スペーシア の買取ポイント
スペーシアの人気は?
スペーシアは軽自動車の人気ジャンル「軽ハイトワゴン」に属し、軽自動車全体における販売台数の上位にランクインしています。
一般社団法人 全国軽自動車協会連合会の2024年4月~9月の通称名別新車販売確報では、ホンダ N-BOXに次ぐ第2位となりました。2024年の確報が出ていないため概算となりますが、10月~12月の販売台数も全て2位であることを考えると年間の販売台数も2位となるでしょう。
軽自動車は車両価格や維持費の安さから人気を集めていますが、広い室内と使い勝手の良さを兼ね備えるスペーシアは、その中でも特に人気があります。
リセールバリューの傾向は?
SUV人気が相まってか、近年の軽自動車もSUVタイプのリセールバリューが高くなっています。スペーシアのリセールバリューは、スペーシア カスタムに比べるとやや落ちる、といえるでしょう。
しかし、軽自動車全体では人気のあるモデルのため、極端に低いというわけではありません。リセールバリューの目安は当年で約94%、1年落ちが約89%、2年落ちが約83%、3年落ちが約78%、4年落ちが約73%、5年落ちが約74%です。
6年落ちまでは50%以上のリセールバリューを保っているため、2代目モデルであればそれなりの価格で売却できるでしょう。
(2025年2月時点の情報)
高く評価されるには?
スペーシアはグレードにより標準装備が異なるため、2代目モデルと3代目モデルは装備が充実した「HYBRID X」、初代モデルはターボモデルの「T」が高く評価されるでしょう。
また、先進安全装備のオプションを装着しているモデル、定番の白や黒のボディカラーも高く評価されます。
スペーシアはファミリーカーとして使われる傾向にあるため、外装の傷や汚れに加え内装の傷や飲食物の染み、臭いは査定額が変わる大きなポイントです。査定前には最低限の掃除をしておきましょう。
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広い室内とマイルドハイブリッドによる高い燃費性能から、スペーシアは軽自動車の中でも高い人気を誇ります。愛車を納得できる金額で売却したいという方は、高価買取の実績が豊富なネクステージにご相談ください。
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スペーシア の歴代モデルを紹介
3代目モデルの特徴
現行モデルとなる3代目スペーシアは、2023年11月に発売されました。3代目モデルは「わくわく満載!自由に使える安心・快適スペーシア」をコンセプトとし、先代モデルとは異なる「コンテナ」をデザインモチーフに採用しています。
プラットフォームは引き続き「HEARTECT」を採用していますが、先代モデルよりも室内空間が広くなりました。先代モデルの室内寸法は室内長2,155mm×室内幅1,345mm×室内高1,410mm、3代目モデルは室内長2,170mm×室内幅1,345mm×室内高1,415mmです。
室内幅は先代モデルと変わらないものの、室内長と室内高がサイズアップしているため、元々広い室内空間をより広く感じられます。また、左右の後部席乗り降り口に設置されている「乗降グリップ」の持ち手が拡大され、乗降性もアップしました。
室内装備の大きなトピックは、スズキ初となる「マルチユースフラップ」が後部席に採用されたことです(一部のグレードに標準装備)。
マルチユースフラップはフラップの位置と角度を調整できる機能で、シーンに合わせて「オットマンモード」「レッグサポートモード」「荷物ストッパーモード」を切り替えられます。
安全装備においても、スズキ初となる「デュアルセンサーブレーキサポートII」が全車標準装備されました。デュアルセンサーブレーキサポートIIは単眼カメラとミリ波レーダーで自動車・歩行者・バイク・自転車を検知し、右左折時の衝突回避をブザー音やブレーキアシストでサポートします。
また、一部グレードに車線維持支援機能と、全車速追従機能に加え停止保持機能が付いたアダプティブクルーズコントロール(ACC)が搭載されました。
エンジンタイプは、先代モデルと同じく全車マイルドハイブリッド仕様のハイブリッド車です。WLTCモード燃費は25.1km/L(HYBRID G 2WD)となり、クラスロップレベルの燃費性能を誇ります。
2024年9月には、派生モデル「スペーシア ギア」が発売されました。スペーシアギアには3代目スペーシアに採用されているマルチユースフラップ、ワンアクションパワースライドドアなどの快適装備に加え、撥水加工シートや防汚タイプのラゲッジフロア、ルーフレールなどアウトドアに適した独自の装備が採用されています。
2024年式のスペーシアの買取価格は140万2,000円~174万3,000円です(2025年2月時点の情報です)。
2代目モデルの特徴
2代目スペーシアは、2017年12月に発売されました。デザインモチーフに「スーツケース」が採用され、先代モデルからエクステリアデザインが大きく変化しています。
中でも大きく変化したのはボディフォルムです。ホンダ N-BOXやダイハツ タントといった競合車に勝つため、ひと目で「室内の広さと大きさ」を感じられるように全高を高くし、ベルトラインを上げてボディの厚みを強調させました。
これにより室内高は35mm、室内幅が25mm大きくなり、前席・後席共にくつろげる空間を実現しています。
また、プラットフォームを新プラットフォーム「HEARTECT」に変更し、剛性アップと軽量化に加え、操縦安定性と乗り心地を向上させました。プラットフォームを変更したことで足元空間も広がっています。
2代目スペーシアには、親しみと遊び心のあるデザインが採用されました。HYBRID Xにはスーツケースのバックルとジッパーを思わせるメッキグリル、キャスターをイメージさせるホイールキャップなど、ドライブが楽しくなるような加飾を施しています。
スライドドアは、一部のグレードを除き両側パワースライドドアとなり、パワースライドドア予約ロック機能やパワースライドドア一時停止機能も採用されました。この他、スズキで初めてスリムサーキュレーターを採用し、軽自動車で初めてエアコンルーバーを採用しています。
安全装備として後退時の衝突被害軽減ブレーキとヘッドアップディスプレイ、3Dビューを軽自動車で初めて採用し、先代モデルよりも安全性能を大幅に向上させました。
2020年の一部改良では、夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートとSRSカーテンエアバッグが標準装備となり、アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)をオプション装備に追加しています。
エンジンタイプは全モデルがマイルドハイブリッド仕様に変わり、JC08モード燃費は30.0km/Lです(HYBRID G・2WD)。
2018年12月には、アウトドア仕様の派生車「スペーシア ギア」が発売されました。スペーシアギアは、スペーシアをベースにSUVの要素が散りばめられたギア感のあるモデルです。ガンメタリック色の専用装備やルーフレール、ジムニーを思わせる丸目のヘッドライトが標準装備されています。
2022年8月には、商用モデル「スペーシア ベース」が発売されました。一般的な商用車と異なるのは、車中泊やワーケーションにも対応している点です。スペーシア ベースにはマルチボードが標準装備されており、デスクや整理棚、仕切りなどへ自由にアレンジできます。
買取価格は、2017年~2020年までのモデルが5万円~146万6,000円、2021年~2023年までのモデルが66万円~169万3,000円です(2025年2月時点の情報です)。
初代モデルの特徴
初代スペーシアは、2008年にデビューした軽ハイトワゴン「パレット」の後継車として2013年2月に発売されました。コンセプトは「広くて便利、軽くて低燃費の軽ハイトワゴン」で、女性ユーザーを主なターゲットとしています。
スペーシアの特徴は、パレットから引き継いだクラストップレベルの室内空間です。軽自動車の規格に収めながらも、室内長2,215mm×室内幅1,320mm×室内高1,375mmを実現しています。
スライドドアは後席両側となり、一部グレードにはスイッチを押すだけで解錠と自動開閉ができる「ワンアクションパワースライドドア」を軽自動車で初めて採用しました。
スライドドアは開口幅580mm・開口高1,230mm・リアステップ高340mm(2WD車)となり、パワースライドドアに挟み込み防止機能も付いているため、小さな子どもや高齢者の乗り降りにも配慮した設計です。また、スライドドアの振り出し量が150mmに抑えられ、狭い場所でもドアを開閉できます。
エクステリアは、2代目・3代目と同じく親しみのあるデザインを採用していますが、全てのピラーをブラックアウト化している点が大きな違いです(モノトーンカラーの場合)。黒いピラーが引き締めカラーになるだけでなく、ガラスエリアに連続性が生まれ開放感も演出しています。
2013年6月に「スペーシア カスタム」が発売されました。スケルトン構造のフロントグリルやエアロパーツに加え、両側にワンアクションスライドドアも標準装備されています。また、NAモデルのみのスペーシアとは違い、ターボモデルの設定があることも大きな違いです。
2013年8月には、レーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)・誤発進抑制機能・エマージェンシーストップシグナル・ESPをセットにした「レーダーブレーキサポート装着車」がオプション装備として追加されました。
2015年5月には、アイドリングストップからのスムーズな始動を実現する「S-エネチャージ」がNA車に搭載され、JC08モード32.0km/Lの低燃費を実現しています(ターボ車への搭載は同年8月)。
また、2015年8月の一部改良ではステレオカメラ方式の衝突被害軽減システム「デュアルカメラブレーキサポート」を軽自動車として初めて搭載され、全方位モニターもオプション装備に加わっています。
この他「ナノイー」搭載のフルオートエアコン、プレミアムUV&IRカットガラス(フロントドアのみ)もオプションで装備できるようになりました。2016年には、2代目モデル以降のスペーシア カスタムへと続く「スペーシア カスタムZ」が発売されています。
2011年~2016年までのスペーシアの買取価格は、4万円~195万円です(2025年2月時点の情報です)。
スペーシア のトリビア
スペーシアの概要
スペーシアは、2013年にパレットの後継車として発売された軽ハイトワゴンです。ロングホイールベースのプラットフォームを採用することで、軽自動車とは思えない室内空間を実現しています。
女性を中心としたファミリーが使いやすいように、後席の乗降性やスライドドアの機能性が重視されました。初代モデルから先進安全技術を採用し、軽自動車初となる機能も多数搭載されています。
初代モデルに「スペーシア カスタム」、2代目モデルからは「スペーシア ギア」「スペーシア ベース」も誕生し、スペーシアをベースにした派生車種が多いことも特徴です。
スペーシアの魅力
スペーシアの魅力は、英語の「Spece(空間)」を名前の由来としているように「室内空間の広さ」にあります。
軽自動車はボディサイズに規格があるため、軽ハイトワゴン全体でボディサイズに大きな違いはありません。スペーシアは競合車の中でも全高が高いことから、特に頭上のゆとりを感じられます。
2代目以降はプラットフォームを変更したことで室内高だけでなく室内幅も広がり、3代目は室内長と室内高が広がりました。ロングホイールベースのプラットフォームにより足元にも余裕があり、大人から子どもまでゆったりと過ごせます。
また、日々の買い物や子どもの送迎だけでなく、レジャーにも活躍する広い荷室も魅力です。シートアレンジにより長尺物も積めるようになり、後席を全て倒せば27インチの自転車も積載可能です。
スペーシアのデザイン
現行モデルのスペーシアは、高い評価を得た2代目モデルのパッケージングを残しつつも、あふれる楽しさを表現するためにデザインモチーフを「スーツケース」から「コンテナ」に変更しました。
コンテナらしさを感じられるのは、ドアの上部・中部・下部にフロントからリアにかけて入るビード形状の凹凸です。優しい印象を与える丸みの帯びたヘッドライトにより、コンテナらしい塊感を出しつつも親しみやすさを演出しています。
また、ボディカラーの種類によってDピラー付近のデザインが変わることも特徴です。モノトーンはどの色を選んでもDピラーはボディ色となりますが、ツートーンはDピラーの中央にシルバーのデカールが入ります。
スペーシアのスペック
スペーシアのボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,785mmです。現在の軽自動車の規格は全長3,400mm以下、全幅1,400mm以下、全高2,000mm以下のため、全高以外は規格目いっぱいに作られています。
小さいボディサイズでありながらも、室内サイズは室内長2,170mm×室内幅1,345mm×室内高1,415mmと大きく、室内長は普通車のソリオと330mmしか変わりません(ソリオの室内長は2,500mm)。
ホンダ N-BOXとダイハツ タントと比較した場合、N-BOXとタントは全長2,125mm、全幅は1,350mm、全高はN-BOXが1,400mm、タントが1,370mmとなるため、全幅こそ負けるものの全長と全高はスペーシアが優っています。
ロングホイールベースにより足元も広くなっているため、後席に大人が乗る機会が多い場合に室内のゆとりをより強く感じられるでしょう。
・ボディサイズ:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,785mm
・室内サイズ:室内長2,170mm×室内幅1,345mm×室内高1,415mm
・最低地上高:150mm
・ホイールベース:2,460mm
・最小回転半径:4.4m
・車両重量:850kg~930kg
スペーシアのグレード
3代目スペーシアは「HYBRID G」と「HYBRID X」の2グレード構成です。どちらもマイルドハイブリッド車となり、それぞれ2WDと4WDが用意されています。
HYBRID Gは、装備がシンプルなベースグレードです。デュアルセンサーブレーキサポートIIや誤発進抑制機能、ハイビームアシストなどの先進安全装備は標準搭載されているものの、スライドドアは両側共にパワースライド機能が付いていません。
また、マルチユースフラップやスリムサーキュレーター、運転席シートリフターも装備されないため、快適装備は必要最低限となります。
HYBRID Xは、充実した快適装備を備える上位グレードです。Xではスライドドアが両側ワンアクションパワースライドドアとなり、予約ロック機能や一時停止機能も標準装備されます。
マルチユースフラップやスリムサーキュレーターに加え、プレミアムUR&IRカットガラス、ロールサンシェード、運転席・助手席シートヒーターも標準装備です。
また、HYBRID Xはアダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能・停止保持機能付き)や車線維持支援機能、電動パーキングブレーキなどがセットになった「セーフティプラスパッケージ」をオプションで装着できます。
・HYBRID G(2WD)
・HYBRID G(4WD)
・HYBRID X(2WD)
・HYBRID X(4WD)
スペーシアのエンジン
スペーシアに搭載されているエンジンは、現行モデルのハスラーやワゴンRにも採用されている「R06D型エンジン」です。R06D型エンジンはデュアルインジェクションシステム、クールドEGRなどの熱効率向上技術を採用しており、燃費性能に加え中速の動力性能と静粛性も兼ね備えています。
3代目モデルは全モデルがマイルドハイブリッド車のため、NA車はありません。スズキのマイルドハイブリッドシステムは、モーター機能付き発電機「ISG」と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたハイブリッドシステムです。
減速時のエネルギーで発電してバッテリーに充電し、加速時にその電力を使ってエンジンをアシストします。
スペーシアの燃費性能
3代目スペーシアのWLTCモード燃費は、グレードと駆動方式で変わります。
HYBRID Gは2WDが23.9km/L~25.1km/L、4WDが22.4km/Lです。2WDは、オプション装備の「全方位モニター付メモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機」を装備していると23.9km/Lに変わります。
HYBRID Xは2WDが23.9km/L、4WDが22.4km/Lです。HYBRID Gとは違い、2WDに「全方位モニター付メモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機」を装着してもカタログ燃費は変わりません。
N-BOXとタントはハイブリッドシステムのないNA車のため、純粋な比較はできませんが、室内の広さ同様、燃費性能においてもスペーシアはライバル車に差をつけています。
N-BOXのWLTCモード燃費は2WDが21.6km/L、4WDが19.4km/L、タントは2WDが22.7km/L、4WDが21.4km/Lです。
スペーシアのボディカラー展開
スペーシアのボディカラーは、モノトーン8色、ツートーン4色の全12色です。しかし、HYBRID Gはツートーンが用意されていないため、選択できるのはモノトーンの8色のみとなります。
HYBRID Gのカラーラインアップは「ミモザイエローパールメタリック」「トーニーブラウンメタリック」「オフブルーメタリック」「コーラルオレンジメタリック」「ピュアホワイトパール」「ブルーイッシュブラックパール」「シフォンアイボリーメタリック」「モスグレーメタリック」です。
HYBRID Xは、HYBRID Gと同じ8色のモノトーンに加え、ソフトベージュルーフが組み合わさる4色のツートーンカラーが選べます。
ツートーンのカラーラインアップは「ミモザイエローパールメタリック ソフトベージュ2トーンルーフ」「トーニーブラウンメタリック ソフトベージュ2トーンルーフ」「オフブルーメタリック ソフトベージュ2トーンルーフ」「コーラルオレンジメタリック ソフトベージュ2トーンルーフ」です。
モノトーンの「ピュアホワイトパール」、ソフトベージュ2トーンルーフはオプション料金がかかります。