新型カングーの価格は旧型から大幅アップ!グレードごとの値段と装備を徹底比較
ルノーの人気商用バン「カングー」が2023年フルモデルチェンジし、3代目として新型が登場しました。旧型から大幅に価格がアップしたことが話題になっていますが、新型の魅力に見合った価格設定なのでしょうか。グレードごとの装備内容と価格を徹底的に比較し、新型カングーの購入を検討している方に役立つ情報をお届けします。
※目次※
・新型カングーは旧モデルより価格が100万以上アップ。
・新型カングーの外観はよりシャープで洗練されたデザインに一新された。
・新型カングーのラゲッジスペースは5名乗車時で775L、最大2800Lと大幅アップ。
新型カングーの価格設定と旧型からの変更点
新型カングーの登場で、価格設定やグレード構成が大きく変わりました。旧型と比べると全体的に値上がりしていますが、その分内装の質感や装備内容は大幅に向上しています。各グレードの価格差や特徴を見ていくと、自分に合ったモデル選びのポイントが見えてきます。ここでは、新型カングーの価格やグレードの違いを、旧型との比較を交えながら詳しく解説していきましょう。
新型カングーの価格帯と旧型との比較
新型カングーの価格は、旧型モデルと比べると全体的に値上がりしました。設定グレードの「INTENS」「CREATIF」は、ガソリンは395万円から、ディーゼルは419万円からとなり、旧型の「ZEN」の254.7万円からと比べると、実に100万円以上の値上がりです。
ただし、新型カングーは大幅なモデルチェンジにより、外観はよりシャープで洗練されたデザインに一新されました。内装も広々とした空間と使い勝手の良さが魅力です。さらに、最新の安全装備や快適装備も充実しているため、価格アップ分に見合う価値は十分にあるといえるでしょう。
グレードごとの装備の違い
「INTENS」グレードでは、前後バンパー、ドアミラー、サイドプロテクションモール、スライドレールガーニッシュが全てボディ同色に統一されており、洗練された印象を与えます。一方、「CREATIF」グレードではこれらの部位にブラックの未塗装樹脂が採用され、よりタフでアクティブな雰囲気を醸し出しています。さらに、ボディカラーがイエローの場合のみ、ドアハンドルもブラックの設定が特徴です。
ホイールカバーでは、「INTENS」がスタイリッシュなフルカバータイプを採用しているのに対し、「CREATIF」はよりシンプルなブラックのハーフキャップを装着しています。
しかし、グレード間で装備や安全運転支援システムなどに大きな違いはなく、価格も同一に設定されています。
新型カングーのボディサイズとデザイン
新型カングーのボディサイズやデザインはどう変わったのでしょうか。まず、全長や全幅が拡大し、ホイールベースも延長され、よりゆとりのある空間が生まれています。一方で、スタイリッシュな印象を与えるために全高は低くなっている点が特徴です。こうした変更によって、居住性と積載性が大幅に向上しました。外観デザインも一新され、シャープで洗練された印象です。
この項では、新型カングーのボディサイズやデザインについて解説します。
新型カングーのサイズと旧型との比較
新型カングーのボディサイズは、全長4,490mm、全幅1,860mm、全高1,810mmとなり、旧型と比べると全長が210mm、全幅が30mm拡大しています。一方で、ホイールベースも2,715mmと、旧型からの延長です。
こうした変更によって、新型カングーの居住空間や荷室が大幅に広くなっています。特に荷室容量は、5人乗車時で775L、後席を倒せば2,800Lにも達します。旧型と比べると、なんと5人乗車時で115Lも増えている計算です。
サイズ比較 |
新型カングー |
旧型カングー |
全長 |
4,490mm |
4,280mm |
全幅 |
1,860mm |
1,830mm |
全高 |
1,810mm |
1,810mm |
ホイールベース |
2,715mm |
2,600mm |
荷室容量(5人乗車時) |
775L |
660L |
新型カングーの価格は、旧型モデルと比べると全体的に値上がりしています。設定モデルの「INTENS」「CREATIF」は、ガソリン・ディーゼル共に395万円からとなり、旧型の「ZEN」の254.7万円、「INTENS」の294万円と比べると、実に40~100万円もの値上がりです。
新型カングーの外観デザインの特徴
新型カングーの外観デザインは、先代モデルの個性を残しつつ、よりモダンでスタイリッシュな印象に進化しています。フロントフェイスでは、CシェイプのデイタイムランプとフルLEDヘッドライトが特徴的です。
リアにもCシェイプのシグネチャーライトを採用し、先進的な雰囲気を演出しています。また、ボディサイドの力強いショルダーラインが、ダイナミックさをアピールし、サイドウインドウ周りのブラックトリムが、洗練された印象です。
エクステリアのバリエーションも特徴的で、上質な「インテンス」と、個性的な「クレアティフ」の2種類から選択が可能です。新型カングーは、ユーティリティを犠牲にすることなく、スタイリッシュなデザインを実現した注目のモデルといえるでしょう。
新型カングーのカラーバリエーション
新型カングーのボディカラーは、上質な「インテンス」と個性的な「クレアティフ」の2つのデザイングレードで異なります。インテンスでは、クリーンな印象の「ブラン ミネラル」、深みのある「ブルー ソーダライト」、落ち着きのある「グリ ハイランド」、暖かみのある「ブラウン テラコッタ」の4色の展開です
一方、クレアティフでは「ブラン ミネラル」に加えて、鮮やかな黄色の「ジョン アグリュム」が選択可能です。遊び心のあるカラーリングで、個性を際立たせたい人におすすめです。
新型カングーの内装と積載性能
新型カングーの内装と積載性能は、使い勝手の良さが魅力です。多彩なシートアレンジで、人数や荷物に合わせた柔軟なレイアウトが展開できます。広くて使いやすいラゲッジスペースは、容量も大幅にアップしているため、商用車としての活用も広がるでしょう。ここでは新型カングーの内装と積載性能の特徴を、具体的に見ていきます。
新型カングーのシートアレンジと積載のコツ
新型カングーのシートアレンジは、多彩なバリエーションが魅力です。フロントシートを倒せば、フラットな空間が生まれ、長尺物の積載にも便利です。
特に、分割可倒式・スライド・格納・折りたたみ・取り外しができる5つの独立型リアシートを備え、最大1024通りものシートアレンジが可能です。
また、ラゲッジルームには、便利なフックやネットが装備され、荷崩れ防止に役立ちます。床下収納も備わり、よく使う道具などを収納しておくと便利に活用できるでしょう。
新型カングーのラゲッジスペースの広さと使い勝手
新型カングーのラゲッジスペースは、広くて使い勝手が良くなりました。全長が210mmも伸びたおかげで、荷室のフロア長が拡大しています。通常時で1,020mm、後席を倒せば1,880mmです。
しかも、幅1,190mm、高さ1,111mmとゆとりがあるのに、床面の高さは594mmと低めの設定になっているため、重い荷物の積み下ろしが容易です。容量も、5名乗車時で775L、最大2,800Lと大幅アップしています。
ほぼ四角い形状なので、かさばる荷物もムダなくキレイに収まる利点もあります。アウトドア用品や、商用としての積載にも最適でしょう。
新型カングーの商用車としての活用法
新型カングーは、商用車としても活用できます。観音開きのダブルバックドアを開けることで、ラゲッジスペースが店舗に早変わり。移動販売車としても使えるでしょう。
荷室の広さを活かせば、たくさんの商品を積載できるため、イベント出店にもぴったりです。また、商用車として使う場合として、ラゲッジスペースを汚れから守るためのマットや、荷物の出し入れに便利なスライドレールの装着も可能です。
用途に合わせて、カスタマイズすることで、より快適に新型カングーを活用できるでしょう。
新型カングーの走行性能と安全装備
新型カングーは、優れた走行性能と充実の安全装備を備えています。まず、搭載されるエンジンとトランスミッションの特徴を見ていきましょう。また、ドライバーの好みに合わせて選べる走行モードと、向上した乗り心地についても解説します。さらに、新型カングーに搭載されている先進の安全装備と運転支援機能にも注目です。
新型カングーのエンジンとトランスミッション
新型カングーに搭載されるパワートレインは、1.3リッターガソリンターボと1.5リッターディーゼルターボの2種類のエンジンです。ガソリンエンジンは最高出力131PS、最大トルク240N・mを発生し、先代モデルと比べてトルクが10N・m向上しています。燃費はWLTCモード15.3km/Lです。
一方、ディーゼルエンジンは最高出力116PS、最大トルク270N・mで、重量増の影響で燃費は旧モデルと比べて17.3km/Lとやや悪化しましたが、最大トルクは10N・m向上しています。トランスミッションは、どちらのエンジンにも7速DCTが組み合わされ、スムーズな加速と優れた燃費性能の実現がポイントです。
エンジン |
最高出力 |
最大トルク |
燃費 |
1.3Lガソリンターボ |
131PS |
240N・m |
15.3km/L |
1.5Lディーゼルターボ |
116PS |
270N・m |
17.3km/L |
新型カングーの走行モードと乗り心地
新型カングーには、ドライバーの好みや走行状況に合わせて選べる3つの走行モードが用意されています。ノーマルモードは普段使いに適しており、エコモードは燃費効率を重視した設定になっています。一方、ペルフォ(パフォーマンス)モードはパワーを必要とする場面や荷物満載時などに最適です。
新型カングーの乗り心地は、先代モデルから大幅に向上しました。CMF-C/Dプラットフォームの採用や新設計のサスペンションにより、剛性と操縦安定性が高められ、ドライバーの意図通りのハンドリングを実現しています。
さらに、静粛性の改善にも注力しています。防音材の追加や窓ガラスの厚みを増したことで、可聴音声周波数が10%向上し、車内での会話がよりスムーズになりました。
新型カングーの安全装備と運転支援機能
新型カングーは、安全装備と運転支援機能が大幅に進化しています。例えば、車線逸脱を防ぐ「エマージェンシー・レーンキープ・アシスト」や、後側方から接近する車両との衝突を回避する「ブラインドスポット・インターベンション」など、ドライバーの安全運転をサポートする最新システムです。
また、全グレードに渋滞追従機能付きの「アダプティブ・クルーズコントロール」を標準装備しています。まるで自動運転のように、先行車に追従して加減速してくれるので、長距離ドライブの疲労を大幅に軽減できるでしょう。
さらに、交通標識を認識する「トラフィックサイン・レコグニション」や、ドライバーの疲労を検知する「ドライバー疲労検知アラート」など、先進の安全機能も充実しています。もしものときに備えるエアバッグやシートベルトリマインダーといったパッシブセーフティも万全です。
旧型カングーからの乗り換え検討ポイント
旧型カングーから新型カングーへの乗り換えを検討中の方もいるのではないでしょうか。ここでは、新型への乗り換えメリットや下取り価格の相場、購入時の注意点について解説します。広くなった室内空間や充実の安全装備など、新型カングーのアップグレードのポイントをチェックしながら、お得に乗り換える方法を探ってみましょう。
新型カングーへの乗り換えメリット
新型カングーへの乗り換えには、多くのメリットがあります。まず、新型カングーのボディサイズは旧型よりも拡大され、より広々とした室内空間が確保されています。また、ラゲッジスペースも拡大され、5人乗車時で775L、後席を倒せば2,800Lへとアップしました。
さらに、新型カングーには先進の安全装備や運転支援機能が充実しています。衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報など、ドライバーの安全運転をサポートする機能が標準装備されている点は見逃せません。
また、新型カングーは旧型と比べて静粛性や乗り心地も向上しており、長距離ドライブでも快適に過ごせます。新型カングーへの乗り換えは、広い室内空間と充実の装備を手に入れるチャンスといえるでしょう。
下取り価格の相場と高く売るコツ
旧型カングーからの乗り換えの場合は、できるだけ高値で売却したいものですね。カングーの下取り価格の相場は、車両の状態やグレードによって大きく変動します。人気グレードであれば、状態次第では高額査定になることもあります。ちなみにネクステージでは277万9,000円~380万9,000円です。
(2024年8月11日時点)
高く売るコツは、複数の買取店で査定を受けて比較することです。ディーラーや中古車販売店、買取専門店など、業者によって得意分野が異なるため、一社だけでなく複数社に見積もりを依頼しましょう。その際、車両の状態をしっかりとアピールすることが大切です。目立つ傷やへこみは正直に伝え、メンテナンス記録やオプション装備の有無など、プラス査定につながる情報は積極的に提供しましょう。タイミングとしては、年式が変わる前がおすすめです。
(参考:『カングー(ルノー)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
新型カングー購入時の注意点
新型カングーを購入する際は、いくつか注意点があります。まず、新型カングーは輸入車のため、国産車と比べると車両価格や維持費が高くなる傾向にあります。また、故障した際の部品調達にも時間がかかる可能性があるため、修理期間が長引くリスクも考慮しておく必要があるでしょう。
加えて、ルノーのディーラー網は国産メーカーほど広くありません。特に地方に住んでいる場合、アフターサービスを受けられる販売店や整備工場が近くにない可能性があります。購入前に、お住まいの地域でのサポート体制を確認しておくことをおすすめします。
まとめ
新型カングーは、価格が上昇したものの、ボディサイズの拡大やデザインの刷新、内装の質感や積載性能の向上など、大幅な進化を遂げています。また、走行性能や乗り心地、安全装備の充実度も高まっており、カスタマイズの選択肢も広がりました。
ただ、ディーラーの数は国産メーカーに比べて少ないデメリットがあります。乗り換え時は、これらのメリットやデメリットを考慮し、用途に合わせた選択が重要といえるでしょう。
【この記事の執筆者】
松永つむじ
予備校講師からライターに転身した車特化ライター
車の情報だけでなく、MaaSやCASEをはじめ社会、産業、経済そしてジェンダーなど、多岐にわたる車をテーマにした記事執筆に携わる。これまでの執筆数は500記事以上になる。
歴代の愛車は全てMT車の車好き&モータースポーツファン。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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