ジープ・ラングラーのこれまでの歴史|最新モデルの売買価格は?
「ラングラー」は、ジープを代表する本格オフローダーです。ラングラーとしての名称は1987年からとなりますが、母体の歴史は第2次世界大戦までさかのぼります。
軍用車だったジープ(Willys MB)がどのような歴史を経て現在に至るのか、また現行モデルにはどのような魅力があるのか、深く知らないという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ジープ ラングラーの歴史と現行モデルの魅力、最新の売買価格を紹介します。最新情報を知ることで、購入時の予算計画にも役立つでしょう。
※目次※
5.ネクステージでお気に入りのジープ・ラングラーを見つけよう!
・ジープ・ラングラーは米国陸軍軍用車「Willys MB」の血を引くオフローダーで、1987年に誕生した。
・現行モデルの「JL」はさまざまな路面に対応した4WDシステムと、ジープらしさを感じられるエクステリアが魅力。
・新車価格の高いジープ・ラングラーは中古車の購入がおすすめ。全国の店舗から取り寄せもできるネクステージで探そう。
ジープ・ラングラーのこれまでの歴史
ジープ・ラングラーの母体は、1941年~1945年まで米国陸軍の軍用車として活躍した「Willys MB」です。戦後は民間モデル「CJ」へと生まれ変わり、作業用車として米国の農業や工業を支えました。
はじめに、軍用車から作業用車を経て、オフローダーとしての地位を築いたラングラーの歴史を紹介します。
1987年:初代【YJ】が誕生
初代ラングラー「YJ」は、CJのモデルチェンジを機に誕生しました。CJの後継車でありながら共通する部品は皆無に近く、メカニズムにおいてはラグジュアリーSUVとして人気を博していた「チェロキー」と多くを共通させていました。
歴代のラングラーは丸のヘッドライトを採用していますが、YJのヘッドライトは四角です。CJのヘッドライトも丸目が採用されていたため、シリーズの中で唯一四角のヘッドライトを持つモデルとなりました。
Willys MBから続くオープンボディーデザインを受け継ぎつつも、内外装共にモダンさを取り入れたデザインが採用されています。
1996年:2代目【TJ】が登場
2代目ラングラー「TJ」が誕生したのは、1996年です。ラグジュアリー志向が強めに出たYJとは打って変わり、ミリタリー時代に回帰した「ジープらしさ」のあるデザインへと変更されました。
地上高とアプローチアングル、デパーチャーアングルを拡大してオフロード性能を高め、クォドラコイルサスペンションを採用することでオンロードの乗り心地も高めています。
4WDシステムには、走行中に2WDと4WDが切り替えられる「シフトオンザフライシステム」が採用されました。
丸目のヘッドライトやソフトトップと脱着式ハードトップが選べるルーフ、運転席と助手席へのエアバッグ搭載など、従来の機能を引き継ぎつつも、新しい技術がふんだんに用いられています。
2007年:3代目【JK】が登場
3代目ラングラー「JK」は、2007年に誕生しました。内外装デザインやエンジン、安全性などが一新され、ジープらしい力強さを残しつつも品質・品格を高めています。
3代目ラングラーの大きな特徴は、従来の2ドアモデルに加え4ドアモデル(アンリミテッド)が設定されたことです。それまでは趣味性の高い車という立ち位置にありましたが、4ドアの5人乗りが加わったことでファミリー層からの支持も高まりました。
この他、電子制御式スロットルコントロールやヒルスタートアシスト、ヒルディセントコントロールといった電子制御システムが採用され、オンロードやオフロードでの走行性能も向上しています。
2018年:現行モデル【JL】が登場
現行モデルの「JL」は、2018年に誕生しました。丸目のヘッドライトや脱着式のドア・ルーフなどの伝統的なデザイン・装備はそのままに、よりワイルドで先進的なデザインや装備が採用されています。
JKと同じく2ドアのショートモデルと4ドアのアンリミテッドが用意され、2ドアには3グレード、アンリミテッドには4グレード設定されました。
Apple CarPlayとAndroid Autoに対応した「Uconnect」を全車標準装備とし、プッシュボタン・エンジンスターターやキーレスEnter’N Go、フルカラー7インチマルチビューディスプレーなどの先進機能も搭載しています。
(参考:『ジープ・ラングラーの燃費性能は?ライバルオフローダーと燃費を比較してみよう|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ジープ・ラングラーの魅力に迫る
ラングラーの魅力と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、軍用車の血を引く高い悪路走破性ではないでしょうか。
悪路走破性の高さはラングラーの魅力であり持ち味でもありますが、その他にもさまざまな魅力を兼ね備えています。ここでは、現行モデル「JL」の魅力を4つのカテゴリーに分けて見てみましょう。
レトロな外観
現行ラングラーは、1955年~1983年まで販売された「CJ-5」の意匠を色濃く受け継いでいます。一新されたセブンスロットグリルにより、古き良きジープを残しながらも現代的な力強さを感じさせるデザインです。
セブンスロットグリルはグレードごとにグリルサラウンドが異なり、スポーツとルビコンには「ニュートラルグレーメタリック」、サハラには「プラチナシルバー」が採用されています。
また、これまでフロントフェンダーに装着されていたマスト型アンテナがフロントガラス一体型となり、フェンダーには「Trail Ratedバッジ」が装着されました。
(参考:『ジープ・ラングラーの中古車価格が高騰?傾向やSUVの相場価格|新車・中古車の【ネクステージ】』)
室内の解放感と機能性
開放感を得られる車の装備といえば、ルーフに天窓が備わった「サンルーフ(パノラマルーフ)」を思い浮かべるのではないでしょうか。
ラングラーはルーフごと取り外せる「フリーダムトップ」が全車に標準装備されているため、風や日の光を肌で感じながらドライブを楽しめます。
ラングラーのルーフは3ピース構造となっており、全て取り外すことはもちろん、運転席だけ外す、後ろだけ取り外すといったアレンジが可能です。
運転席・助手席シートヒーターやステアリングヒーターも全車標準装備となるため、肌寒さが残る春や秋でも風を感じながら快適に過ごせます。
力強い走り
現行モデルのラングラーは、全グレードに「2.0L 直列4気筒DOHCターボエンジン」が搭載されています。どのグレードもオフロードに適したパワーを持ち合わせていますが、グレード間で変わるのは4WDシステムです。
スポーツとサハラには、オンデマンド4WDとパートタイム4WDを切り替えられる「セレクトラックフルタイム4X4システム」が搭載されています。雪道や未舗装路はもちろん、乾いた路面も状況に合った駆動方式で走行可能です。
ルビコンには、トゥルロック(デフロックモード)を備えた「ロックトラックフルタイム4X4システム」が搭載されています。悪路走行時に使用する「4L」のギア比を4:1の低レンジに設定することで、岩場や凹凸のある道でも安定した走行が可能です。
(参考:『ジープ・ラングラーアンリミテッド(クライスラー・ジープ)の燃費情報|新車・中古車の【ネクステージ】』)
最新の安全性能
2024年5月に行われた改良により、ラングラーは全モデルに前後サイドカーテンエアバッグが標準装備となりました。サイドエアバッグはリアにまで及ぶため、後部座席の安全性も高めています。
主な運転支援機能は、他の車両と接近した場合に音と表示に加えブレーキで警告する「前面衝突警報(クラッシュミティゲーション付き)」、速度を自動調整して車間距離を保つ「アダプティブクルーズコントロール(ストップ機能付き)」です。
アダプティブクルーズコントロールは全車標準装備、前面衝突警報はスポーツ以外に標準装備されます。
(参考:『ジープ ラングラー アンリミテッドとは?サハラやルビコンの特徴もご紹介|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ジープ・ラングラーのグレード
現行モデルのデビュー当時は2ドアモデルと4ドアモデル(アンリミテッド)の両方が用意されていましたが、現在は4ドアモデルのみです。しかし、2022年に廃止された「スポーツ」が復活し、グレード数の選択肢が増えました。
ここでは、ラングラー2024年モデルのグレードと、それぞれの特徴とスペックを紹介します。
スポーツ
スポーツはエントリーグレードです。2022年に一度廃止されましたが、2024年5月の改良で復活しました。
悪路走行装備や安全性能は他のグレードと大きな差はないものの、フロントシートが2ウェイマニュアルになる、サイドステップがオプションになるなどの違いがあります。
グレーアクセント入りの17インチアルミホイール、245/75R17のオールテレインタイヤが標準装備です。
全長×全幅×全高(mm) |
4,870×1,895×1,845 |
ホイールベース(mm) |
3,010 |
トレッド(mm) |
前:1,600 後:1,600 |
車両重量(kg) |
1,990 |
総排気量(cc) |
1,995 |
駆動方式 |
後2輪・四輪駆動・オンデマンド方式四輪駆動(選択式) |
WLTCモード燃費(km/L) |
10.8 |
サハラ
サハラは、走行性・先進性・安全性・快適性を備えた上級グレードです。シフトノブが本革巻きに変わり、プレミアムマッキンリーシート(合成皮革)が採用されます。
サハラの大きな特徴は、全グレードの中で唯一プラチナシルバーグリルサラウンドを使用したブラックフロントグリルが装着される点です。
また、フリーダムトップのモジュラーがボディーと同色になり、サイドステップも標準装備されます。18インチアルミホイール、255/70R18のオールシーズンタイヤが標準装備です。
全長×全幅×全高(mm) |
4,870×1,895×1,845 |
ホイールベース(mm) |
3,010 |
トレッド(mm) |
前:1,600 後:1,600 |
車両重量(kg) |
2,000 |
総排気量(cc) |
1,995 |
駆動方式 |
後2輪・四輪駆動・オンデマンド方式四輪駆動(選択式) |
WLTCモード燃費(km/L) |
10.8 |
(参考:『ジープ・ラングラーアンリミテッド(クライスラー・ジープ)のモデル・グレードカタログ一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ルビコン
ルビコンは、ジープ最強ともいえる悪路走破性を持つ最上級グレードです。ロックトラックフルタイム4X4システムや電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステムなど、スポーツやサハラにはないオフロード性能を備えています。
ナッパレザーシート、アコースティックフロントドアガラスなど最上級モデルらしい装備が採用されており、室内の温度上昇を抑えるMopar製ハードトップヘッドライナーも標準装備です。
ルビコン専用の17インチアルミホイール、LT255/75R17のマッド&テレインタイヤが標準装備されます。
全長×全幅×全高(mm) |
4,870×1,930×1,930 |
ホイールベース(mm) |
3,010 |
トレッド(mm) |
前:1,635 後:1,635 |
車両重量(kg) |
2,110 |
総排気量(cc) |
1,995 |
駆動方式 |
後2輪・四輪駆動・オンデマンド方式四輪駆動(選択式) |
WLTCモード燃費(km/L) |
9.3 |
(参考:『ジープ・ラングラー2ドア限定車「ルビコン」が登場!特徴と魅力をチェック|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ジープ・ラングラーの現在の売買価格は?
2024年5月の改良では、デザインの変更や装備面の改良が行われましたが、それと同時に上位グレードの価格見直しも行われました。従来に比べ安くはなったものの、オフローダーのトップに君臨するモデルらしい値段であることは変わりません。
ここでは、ラングラーの新車・中古車価格の最新情報、現時点での買取価格を紹介します。
新車価格
以下は、2024年11月現在の新車価格です。
グレード名 |
新車価格(税込み) |
スポーツ |
799万円 |
サハラ |
839万円 |
ルビコン |
889万円 |
ラングラーはボディーカラーによる金額の違いはありませんが、グレードごとに設定されているカラーが異なります。
スポーツとルビコンは「ブラックC/C」「ブライトホワイトC/C」「ファイヤークラッカーレッドC/C」「グラナイトクリスタルメタリックC/C」の4色、サハラは「ブラックC/C」「ブライトホワイト C/C」の2色です。
(参考:『ジープラングラーの新車価格は?新型モデルの最新情報や中古車相場をチェック|新車・中古車の【ネクステージ】』)
中古車価格
2024年11月現在、ネクステージで取り扱っているラングラーには、3代目の「JK」と現行モデルの「JL」があります。全体の価格帯は287万9,000円~599万9,000円です。特別仕様車を含むグレード別の中古車価格は、以下を参考にしてみてください。
グレード名 |
中古車価格(税込み) |
スポーツ |
287万9,000円~459万9,000円 |
サハラ |
319万9,000円~599万9,000円 |
トレイルエディション2(限定車) |
339万9,000円 |
バックカントリーエディション(限定車) |
324万9,000円 |
ウィリス(限定車) |
549万9,000円 |
トレイルエディション2は、2014年に100台限定で販売されたモデルです。サハラをベースとし、砂丘を思わせる専用カラーを採用しています。
バックカントリーエディションは、2016年に合計100台限定で販売されたモデルです。ボディーカラーによって販売台数が異なります。
ウィリスは、2021年に合計300台限定で販売されたモデルです。「ウィリス オーバーランドCJ-3A」をオマージュした、専用装備を随所に備えています。
(参考:『ジープ・ラングラーアンリミテッド(クライスラー・ジープ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
買取相場
2024年11月現在ネクステージで取り扱っているラングラーを年式別で見てみると、2024年式が最も多く、次いで多いのは2011年式、2006年式です。
グレード別ではサハラ、スポーツ、ルビコンの順となり、サハラとスポーツはハードトップ・ソフトトップどちらも取引されています。以下は、直近の買取実績の一部です。
グレード名 |
年式 |
走行距離 |
買取価格 |
サハラ |
2024年式 |
3万9,075km |
168万6,000円 |
ルビコン |
2024年式 |
4,039km |
600万4,000円 |
スポーツ |
2024年式 |
4万8,135km |
381万7,000円 |
スポーツ |
2019年式 |
2万3,532km |
398万4,000円 |
走行距離が長いことに加え、悪路走行による車両ダメージがある場合は、年式が新しくても買取価格が下がるケースもあります。高額査定を目指す場合は、日頃のメンテナンスをしっかりと行うようにしましょう。
(参考:『ジープ・ラングラー(クライスラー・ジープ車)の買取相場・査定実績一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ネクステージでお気に入りのジープ・ラングラーを見つけよう!
ジープ・ラングラーの魅力は、唯一無二のデザインと抜群の悪路走破性です。時代に合わせてオンロード性能や先進性も高まっていますが、新車で購入するとなると700万円以上の予算が必要となります。
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まとめ
ジープ・ラングラーは、米軍軍用車の血を引く唯一無二のオフローダーです。現行モデルは2018年にデビューし、2024年の改良ではエントリーグレードの「スポーツ」が復活しました。
エントリーモデルが復活したことで、ラングラーの性能を気軽に楽しめるようになりましたが、最低でも700万円以上の予算が必要です。希望の予算内でラングラーを購入したいという方は、全国に3万台の在庫を有するネクステージでお探しください。
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