プジョー508の魅力とは?SWとの違いやハイブリッドモデルにも注目
プジョー508および508SWは、2011年7月デビュー以降、プジョーのフラッグシップモデルとして愛されている車です。初代508はセダンでしたが、2018年11月のモデルチェンジを機にファストバックとなりました。
シューティングブレーク(ステーションワゴン)の508SWは、ユーティリティー性能が高いスポーツクーペのようなモデルです。両車には、どのような魅力があるのでしょうか。基本情報を解説しますので、車選びの参考にしてください。
※目次※
・プジョー508はファストバック、508SWはステーションワゴンで、流線美ボディや高いユーティリティー性能が魅力
・508と508SWのパワートレインは、ガソリン・ディーゼル・プラグインハイブリッドの3種類
・共通項目が多い508と508SWは、ボディタイプや積載量などに注目して選ぼう
プジョー508はファストバックタイプ
プジョー 508は、洗練されたスタイルのファストバックです。使い勝手の良いラゲッジルームや豊富なボディカラーなど、さまざまな特徴があります。
ここでは、プジョー 508の特徴や魅力を調べてみましょう。2023年10月時点の新車価格やスペック情報も紹介しますので、気になる方はぜひ参考にしてください。
(参考:『508(プジョー)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
流れるようなフォルムのデザイン
プジョー508は、2011年7月にセダンとしてデビューしました。2018年11月に行われたフルモデルチェンジで、セダン・クーペ・・ハッチバックのどれとも言い難い、ファストバックへと変化を遂げています。
滑らかな曲線を描いたルーフラインやフレームレスドアなど、流線美溢れるワイド&ローなボディフォルムは、上品さ漂う、たたずまいです。LEDデイライトをはじめフロント&リアの意匠は、ライオンの牙と爪をモチーフにしてデザインされています。
使い勝手のいいラゲッジルーム
プジョー 508は使い勝手の良いラゲッジルームが特徴です。開口面積が広いため、快適に荷物を積み込むことができます。容量も487Lと先代より大きくなりました。
また、ラゲッジスペースと車室はつなげることが可能で、後部席を収納すると1537Lも積むことができます。家族や少人数での移動など、必要に応じて適切に使い分けることが可能です。
508のスペックと価格
プジョー 508のパワートレインは、2021年6月に行われた一部商品改良の際に、プラグインハイブリッドモデルが新たに加わりました。現在、ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドの3種類から選択可能です。
加えて、グレード体系がGTに統一されました。以下の表でそれぞれのスペックと価格を確認してください。
|
ガソリン(GT) |
ディーゼル (GT BlueHDi) |
プラグインハイブリッド (GT HYBRID) |
エンジン |
直列4気筒DOHCターボチャージャー付き |
直列4気筒DOHCディーゼルターボ チャージャー付き |
直列4気筒DOHCターボチャージャー付き |
排気量 |
1,598cc |
1,997cc |
1,598cc |
最高出力 |
133kW(180PS)/5,500rpm |
130kW(177PS)/3,750rpm |
133kW(180PS)/6,000rpm |
最大トルク |
250N・m/1,650rpm |
400N・m/2,000rpm |
300N・m/3,000rpm |
使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン |
軽油 |
無鉛プレミアム |
トランスミッション |
8速オートマチック |
8速オートマチック |
8速オートマチック |
車両重量 |
1,510kg |
1,630kg |
1,790kg |
新車価格(税込み) |
612万7,000円~ |
653万2,000円~ |
725万8,000円~ |
(2023年10月時点の情報です)
現在、ガソリンモデルは受注生産です。また、2023年10月1日以降、税込み17万円のサーチャージ料金が追加で発生します。
プジョー508SWはステーションワゴンタイプ
ステーションワゴンの508SWがデビューしたのは、508と同じ2011年7月です。2019年6月に2代目が登場し、メリハリのあるダイナミックなボディラインに仕上がっています。508とはまた違った魅力を持つ508 SWの特徴を見ていきましょう。
(参考:『508(プジョー)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
最大1,780Lの大容量ラゲッジ
508SWの最大の魅力は、大容量のラゲッジルームです。通常で530L、後部席を収納すれば1,780Lの容量を確保しています。508と比べても広々としたスペースを活用可能です。
また、起毛素材やトノカバー、フックレールなどのユーティリティーも508SWのみ装備されています。フルオートエアコンで空調も行き届くため、ペットも安心して乗せることが可能です。容量だけでなく使い勝手にも優れたモデルと言えるでしょう。
ゆとりのある高さ
ファストバックの508は、なだらかルーフラインのため、後部席は傾斜のある天井です。一方の508SWは、508に比べてヘッドクリアランスが4cm高く、後部席の空間にもゆとりがあります。ラゲッジスペースだけでなく、室内全体の居住性も508SWの方が優れていることが主な相違点です。
508SWのスペックと価格
プジョー 508 SWも508同様、2021年6月に行われた一部商品改良を機に、プラグインハイブリッドモデルが新たに加わりました。現在選択可能なパワートレインは、ガソリンとディーゼル、プラグインハイブリッドの3種類です。グレード体系も508同様GTに統一されています。以下の表でそれぞれのスペックと価格を確認してください。
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ガソリン(GT) |
ディーゼル(GT BlueHDi) |
プラグインハイブリッド (GT HYBRID) |
エンジン |
直列4気筒DOHCターボチャージャー付き |
直列4気筒DOHCディーゼルターボ チャージャー付き |
直列4気筒DOHCターボチャージャー付き |
排気量 |
1,598cc |
1,997cc |
1,598cc |
最高出力 |
133kW(180PS)/5,500rpm |
130kW(177PS)/3,750rpm |
133kW(180PS)/6,000rpm |
最大トルク |
250N・m/1,650rpm |
400N・m/2,000rpm |
300N・m/3,000rpm |
使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン |
軽油 |
無鉛プレミアム |
トランスミッション |
8速オートマチック |
8速オートマチック |
8速オートマチック |
車両重量 |
1,550kg |
1,670kg |
1,820kg |
新車価格(税込み) |
643万4,000円~ |
684万1,000円~ |
756万6,000円~ |
(2023年10月時点の情報です)
508同様、ガソリンモデルは受注生産です。また、2023年10月1日以降、税込み17万円のサーチャージ料金が別途発生します。
プジョー 508と508 SWの共通項目
プジョー 508と508 SWの違いは主にボディタイプとなるため、共通している部分が多くあります。プジョー 508と508 SWの共通項目を見ていきましょう。
パワーユニット
現行モデルの508および508SWには、メカニズムが異なる3種類のエンジンタイプが用意されています。508は1.6L PureTechガソリンエンジン、2.0L BlueHDiディーゼルエンジン、1.6Lガソリンエンジン+電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドです。
プラグインハイブリッドモデルには、電動対応型の8速オートマチックトランスミッション「e-EAT8」が組み合わされています。エンジン+電動モーターのパワフルな高出力に対応するトランスミッションです。
3種類のパワーユニットは、オンロードでの乗り心地に特化しており、フラットかつ快適なドライビングフィールを味わえます。そのため、悪路走行では揺れや振動をそれほど感じません。
グレード構成
508および508SWのグレード構成は、2021年6月のマイナーチェンジ時に見直され、グレード体系がGTに統一されました。
ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドの3種類とも「GT」がグレード名に付いています。好みや用途に合わせて、ボディタイプとエンジンタイプを選択しましょう。
安全性能
両車とも、全グレードでプジョーの先進運転システムが標準装備となっています。例えば、前方車両の速度と距離から一定の車間距離を保つ「アクティブクルーズコントロール」や、ステアリング補正で車線内の一定の位置を保つ「レーンポジショニングアシスト」です。
他にも、前方の危険を察知して自動的にブレーキを作動させる「アクティブセーフティブレーキ」などが搭載されています。
また、パッケージオプションを選択することで「ナイトビジョン」や「フルパークアシスト」も装備可能です。充実した装備で運転を楽しめます。
ボディサイズやカラー
多くの車は、モデルチェンジを経るごとにボディサイズが大きくなる傾向にあります。一般の傾向とは異なり、508と508SWの2代目は、初代よりも若干全長と全高サイズが小さくなりました。あえて車高を低くし、引き締まったスポーティーさを強調しています。
ボディカラーは、両車とも5色のラインアップです。パールホワイト、ペルラネラブラック、ダークブルー、エリクサーレッドの4色は共通で標準設定されています。508はアルタンスグレー、508SWはプラチナグレーが限定色です。
インテリア
上品さ漂うインテリアも508・508SWの魅力です。プジョー独自の新世代コックピット「i-CocKpit」は、人間工学に基づいてレイアウトされており、直感的で快適なドライビングを味わえます。
全モデル採用のナッパレザーシートは、快適さにこだわった上質かつサポート性に優れたシート形状で、運転席メモリーやシートヒーター搭載です。
ダッシュボード中央には、視認性に優れた8インチタッチスクリーンが配置されています。必要な情報を得られる他、エアコンやメディアなどの操作機能が集約している利便性が高いスクリーンです。
パッケージオプション
さらなる安心感・快適性を高め、満足感を満たすために508および508SW共通でパッケージオプションが用意されています。
例えば、開放感と爽快なドライビング体験を味わえるパノラミックサンルーフは、四季の変化や夜空の星を楽しめます。ナイトビジョンは、夜間など暗い場所での走行時に赤外線カメラが作動し、歩行者や動物を検知してくれるシステムです。
他にも、フルパークアシストやフロントカメラ付き360°ビジョンの機能は、安全運転を支援してくれます。
ボディ剛性に不安なし
セダンに比べガラス面の多いワゴンは剛性が低いといわれていますが、新しい溶接技術により508SWも通常のセダンと変わらない剛性を保ちます。また、ファストバックとなったことで508もガラス面が多くなりましたが、同様に剛性の高い車です。運転時の振動や万一の事故の衝撃吸収にも優れています。
プジョー 508と508 SWの燃費と維持費
車を購入する上で燃費と維持費が気になる方も多いのではないでしょうか。プジョー 508と508 SWの燃費と自動車税や車検費用などの維持費をそれぞれ見ていきましょう。
カタログ燃費と実燃費
508・508SWは、パワートレインごとに燃費が異なります。毎月の維持費を少しでも安くしたい場合は、燃費性能をチェックしてみましょう。
508のカタログ燃費と実燃費は、下記表の通りです。ただし、現行モデルの実燃費情報が少ないため、必ずしも正確とは限りません。あくまでも目安としてご覧ください。
プラグインハイブリッドは実燃費情報がないため、カタログ燃費で年間ガソリン代を計算しています。
|
ガソリン |
ディーゼル |
プラグインハイブリッド |
カタログ燃費 |
16.9km/L(JC08) 15.6km/L(WLTC) |
19.3km/L(JC08) 16.2km/L(WLTC) |
ー(JC08) 15.5km/L(WLTC) |
実燃費 |
12.16km/L |
14.03km/L |
ー |
年間ガソリン代 (年間走行距離 1万km、ハイオク 184.7円、軽油 151.1円で計算) |
約15万1,892円 |
約10万7,698円 |
約11万9,162円 |
(2023年10月時点)
自動車税
各種税金は、国産車と輸入車の区別はありません。プジョー508および508SWのガソリン車は排気量が1.598cc、ディーゼル車は1,997ccのため、自動車税は3万6,000円です。
プラグインハイブリッドは環境性能に優れた車のため、税金を軽減する優遇措置が適用されます。エコカー減税は100%減税(免税)、環境性能割は非課税です。グリーン化特例は75%減税されます。
ただし、税制は改正されることがあるため注意が必要です。2023年10月現在、エコカー減税および環境性能割は2023年末まで、グリーン化特例の適用期間は3年間延長されています。
車検費用
どの車も、車検時に自動車重量税や自賠責保険料を支払う必要があります。慌てずに済むよう、費用を取り分けておきましょう。
プジョー 508について1年当たりの車検費用は以下の通りです。車検費用は、車検を受ける店舗・車両状態により異なります。あくまでも目安として参照してください。新車で購入した場合、車検は初回で3年、その後2年ごとに行います。
自動車重量税 |
3万2,800円 |
自賠責保険料 |
1万7,650円 |
印紙代 |
1,200円 |
代行手数料・整備費用 |
約4万円 |
車検費用 |
9万1,650円 (1年当たり4万5,825円) |
(2023年10月時点)
プジョー508をより自分好みにしたいならカスタムもおすすめ
プジョー508は、カスタム性に優れた車としても知られています。プジョー508を所有しており、より自分好みにしたい場合は、さまざまなカスタムを考えてみましょう。
ここでは、ホイールやヘッドランプなどのおすすめカスタムパーツや、手軽にできるカスタム例を解説します。カスタムを検討している方はぜひチェックしてください。
おすすめカスタムパーツ
508のおすすめカスタムパーツは、ホイールとヘッドランプです。ホイール交換はカスタムの王道ともいわれており、取り掛かりやすさから初心者にも向いています。インチアップやカラーの変更により、従来とは大きく異なるイメージを作り出せることが魅力です。
光り物カスタムの中では、ヘッドランプカスタムが定番です。LED化やHID化がよく見られますが、それ以外にもイカリングの装着など、幅広いカスタムをチェックしてみましょう。
手軽にできるカスタム例
より手軽にできるカスタムもあります。まず取り掛かりやすいのは、ルームランプのLED化です。通常のルームランプに比べて車内を照らす力が強いので、より明るくなります。
また、カーナビの取り付け交換は電装品のカスタム全般に詳しくなるため、おすすめのカスタムです。エアコンフィルターも個人で交換できるので、抗菌や脱臭など好みのものにしてみましょう。
プジョー508のプラグインハイブリッドモデルにも注目
プジョー508には、2021年にプラグインハイブリッドモデルが追加されています。運転の楽しさだけでなく、高い環境性能も備わっており、バランスの良い完成度です。
全4種類のドライブモードや、MYPEUGEOTアプリで利用できるeリモートコントロール機能など、プラグインハイブリッドモデルには注目点が多くあります。ここではそのポイントを、4つのトピックに分けて確認しましょう。
燃費効率と運転の楽しさを両立させたハイブリッドエンジンを搭載
プラグインハイブリッドモデルの最大の特徴は、燃費効率と運転の楽しさを両立させたハイブリッドエンジンです。1.6L直列4気筒ガソリンターボエンジンに、最高出力110PSの電動モーターが組み合わされています。
リチウムイオンバッテリーの容量は11.8kWhです。充電時間は200V・3kWで約5時間、200V・6kWで約2時間となっています。システム全体の最高出力は225PS、最大トルクは360N・mです。
全4種類のドライブモードに対応
全4種類のドライブモードに対応しているのも、プラグインハイブリッドモデルの特徴です。ドライブモードの種類には、64kmを電気の力だけで走行できる「エレクトリックモード」、エンジンとモーターを組み合わせる「ハイブリッドモード」があります。
エンジン主体でスポーティーな走りを楽しめるのは「スポーツモード」です。加えて、ハイブリッド状態かつアクティブサスペンションの設定を変え、ソフトな乗り心地にする「コンフォート」があります。
eリモートコントロール機能搭載
プラグインハイブリッドモデルには、eリモートコントロール機能も搭載されています。eリモートコントロール機能は、iOSやAndroid OSに対応しているスマートフォンアプリを利用し、さまざまな便利機能が使える機能です。
eリモートコントロール機能を使えば、車の充電状況の確認や、充電の予約が可能です。また遠隔でエアコンの操作もできるため、わざわざ車内のパネルを触る必要もありません。
グレードを「GT」に統一
プラグインハイブリッドモデルが導入されたことによって、508や508 SWのラインアップが変更されています。具体的にはガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車ともに、グレードが「GT」に統一されました。
今までのラインアップでは、ナッパレザーシートがオプションアイテムとして追加されていました(全グレード共通)。しかし「GT」にグレードが統一されたことを機に、ナッパレザーシートが標準装備されています。
プジョー508とプジョー508SWの中古車はいくら?
魅力溢れるプジョー508・508SWを少しでも安く購入したい方は、中古車を検討してみるのはいかがでしょうか。プジョー 508と508 SWの中古車相場を見ていきましょう。
508のベースモデル アリュールは、現行での販売がすでに廃止されています。アリュールや先代モデルが欲しい方は中古車が唯一の入手方法のため、ぜひ参考にしてください。
508と508SWの中古車相場
新車価格が高額設定のプジョー508および508SWは、中古車市場への流通台数は少ない傾向にあります。
2023年10月現在、ネクステージには508の在庫はありません。508SWの在庫は1台のみとなり、2020年式GTライン フルパッケージが318万1,000円(税込み)です。在庫の有無はタイミングによるため、気になる場合は小まめにチェックしましょう。
(参考:『508(プジョー)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
正統派セダンがお好みなら初代プジョー508
初代モデルは、渋みのある正統派セダンで、街乗りに適したスタイルです。なお、初代は2015年までガソリンターボのみの設定になります。
PRセダンからSUVまで人気のプジョー
※価格は支払総額
まとめ
プジョーのフラッグシップモデル508および508SWには、プジョーならではのこだわりが詰まっています。2018年に登場した2代目508は、セダン、クーペ、ハッチバックのどれとも異なる、独特の流線美ボディのファストバックです。
一方の508SWは、大容量のラゲッジスペースを備えたシューティングブレーク(ステーションワゴン)となっています。ボディタイプやエンジンタイプに注目して、車選びを楽しみましょう。
▼ライタープロフィール
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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