MINI クーペはどのような車?特徴やクーパーとの違い
MINI クーペは、MINIのラインアップの中でもユニークな個性を持つ車種です。しかし短期間しか市場に存在しなかったため、ご存知の方は少ないかもしれません。MINI クーペはスポーティーな2シーターを探しているときに魅力的な1台です。この記事では、MINI クーペの特徴や魅力について紹介します。MINIの代表的なモデルであるクーパーとは、どのように異なるのかについても解説するので、ぜひご覧ください。
※目次※
・MINIクーペは、2011年~2015年までの4年間だけ発売されていたモデル。
・MINIクーペは2シーターで、主なグレード展開はクーパー・クーパーS・ジョンクーパーワークス(JCW)の3つ。
・MINIクーペのようなコンパクトなモデルを探すなら、MINIクーパー3ドアやMINIクーパーコンバーチブルが候補のひとつ。
MINIクーペとはどのような車?
MINIクーペは、個性的なデザインとコンパクトながらもスポーティーな走行性能を兼ね備えた車種です。
2011年に初めて市場に登場したこのモデルは、MINIの伝統を引き継ぎつつも、ユニークな2シータークーペという形で車の魅力を新しい次元へと引き上げました。まずはMINIクーペの概要について紹介します。
(参考:『MINI(MINI)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
MINIクーペは4年間発売されていた
MINIクーペは2011年から2015年までという短期間のみ市場に投入された車種で、MINIブランドの中でも特に個性的な存在でした。MINI初のクーペとして既存のMINI3ドアから後部座席を取り除き、全高を50mm低く設定することでスポーティーな印象に仕上がっています。
低重心設計と時速80kmを超えると自動で立ち上がるアクティブ・リアスポイラーが、スポーツ走行をより楽しめる仕掛けと言えるでしょう。生産終了の背景には、人気のある3ドアと5ドアハッチバックに工場の生産能力を振り向けるという戦略的な判断があったと言われています。
現在は2シーターの販売は行われていない
2024年12月現在、MINIが販売しているラインアップには2シーターのモデルが存在しません。この要因のひとつとして、車市場のトレンドが大きく変化していることが挙げられます。
近年ではSUVやクロスオーバーなどのより多機能で広い空間を提供する車種が人気を集めているため、MINIも市場の動向に応じてラインアップを刷新し、より需要の高いクロスオーバータイプといったスペースと機能性を重視したモデルに注力している印象です。
MINIクーペのグレードとスペック
MINIクーペはクラシカルなMINIの伝統を受け継ぎながらも、現代的なスポーティーさを追求しています。その特異で魅力的なデザインと優れた運動性能は、グレード選びによってより個性が引き立つ設定です。ここでは、MINIクーペのグレード構成と各モデルのスペックについて詳しくご紹介します。
MINIクーペのグレード展開
MINIクーペは、発売当時さまざまなグレードが提供されていました。大きく分けると「クーパー」「クーパーS」「ジョン・クーパー・ワークス(JCW)」という3つのグレードです。
これらのグレードは、エンジンパワーや装備などが異なり、それぞれ独自の魅力を持っています。
クーパーは日常の運転に最適なベースグレードですが、クーパーSはよりパワフルでスポーティーな運転が楽しめるよう設計されています。そして、JCWは最高のパフォーマンスを求めるドライバーに向けた特別な仕様です。
MINIクーペのスペック
MINIクーペのスペックを見ていきましょう。ここでは2011年9月発売モデルのクーパー クーペ FF 6MTのスペックを紹介します。基本グレードのクーパーは1.6Lエンジンを搭載し、122馬力を発揮するモデルです。
全長×全幅×全高(mm) |
3,740×1,685×1,380 |
車両重量(kg) |
1,170 |
総排気量(cc) |
1,598 |
エンジンの種類 |
直列4気筒DOHC16バルブ |
JC08モード燃費(km/L) |
19.0 |
最高出力(PS(kW)/rpm) |
122(90)/6,000 |
最大トルク(kg・m(N・m)/rpm) |
16.3(160)/4,250 |
MINIクーペの魅力は?
MINIクーペは伝統的なデザイン要素を受け継ぎつつ、スポーティーでダイナミックなルックスを持ち合わせており、街中を走る際にも一目でその存在感を放ちます。ここでは、MINIクーペが持つ魅力について見てみましょう。
空力性能が高いシルエット
MINIクーペのエクステリアは、その独特なシルエットが目を引きます。車高は通常のハッチバックモデルに比べ50mm低く、フロントガラスの角度も13度寝かされた形状です。これにより、空気抵抗が少なくなり、加速性能や最高速度がわずかに向上しています。
また、ルーフには特徴的なスポイラーが装着されており、このデザイン要素は空力性能を助けるだけでなく、視覚的にもスポーティーさを際立たせる要因となっています。80km/h以上で自動的に上昇する「アクティブリアスポイラー」は、さらなる高速安定性を提供しています。
スポーティーなインテリア
MINIクーペのインテリアは、まるでスポーツカーのコクピットにいるかのような体験を提供します。低く設計された車高と傾斜したフロントガラスによって、キャビンはコンパクトで包み込まれるような空間を作り出しています。
シートの後方はわずかしかスペースを設けていないことから、運転者に対し「走り」の楽しさを感じさせる設計です。また、2シーターの仕様により、客室は荷室ときっちりと仕切られています。
広々とした荷室
MINIクーペは、そのコンパクトなボディからは想像しにくい広々とした荷室を持っています。通常のハッチバックモデルを超える280Lほどの容量で、大きく開くリアゲートが利便性をさらに高めている印象です。
また、後席がないため荷室がしっかりと確保され、トランクスルー機能により長さのある荷物も収納可能です。このような設計により、スポーツカーでありながら日常生活での使い勝手を大切にした実用性も兼ね備えた車となっています。
4シートならコンパクトなMINIが販売されている
クーペは車高が低い2枚ドアの車の形状を指し、2シーターもしくは4シーターの仕様です。MINIクーペは2シーター車でしたが、2024年12月時点で発売しているMINIのラインアップには2シーター車が存在しません。ここでは新車で買える比較的コンパクトなMINIを紹介します。
MINIクーパー3ドア
MINIクーパー3ドアはその名の通り3ドアの設計で、MINIの伝統を受け継ぎながらも現代のニーズに応えるコンパクトカーです。 まず目を引くのは、MINIならではのアイコニックなデザインではないでしょうか。
丸いヘッドライトや大きなグリル、そして抑えた全高による低重心のスタンスは、どこかクラシカルでありながらモダンな印象を与えます。室内はコンパクトでありながらも驚くほど広々としており、プレミアムな素材が用いられているのが特徴です。
MINIクーパーコンバーチブル
MINIクーパーコンバーチブルは、MINIブランドの象徴である走行の楽しさをオープンカーで存分に堪能できるモデルです。ソフトトップを開ければ爽快な風を感じながらのドライブが可能で、ルーフは走行中でも約20秒で開閉できる電動タイプが採用されています。
インテリアは快適さと機能性を兼ね備えた空間を提供し、後部座席を倒すことでラゲッジスペースを最大限に活用できるため、日常使いもできる1台です。
まとめ
MINIクーペは、他のMINIモデルと比較しても際立った特徴を持つモデルです。当時のクーパーに比べてMINIクーペは、より低い車高と独自のリアスポイラーを備え、スポーティーな印象を強調しています。
2024年12月時点のMINIのラインアップは4シーターとなっており、3ドアモデルであればMINIクーパー3ドアやMINIクーパーコンバーチブルが選択肢のひとつです。MINIクーペは流通が少ないモデルですが、2シーターのMINIがほしいときは中古車市場をチェックすると出会えるかもしれません。
【この記事の執筆者】
福沢知留
フリーランスとして2017年から活動するライター兼エディター。豪雪地帯で約10年間FRセダンを走らせた経験を持ち、現在は子育てに適したファミリーカーを愛用する3児の母。車への深い愛情と豊富な経験を生かし、複数の車関係メディアで編集を担当するなど数々の記事制作に携わっている。
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