ワゴンR の買取ポイント
ワゴンRの人気は?
ワゴンRは広い室内と高い燃費性能、使い勝手の良さから全世代を通して人気があり、2023年11月に国内累計販売台数500万台(ワゴンRシリーズ)を達成しています。
一般社団法人全国軽自動車協会連合会が発表した「2024年4月~9月 軽四輪車通称名別新車販売確報」によると、ワゴンRの新車販売台数は全体で5位、スズキ車の中では3位です。スーパーハイトワゴンにはかなわないものの、個人から商用まで幅広いニーズを持っています。
リセールバリューの傾向は?
ワゴンRは海外へも輸出されているため、軽自動車としては高いリセールバリューを誇ります。現行モデルはフルモデルチェンジから8年経過と息が長いことから、5代目モデル以降の買取価格はそこまで期待できません。
リセールバリューの目安は当年で約80%、1年落ちが約78%、2年落ちが約73%、3年落ちが約73%、4年落ちが約61%、5年落ちが約53%です。
5代目モデルとなる8年落ちは約26%、9年落ちは約21%となるため、ハイブリッド車であっても高価買取は難しいでしょう。
(2025年2月時点の情報)
高く評価されるには?
ワゴンRのリセールバリューはガソリン車とハイブリッド車でそれほど変わらないことから、評価につながるのは年式と装備・ボディカラーです。
一般的な査定基準と同じく、年式が新しい車両は高値が期待できます。装備面であれば、オプション扱いとなる「全方位モニター付きディスプレイオーディオ」などが評価ポイントとなるでしょう。ボディカラーでは、ホワイト系とブラック系が人気です。
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1993年のデビューからハイトワゴンの一線を走り続けるワゴンRは、世代・用途を問わず高い人気があります。軽自動車としてはリセールバリューが高いものの、現行モデル以外の世代は20%程度しかありません。
現行モデルであっても、古いモデルであっても、愛車の持つ価値を買取価格に反映させたいという方は、ネクステージの「フルスイング買取」をご利用ください。経験豊富な専門スタッフが、高額査定を一発で提示いたします。
ワゴンR の歴代モデルを紹介
6代目モデルの特徴
現行モデルとなる6代目ワゴンRは、2017年2月に発売されました。高出力ISGと大容量リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステム、新プラットフォーム「HEARTECT」の採用により、軽ワゴンNO.1の低燃費を実現しています。
内外装デザインも刷新され、グレードごとの個性がより際立つようになりました。インテリアはシンプルながらもデザイン性を重視し、広さや機能性も向上させています。
2017年8月にガソリン車の「FA」に5MTが追加され、2019年12月の一部改良では安全装備の拡充が行われました。
フルモデルチェンジ時は先進安全装備がオプション扱いでしたが、この一部改良で一部のグレードに「後退時ブレーキサポート」「後方誤発進抑制機能」「リアパーキングセンサー」を標準装備しています。
2022年8月の一部改良では安全装備がさらに充実し、デュアルカメラブレーキサポートを全車標準装備、一部のグレードに全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールや車線逸脱抑制機能、フロントシートSRSサイドエアバッグなどを標準装備しました。
また、ハイブリッド車の「HYBRID FZ」が廃止され、ガソリン車・ハイブリッド車共に1グレードずつの編成に変更されています。
2017年式~2021年式までのワゴンRの買取相場は5万円~114万9,000円、2022年式~2024年式までのモデルは14万3,000円~145万4,000円です(2025年2月時点の情報)。
5代目モデルの特徴
5代目ワゴンRは2012年9月に発売されました。「スズキグリーンテクノロジー」搭載車第1弾として、新技術「ENE-CHARGE」「新アイドリングストップシステム」「ECO-COOL」を搭載しています。
ENE-CHARGEは、アイドリングストップ車専用の鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリー、高効率・高出力オルタネーターを組み合わせたスズキ独自の減速エネルギー回生技術です。減速時に発電・充電することで電装品に使う電力を抑え、低燃費を実現します。
ロングホイールベース(2,425mm)のプラットフォームの採用により、室内長2,165mm、前後乗員間距離1,000mmに拡大されました。助手席シートアンダーボックスをはじめとした収納スペースの追加により、室内の居住性と機能性も高めています。
2012年12月に5MT車を追加し、2014年8月には新技術「S-エネチャージ」搭載車が追加されました。S-エネチャージは、ISG(モーター機能付き発電機)、S-エネチャージ車専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせた低燃費技術です。
減速時に発電・充電するのはENE-CHARGEと変わりませんが、発進・加速時にモーターアシストが加わることでさらなる低燃費を実現します。2012年式~2016年式までのワゴンRの買取相場は3万円~74万円です(2025年2月時点の情報)。
4代目モデルの特徴
4代目ワゴンRは2008年9月に発売されました。「快適 スタイリッシュ ワゴンR」を開発コンセプトとし、内外装デザイン・快適性・燃費性能を向上させています。
新プラットフォームと新開発サスペンションの採用により、室内長・前後乗員間距離を拡大し、操縦安定性能と乗り心地を高めました。吸音タイプの成形天井も相まって、静粛性も向上しています。
4代目ワゴンRはNA車とターボ車があり、NA車には改良型「K6Aエンジン」、ターボ車には新開発ターボエンジンが搭載されました。どちらも低燃費を実現し、NA車は10・15モード23.0km/L、ターボ車は10・15モード21.5km/Lです。
車の基本性能や室内の快適性などが評価され、2008年11月に「2009年次 RJC カーオブザイヤー」を受賞しています。
2010年10月の一部改良では、アイドリングストップ機能を搭載した新グレード「ワゴンR FX アイドリングストップ」が追加されました。また、ロー・ハイ2段の副変速機構付きCVTをCTV車に採用し、発進加速を高めるだけでなく燃費性能も向上させています。
この他、5MT車以外に「エコドライブインジケーター」が搭載され、視覚的にエコドライブを意識・確認できるようになりました。2010年式~2011年式のワゴンRの買取相場は、3万円~39万円です(2025年2月時点の情報)。
3代目モデルの特徴
3代目ワゴンRは2003年9月に発売されました。「さまざまなユーザー、さまざまな使用シーンに対応した万能型ワゴン」をコンセプトとし、居住性や走行性、安全性を向上させています。
3代目ワゴンRには、軽自動車用に開発されたプラットフォームが初採用されました。新設計サスペンションフレームと新開発サスペンションを組み合わせることで、乗り心地と静粛性を高め、振動を低減させています。
また、一新された軽量衝撃吸収ボディー「TECT」や歩行者傷害軽減ボディーの採用、運転席・助手席エアバッグの全車標準装備により衝突安全性能も向上しました。
パワートレインは、4代目モデル同様NA車とターボ車の2種類です。スポーティーグレードの「RR」には、ターボ車には軽自動車で初めて直噴ターボエンジンが搭載されました。
ハイパワーながらも燃費性能は高く、10・15モード19.0km/L(2WD・4AT)を実現しています。
2007年5月の一部変更では、23.0km/Lの低燃費を実現するCTV搭載車「F」が追加されました。Fにはキーレススタートシステムが装備されるだけでなく、「ピンクゴールド」をはじめとしたボディカラーが5色設定されています。
2代目モデルの特徴
2代目ワゴンRは1998年10月に発売されました。国内四輪のスローガンを「小さなクルマ、大きな未来。」に変更し、ワゴンRをはじめとする4車種のフルモデルチェンジ、2車種の追加を同時に行っています。
同年10月1日より施行された軽自動車規格の変更に伴い、全高・全幅・全長共に拡大されました。しかし、最小回転半径は4.6mから4.2mに減少しているため、従来よりも取り回しが良くなっています。
また、エンジンセッティングを中低速トルク重視に変更し、新技術を取り入れることで従来車と同等以上の燃費性能を実現しました。
2台目モデルの特徴は、グレードによって3ドアと5ドアに分かれることです。NA車の「RX」、ターボ車の「FX-T」は3ドア、NA車の「FX」は5ドアとなります。5ドア車は後席のシート高を下げてリアドアの開口角度を大きく取っているため、スムーズな乗り降りが可能です。
2000年12月の一部改良では、AT車を全車4ATに変更し、軽量衝撃吸収ボディー「TECT」が採用されました。また、2001年11月には運転席・助手席エアバッグが全車標準装備され、安全性を高めています。
2002年9月の一部改良ではリアシートスライド機構や運転席のシートリフター、AM/FMラジオ付きCDプレーヤーが装備されました。
初代モデルの特徴
初代ワゴンRは1993年9月に発売されました。軽自動車の多様化が進む中、スズキの王座を守るために開発されたのが、当時は非常に珍しい「背の高い軽自動車」のワゴンRです。
「クルマより楽しいクルマ」をキャッチコピーとし、車高の高いスクエアボディと大型ドア、乗る人を最優先したパッケージングにより、爆発的なヒットを記録しました。
初代ワゴンRは全車4ドアとなり、サイドドアは運転席側1枚、助手席側2枚の非対称レイアウトを採用しています。セダンタイプの車より背が高いため、後席へのスムーズな乗り降りが可能です。
1995年にはインタークーラー付きターボ車が追加され、1996年には5ドア車も追加されました。また、従来からある5MTと3ATに加え、4ATも設定されています。
ワゴンR のトリビア
ワゴンRの概要
ワゴンRは、当時セダンやバンが主流だった軽自動車に新風を巻き起こしたスズキの主要モデルです。これまでにないスタイルと広々とした車内、使い勝手の良さから大ヒットを飛ばし、トールワゴンのパイオニアといわれています。
ワゴンRの「R」は、英語の「REVOLUTION(革新・画期的)」と「RELAXATION(くつろぎ)」の頭文字です。新カテゴリーの軽自動車、生活にゆとりを与える車という思いが込められています。
ワゴンRは派生車が多いことも特徴です。現行モデルではカスタムモデルの「カスタムZ」、エアロ仕様の「スティングレー」、スライドドアを搭載した「スマイル」がラインアップしています。
ワゴンRの魅力
ワゴンRの魅力は広く使い勝手の良い室内、高い安全性能と燃費性能です。中でも居住性の高さには定評があり、前席・後席共に使いやすさと過ごしやすさを感じられます。
前席は視界を確保した水平基調のインパネ、運転席から助手席へ移動できるベンチシートが特徴です。後席にはぬれた傘を収納できるアンブレラホルダーが設置され、リアシートはシートごとに前後スライド、リクライニングもできます。
リアシートは分割可倒式のため、シートアレンジも豊富です。リアシートを前に倒せば大きな荷物や長尺物も積み込めるようになり、前席を後ろに倒せばフラットな休憩スペースが作れます。
また、リアドアの両側に設置されるアンブレラホルダーをはじめ、助手席シートアンダーボックス、助手席オープントレー、インパネドリンクホルダー(運転席・助手席)など収納スペースも豊富です。
ワゴンRのデザイン
現行モデルのエクステリアは、四角をモチーフにした端正なフロントフェイスが特徴です。デザインコンセプトは万能・多目的などを意味する「バーサタイル」で、癖を最小限に抑えながら愛着の湧く絶妙なさじ加減が加えられています。
インテリアは「スタイル」「スペース」「ユーティリティー」をテーマとした、心地よい空間が特徴です。内装色はブラックをベースとし、HYBRID FX-Sはベージュの内装色も選べます。
6代目ワゴンRはインパネカラーが3種類あり、2018年~2021年までのモデルはホワイト(FA・HYBRID FX)、ダークブルー(HYBRID FZ)となり、2022年以降のモデルはブラウンです。
ワゴンRのスペック
ワゴンRは「トールワゴン」に属し、スズキのアルトやラパンに比べると背は高くなりますが、スズキ スペーシアやホンダ N-BOXなどの「スーパーハイトワゴン」より低くなります。
ボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,650mmです。全長と全幅はスペーシアと変わらないものの、全高は135mm低くなり、室内高も150mm低くなります。
しかし、室内長はワゴンRのほうが長く、2,450mmのワゴンRに対しスペーシアは2,170mmです。ワゴンRは後席の足元にもゆとりがあるため、大人が乗車してもゆったりと過ごせます。
ライバル車の「日産 デイズ」と比較した場合、全高こそ5mm低くなりますが、全長と全幅が大きいのはワゴンRです。デイズの室内サイズは室内長2,065mm×室内幅1,340mm×室内高1,270mmとなるため、前後にゆとりを持って乗車できます。
・ボディサイズ:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,650mm
・室内サイズ:室内長2,450mm×室内幅1,355mm×室内高1,265mm
・最低地上高:150mm
・ホイールベース:2,460mm
・最小回転半径:4.4m
・車両重量:730kg~820kg
ワゴンRのグレード
現行モデルはガソリン車1グレード、ハイブリッド車1グレードと非常にシンプルです。
フルモデルチェンジ時は「HYBRID FZ」のみ異なるエクステリアデザインを採用していましたが、2022年にグレードが廃止されたため、現在はグレードによるデザインの違いはありません。
「FX」は5MTが設定されるガソリン車です。フルオートエアコンや電動格納式ドアミラー、キーレスプッシュスタート(2022年以降のモデル)などが標準装備されます。しかし、CTV車・5MT車共に「スズキ セーフティ サポート」の機能が制限され、5MT車は誤発進抑制機能やヒルホールドコントロールなども装備されません。
「HYBRID FX-S」は、マイルドハイブリッドシステムを搭載し、2WDと4WDを設定しているハイブリッド車です。パワートレインだけでなく装備面もFXと変わり、運転席シートリフターやUSB電源ソケット(Type-A/Type-C)などが標準装備されます。
「スズキ セーフティ サポート」の全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールも標準装備され、オプションでヘッドアップディスプレイを装備可能です。
【ガソリン車】
・FX(2WD/CTV)
・FX(4WD/CTV)
・FX(2WD/5MT)
・FX(4WD/5MT)
【ハイブリッド車】
・HYBRID FX-S(2WD/CTV)
・HYBRID FX-S(4WD/CTV)
ワゴンRのエンジン
グレード構成と同じく、6代目ワゴンRは2019年11月以前と以降で搭載エンジンが変わります。2019年12月の一部改良までのモデルに搭載されるのは、R06A型エンジン(0.66L DOHC 吸排気VVT)です。
R06A型は軽自動車で初めて吸排気VVT機構を採用したエンジンで、ロングストローク化による優れた低速トルクを特徴とします。
2019年12月以降のモデルに搭載されるのは、新開発のR06D型エンジン(0.66L DOHC 吸排気VVT)です。デュアルインジェクションシステムやクールドEGRなどの熱効率向上技術を採用し、低速域から中高速域まで優れた燃費性能を発揮します。
マイルドハイブリッドシステムについては、販売時期による違いはありません。
ワゴンRの燃費性能
現行モデルは高効率エンジンとマイルドハイブリッドシステムの採用に加え、先代モデル比20kgの軽量化したこともあり、高い燃費性能を誇ります。
6代目ワゴンRに搭載されるマイルドハイブリッドは、ISG(モーター機能付き発電機)と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせているため、S-エネチャージと仕組みは変わりません。
両者で異なるのはバッテリー容量で、マイルドハイブリッドには10Ahのリチウムイオンバッテリーが搭載されます。これにより燃費性能が向上し、2024年に軽ワゴン車の燃費NO.1を記録しました。
ワゴンRのWLTCモード燃費は、ガソリン車が23.0km/L~24.8km/L、ハイブリッド車が24.2km/L~25.2km/Lです。
ワゴンRのボディカラー展開
現行モデルのボディカラーは10色あり、グレードによるカラー展開の違いはありません。
カラーラインアップは「フォギーブルーパールメタリック」「テラコッタピンクメタリック」「ダスクブルーメタリック」「フェニックスレッドパール」「シフォンアイボリーメタリック」「アーバンブラウンパールメタリック」「ホワイト」「ピュアホワイトパール」「シルキーシルバーメタリック」「ブルーイッシュパールメタリック」です。
HYBRID FX-Sに関しては、ボディカラーに関係なく「ブラック内装」と「ベージュ内装」が選べます。