シトロエン・プジョー・ルノーの特徴や人気の理由は？フランス車の魅力に迫る！
近年、街中で輸入車を頻繁に見かけるようになったと感じている人は多いのではないでしょうか。これまではメルセデスベンツやミニなどが多い傾向でしたが、ここ数年シトロエン・プジョー・ルノーといったフランス車も多くなりました。
では、フランス車が人気を集める理由はどこにあるのでしょうか。この記事では、国内で人気が高いフランス車、シトロエン・プジョー・ルノーの特徴を解説します。国産車とは異なる魅力に迫ってみましょう。
※目次※
・フランス車は、個性溢れるデザインセンスやリーズナブルな価格設定など、日本市場のニーズにマッチしていることが人気の理由
・フランス車メーカーのシトロエン／プジョー／ルノーは、デザイン性・合理性・美しさを追求している
・輸入車も国産車と同様に中古車市場でも発見できる。お買い得なフランス車を探してみよう
フランス車に魅力を感じるのはなぜ？
街中を走る車を観察していると、以前より輸入車の割合が多いことに気付くのではないでしょうか。フランス車のシトロエン・プジョー・ルノーに出会う機会も多くあります。
国産車やベンツなどのドイツ車とも違う、フランス車の魅力とは何でしょうか。まずは、シトロエン・プジョー・ルノーについての知識を深めましょう。
フランス車は好調な売れ行き
自動車業界は、2020年に始まった新型コロナウイルス感染症の影響を受け、新車販売台数が伸び悩みました。国産車だけでなく、多くの輸入車も同様に前年割れしています。
そのような状況下にもかかわらず、フランス車の売り上げは好調です。日本自動車輸入組合（JAIA）が公表した統計によると、コロナ禍真っ只中の2020年度や2021年度は、シトロエン・プジョー・ルノーの売り上げは軒並み前年比100％を超えています。
コンセプトが日本市場と合致した可能性
シトロエン・プジョー・ルノーの新車販売台数が好調だった理由として考えられる主な理由は、日本人とは異なるデザインセンスや価格設定ではないかと考えられています。
加えて、2020年に3社とも新型モデルを日本市場に投入したことも関係しているとの見方も多数です。人気が高いボディタイプのSUV新型モデルなどが注目を浴び、実際に店舗に足を運んだ人が他の車種も気に入ったという良い連鎖が生じているともいわれています。
日本の道路事情で取り回しがしやすいサイズを多数ラインアップしていることも、人気を集めた理由のひとつです。
フランス車メーカーのシトロエン・プジョー・ルノー
ドイツ車のメルセデスベンツやイギリス車のミニなどは、長年にわたり日本で人気がある輸入車のため、ある程度どのような車かを知っている方も多いのではないでしょうか。
近年目にする機会が多くなった、フランス車のシトロエン・プジョー・ルノーとはどのような車なのか、歴史や概要をおさらいしましょう。
シトロエンとは？
シトロエンの始まりは、1919年にまでさかのぼります。100年以上にわたり、独創的で個性溢れるモビリティーを数多く生み出してきました。1919年に登場したシトロエン最初のモデルは、フランス車で初めて大量生産に成功した車です。
独自の世界観を貫いているシトロエンの車は、不思議なことに時代のニーズとうまく融合しています。先進機能装備や個性的ながらも親しみやすい内外装・優しさが感じられる乗り心地などです。国産車にはないフランス流の美観が日本でも愛されています。
プジョーとは？
家族経営の製鉄業として1810年にスタートしたプジョーは、当初は工具類や自転車などのさまざまな鉄製品を製造していました。エンブレムのライオンマークは、当時から使用されてきた最高品質を表すマークです。
その後、第2次世界大戦後の1948年、最初のモノコック車であるプジョー203が登場します。プジョーの魅力は、独自の小粋なスタイルを貫いている姿勢や、切れ味鋭い走りです。フランス車の中では国内で最も認知度が高く、ファンが多くいます。
ルノーとは？
1898年、当時21歳だったルイ・ルノーが、自身が発明したダイレクト・ドライブ・トランスミッションを三輪車に搭載し改造した車を使用して坂道を上ったことがルノーの始まりです。このトランスミッションは、後に特許を獲得し、多くの自動車メーカーに採用されました。
1945年に国有化されたルノー公団は、大衆向け小型車4CVを世に送り出し、大成功を収めます。その後も歴史に名を刻むベストセラーカーを生み出しており、常に品質向上への挑戦を続けているブランドです。
ユニークなデザインのシトロエン
シトロエンの車づくりにおいて大切なテーマは「アドバンストコンフォート」です。ストレスフリーで快適かつ心地良い空間を作り出し、人生を快適で豊かにする車を手の届きやすい価格で提供することを目指しています。
代表3車種の特徴をチェックしてみましょう。中古車相場は、2023年9月時点のネクステージにおける価格です。
C3 エアクロス
BセグメントのコンパクトカーC3をベースとしたSUVモデルのC3 エアクロスは、2019年7月より日本市場に登場しました。グリップコントロールを装備し、道路状況に左右されない走行性能が特徴です。
2021年にマイナーチェンジが施され、デザインの刷新や各種装備の充実が図られました。新車価格は354万4,000円からです。中古車相場は、車両価格158万9,000円~239万9,000円となっています。（2023年9月時点の情報です）
（参考：『C3 エアクロス（シトロエン）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
C5 エアクロス
快適性を追求した都市型SUVモデルとして誕生したのは、C5エアクロスです。日本では2019年5月に発売開始されました。「アドバンストコンフォートシート」と名付けられたシートの乗り心地は心地良く、ホールド感を感じられます。
シトロエンのサスペンション技術を集結したPHCと呼ばれるダンパーを採用し、卓越した快適性を実現しました。新車価格は523万7,000円からです。中古車相場は車両価格239万9,000円で、流通台数はそれほどありません。（2023年9月時点の情報です）
（参考：『C5 エアクロス（シトロエン）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
ベルランゴ
ベルランゴは、本国フランスでは1996年に商用車ベースのモデルとして生まれました。トールボディのミニバンですが、国産車ミニバンとはひと味異なる独特の個性を持つ、大胆かつユニークな車です。室内空間の広さや積載能力の高さゆえに、どこにでも行けて楽しめる車として人気があります。
新車価格は422万7,000円からです。中古車相場は車両価格299万9,000円~339万9,000円で、流通台数はそれほどありません。（2023年9月時点の情報です）
（参考：『ベルランゴ（シトロエン）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
心を奪う美しさのプジョー
都会的な雰囲気と評されることが多いプジョーは、官能的でモダンさ漂うこだわりのディテールが魅力です。
ライオンモチーフのエンブレムを配置したフロントマスクが、高い品質とスポーティーな走りを予感させます。新型308以降、新デザインのエンブレムに変更されました。代表車種は下記の3車種です。
2008
コンパクトカー208をベースとしたクロスオーバー2008は、ゆとりある室内空間が特徴です。最新世代3D i-Cockpitは、視線移動・運転姿勢などにこだわった新しいドライビング体験を味わえます。e-2008は、100％EVモデルです。
新車価格は、423万8,000~576万4,000円に設定されています。中古車相場は、車両価格55万9,000円~309万9,000円です。現在、e-2008の在庫はありません。（2023年9月時点の情報です）
（参考：『2008（プジョー）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
3008
プジョー初のPHEV／4WDグレードを展開しているのが、主力SUVである3008です。斬新で近未来的なフレームレスグリルをはじめとしたエクステリアは、アグレッシブな雰囲気を醸し出しています。最新世代の先進運転支援システム搭載です。
新車価格は、546万6,000~710万5,000円に設定されています。中古車相場は、車両価格204万9,000円~395万9,000円です。（2023年9月時点の情報です）
（参考：『3008（プジョー）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
5008
3列シート7人乗りSUVの5008は、多人数乗車モデルを探している人に人気があります。アイデア次第でアレンジ可能なシートや直感的操作で運転ストレスを軽減してくれるコックピットなど、乗る人の気持ちに寄り添った車です。アドバンスドグリップコントロールのおかげで、走破性にも優れています。
新車価格は、580万6,000円~611万1,500円です。中古車相場は、車両価格64万9,000円~279万2,000円となっています。（2023年9月時点の情報です）
（参考：『5008（プジョー）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
美しさと合理性を兼ね備えたルノー
ルノーのモノづくりは「人生に寄り添う」という精神に基づいています。美しさだけでなく、丈夫で安全性が高く、合理性を兼ね備えたモデルを多く開発してきました。
現在購入可能な代表車種の特徴や、新車価格および中古車相場をチェックしてみましょう。
トゥインゴ
トゥインゴは、ルノーの名車ルノー・5（サンク）をオマージュしつつも、先進的なディテールを融合させたおしゃれなパリジェンヌ風モデルです。コンパクトカーには珍しいRRレイアウトのため、軽自動車並みの最小回転半径4.3mを実現しています。住宅地や狭い路地などでも安心して運転可能です。
新車価格は、250万円~274万円に設定されています。中古車相場は、車両価格94万9,000円~179万9,000円です。（2023年9月時点の情報です）
（参考：『トゥインゴ（ルノー）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
カングー
2002年3月に日本市場にデビューしたカングーは、5ナンバーサイズのハイトワゴンです。大型で価格が高いイメージが強かった輸入車の常識を覆しました。フランス車らしい独特の個性的なデザインや、優れたユーティリティー性能が注目されているルノーの基幹モデルです。
2023年3月にフルモデルチェンジされ、新型となりました。新車価格は、384万円~419万円です。中古車相場は、車両価格134万9,000円~199万9,000円となっています。（2023年9月時点の情報です）
（参考：『カングー（ルノー）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
メガーヌ
世界的人気モデル「ルノー・19」の後継車として登場したCセグメントのメガーヌは、日本では1996年9月より販売開始されました。現行モデルは2017年にフルモデルチェンジした4代目です。モータースポーツで培った技術を投入した高い走行性能や、スポーツドライビングを支える先進安全装備が魅力となっています。
新車価格は、559万円~599万円です。中古車相場は、車両価格149万9,000円~479万9,000円となっています。（2023年9月時点の情報です）
（参考：『メガーヌ（ルノー）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
まとめ
輸入車を選ぶ人の特徴は、日本のデザインセンスとはひと味異なる雰囲気に心を引かれる、もしくは他の人とは被らない車に乗りたいといった理由が挙げられます。シトロエン・プジョー・ルノーは、芸術的なフランスならではの感性が表現されたデザインが魅力です。
自分に向いている車を探すために、在庫が豊富なネクステージでさまざまな車種を比較検討してみることもできます。満足いく買い物をして、すてきなカーライフを楽しみましょう。
【この記事の執筆者】
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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