アバルト595の魅力を徹底解説!歴史から中古車相場まで全てを公開
イタリアの情熱が詰まったアバルト595は、その小さなボディからは想像できないほどのパフォーマンスと独特のデザインで、多くのドライバーを魅了しています。街中でひときわ目を引くその存在感に、一度は乗ってみたいと感じたことがある方も多いでしょう。
そこでこの記事では、アバルト595の歴史や魅力、そして中古車市場での相場までを徹底解説します。アバルト595の魅力を深掘りすることで、中古車選びの幅が広がるかもしれません。
※目次※
・アバルト595の「595」という数字は、アバルトの歴史的な名車「フィアット・アバルト 595」に由来している。
・アバルト595は、フィアット500のデザインにスポーティーな要素を融合させたモデル。
・アバルト595の魅力は、優れた走行性能にあり!145馬力から180馬力までの高性能エンジンを搭載している。
アバルト595の歴史
アバルト595は、その独特なデザインと高い走行性能で多くの人々を魅了してきたモデルです。
その歴史は、創業者カルロ・アバルトの情熱から始まり、1963年に登場したフィアット・アバルト595、2008年のアバルト500の復活、そして2013年のアバルト595の日本上陸や、2017年のマイナーチェンジなど、多くの進化を遂げてきました。
ここでは、アバルトブランドの誕生からアバルト595の歴史を詳しく解説し、その魅力に迫ります。
(参考:『アバルト595(アバルト)のモデル・グレードカタログ一覧|中古車の【ネクステージ】』)
アバルトブランドの誕生と歩み
アバルトブランドの始まりは、エンジンに情熱を注いだカルロ・アバルト(旧名カール・アバルト)の人生そのものです。幼少期からエンジンに強い興味を持っていた彼は、第二次世界大戦の影響でレーサーの道を断念し、1949年に「アバルト& C.」を設立しました。
1950年代には、チューニングキットの販売が急増し、アバルトは世界中でその名を知られるようになります。しかし、成功に満足することなく、さらなる進化を追求しました。1960年代はアバルトにとって黄金期であり、数々の勝利と新記録を打ち立て、「アバルト」という名前が流行語になるほどでした。
しかし、1970年代には勝利を追求する経営スタイルが資金不足を招き、最終的にフィアットとの合併を余儀なくされます。その後、新たなロゴや車両で復活し、伝統を守りながらも進化を続けるアバルトの魂は現在も輝き続けています。
年 |
詳細 |
1949年 |
カルロ・アバルトが「アバルト&C.」を設立 |
1950年代 |
チューニングキットの販売が急増し、世界的に知られるようになる |
1960年代 |
数々の勝利と新記録を達成し、黄金期を迎える |
1970年代 |
資金不足により、フィアットとの合併を決断 |
現在 |
伝統を守りながら進化を続け、アバルトの魂は輝き続けている |
アバルト595は「フィアット・アバルト 595」に由来
現在のアバルト595シリーズは、独特な数字「595」を冠していますが、この数字はアバルトの歴史的な名車「フィアット・アバルト 595」に由来しています。
1963年に登場したフィアット・アバルト 595は、フィアット500をベースに、アバルト独自のチューニング技術で性能を向上させたモデルです。排気量を593ccに拡大し、最高出力は27hpを発揮、最高速度は120km/hと、小さな車体ながら、高性能スポーツカーとして若者たちの心をつかみました。
2008年:「アバルト500」として登場
現在では、アバルト595という名で知られていますが、デビュー当初は「アバルト500」という名称でした。2008年のジュネーブモーターショーで初お披露目となったアバルト500は、フィアット500をベースにアバルトが独自のチューニングを施したホットハッチとして登場しました。
このモデルは、フィアット500の魅力的なデザインにスポーティーな要素を融合させており、多くの自動車ファンの注目を集めます。
1.4Lターボエンジンを搭載し、最高出力はフィアット版の約2倍となる135PSというパワフルな走行性能を実現しました。エクステリアにはエアロパーツや専用ホイールが施され、アバルトならではの個性的なスタイリングも特徴でしょう。
このように、アバルト500はフィアット500のかわいらしさにスポーティーな魅力を加えたモデルとして、アバルトブランドの新たな一歩を踏み出しました。これが後に「アバルト595」へと進化し、現在まで続く人気モデルの礎となったのです。
2013年:「アバルト595」が上級グレードとして日本上陸
2013年、アバルトブランド初の「595」の数字を冠したモデルが日本に登場しました。これは「アバルト500」の上位モデルとして開発されたもので、エンジン出力は従来に比べ25PSアップの160PSを実現しています。
トランスミッションには5速セミオートマチックトランスミッションを採用し、シフト操作の快適さも向上しています。グレードは、上質な内装の「ツーリズモ」、そのカブリオレ版の「595Cツーリズモ」、そしてスポーティーさを追求した「コンペティツィオーネ」の3種類のラインアップです。
(参考:『アバルト595コンペティツィオーネの特徴・スペックを解説|中古車の【ネクステージ】』)
2017年:マイナーチェンジを施した「アバルト595」が登場
2017年、アバルト595はマイナーチェンジを経て新たに生まれ変わりました。中でも注目すべきは、これまで「アバルト500」として親しまれていたモデルが「アバルト595」に名称変更されたことです。これは、フィアット500とのイメージ上の差別化を図り、ブランドの独自性を強調するための戦略でした。
デザイン面では、フロントバンパーやリアランプが刷新され、より攻撃的で洗練されたスタイルに進化します。さらに、エンジン出力も各グレードで強化され、ベースモデルは145PS、ツーリズモは165PSにパワーアップしました。最新のインフォテインメントシステムである「Uconnect」も搭載され、利便性が向上しています。
2024年:日本での販売が終了
しかし、2024年5月にアバルト595および695の日本向け生産をもって終了します。これはグローバル戦略の柱である「電動化」の推進に伴うものです。
そのため、現在ではアバルト595は新車での購入はできません。しかし、アバルト595の魅力は色あせることなく、中古車市場では多くの選択肢が残っています。高年式・低走行の良質な車両も数多く存在し、アバルト595の独特なデザインと走行性能を楽しめるでしょう。
アバルト595の魅力
アバルト595は、フィアット500をベースにスポーティーな要素を加えた個性的なデザインが魅力的です。さらに、優れた走行性能も魅力のひとつで、145馬力から180馬力までの高性能エンジンを搭載しています。洗練された操縦性も加わり、ドライバーはドライビングの楽しさを存分に味わえるでしょう。ここでは、アバルト595の具体的な魅力について詳しく紹介します。
(参考:『アバルト(ABARTH)595シリーズの魅力は? 限定車も徹底解説!|中古車の【ネクステージ】』)
独特なデザインとスタイリング
アバルト595は、フィアット500の愛らしい丸みを帯びたシルエットに、スポーティーな要素を加えた独特なデザインが魅力です。フロントマスクには、大きなエアインテークを備えたバンパーが採用され、力強い印象を与えます。
また、16インチのアロイホイールと偏平タイヤが、走りへのこだわりを感じさせます。リアには、ディフューザー一体型のバンパーとツインエキゾーストパイプが装備され、スポーティーさも引き立っています。
インテリアもまた、かわいらしさとスポーティーさを両立させたもので、前席にはヘッドレスト一体型のスポーツシートを採用し、カラフルなストライプがポップな雰囲気を演出しています。ハンドル周りには鮮やかなメーターやブーストメーターが配置され、ドライバーの高揚感も高めてくれるでしょう。
高性能エンジンと走行性能
高性能エンジンと走行性能もアバルト595の魅力を語る上では欠かせません。ベースモデルの「595」には145馬力のエンジンが搭載され、軽快な走りを実現しています。一方、「ツーリズモ」は165馬力を誇り、ギャレット製ターボで中速域の加速がアグレッシブな走りを実現させています。
さらに、「コンペティツィオーネ」は180馬力のハイパワーで、サーキット走行も視野に入れています。各モデルにはKONI製ダンパーやブレンボ製ブレーキが採用され、安定したハンドリングと制動力を提供しています。
ドライビングの楽しさと操縦性
ドライビングの楽しさと優れた操縦性もドライバーがアバルト595に夢中になるポイントです。パワフルなエンジンは、高速巡航や信号の少ない道で真価を発揮し、スムーズな加速と俊敏な追い越しを可能にします。
ショートストロークのサスペンションと俊敏なハンドリングにより、中高速コーナーでも安定した走行が楽しめるでしょう。
16インチのタイヤとホイールを装着しており、タイヤはゴム厚が大きいものになっています。そのためブレーキやアクセルのオンオフで4つのタイヤにかかる荷重を調整しやすく、車の向きを自在にキビキビと変えやすい点も、ドライブを存分に楽しめるポイントでしょう。
アバルト595のスペックやF595との比較
ここからはアバルト595の詳しいスペックについて見ていきましょう。コンパクトなサイズでありながらもハイパワーという特徴がスペックにも表れています。
また、上位モデルであるF595との性能差や特徴の違いについても解説します。購入を検討する際は、スペックも確認しておくことで、他の車種との比較も分かりやすくなるでしょう。
アバルト595のスペック
アバルト595は、小型ながらパワフルな性能を持つホットハッチです。全長3,660mm、全幅1,625mmというコンパクトなサイズで、都市部での取り回しも優れています。
1,368ccの直列4気筒ターボエンジンは、最高出力145PSを発揮し、スポーツドライビングを楽しめます。また、5速マニュアルトランスミッションを採用しており、ダイレクトな操作感も魅力です。燃費性能もWLTCモードで14.1km/Lと、日常使いするにも最適でしょう。以下は、アバルト595のベースグレードの最終モデルのスペックです。
項目 |
スペック |
全長 |
3,660mm |
全幅 |
1,625mm |
全高 |
1,505mm |
ホイールベース |
2,300mm |
車両重量 |
1,110kg |
エンジン型式 |
312B4 |
エンジン種類 |
直列4気筒 DOHC 16バルブ ターボ |
総排気量 |
1,368cc |
最高出力 |
145PS / 5,500rpm |
最大トルク |
180N・m / 2,000rpm |
トランスミッション |
5速マニュアル |
駆動方式 |
FF |
タイヤサイズ |
195/45R16 |
燃費(WLTCモード) |
14.1km/L |
F595との違い
アバルト595とF595は、同じブランドのコンパクトスポーツカーですが、いくつかの違いがあります。まず、エンジン出力が異なり、アバルト595は145PS、F595は165PSを発揮します。F595はフォーミュラ4で使用されるエンジンを搭載し、高いパフォーマンスが特徴です。
また、F595には「レコードモンツァ」という特別なエキゾーストシステムが標準装備され、迫力あるサウンドを楽しめます。一方、アバルト595ではこれはオプションです。さらに、トランスミッションはF595が5速マニュアルのみで、右・左ハンドルの選択が可能なのも特徴です。
アバルト595は、パフォーマンスと扱いやすさや快適性だけでなく、価格も含め高バランスです。一方、スポーティーで個性的なモデルを重視したいという方はF595を検討してみるのもよいでしょう。
(参考:『アバルト595のスポーツタイプ「F595」!500との違いや似ている車種は?|中古車の【ネクステージ】』)
アバルト595の中古車価格と買取価格相場
2025年2月時点で、アバルト595は販売を終了しており、新車での購入ができません。では、アバルト595の中古車市場はどのような価格帯なのでしょうか。また買取価格はどの程度期待できるのか気になる方も多いでしょう。
ここでは、ネクステージでの実績をもとに、年式やグレードごとの価格相場や買取価格の傾向を具体的に紹介し、さらに中古車を購入する際のポイントや注意点も詳しく解説します。高品質なアバルト595を手に入れたい方や、売却をお考えの方は参考にしてください。
中古車市場の価格相場と傾向
ネクステージでのアバルト595の中古車価格帯は、おおよそ200万円台から300万円台前半に集中しています。具体的には、209万9,000円から374万9,000円と幅広い価格設定が見られます。これは、年式や走行距離、装備品などによって価格が変動するためです。
特に2017年から2022年式のモデルが多く、市場では新しい年式の車両が高い人気を集めています。走行距離が1万kmから4万kmと比較的短いものが多く、状態の良い車が多いのも特徴です。
また、「ツーリズモ」や「コンペティツィオーネ」といった高グレードのモデルは、装備の充実度や性能面から高値で取引される傾向にあります。さらに、5速マニュアルトランスミッションや左ハンドル仕様など、スポーティーな仕様の車両も多く、中古市場でも根強い需要を持っています。
(参考:『アバルト595(アバルト)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
買取価格相場と傾向
アバルト595の買取価格は、年式やグレード、走行距離によって大きく変動します。例えば、2022年式では最高で346万8,000円、最低で209万7,000円の買取実績があります。
また、走行距離が少ないほど高値がつきやすく、1万km以下の車両では最大349万8,000円の買取価格が期待できます。特に「コンペティツィオーネ」や限定モデルなどの高グレードは高額査定になる傾向があります。以下に、ネクステージの直近の買取実績をまとめました。
年式 |
グレード |
走行距離 |
買取価格 |
2022年式 |
595コンペティツィオーネ |
8,000km |
325万3,000円 |
2020年式 |
特 595スコルピオーネオーロ |
3万4,000km |
197万1,000円 |
2021年式 |
595コンペティツィオーネ |
1万8,000km |
274万6,000円 |
2020年式 |
特 595スコルピオーネオーロ |
2万6,000km |
237万4,000円 |
2021年式 |
595 |
1万5,000km |
191万3,000円 |
(参考:『アバルト595(アバルト)の買取相場・査定実績一覧|中古車の【ネクステージ】』)
中古車購入時のポイントと注意点
アバルト595の中古車を購入する際は、以下の点に注意しましょう。まず、前オーナーによるカスタマイズがないか確認します。違法改造や車検に通らないパーツがあると、後で問題になる可能性があるため注意が必要です。
次に、外装・内装の状態をチェックしましょう。樹脂パーツの傷やパネルの浮き、冷却水タンクの漏れ・割れなどを、しっかりと確認します。また、試乗できなくてもエンジンをかけてエアコンや窓の動作を確認することが大切です。さらに、点検整備記録簿を確認し、過去の整備状況を把握することで故障リスクを減らせます。
修理費用が高くなる場合があるため、車両保証への加入も検討しましょう。
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まとめ
アバルト595は、その歴史と独特の魅力で多くのドライバーを魅了してきました。アバルト595の「595」という数字は、アバルトの歴史的な名車「フィアット・アバルト 595」に由来しています。
ベースモデルの他、「ツーリズモ」や「コンペティツィオーネ」や「F595」などのラインアップもそろっており、145馬力から180馬力までの高性能エンジンから選べます。馬力やトルクなどの詳細なスペックを比較することで、自分に合ったモデルを見つけられるでしょう。
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