【調査レポート】中古車オーナーの意識調査2025
春は新生活が始まる季節です。就職や入学のため、子どもが家を離れ小さな車に買い替えるなど、さまざまな理由をきっかけに車の購入を考える方が増えます。中古車には、新車にはないメリットがあることから、購入を検討している方もいるのではないでしょうか。
そこで、購入する車や販売店をどのようなことを基準に選んでいるのかを、アンケートにて調査しました。
はじめに
車を購入する際に考えるのは、新車と中古車のどちらにするかです。新車は最先端の技術やデザインが楽しめるほか、好みのオプション装備を追加できますが、その分購入価格は高くなってしまいます。
一方の中古車は、限られた予算の中でも選択肢を広げられるほか、数週間での納車が可能です。購入費用を抑えたり、短い納期を希望したりする場合には本領を発揮しますが、1台1台異なるコンディションを見極める必要があります。
ネクステージが行った男女1,094名を対象にした調査では、中古車購入に対するさまざまな思いが見えてきました。
調査概要
調査名:あなた自身に関するアンケート
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2025年1月23日~2025年1月24日
有効サンプル数:20歳~59歳の男女1,094名
調査結果のサマリー
中古車購入では、車両に対し「走行距離」「年式」「修理・修復履歴」、販売店に対しては「品ぞろえ」「価格」「車両の保管状態」が重視されます。
購入先はディーラー系販売店が多いものの、品ぞろえの点で大手中古車販売店や一般中古車販売店も選ばれています。理想の車を購入するために、さまざまな情報を元に車両・販売店を選んでいるようです。
この調査では、納得できる車を安心して購入したいという消費者のリアルな気持ちが浮き彫りとなりました。
調査結果
中古車を2台以上購入したことがある人は約半数
「車を購入する」と聞いて、新車を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。多様化が進む現在は車購入に対する考え方も人それぞれとなり、あえて中古車を選ぶという方も少なくありません。
ネクステージの調査では、中古車を購入したことがある1,094人のうち、1台と答えた人が548人(50.1%)、2台以上の人が546人(49.9%)という結果になりました。中には、5台以上購入したことがあると答えた人が65人(6.5%)もいます。
「中古車よりも新車がよい」と考える主な理由は、最先端の技術・デザインが用いられていること、エコカー減税などの税制優遇を受けられること、好きなオプション装備を追加できることです。
しかし、性能の向上や材料費の高騰などにより車の価格は年々上昇し、軽自動車でも200万円を超えるようになりました。あえて中古車を選ぶ方の多くは、この「買いにくさ」を打開する策と考えているようです。
「中古車に対して、どのような印象を抱いているか」という問いに対し、半数に近い41.3%の人が「新車よりも気軽に買える」と答えています。
運転免許を取得して間もない方、車にお金をかけたくない方にとって、新車購入はハードルが高くなりますが、車両価格の安い中古車は「予算を抑えて好きな車を購入できる」最良の選択肢です。
一方で「品質が心配(18.6%)」「安全性に懸念がある(15.5%)」といった経年劣化に対する中古車だからこその懸念点を持つ方もいるため、価格と品質の両方を見極める必要があるといえるでしょう。
中古車選びで重視するのは「走行距離」と「年式」
中古車は「使用歴のある車」のため、新車のようにデザインや機能だけを見ればよいわけではありません。
一般的なチェックポイントは「車両価格」「年式」「内外装の状態」「走行距離」「事故歴(修復歴)」ですが、アンケートでは「走行距離(59.0%)」が最も多く、次いで「年式(45.4%)」「事故歴(修復歴)や修理履歴(35.3%)」となりました。
「車両価格の安さ」と答えた方は「14.4%」と、最も回答率の高い「走行距離」の4分の1ほどに留まりました。中古車に「安さ」を求めながらも、品質に見合った価格なのかが大切なポイントとなるのでしょう。
ディーラー系販売店の人気が高い
新車はどの販売店でも同価格・同品質の車を購入できますが、中古車は1台1台品質が異なり、同じ車でも販売店ごとに価格設定が異なります。そのため、どの車両を選ぶかに加え、どの販売店で購入するかも重要なポイントです。
中古車購入経験のある人が利用した販売店は「ディーラー系中古車販売店(41.0%)」が最も多く、次いで「一般中古車販売店(37.0%)」「大手中古車販売店※(24.7%)」となりました。
「中古車を購入するならどの販売店で購入したいか」という質問でも、ディーラー系中古車販売店が最も多く選ばれています(34.6%)。
ディーラー系中古車販売店は、取り扱い車種が自社メーカーに偏り価格が高い傾向があるものの、独自の厳しい基準をクリアした車両だけしか称号が得られない「認定中古車」の取り扱いがあります。品質が高く保証サービスが充実しているため、より安心して中古車を選びたい方に選ばれるのでしょう。
一般中古車販売店や大手中古車販売店は、さまざまなメーカーの車、幅広い価格の車を扱っていることがメリットです。近年は「登録(届出)済未使用車」のみを取り扱う専門店や、特定のジャンルに強い販売店も増え、こだわりをかなえられる魅力もあります。
この結果から、ディーラー系中古車販売店を選ぶ人は品質・保証重視、一般中古車販売店と大手中古車販売店を選ぶ人は選択肢の多さを重視するといえるでしょう。
※このアンケートでは、大手中古車販売店を「国内に10店舗以上を展開する店舗」としています。
販売店選びのポイントは「価格の安さ」
利用経験のある店舗と利用したい店舗では品質重視の傾向が見られましたが、中古車販売店を選ぶポイントで多くの方が重視していたのは「価格」です。
中には「車の手入れがしっかり施されている(37.6%)」や「修復歴や走行距離などの重要な情報がわかりやすい (26.1%)」と品質面を重視する意見も多い一方で、「車の品ぞろえが豊富(28.9%)」であることを望む方も多いという結果となりました。
同じ車でも価格が違うとなれば、少しでも安く買いたいと思うのは自然なことです。在庫の多い店舗に行けばその場で複数の車を比較できるため、費用を抑える上では品ぞろえの多さは必須条件となるのでしょう。
車そのもの以外では知識がある、親身になってくれる、礼儀正しいといった販売員に関するもの、歴史の長さや評判の良さ、アクセスの良さといった店舗に関する回答も5%前後ありました。
中古車といえど高い買い物であることには変わりないため、安心して購入したいという気持ちが伺えます。
「中古車情報サイト」を活用する人が多い
ひと昔前は、中古車情報は「中古車情報誌」で見るのが一般的でした。インターネットが普及した現在は、回答の多くが「インターネットでの情報収集」です。
その中でも多かったのは、『カーセンサー』や『グーネット』などの「中古車情報サイト(27.6%)」です。
中古車情報サイトでは、全国の中古車を「価格」「走行距離」「車種」「年式」などの条件を設定して検索できるだけでなく、インターネット上で在庫確認や見積もりなども行えます。
移動時間や休憩時間、夜間など時間を気にせず調べられるのは、忙しい人にとって大きなメリットとなるでしょう。
次いで多いのは「販売店Webサイト(7.0%)」「Yahoo!知恵袋(5.9%)」「GoogleMapのレビュー(6.4%)」「販売店スタッフ(6.1%)」です。上位2つを除くと、多くの人が口コミなど「人からの情報」を頼りにしていることが分かりました。
中古車販売店選びでも同じような傾向が見られますが、販売店選びでは「Web特集・ニュース」の割合が中古車選びよりも増えています。
中古車販売店選びの情報源として選ばれたのは、中古車選びと同じく「中古車情報サイト(28.8%)」です。中古車選びでは「販売店Webサイト」が2位でしたが、販売店選びでは「Web特集・ニュース(7.3%)」となりました。
また、「GoogleMapのレビュー(7.1%)」や「Yahoo!知恵袋(5.8%)」などの口コミや評判も、多く活用されています。
多くの人が中古車業界に「安心」を期待している
価格の安さや納期の短さといった理由から、中古車を求める人は少なくありません。消費者が安心して購入できるよう、多くの中古車販売会社でも様々な取組みや改善活動が行われています。
では、中古車を購入したことがある人、次も中古車を購入しようと考えている人は、中古車業界にどのような印象を持っているのでしょうか。
ネクステージのアンケートでは、「特に印象はないが興味はある(14.8%)」「良質な車をリーズナブルな価格で購入できる場だと思う(14.4%)」「購入後のサポートが充実していると感じる(10.3%)」と、好意的な意見が多く見られました。
一方で「車の状態に少し不安を感じることがある(12.9%)」「業界全体の透明性がもっと向上すれば良いと思う(9.6%)」「安心できる販売店とそうでない店の違いが感じられる(9.6%)」との意見もあり、業界全体にまだまだ改善の余地があるといえます。
「中古車業界にどのような取り組みがあれば信頼を感じられるか」という質問に関しては「保証やアフターケアなどサポート体制の充実(37.6%)」「修理・修復履歴や走行距離などの車両情報の開示(36.1%)」「第三者機関による品質検査の導入や証明の普及(26.0%)」の回答が多く挙げられました。
中古車の需要が増え、業界には安心して購入できる環境作りが求められています。販売店・企業それぞれが改善に取り組むことで、信頼と利用しやすさを両立した理想の中古車業界を実現できます。
まとめ
中古車を購入する際は、価格の安さを求める一方で、多くの人が「品質」を重視することが分かりました。しかし、販売店選びでは「価格」や「品ぞろえ」を重視する人も多く、ディーラー系や中古車販売をメインに手がけるお店が選ばれています。
中古車情報はインターネットで手軽に調べられますが、納得のいく買い物には現車確認が欠かせません。店舗訪問に不安を感じる場合は、口コミサイトなどで店舗の雰囲気やスタッフの対応を確認し、目当ての車を取り扱う店舗に訪れてみてはいかがでしょうか。
ネクステージについて
ネクステージは全国に300店舗以上展開し、総在庫数3万台を誇る中古車販売店です。ご来店いただく全てのお客さまに満足していただけるよう「お客様ファースト」をモットーにサービスの提供、情報の提供を続けています。
ネクステージでは第三者機関による車両品質検査やOBD故障診断を積極的に導入し、誰もが安心して車選びを楽しめる環境の実現に取り組んでいます。「自分に合った車が分からない」というお悩みにもしっかりと寄り添いますので、中古車購入をお考えの方はぜひご相談ください。