ボルボV40クロスカントリーが生産終了!長く親しまれてきた理由とは
ボルボV40シリーズは2019年に生産中止が発表されました。13代目からクロスカントリーというグレードが登場しています。初代発売モデルから長きに渡って人気のあったボルボV40クロスカントリーは、ボルボ社がこだわったデザインや安全性能が特徴です。
今回は、ボルボV40クロスカントリーと他のV40シリーズを比較し人気の理由を紹介します。生産終了後の購入方法も調べたので、購入を検討する時には参考にしてみてください。
※目次※
・ボルボV40シリーズはモデルによってエンジンの違いがある
・クロスカントリーを含むボルボV40シリーズは生産終了
・ボルボV40クロスカントリーには認定中古車がある
ボルボV40クロスカントリーはどんな車?
ボルボV40シリーズは、乗車スペースとトランクルームの仕切りがないハッチバックです。コンパクトなボディが魅力で、ボルボ車の中では最小サイズとなっています。ボルボV40シリーズを大きく分けると、通常モデルのショートワゴンタイプとクロスオーバータイプのクロスカントリーというモデルがあります。今回注目したのは、SUVとしても名高いボルボV40クロスカントリーです。
ボルボV40クロスカントリーのボディやタイヤサイズは?
ボルボV40クロスカントリーはコンパクトなボディが魅力で、全長4370mm、全幅1800mmです。タイヤのサイズはグレードによって異なり、205/60R16、225/50R17、225/45R18となっています。
クロスカントリーは、通常モデルのV40よりも大きめのタイヤを装備して、タイヤが全輪駆動するAWDタイプを選べるのが特徴です。街中を走行するだけではなくアウトドアなど、さまざまなシーンで活躍するような車として作られています。
ボルボV40クロスカントリーは内装などのデザインもおしゃれ
ボルボV40シリーズは、デザインにこだわりがあります。スウェーデンの会社であるボルボ社は開発する車に北欧らしさを取り入れている会社です。V40クロスカントリーにもスカンジナビアらしいスタイリッシュなデザインが施され、ヘッドライトは北欧の神話に登場する雷神トールのハンマーがモチーフになっています。
エクステリアに比べて、内装はダッシュボードに丸みのあるスイッチが多く使われるなど、乗車した時にぬくもりを感じるような工夫が見られます。シートデザインがコンビネーションカラーになっている車もあり、黒に近い色だけではなくホワイトやアンバーなど明るめの色も選べるようになっています。
安全機能もばっちりでSENSUSも搭載
ボルボが開発する車は安全性能に定評があり、V40クロスカントリーにも先進技術を盛り込んだ車です。搭載された機能のひとつに、フルオートブレーキシステムがあります。対象物の位置情報と相対速度を検知できるミリ波レーダーと、デジタルカメラや赤外線レーザーが使われ、事故を未然に防ぎ事故の被害を軽減することに繋がっています。
LED仕様のヘッドライトに標準装備されている機能は、AHB(アクティブ・ハイビーム)です。ハイビームを使っている時に、対向から来る車や先行車のライトを検知し自動的にロービームへ切り替わるようになっています。ライトを検知しなくなると自動でハイビームに戻るため、ドライバーが運転中に行う作業が減るのがポイントです。
ほかにも、歩行者との事故に備えてフロントウィンドーにエアバッグを備えた歩行者エアバッグなどもあります。また、ボルボV40クロスカントリーをインターネット接続し、音声機能を利用してナビゲーションをしたり音楽を楽しんだりできるSENSUSを使用することも可能です。
ボルボV40やクロスカントリーは改良を経て燃費が向上
クロスカントリーを含むボルボV40シリーズには、直列5気筒のターボエンジンが搭載されていました。しかし、現行モデルに搭載されているのは直列4気筒ターボチャージャーつきエンジンです。シリンダー数が減少することにより、コストダウンや整備性の向上に繋がっています。
改良を行ったV40シリーズは、6速ATだけではなく8速ATの変速機を採用したグレードもあり、最大出力もアップしています。また、Drive-Eと呼ばれるパワートレーンを起用しているのもボルボ車の特徴です。シリンダーの燃料噴射を適切な量に制御するi-ARTやエンジンStart/Stop機能などがあり、燃料の消費を抑えつつ快適な運転ができるようになっています。
現行のボルボV40通常モデルの燃費は、公式で15.9km/l~20.0km/l、クロスカントリーは14.8km/l~21.2km/lです。2015年には国土交通省が定めた燃費基準をクリアしています。V40シリーズの燃費はグレードにより差があり、ガソリン車よりも低燃費なディーゼル車も販売されています。
魅力的なボルボV40クロスカントリーは2019年に生産終了
日本では2013年から販売されていたボルボV40シリーズは、クロスカントリーも含め全てのモデルの生産終了となりました。ボルボ社の新プラットフォームへの移行が理由となっており、後継モデルの開発情報などは公開されていません。
しかし、国内では売れ行きの良い車であるため、さらなる技術や安全性能を搭載した新型を望む声もあるようです。直接的な後継車ではありませんが、V40を模した新型を開発しているという情報も見かけるため、今後の展開に注目しましょう。
ボルボのV40シリーズとは?エンジンに違いがある
ボルボV40の通常モデルとクロスカントリーには、異なる点がいくつかあります。また、V40シリーズはグレードも複数あり、自分の好みによって選択できるのが特徴です。価格やエンジンなどの装備に違いが見られるため、詳細を調べてみました。ボルボV40シリーズの購入を検討している場合は参考にしてみてください。
ボルボV40とクロスカントリーの違い
ボルボV40クロスカントリーは、通常モデルに比べてオフロード車のような仕様になっています。通常モデルには前2輪駆動の車両しかありませんが、クロスカントリーのラインナップには電子制御AWDという駆動システムを搭載したグレードがあります。
クロスカントリーは、車両の全高や最低地上高が通常モデルより高く、タイヤの断面が厚くなっているため、乗り心地が良いのがポイントです。また、乗車人数は変わりませんが、通常モデルよりもボディサイズが大きめで車内スペースがゆったりとしています。
手頃な価格のT2
V40シリーズの中で、通常モデルでのみ販売されているのがT2です。手頃な価格が設定されているのがポイントで、安全機能やデザインなどはほかのグレードと変わりがありません。
加速性能に関係する最大出力やトルクが抑えられていますが、低回転からでもしっかりとパワーを発生し、扱いやすい6速ATと組み合わせています。ガソリン車モデルの中では燃料消費率が高いといったメリットもあり、できるだけ少ない出費でV40の新車に乗りたい場合にはおすすめのグレードです。
1.5L4気筒のT3
ボルボV40シリーズにはT3というグレードがあります。通常モデルのT3にはKinetic、Momentum、Inscriptionがあり、特別仕様のClassic Editionなども販売されています。一方、クロスカントリーのT3はKineticのみのラインナップです。
Momentumには、ダイヤモンドカット加工のアルミホイールや、シルクメタルで装飾されたインテリアなど、Kineticよりもラグジュアリーな雰囲気が施されています。Inscriptionは、T3の中では上級で、クローム処理を行った専用フロントグリルや、自然の風合いで北欧家具のようなモダン・ウッド・パネルなど、格調の高いデザインです。
搭載されているのは、効率的でスムーズな走りを実現するために開発された1.5L4気筒の直噴ターボエンジンです。6速ATとの組み合わせによって、燃料の消費をエンジンの全回転域で抑えつつ必要な力を発生させることができます。
ボルボV40やクロスカントリーでディーゼル車はD4
D4も通常モデルに、Kinetic、Momentum、Inscriptionがあります。クロスカントリーのD4にはT3よりも幅広いラインナップが展開されており、Kinetic、Momentum、Summumから選ぶことが可能です。
ボルボV40クロスカントリーのD4にある Summumは、専用デザインのフロントグリルや17インチまたは18インチのアルミホイールが取りつけられているほか、19インチも選択できます。また、高音質スピーカーのサウンドオーディオシステムも標準装備されているのが特徴です。
D4がT2やT3と異なる点は、ディーゼル仕様であることです。ディーゼル車はガソリンではなく軽油を燃料としており、燃費性能が高いことやタイヤの回転力が大きいことなどのメリットがあります。ボルボV40シリーズのD4はクリーンディーゼルが採用されており、ガソリン車より二酸化炭素の排出量が少ないターボエンジンです。8速ATとも合わさり、低燃費で力強い走りが魅力になっています。
パワフルな走りができるガソリン車のT5
T5は、V40シリーズの中では高ランクに位置する車です。通常モデルでは50台限定発売となったR-Design Final Editionしかありません。クロスカントリーには、MomentumとSummum、特別仕様のTack EditionとClassic Editionがあり、全て全輪駆動のAWD仕様となっているのがポイントです。
ボルボV40クロスカントリーのT5にはエンジンブレーキを利用したヒルディセントコントロールという低速機能が使われており、急勾配を運転する時のサポートになります。ほかのランクと同じように基本装備が充実しているうえ、T5には18インチのタイヤが使われているなど、オフロードでの走行にも耐えられるような車です。
T5のエンジンは2.0L4気筒直噴ガソリンターボで、8速ATが搭載されています。高速道路や市街地などさまざまなシーンで活躍する、T3よりもパワフルで伸びやかな走りが期待できるエンジンです。
ボルボV40クロスカントリーを購入するには?
ボルボV40クロスカントリーは、惜しまれながらも生産終了になってしまいました。今後、購入したい場合はどのような方法があるのでしょうか。新車が購入可能かどうか、中古車の購入方法などを調べてみました。価格相場や中古車を購入する時のポイントも含めてご紹介します。
ボルボV40クロスカントリーの新車は買える?価格は?
生産終了が発表されたボルボV40クロスカントリーは、新車購入の機会が残りわずかとなっています。ボルボ社に在庫がある限りは、新車を購入できるので気になる場合は早めに問い合わせるのがおすすめです。
新車価格は、スタンダードなT3のKineticで約360万円となっています。D4は390万円~470万円、T5は440万円~470万円ほどで、グレードやランクごとに大きな差があるため、乗車するシーンを考え、装備やデザインなどが希望と合う車種を選ぶのが良いでしょう。
ボルボV40クロスカントリーの中古車はある?相場は?
新車購入のチャンスが少なくなったボルボV40クロスカントリーは、中古車を検討するのもおすすめです。さまざまなランクのある車種ですが、中古車ではD4の人気が高く多く販売されています。
2020年10月時点でのボルボV40クロスカントリーD4の中古車価格相場は、154万円~260万円くらいです。販売数は少なめですがT5で119万円~189万円という価格相場の場合もあり、D4に比べて高ランクな車種でも中古車なら安く手に入れることもできそうです。
ボルボV40クロスカントリーの認定中古車とは
ボルボ社にはVOLVO SELEKTという、認定中古車制度があります。ボルボ社の定める基準をクリアした中古車のみが認定されるプログラムで、遠方にある在庫でも自分の行きやすい店舗取り寄せることが可能です。
認定中古車プログラムでは、日本で新車登録を行った後6年未満の車で、走行距離6万km以内でなければ公式中古車として認められません。さらに、新車登録時からの全てのサービス履歴が明示してあり、修復歴がない車しか販売されていないので、中古車を初めて購入する場合でも安心です。
VOLVO SELEKTの中古車を購入した場合には、新車購入時と同じレベルの車両保証が受けることができ、オプションで延長保証をつけることも可能です。また、ロードサービスや24時間対応のコールセンターなど利用することができるなど、さまざまなメリットがあります。
ボルボ社の公式ホームページで在庫を確認することが可能で、2020年10月の時点でボルボV40クロスカントリーは約60台です。価格は130万円~400万円ほどになっています。
ボルボV40クロスカントリーを中古で購入する際のポイント
ボルボV40シリーズにはさまざまな種類があるため、中古車を探す時には注意が必要です。自分の欲しい車種があっても、中古車市場では見つけられないという場合もあるため、事前にいくつか候補を挙げて探し始めるのが良いでしょう。
また、ボルボV40クロスカントリーは初代から現行車種に至るまでに装備や燃費性能が変わっています。燃料代や自動車税に違いが出るため、年間の維持費に大きく関係します。どの年代のボルボV40クロスカントリーかをよく確認してから購入するのがおすすめです。
新車価格では400万円前後のボルボV40クロスカントリーでも、100万円台で購入することができるのが中古車ならではの魅力です。ボルボV40クロスカントリーの購入をする際は、新車と中古車を比較し検討してみてください。
まとめ
ボルボV40クロスカントリーは魅力あふれる車ですが、残念ながら2019年に生産が終了しました。在庫がある限りは新車購入も可能ですが、人気車種であるためいつまで購入できるかは分かりません。
ネクステージでは修復歴のない車だけを取り揃えているのがポイントです。輸入車の保証もあり、ボルボV40クロスカントリーの中古車を探す場合は、サービスが充実したネクステージで購入するのがおすすめです。
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