フリード の買取ポイント
フリードの人気は?
近年は車の大型化が進んでいますが、軽自動車を除く新車登録台数では上位の多くをコンパクトカーが占めています。
ミニバンにおいてもこの傾向が強く、より広く豪華な装備を備えるMサイズ以上のミニバンよりも、フリードなどのコンパクトミニバンが人気です。現在コンパクトミニバンのラインアップはフリードの他にトヨタ シエンタしかなく、この2つで新車販売台数を比べた場合はシエンタのほうが人気です。
しかし、フリードは一般社団法人 日本自動車販売協会連合会が発表する『ブランド通称名別ランキング』における2023年の登録台数は全体で10位、2024年10月の登録台数は全体の7位を記録しています。
コンパクトカーでは物足りない、Mサイズミニバンだと大き過ぎるといった消費者が求める「ちょうど良さ」の面から、現行モデル・旧モデル共に人気です。
リセールバリューの傾向は?
コンパクトカーとMサイズミニバンの良いところを持ち合わせているフリードは、リセールバリューも高い傾向にあります。
中でも先代モデルは旧型にもかかわらず残価率が高く、後期型であれば高値での売却を期待できるでしょう。
フリードのリセールバリューの目安は当年で約95%、1年落ちと2年落ちが約83%、3年落ちで約87%、4年落ちで約84%、5年落ちで約71%です。
パワートレインではハイブリッド車の残価率が高く、グレードではCROSSTARの残価率が高くなっています。
高く評価されるには?
フリードはグレードに加え乗車定員のラインアップも多いため、何人乗りかでも買取価格が変わります。フリードは6人乗りよりも7人乗りの人気が高く、駆動方式においては4WDのほうが人気です。
全体的にリセールバリューが高いため、乗車人数により買取価格が大幅に変わることはありませんが、需要のあるモデルほど高く評価されるでしょう。
この他、走行距離とボディカラー、オプション装備も評価に関わるポイントです。走行距離は5万kmと10万kmを境に価格が下がるため、この基準を超える前の売却をおすすめします。
ボディカラーは定番色のホワイト系やブラック系、オプション装備はHonda SENSINGや純正ナビが高く評価されるでしょう。
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フリードは日本の道路でも扱いやすいコンパクトなボディ、3列目シートと豊富なシートアレンジによる利便性から、子育て世代や子育て卒業世代、単身者にも人気があります。
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フリード の歴代モデルを紹介
3代目モデルの特徴
現行モデルとなる3代目フリードは、2024年6月に発売されました。「“Smile” Just Right Mover」をコンセプトとし、ユーザーの気持ちや心に寄り添う暮らしのパートナーを目指して開発されています。
このモデルチェンジで大きく変化したのは、エクステリアデザインの変更と「e:HEV」の搭載です。先代モデルはスポーティーな印象を与えるデザインでしたが、現行モデルはモダンでシンプルなデザインが採用されています。
インテリアは、視覚的ノイズを減らし、操作におけるストレスを軽減させたシンプルなデザインに変更されました。3列目シートには薄型・軽量のシートが採用され、跳ね上げ時の固定位置を低くすることで荷室への張り出しを最小限に抑え、操作性も向上させています。
先代モデルのハイブリッドシステムは「SPORT HYBRID i-DCD」でしたが、現行モデルに搭載されるハイブリッドシステムは「e:HEV」です。e:HEVはホンダ独自のハイブリッド技術で、ステップワゴンやフィット、ヴェゼルにも採用されています。
e:HEVの特徴は走行の多くをモーターで賄える点に加え、3つのモードを自動で切り替えて燃料消費を抑えることです。発進時はモーターのみを使って滑らかに、加速時はエンジンとモーターを使ってパワフルに、高速走行ではエンジンのみを使って効率良く走行します。
4WDのガソリン車・ハイブリッド車には「リアルタイム4WD」を搭載し、雪道や雨天時も安定した走行と安心感のある自然な発進が可能です。
安全装備には「Honda SENSING」が全車に標準装備されています。フロントワイドビューカメラと8つのソナーセンサーが前後に加わり、車両や障害物などの検知範囲が広がりました。ソナーセンサーに関しては、壁に加えガラスも検知します。
「アダプティブドライビングビーム」「後退出庫サポート」など一部の安全装備はグレード別の設定となりますが、Honda SENSINGの基本装備はグレード関係なく使用可能です。
なお、e:HEV車には「衝突後ブレーキシステム」と「車両接近通報装置」が標準で装備されます。3代目モデルの買取相場は、約197万円~246万円です。
2代目モデルの特徴
2代目フリードは、2016年9月に発売されました。「7days Wonderful Mobility」をコンセプトとし、先代モデルのキャッチコピーにも使われた「ちょうどいい」を進化させています。
2代目モデルは3列目シートを備えた「フリード」と、2列目シートを備えた「フリード+」の2種類です。コンパクトミニバン初となる4WDをフリード・フリード+のハイブリッド車に設定し、ハイブリッド車における駆動方式の選択肢が広がりました。
フリード・フリード+に共通する変更点としては、ハイブリッドシステムに「SPORT HYBRID i-DCD」を採用したことも挙げられます。
SPORT HYBRID i-DCDは「パラレル方式」に該当するハイブリッドシステムで、1.5L i-VTECエンジンに高出力モーターを内蔵した7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を組み合わせていることが特徴です。
ギア比をフリード専用に設定し、素早いレスポンスと力強い加速性能を保ちながらも高い燃費性能を実現しています。ハイブリッド車のカタログ燃費は、当時のミニバントップレベルとなる27.2km/L(JC08モード)です。
また、2代目モデルからは一部のグレードに「Honda SENSING」が搭載されるようになりました。フルモデルチェンジ時はフリード・フリード+共に2種類のみの搭載でしたが、2019年のマイナーチェンジで全モデル標準装備となっています。
フリードにおいては、1列目~3列目それぞれのヒップポイント間距離を90mm拡大し、乗車時の快適性を向上させました。6人乗りの3列シート車にはキャプテンシートが採用され、360mmのロングスライドを実現しています。
また、ウォークスルー幅を1列目が50mm、2列目が25mm拡大したため、ウォークスルーの快適性も向上しました。この他、先代モデルよりも大きくなったスライドドア開口幅と低くなったステップにより、乗降性も高めています。
フリード+においては、低床化による荷室の利便性向上が大きな特徴です。ダブルフォールダウン機構のある2列目シートを採用することで、フルフラット化も実現しています。
なお、フリード+はこのモデルチェンジを機に「フリードスパイク」から名称を変更しています。
2代目フリードの買取相場は2016年~2018年モデルが約72万円~150万円、2019年~2023年モデルが約115万円~218万円です。
初代モデルの特徴
初代フリードは、2008年5月に発売されました。「This is サイコーに ちょうどいい Honda!」をキャッチコピーとし、さまざまなシーンでの使いやすさを目指し開発されています。
フリードは、コンパクトミニバンの先駆者といわれる「スパイク」の後継車です。「3列・7人」「2列・5人」のラインアップはそのままに、8人乗りを追加してライフスタイルにおける選択肢を広げています。
5人乗りは低床設計による高い荷室高が特徴です。5:5分割の左右跳ね上げタイプの3列目シートは簡単な操作でシートを格納でき、荷室を広げれば27インチの自転車をそのまま積み込めます。
7人乗りは、2列目のキャプテンシートからなる「フリーウォークスルー」が特徴です。8人乗りに設定される大型ベンチシートは、大人3人がゆったりと座れます。
初代フリードのエクステリアは、前方に三角形、後方に四角形のモチーフを取り入れた「トライアングル・スクエア・フォルム」が特徴です。
メッキを施した大型フロントグリル、緩やかな弧を描くキャラクターラインにより、存在感と躍動感、精悍(せいかん)さを表現しています。
デビュー当時のパワートレインは、1.5L i-VTECエンジンを搭載したガソリン車のみです。低速域から高速域までの伸びやかな走り、フル乗車時にも耐えるパワーに加え、16.4km/L(10・15モード)の優れた燃費性能が特徴です。
2010年7月のマイナーチェンジでは、2代目モデルに設定される「フリード+」の前身「フリードスパイク」が追加されます。このマイナーチェンジを機に7人乗りと8人乗りはフリード、5人乗りはフリードスパイクに分けられるようになりました。
2011年のマイナーチェンジでは、フリードとフリードスパイクにハイブリッド車が追加されます。初代モデルに搭載されるハイブリッドシステムは、軽量でコンパクトな「1.5L i-VTEC+IMA」です。
「ホンダ IMAシステム」は主動力源をエンジンとし、モーターは補助動力として動きます。発進時のモーター走行はできないものの、燃料消費を抑えながら力強い発進と加速が可能です。
初代フリードの買取相場は2008年~2010年モデルが約10万円~31万円、2011年~2015年モデルは約31万円~70万円が目安となります。
フリード のトリビア
フリードの概要
フリードは、2008年に「スパイク」の後継車として発売されたコンパクトミニバンです。コンパクトボディながらも3列シートを備え、幅広いシーンに対応することから、ファミリー層を中心に人気を集めています。
フリードの名前は、英語の「freedom(自由)」からヒントを得た造語です。従来の常識に囚われない、自由な発想を追い求めた車という思いが込められています。
現行モデルは2024年に発売された3代目です。エクステリアとハイブリッドシステム、グレード構成が大きく変わり、コンパクトミニバンの良さをしっかりと残しながらも、大きな進化を遂げています。
フリードの魅力
フリードの魅力は、初代モデルのキャッチコピーにも使われていた「ちょうど良さ」です。
現在販売されているミニバンの多くは、日産 セレナやトヨタ ヴォクシーを中心とした「Mサイズミニバン」となり、人によっては「大き過ぎる」と感じてしまいます。コンパクトミニバンのフリードは取り回しが良く、狭い道路や駐車場でも苦労しません。
また、ライバル車である「トヨタ シエンタ」にはない「2列目キャプテンシート」も大きな魅力です。キャプテンシートはシートが独立しているため、ベンチシートよりもゆったりと座れます。また、席と席の間に空間があることからウォークスルーが可能となります。
シエンタも運転席から2列目までのウォークスルーは可能ですが、フリードは運転席から2列目、さらには3列目にまで移動可能です。車の外に出ずとも席が移動できるため、雨の日や「後ろの席にある物を取りたい」というときに重宝します。
フリードのデザイン
2024年のフルモデルチェンジを機に、フリードのデザインが大きく変わりました。先代モデルまではフロントグリルにメッキ加飾がありましたが、シンプルでクリーンなフロント周りに変更されています(CROSSTARを除く)。
また、スラントだったノーズはボクシーな形状となり、ステップワゴンに近いフロント・サイドビューとなりました。ボンネットフードの盛り上がりは運転のしやすさにもつながっており、運転席からボンネットが見えることで従来よりも車両感覚がつかみやすくなっています。
フロントと同じく、リアのデザインも大きく変わりました。特徴的なのは「田」の字が並んだようなリアコンビネーションランプです。形状自体は非常にシンプルですが、温かみと一緒に遊び心を感じさせます。
フリードのスペック
フリードには「AIR」と「CROSSTAR」2種類のデザインがあり、デザインによってボディサイズが変わります。
AIRのボディサイズは、全長4,310mm×全幅1,695mm×全高1,755mm~1,780mmです。全高は駆動方式によって変わり、FF車は1,755mm、4WD車は1,780mmと少しだけ高くなります。
CROSSTARのボディサイズは、全長4,310mm×全幅1,720mm×全高1,755mm~1,780mmです。AIRと同じく、駆動方式により全高が変わります。
CROSSTARは、モデルチェンジを機に全幅が1,701mmを超えました。フリードはこれまで全てのモデルが5ナンバー車でしたが、現行モデルはCROSSTARのみ3ナンバー車です。
室内においても、AIRとCROSSTARでサイズが変わります。AIRの室内サイズは、室内長2,645mm×室内幅1,470mm×室内高1,260mm~1,270mmです。AIRには7人乗りがあり、7人乗りのみ室内高が1,260mmとなります。
CROSSTARの室内サイズは、室内長1,935mm~2,645mm×室内幅1,470mm×室内高1,270mmです。CROSSTARには5人乗りがあり、5人乗りのみ室内長が1,935mmとなります。
・ボディサイズ:全長4,310mm×全幅1,695mm~1,720mm×全高1,755mm~1,780mm
・室内サイズ:室内長1,935mm~2,645mm×室内幅1,470mm×室内高1,260mm~1,280mm
・最低地上高:135mm~150mm
・ホイールベース:2,740mm
・最小回転半径:5.2m
・車両重量:1,370kg~1,580kg
フリードのグレード
現行モデルのグレードは「AIR」「AIR EX」「CROSSTAR」の3種類です。それぞれにガソリン車とハイブリッド車(e:HEV)、FF車と4WD車が設定されています。
AIRはフリードのベースモデルです。FF車・4WD車共に6人乗りのみとなり、リアクーラーやUSBチャージャーなどが標準装備されず、快適装備においては最もシンプルとなります。
AIR EXはAIRの上級モデルです。本革巻きステアリングホイールとセレクトレバー、コンビシートなどが標準装備されます。ガソリン車・ハイブリッド車共に、FF車では7人乗りの選択が可能です。
CROSSTARは、SUV風デザインが特徴のグレードです。フロントグリルやフロントバンパー、専用アルミホイールをはじめとした、CROSSTA専用パーツを装備しています。
現行モデルのフルモデルチェンジを機に、先代モデルにあった「フリード+」が廃止されました。フリード+の特徴でもある「5人乗り」は、CROSSTARが引き継いでいます。CROSSTARは5人乗りまたは6人乗りとなるため、7人乗りは選べません。
【ガソリン車】
・FREED AIR(FF/6人乗り)
・FREED AIR(4WD/6人乗り)
・FREED AIR EX(FF/6人乗り)
・FREED AIR EX(FF/7人乗り)
・FREED AIR EX(4WD/6人乗り)
・FREED CROSSTAR(FF/5人乗り)
・FREED CROSSTAR(FF/6人乗り)
・FREED CROSSTAR(4WD/5人乗り)
・FREED CROSSTAR(4WD/6人乗り)
【ハイブリッド車】
・FREED e:HEV AIR(FF/6人乗り)
・FREED e:HEV AIR(4WD/6人乗り)
・FREED e:HEV AIR EX(FF/6人乗り)
・FREED e:HEV AIR EX(FF/7人乗り)
・FREED e:HEV AIR EX(4WD/6人乗り)
・FREED e:HEV CROSSTAR(FF/5人乗り)
・FREED e:HEV CROSSTAR(FF/6人乗り)
・FREED e:HEV CROSSTAR(4WD/5人乗り)
・FREED e:HEV CROSSTAR(4WD/6人乗り)
フリードのエンジン
フリードは、ガソリン車・ハイブリッド車共に「1.5L i-VTECエンジン(水冷直列4気筒DOHCエンジン)」を搭載しています。
ガソリン車にはポート噴射エンジンとCVTを採用し、スムーズな加速と優れた静粛性を実現しました。
ハイブリッド車には、フリード初となる「e:HEV」が採用されています。e:HEVは走行用モーターと発電用モーターからなる2モーターハイブリッドで、走行用モーターは駆動軸に、発電用モーターはエンジンに直結していることが特徴です。
ハイブリッドシステムには「パラレル方式」「シリーズ方式」「シリーズ・パラレル方式」の3つがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。
低・中速ではシリーズ方式のようなモーター走行、高速走行パラレル方式のようなエンジン走行をするe:HEVは、シリーズ方式とパラレル方式の長所を組み合わせた「高効率システム」です。
フリードの燃費性能
「e:HEV」へと変わったフリードのハイブリッド車は、先代モデルに比べ燃費性能がアップしました。
2代目最終モデルのWLTCモード燃費は最も高い数値で「20.9km/L(FF/6人乗り)」ですが、現行モデルは「25.6km/L(FF/6人乗り)」です。一方、ガソリン車は先代モデルに比べ少しだけ性能が落ちています。
ハイブリッド車のWLTCモード燃費はAIRのFF車が25.6km/L、4WD車が21.3km/L、AIR EXのFF車が25.3km/L~25.4km/L、4WD車が21.2km/Lです。FF車に関しては、乗車定員により数値が変わります。
CROSSTARのWLTCモード燃費はFF車が25.3km/L~25.5km/L、4WD車が21.1km/L~21.3km/Lです。FF車・4WD車共に、乗車定員によって数値が変わります。
ガソリン車のWLTCモード燃費はAIRのFF車が16.5km/L、4WD車が14.5km/L、AIR EXのFF車が16.3km/L~16.4km/L、4WD車が14.4km/Lです。
CROSSTARはFF車が16.4km/L、4WD車が14.4km/Lとなり、CROSSTARのみ乗車定員による燃費性能の違いはありません。
フリードのボディカラー展開
現行モデルの日ディーカラーは、AIRシリーズとCROSSTARでラインアップが変わります。
AIRとAIR EXで選べるボディカラーは「プラチナホワイト・パール」「クリスタルブラック・パール」「メテオロイドグレー・メタリック」「ルナシルバー・メタリック」「トワイライトミストブラック・パール」「プレミアムクリスタルガーネット・メタリック」「シーベッドブルー・パール」「ソニックグレー・パール」「フィヨルドミスト・パール」の全9色です。
全てモノトーンとなり、ツートンカラーはありません。また、クリスタルブラック・パールとルナシルバー・メタリック以外はオプションカラーとなり、カラーにより3万8,500円~6万500円のオプション料金(税込み)がかかります。
CROSSTARで選べるボディカラーは「プラチナホワイト・パール」「クリスタルブラック・パール」「メテオロイドグレー・メタリック」「トワイライトミストブラック・パール」「プレミアムクリスタルガーネット・メタリック」「シーベッドブルー・パール」「ソニックグレー・パール」「デザートベージュ・パール」の全8色です。
AIRシリーズと同じくモノトーンのみとなり、クリスタルブラック・パール以外のカラーは3万8,500円~6万500円のオプション料金(税込み)がかかります。