ボルボのトラックFHシリーズを紹介!新車や中古車の購入方法は
優れた乗用車のモデルが多く日本でも人気の高いボルボでは、商用車として大型トラックも展開しています。これまでにFH12など、FHシリーズにさまざまなモデルが発売されてきましたが、現行ではベーシックな4×2とハイエンドモデルの6×4の2種をラインナップしているほか、2021年には期待の最新式が発売されるとの情報もあります。
今回はボルボの大型トラック・FHシリーズについて、これまでの経緯や新車購入時の価格相場などについてご紹介します。
※目次※
・環境性能に特化したボルボの大型トラック・FHシリーズ現行モデルは2種ある。
・ボルボFHシリーズは正規ディーラーで購入可能、オプションメニューも豊富に揃っている。
・ボルボ以外でも、いすゞ「ギガ」、日野「プロフィア」もおすすめ。
ボルボFHシリーズとは?魅力を紹介
ボルボFHは、ボルボ・トラックが販売している商用トラックの主力モデルです。ボルボというと乗用車、しかも高級車メーカーとして名高いブランドですが、実は商用車分野でも高く評価されています。
日本でも展開されているため、何気なく見かけたトラックがボルボFHだったという経験を持つ人もいるかもしれません。
まずは、ボルボFHが歩んできた歴史や魅力について見ていきましょう。
ボルボFHの歴史
ボルボFHの歴史は1928年の第1号車が製造されたところから始まります。その後現在はヨーロッパ最大級のトラック車両メーカーとして名を馳せており、日本でもそのシェアを拡大しつつあるメーカーです。
ボルボFHを取り扱うボルボ・トラックはボルボ・グループに属しており、グループの本社はスウェーデンのヨーテボリにあります。
安全を最優先に考えて乗用車および商用車を製造してきたボルボ・グループ。万が一のときに、車を運転している乗員の安全を守る技術が世界的に非常に高い評価を受けており、高い信頼が寄せられています。また、技術のブラッシュアップも日々行い、常に最先端の技術を同社の車に詰め込んでいるのです。
ボルボ・トラックの展開するFHモデルは、走行性や乗り心地などを追及し続けるボルボが持ち得る最新技術をふんだんに詰め込んだトラックとなっています。また、北欧ならではのスタイリッシュなデザインも人気の秘密でしょう。
ボルボFHのデザインや安全性能
ボルボFHはセミトラクターのシリーズで、4×2と6×4の2種類の仕様が存在します。仕様の違いは簡単にいうと、「シングルヘッド(4×2)かダブルヘッド(6×4)か」です。馬力の違いもあり、ベーシックモデルの4×2が460馬力、ハイエンドモデルの6×4は540馬力で、エンジンはどちらも直列6気筒を採用しています。
現在は2018年11月26日にモデルチェンジされた型式が最新です。新型にはボルボの最新技術であるステアリング補助機能「ボルボ・ダイナミック・ステアリング」が全車に標準搭載されています。運転時に受ける道路からの衝撃などを受け流すことでハンドルが切りやすくなり、よりスムーズに走行できると注目を集めました。
また、ディティールのクオリティも追求されています。シャープな外装のかっこ良さはもちろん、リクライニングベッドの設置・数々の収納スペースを完備するなど、車内高が最大2,030mmと広々とした車内空間など、高いデザイン性が人気を呼びました。
ボルボFHは環境にも気を配っている
ボルボの車は、環境に配慮したつくりが特徴です。もともとボルボは1970年代頃から環境について熱心に取り組み始め、大気汚染物質の排出を抑える車をつくり続けてきました。ベルギーとスウェーデンに建つ工場では気候変動に影響しない操業も実現しています。スマート燃料管理システムを採用し、燃料消費量と気候への影響を40%低減させました。
次世代燃料として注目されているバイオDME燃料について研究を進め、メタンガスをエネルギーにして走行可能なディーゼルエンジンを初めて提供しました。EURO6(自動車による大気汚染物質排出規制値を定めたEU独自の規定)の基準をクリアしたボルボのエンジンは、粒子状物質の排出量を半分に、また窒素酸化物を約80%も削減しています。
車体に使われる素材には全体の1/3に相当する量にリサイクル資源を活用。最終的なリサイクル率としては、最大90%もの高率を誇ります。このように、ボルボは環境に配慮した車づくりを行っているのです。
1/14のボルボFH16!グローブトロッター7508x4レッカー
ボルボのトラックの技術力の高さは、おもちゃにもギュッと濃縮されています。
2020年8月1日には、電動RCカーやミニ四駆などのおもちゃでお馴染みのタミヤより、14分の1スケールサイズのボルボFH16 グローブトロッター 750 8×4 レッカートラックが発売されました。
こちらはレッカートラックのラジコンカーとなりますが、構造や内装のインテリアなどは本物のトラックと同じように精巧につくられています。本物のレッカートラックのようにレッカー装備が架装されており、バスやトラックをけん引する姿を忠実に再現できます。
駆動部分には3段階に変速できるトランスミッションを標準装備しているため、走行中でもRC操作によりギアチェンジが可能です。
ボルボFHシリーズは2021年に新型発売の情報もある
ボルボFHシリーズの現行型式は2018年ですが、今後新型を展開すると発表しました(2020年2月27日付ニュースリリースによる)。
発表されたのはボルボFM、ボルボFMX、ボルボFH、ボルボFH16の4種で、全種ともにキャブの骨格を共通化し、V字型のヘッドライトを採用しています。また、居住空間の広さも特徴で、車内でゆったりと快適に過ごせ、十分な作業スペースも確保しました。
現在はヨーロッパ市場での展開が中心とされており、日本市場への導入などは未定です。
ボルボFHシリーズを購入するには?
さて、ボルボのトラックの魅力が理解できたところで、今度は実際にボルボを購入したいときにはどうすれば良いのかを見ていきましょう。
ボルボFHの詳細についての問い合わせ先や、購入価格の相場、中古での購入が可能かどうかなどについて述べています。
詳細の確認はディーラーで
「ボルボFHシリーズを購入したい」と思ったときは、まずは正規ディーラーに行ってみましょう。
ボルボFHの魅力や情報はボルボ・トラックのホームページに記載されていますが、試乗してみないことには、乗り心地や細かい部分のディティールまで把握するのは難しい面もあります。
正規ディーラーは日本全国に点在しています。サービスやセールスは一部のUDトラックス整備拠点でも受け付けていますので、最寄りのサービスステーションに連絡してみましょう。
ボルボFH4×2などの新車価格はどのくらい?
ボルボFHシリーズの新車の希望小売価格は、公式サイトで発表されていないようです。2017年時点に販売されていた型の希望小売価格は以下のようになっています。
●ボルボFH 4×2…約1,954万円
●ボルボFH 6×4…約2,118万円
現在は価格が変わっている可能性がありますが、参考にしてください。
また、オプションメニューもエクステリア・インテリアともに用意されています。エクステリアはエアロホイールカバーやシートカバー、インテリアでは仕切りカーテンやベッド下収納用のプラスチックトレイなど、車内環境をさらに快適にするためのオリジナル装備をプラスすることも可能です。
オプションの有無により価格も変わるため、詳しい価格については正規ディーラーに問い合わせましょう。
旧型のボルボFH12などは中古車購入が可能?
現在ラインナップされているFH 4×2、FH 6×4よりも前の型式、例えばFH 12などのボルボのトラックが欲しい、という人もいるかもしれません。その場合は、中古で購入が可能です。
当然ながら年式や積載量、モデル、取り扱っている中古車販売店などによって価格は変わってきますが、例えばFH 12であれば、2003年式の中古車で160万円前後が相場(2020年10月現在)となっています。
ボルボのFHはミラーなどのパーツ購入はできる?
ボルボのトラックはデザイン性が高いため「そのままの状態で乗りたい」という人がいる一方、なかにはオプションパーツを購入してカスタマイズしたい人もいます。
ボルボのトラックの純正パーツには、ミラーをはじめ、バンパースポイラーやサイドバンパーに取り付けできるサイドパネル、ディフレクター、ドアウインドバイザーなど、さまざまな種類が揃っています。
購入・セットするには主に2通りあります。ひとつ目は正規ディーラーで新車を購入時に同時に注文する方法、ふたつ目は購入後に専門の業者に依頼してセッティングしてもらう方法です。自分の都合に合わせて最適な選択をしてください。
ボルボFH以外のおすすめトラックを紹介
魅力的なボルボのトラックですが、ほかのメーカーのトラックも知っておきたいという人のために、ここでは他社の商用トラックについて紹介します。ぜひ、比較検討する際の参考にしてください。
いすゞ ギガ
いすゞよりリリースされているギガは、「つかれない車」「ぶつからない車」「こわれない車」の3点を目指した大型トラックのシリーズです。
近年、長距離ドライバーの過酷な労働環境が問題視される中、運転環境への支援が注目されています。いすゞでは長時間運転をするドライバーの負担を軽減させるために、インテリアを充実させました。大容量の収納を備えた新設計のハイルーフや、ドイツの名門であるイスリングハウゼン社製の高機能ベルトインシートを採用しています。
さらに、衝突回避・衝突被害の軽減を目的としたプリクラッシュブレーキの検知性能を大幅にアップ。車両だけではなく歩行者や自転車との車間距離も検知でき、警報やブレーキの制御を行う機能を搭載しました。車両のコンディションがパソコンで確認できるなど、事故や故障を回避するための自己診断機能も充実させています。
日野自動車 プロフィア
日野自動車の日野プロフィアは、燃費性能・安全性能・快適性能を重視したトラックのモデルです。
日野自動車ではパワーと燃費の良さを両立させるためにダウンサイジングの2段過給ターボを採用。世界初のインタークーラー2基を搭載した9Lのパワフルなエンジンが特徴となっています。最高出力279Kw・最大トルク1,765N・mを実現し、燃費基準+10%を達成しました(9LエンジンとPro Shift搭載車)。
また、ミリ波レーダーに加えて画像センサーを搭載しています。距離の把握に役立つミリ波レーダーと、形状を認識する画像センサーを同時に作動させることで衝突事故のリスクを低減、予防安全性能を向上させました。
老若男女問わず運転しやすい・過ごしやすい車内の快適さも追求しています。メーターにユニバーサルデザインを採用する、シートはオプションメニューでグレードアップ可能など、ドライバーの負担軽減につながるようなインテリアが特徴です。
三菱ふそう スーパーグレート
三菱ふそうのスーパーグレートは、アクティブ・ドライブ・アシストをコンセプトとしたシリーズです。車線内の走行を維持するためのステアリング操作のサポートとして「レーンキープ機能」や、運転時の蛇行率や平均速度などの運転時の状態およびドライバーのわき見運転を顔認識カメラにより感知する「アクティブ・アテンション・アシスト」などを搭載しています。
加えて、左折時のバイク・自転車の巻き込み事故が増加していることを受け、ドライバーの死角になりやすい箇所を監視する「アクティブ・サイドガード・アシスト」も実装されました。
エクステリアが充実していることも特徴です。シグネチャーランプ付きのLEDヘッドライトを採用し長寿命化を実現、夜間での視認性を高めるため配光特性を見直しました。前方の交通状況や周囲の環境をセンサーで感知しハイビームとロービームを自動でスイッチングしてくれる機能なども備え付いています。
国産車以外ならダイムラー
国産車以外で大型トラックを探しているなら、ダイムラー社のトラックがマストではないでしょうか。ダイムラー社はドイツ・シュトゥットガルトに本拠地を置く自動車メーカーです。かつてはメルセデス・ベンツと合併し「ダイムラー・ベンツ」という社名だったこともありました。
ダイムラー社は組織再編でダイムラー・トラック社を発足、アクトロス、カスケディアなど、さまざまなモデルを現在に至るまで展開しました。ほかにもエコだといわれる電気自動車に積極的に取り組むなど、環境に配慮した車の開発を続けています。
まとめ
ボルボのFHシリーズは十分な安全性や高いデザイン性を両立させた大型トラックで、ボルボの技術を注ぎ込んだ車両はクオリティが高いこと・環境に配慮した製品展開が特徴です。
世界中に愛用者が多く存在する中、現行モデルである2018年式をブラッシュアップした最新式がそろそろお目見えするとの情報もあり、ボルボのトラックに対する期待がより一層高まりつつあります。
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