ルノー ファミリーカー「カングー」の魅力とは?ライバル車もピックアップ
子育て中の家族にとって、車選びは重要な問題です。広々とした室内空間、使い勝手の良さ、安全性能など、ファミリーカーを選ぶ上で、考慮すべき点は数多くあります。そんな中、ヨーロッパで人気を集め、日本でも注目を集めているのが「ルノー・カングー」です。
そこでこの記事では、ルノーのラインアップの中でファミリーカーとして活用できるカングーの魅力を解説します。
また、カングーのライバル車であるシトロエン・ベルランゴと、プジョー・リフターについても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
3.【ファミリーカー】ルノー・カングーのライバル車「ベルランゴ」の特徴
4.【ファミリーカー】ルノー・カングーのライバル車「リフター」の特徴
・ルノーのファミリーカーには、快適に5人が乗車でき、積載スペースが確保されたカングーがある。
・カングーは収納スペースが豊富で、チャイルドシートを簡単に装着できる点も魅力のひとつ。
・カングーのライバル車には、シトロエン・ベルランゴやプジョー・リフターが挙げられる。
ルノー・カングーの概要と特徴
ルノー・カングーは、コンパクトなボディに広々とした室内空間を備えた、使い勝手の良いファミリーカーです。
ユニークなデザイン、豊富な収納スペース、ボディカラーのバリエーションなど、さまざまな特徴を持ち合わせています。まずは、カングーの基本的な特徴を見ていきましょう。
(参考:『カングー(ルノー)のクルマカタログ|中古車の【ネクステージ】』)
ルノー・カングーの基本スペック
ルノー・カングーは、全長4,490mm×全幅1,860mm×全高1,810mmのコンパクトなボディサイズのファミリーカーです。パワートレーンには、1.3Lガソリンエンジンと1.5Lディーゼルエンジンの2種類が用意されており、ニーズに合わせて選択できます。ガソリン車は最高出力96kW、最大トルク240N・mを発揮し、燃料消費率はWLTCモードで15.3km/Lです。
一方、ディーゼル車は最高出力85kW、最大トルク270N・mで、燃料消費率は17.3km/Lと、優れた燃費性能を実現しています。どちらも電子制御7速ATを採用し、スムーズな走行を可能にしています。最小回転半径は5.6mと、取り回しの良さも特徴です。
独特のデザインと広々とした室内空間
ルノー・カングーの特徴的なボックスデザインは、広々とした室内空間を生み出しています。
5人乗車時でも775Lの容量を誇るラゲッジスペースは、6:4分割可倒式リアシートを倒すことで、2人乗車時には2,800Lという圧倒的な広さに変身します。ほぼスクエア形状の荷室は、効率的な荷物の積み込みを可能にし、低いフロアのおかげで重量物の積載が容易です。
カングーの特徴である観音開きタイプの「ダブルバックドア」は、狭い場所での積み下ろしに便利で、2段階に開くことで荷物の出し入れをスムーズにします。また、大きく開くスライドドアは、チャイルドシートの取り付けや乗り降りを楽にするなど、ファミリーユースに最適です。
多彩なカラーバリエーション
ルノー・カングーは、個性豊かな外観と個性的なカラーバリエーションで、オーナーの好みに合わせた車選びが可能です。
エクステリアデザインは、モダンでスタイリッシュな進化を遂げながら、カングー独自の個性を残しています。ボディ同色バンパーを採用した上質な「インテンス」と、ブラックバンパー仕様の個性際立つ「クレアティフ」の2種類のエクステリアデザインが選択可能です。
インテンスでは、「ブラン ミネラル」「ブルー ソーダライトM」「ブラウン テラコッタM」「グリ ハイランドM」と、4種類のボディカラーが用意されています。クレアティフモデルでは、「ジョン アグリュム」と「ブラン ミネラル」の2種類から選択可能です。
ルノー・カングーのファミリーカーとしての魅力
ルノー・カングーは、大開口のスライドドアや広々としたラゲッジスペースなど、日々の生活をサポートする特徴が満載で、子育て世代に特化した機能性と使いやすさを備えたファミリーカーです。
ここからは、カングーのファミリーカーとしての魅力を、以下の3つの観点から詳しく見ていきましょう。
子育て世代にうれしい使い勝手の良さ
ルノー・カングーは、子育て世代にとって使い勝手の良さが魅力的な車です。その特徴のひとつが、大開口のスライドドアです。このドアは、チャイルドシートの装着をスムーズにし、狭い駐車場でも子どもの乗り降りを容易にします。
広大なラゲッジスペースも、子育て世代にうれしいポイントです。5人乗車時でも775L、2人乗車時には2,800Lもの容量を確保できます。
これにより、ベビーカーやお出かけ用品など余裕を持って積み込めます。さらに、6:4分割可倒式リアシートを倒せば、フラットで広大なスペースが出現し、大きな荷物も効率的に積み込むことが可能です。
また、室内の装備も充実しています。前席に備えられたインストゥルメントパネルアッパーボックスと、フロントオーバーヘッドコンソールは、子育てグッズなど小物の収納に重宝するでしょう。後部座席を確認できるチャイルドミラーを装備している点もうれしいポイントです。
安全性能と快適装備
ルノー・カングーは、安全性能と快適装備においても十分な機能が備わっています。先進運転・駐車支援システム「ルノー イージー ドライブ」を搭載し、ドライバーの安全運転をサポートします。このシステムに含まれているのは、車線維持支援や前方車両との車間距離を自動調整するアダプティブクルーズコントロールなどです。
衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報システムなども標準装備されているため、より安心して運転できるでしょう。さらに、長距離ドライブでの快適性を高めるため、フロントシートのサイズアップとホールド性の向上が図られました。これにより、運転疲労の軽減が期待できます。
また、乗り心地も進化し、路面からの衝撃をしっかりと吸収しながら、安定した走行を実現しているのも特徴のひとつです。3種類の走行モードを選択できるため、状況に応じた最適な走りが楽しめます。これらの装備により、カングーは長距離ドライブでも快適に過ごせるでしょう。
【ファミリーカー】ルノー・カングーのライバル車「ベルランゴ」の特徴
ルノー・カングーのライバル車として知られるシトロエン・ベルランゴは、フランス車らしい個性的なデザインと高い実用性を兼ね備えたファミリーカーです。
ここでは、ベルランゴの内外装デザイン、快適装備、使い勝手、パワートレーン、そして価格について見ていきましょう。
内外装デザイン
ルノー・カングーの良きライバルとして知られるシトロエン・ベルランゴは、独特のフランス車らしさを持つファミリーカーです。
ベルランゴのエクステリアは、丸みを帯びたフロントマスクとスタイリッシュなヘッドライトが特徴的で、フレンドリーな印象を与えます。サイドビューでは、下部に配置されたエアバンプが目を引き、個性を演出しています。
インテリアでは、高い天井と広々とした室内空間が魅力で、大人5人がゆったりと乗車できます。また、7人乗りのロングモデルを用意している点がカングーとの大きな違いです。ダッシュボードは機能的でシンプルなデザインで、家族での使用を想定した実用的な設計となっています。
快適装備・使い勝手
ベルランゴの快適装備と使い勝手は、ファミリーカーとしての魅力を一層引き立てます。両側に大開口のスライドドアを採用し、狭い駐車場でも容易に乗り降りができます。これは、子どもやお年寄りの乗降時に特に便利です。
室内では、豊富な収納スペースが随所に配置されており、小物の整理整頓が容易です。ダッシュボード上部には大容量のトップボックスがあり、長距離ドライブ時の荷物収納に重宝します。 また、ラゲッジスペースのアクセス性に優れた、リアオープニングガラスハッチが特徴的です。
快適性を高める装備として、左右独立式オートエアコンや、後席用エアコン吹き出し口なども用意されています。長時間のドライブでも、家族全員が快適に過ごせるでしょう。
パワートレーン
シトロエン・ベルランゴのパワートレーンは、ディーゼルエンジンと8速ATの組み合わせのみで、ガソリンエンジンは用意されていません。1.5Lのディーゼルターボエンジンは、最高出力は130馬力を発揮します。トルクフルな走りと燃費性能を両立させ、市街地から高速道路まで幅広いシーンで活躍するでしょう。
また、燃費性能にも優れ、経済的な運用が可能です。トランスミッションに採用されている8速ATは、滑らかな変速とスポーティーな走りで、快適なドライビングを提供します。
新車価格と中古車相場
シトロエン・ベルランゴの新車価格は、全てのグレードが400万円台に設定されています。基本グレードは「MAX BlueHDi」で、新車価格は439万円からで、ロングモデルは457万円からです。
一方、中古車市場には、それほど出回っていないようです。2025年1月現在、2021年式で4万2,000kmほど走行した車両が、約330万円で販売されています。中古車を検討する際は、走行距離や整備状況、装備内容などを十分に確認し、適正な価格で購入することが重要です。
(参考:『ベルランゴ(シトロエン)のクルマカタログ|中古車の【ネクステージ】』)
【ファミリーカー】ルノー・カングーのライバル車「リフター」の特徴
プジョー・リフターもルノー・カングーの主要なライバル車のひとつです。こちらも、フランス車らしい個性的なデザインと高い実用性を兼ね備えたこのモデルとして注目を集めています。
ここでは、プジョー・リフターの内外装デザイン、快適装備、使い勝手、パワートレーン、そして新車価格について見ていきましょう。
内外装デザイン
プジョー・リフターは、都会でも自然の中でも映える洗練されたデザインが魅力です。エクステリアは、プジョーの象徴的な3本爪LEDデイライトを採用し、精悍さとモダンさを両立させています。また、SUVのような迫力も併せ持っている点が特徴です。
インテリアは、広々とした室内空間にブラウンステッチ入りのファブリックシートを採用し、快適性と上質感が引き立っています。ドライバーを包み込むi-Cockpitは、小径ステアリングと高位置のデジタルインストルメントパネル、大型タッチスクリーンで構成され、直感的な操作と優れた視認性を実現している点が特徴です。
快適装備・使い勝手
プジョー・リフターは、快適性と機能性を押さえた装備が魅力です。5人乗りモデルは荷室容量約597L、後席を倒すと最大約2,126Lまで拡大します。さらに7人乗りモデルは、荷室容量が2列目シートを倒した場合、約2,693Lです。助手席を倒せば長尺物の積載も可能で、多様なニーズに対応します。
リアシートは3座独立タイプで、長距離ドライブでも快適です。ワンタッチで折りたたみ可能で、フラットな荷室空間を作れます。また、7人乗のロングモデルは、3列シートにスライド機構を備えている他、多くの荷物を積み込みたい場合は取り外すことが可能です。
パワートレーン
プジョー・リフターのパワートレーンは、シトロエン・ベルランゴと同様に、ディーゼルエンジンのみです。1.5Lのターボチャージャー付きで、最高出力96kW(130PS)、最大トルク300N・mを発揮します。燃費はWLTCモードで18.1km/Lで、力強い走りと優れた燃費性能を両立させています。
トランスミッションには、8速オートマチックが採用されており、スムーズな変速が期待できます。また、アドバンスドグリップコントロールにより、高い悪路走破性を備えている点が特徴的なポイントです。
新車価格
プジョー・リフターのグレードは、「RIFTER GT」「RIFTER LONG GT」の2種類というシンプルな構成です。新車価格は、RIFTER GT(5シーター)の場合、メーカー希望小売価格は消費税込みで448万円からとなっています。一方、RIFTER LONG GT(7シーター)は468万円からです。
ボディカラーは「アイシーホワイト」「シルカグリーン」「ペルラ・ネラ・ブラック」の3種類です。アイシーホワイト以外は特別塗装色となっており、追加料金がかかります。
なお、2025年1月時点ではネクステージでの在庫はありません。
まとめ
ルノー・カングーは、実用性と快適性を兼ね備えたファミリーカーとして人気を集めています。広々とした室内空間や使いやすいスライドドアなど、子育て世代に適した機能が特徴です。カングーは、日常の買い物からレジャーまで、多目的に使える魅力を持っています。
競合車種としては、シトロエン ベルランゴやプジョー リフターがあり、それぞれ独自の魅力を持っています。ファミリーカーを選ぶ際は、各モデルの特徴を比較し、自身のニーズに合った車両を選択しましょう。
▼ライタープロフィール
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。
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