのE-Fourよりも低いため、フィットよりも燃費性能の違いを感じやすくなります。
アクアのボディカラー展開
アクアのボディカラーはモノトーン11色、ツートン6色の全17色のバリエーションがあり、グレードによって選べるカラーと数が異なります。
Xで選べるカラーは「スーパーホワイトII」「プラチナホワイトパールマイカ」「シルバーメタリック」「ブラックマイカ」「エモーショナルレッドII」「ポップオレンジクリスタルシャイン」「クリアベージュメタリック」「プラスゴールドメタリック」「アーバンカーキ」の10色です。
GはXの上位グレードですが、ボディカラーはXより少なくなります。Gで選べるカラーは、Xのボディカラーから「スーパーホワイトII」を除いた9色です。
Zはモノトーン9色、ツートン4色の全13色が選べ、モノトーンのバリエーションはGと変わりません。
ツートンで選べるカラーは「ダークグレー×クリアベージュメタリック」「ダークグレー×アーバンカーキ」「ダークグレー×ポップオレンジクリスタルシャイン」「ダークグレー×プラスゴールドメタリック」です。
GR SPORTはモノトーン4色、ツートン2色の全5色が選べます。モノトーンで選べるカラーは「プラチナホワイトパールマイカ」「ダークグレー」「ブラックマイカ」「エモーショナルレッドII」です。
ツートンは「ダークグレー×プラチナホワイトパールマイカ」「ダークグレー×エモーショナルレッドII」が選べます。