【調査レポート】電気自動車の中古車購入に関する調査|ニュース

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【調査レポート】電気自動車の中古車購入に関する調査

【調査レポート】電気自動車の中古車購入に関する調査

2015年の国連サミットで「SDGs(持続可能な開発目標)」が採択されてから、さまざまな分野においてSDGsの達成に向けての取り組みが行われています。

 

自動車業界ではエコカーの開発が活発化しており、2020年ごろから電気自動車の普及が進んでいます。

 

そこで、電気自動車にどのような印象を持っているのか、また中古車での購入・所有に対してどのような不安があるのかを調査しました。

 

はじめに

電気自動車は電気を動力源とする車を指し、Battery Electric Vehicleの頭文字を取って「BEV」と呼ばれます。一般的に使われる「EV」は、ハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCEV)を含む「電動車」の総称です。

 

2023年時点の日本国内における電気自動車・プラグインハイブリッド車の普及率は「3.6%」となり、先進国の中で最も低い数値となっています。

 

日本には世界的な自動車メーカーが複数あるにもかかわらず、なぜ電気自動車が普及しないのでしょうか。そこには、電気自動車だからこその理由がありました。

 

調査結果のサマリー

電気自動車の購入を踏みとどまる理由として多く挙げられたのは、車両価格の高さと充電施設の問題です。一方、ガソリン車に比べ環境に優しいことや維持費が安いこと、燃費(電費)が良いことに魅力を感じている方は多く、理想と現実の間で揺れ動いている人が多いことも分かりました。

 

・電気自動車の魅力は「環境性能」と「燃費の効率性」(Q4)

・電気自動車を購入する際の障壁は「充電スポットの少なさ」と「車両価格」(Q3)

・電気自動車に乗車・運転したことがある人は全体の約3割。(Q8)

 

調査結果として非常に興味深いのが、電気自動車の運転、または乗車したことがある人ほど「中古車購入に前向き」である点です。実際に乗ることで中古車も視野に入り、資金面の突破口となる可能性が見えました。

 

調査概要

調査名:ライフスタイルに関するアンケート

調査方法:インターネットリサーチ

調査期間:2024年11月11日(月)~14日(木)

有効サンプル数:20歳~59歳の男女1,101名

 

調査結果

 

所有率は低いものの興味を持つ人は多い

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諸外国で目覚ましく普及する電気自動車ですが、日本国内ではハイブリッド車とガソリン車が優勢です。

 

アンケートに協力してくださった1,101名の回答を見ても、所有をしている、所有をしたことがある方は全体の12.3%しかいません。

 

しかし、購入を検討している・検討をしたことがある方は24.0%おり、購入したくないと答えた方が39.7%であることを考えると、興味を持っている人は多いことが分かります。

 

【調査レポート】電気自動車の中古車購入に関する調査

その一方で、現在の車を買い替える場合に電気自動車を選ぶ方は4.1%と低く、多くの方がハイブリッド車(35.8%)とガソリン車(32.1%)を選びました。

 

電気自動車の購入に至らないのは、どのような理由なのでしょうか。

 

購入のおける不安の多くは「車両価格」と「充電設備」

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さまざまな項目がある中、車両価格の高さと充電設備に関する問題が懸念点として大半を占めました。

 

最も多いのは「充電スポットが少ない(55.9%)」次いで「車両価格が高い(49.9%)」「自宅の充電設備(46.9%)」です。

 

充電施設に関しては、自宅と自宅外の2つの問題が生じます。自宅で電気自動車の充電をするには、専用の充電設備を設置しなくてはなりません。戸建て住宅の場合はスペースの問題をクリアするだけで済みますが、集合住宅の場合は現状設置が難しい状況です。

 

日本国内では電気自動車の充電ができる「EVスポット」は増えているものの、ガソリンスタンドと同じ立ち位置となる「急速充電器」の設置数は多くありません。充電できなければ車は動かなくなるため、ユーザーとしては大きな問題です。

 

充電施設の問題は航続距離とも大きく関係します。電気自動車の航続距離は車種により大きく変わり、軽自動車であれば180km、普通自動車であれば250km~560kmほどです。

 

燃料消費率が25.0km/L、給油タンクが30Lの車の走行距離を単純計算すると600kmとなるため、電費の低い車とは大きな差が生まれます。充電施設が少ない地域を走行している場合は、給電する前に車が止まってしまう可能性も否めません。

 

また、電気自動車は充電に40分~12時間程度の時間がかかります。ガソリン給油に慣れている方にとっては、この時間も大きなネックとなるでしょう。

 

2024年11月現在、日本メーカーで乗用の電気自動車を販売しているのは「トヨタ」「日産」「ホンダ」「三菱」「マツダ」「スバル」の6社です。

 

軽自動車の「日産 サクラ」の新車価格は最も安いグレードで259万9,300円(税込み)、普通自動車の「トヨタ bZ4X」は550万円(税込み)となるため、同じ車格のガソリン車やハイブリッド車と比べると高額です。

 

電気自動車の購入には国と自治体2つの補助金を利用できますが、選ぶ車によっては補助金を使ったとしても「高い」と感じることもあります。

 

現金一括で買う場合はもちろん、ローンを組んで購入したとしても車両価格の高さはネックとなるのでしょう。

 

環境対策と維持費の安さは大きな魅力

【調査レポート】電気自動車の中古車購入に関する調査

アンケート調査では、電気自動車に最も強く感じる魅力が「環境への配慮(36.4%)」となりました。

 

ガソリンを燃焼させない電気自動車は、排気ガスによる大気汚染がありません。排気ガスには二酸化炭素・一酸化炭素・窒素化合物が含まれており、環境だけでなく人体にも影響を及ぼします。

 

地球の将来を考えるとこれ以上の大気汚染を避けなければならないため、環境意識の高い人ほどガソリン車を大きく上回る電気自動車の環境性能は魅力的に映るでしょう。

 

環境性能の次に魅力として挙げられたのは、お金に関する内容です。中でも高いのが「燃費の良さ」で、環境性能とそれほど変わらない31.0%の方がこれを選んでいます。

 

次いで多いのは「維持費の安さ(25.5%)」「税制の優遇措置(16.8%)」です。

 

環境性能の高い車は自動車税・重量税に優遇措置が取られており、車を使う頻度、電力会社との契約内容によっては電気代も抑えられることから、維持費の節約にもなります。

 

エコカー減税に関しては、2024年1月からガソリン車・ハイブリッド車への燃費基準が段階的に引き上げられ、2025年には「平成30年排出ガス規制50%低減」を125%達成しているガソリン車・ハイブリッド車のみしか免税となりません。

 

電気自動車は、新規登録時に免税を受ければ初回継続検査時も免税となるため、購入から最大5年間は重量税が免税となります。金銭的な面においては、電気自動車のほうが優位といえるでしょう。

 

「新車購入」を考える人が圧倒的に多い

【調査レポート】電気自動車の中古車購入に関する調査

車の購入には「新車」と「中古車」の2つの選択肢があります。初めて買う車に中古車を選ぶ人は多くいますが、電気自動車においては「新車」が圧倒的に多い結果となりました。

 

「新車でしか購入しない」と考えている方は25.3%、大半を占めるのが「できれば新車で購入したい」の32.2%です。合算すると「57.5%」と半数以上の方が新車購入を希望していることになります。

 

【調査レポート】電気自動車の中古車購入に関する調査

電気自動車を中古車で購入することに不安を抱く方の割合は、新車を希望する方の割合をさらに上回る「68.4%」となり、ガソリン車やハイブリッド車に比べ中古車購入のハードルが高いことが分かりました。

 

「とても不安」と答えた方は27.2%とそこまで多くありませんが、「どちらかと言えば不安」と答えた方は「41.2%」もいます。

 

普及率の低さは中古車市場の流通量にもつながるため、実際に乗っている人が周囲にいないことがより不安を大きくさせているのでしょう。

 

【調査レポート】電気自動車の中古車購入に関する調査

ガソリン車やハイブリッド車の場合、中古車購入時に注目されるのは「年式」と「走行距離」です。電気自動車の多くは販売されてから数年しかたっていないため、購入するにあたって年式を気にする方は「8.3%」しかいませんでした。

 

電気自動車においては、車の心臓となるバッテリーに注目する方が多く、全体の半数を占める「53.7%」となっています。バッテリーは交換費用が高いため、購入後のメンテナンス費用が不安の種となっているのでしょう。

 

所有したことがある、乗ったことがある方は中古車購入への不安が少ない

中古車購入において、意外な結果となったのが「所有したことがある」「乗ったことがある」方の意見です。

【調査レポート】電気自動車の中古車購入に関する調査

アンケート調査では、「電気自動車を所有している」方が11.7%、「所有はしていないが運転したことがある」方が12.9%いました。

 

電気自動車に乗ったことのない方は、電気自動車を購入することに69.0%が「とても不安」と答えているのに対し、「所有したことがある方」は13.7%、「所有はしていないが運転したことがある」方が8.7%と圧倒的に少ない結果となっています。

 

「どちらかと言えば不安」は、電気自動車に乗ったことのない方で60.1%、「所有したことがある方」が16.3%、「所有はしていないが運転したことがある」方が14.3%です。

 

車の構造は違えど、電気自動車もガソリン車やハイブリッド車と同じ車には変わりありません。新車で購入するか、それとも中古車で購入するかは、試乗して「どう感じるか」で決めてもよいでしょう。

 

まとめ

【調査レポート】電気自動車の中古車購入に関する調査

電気自動車は環境に優しい、維持費が抑えられるといったメリットはあるものの、車両価格や充電設備の問題から購入に至る人が少ない状況です。

 

しかし、電気自動車自体に興味を持っている人は多いため、問題が解決もしくは和らぐようであれば、普及する可能性は十分にあります。

 

電気自動車のみで生活するのが難しいという場合は、ガソリン車やハイブリッド車をファーストカーとし、電気自動車をセカンドカーとする方法もあります。

 

車の使い方や居住環境と照らし合わせながら、自分にぴったりのカーライフを模索してみてはいかがでしょうか。

 

ネクステージについて

【調査レポート】電気自動車の中古車購入に関する調査

ネクステージは、全国に300店舗以上展開する中古車販売店です。国産車・輸入車どちらも扱い、軽自動車から普通自動車までオールジャンルの車を取りそろえています。

 

車に精通したスタッフが在籍しているため、車選びに迷ったときでも安心です。お客さまにぴったりの一台をご提案しますので、中古車の購入、車の買い替えをご検討の方は、お気軽にご相談ください。

 

 

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