アルファロメオが創立110周年を迎えた!人気のあるモデルや今後のラインナップは?
こちらは創立110周年を迎えたアルファロメオの魅力やモデルを紹介した記事です。ここではアルファロメオの長い歴史の中で人気の高かったモデル「SZ」「156」などの魅力やスペックを紹介すると共に、現行モデルである「ステルヴィオ」なども紹介していきます。
またアルファロメオは2021年に新型車を生産すると発表したようです。記事では2021年に生産が予定される今後のラインナップ「トレーナ」についても触れていきます。
※目次※
1.アルファロメオが創立110周年!人を惹きつける魅力と現在
・購入の参考になるようにアルファロメオのクラシック人気モデルについての簡単な説明と魅力について。
・アルファロメオ(イタリア車)が壊れやすいことに対する考え方や、アルファロメオに限らず全ての車にとってのメンテナンスの大切さ。
アルファロメオが創立110周年!人を惹きつける魅力と現在
創立110周年を迎えたアルファロメオですが、現在でも人を惹きつける魅力は健在です。そんな魅力あるアルファロメオの高いブランド力は一体どのようにして生まれたのでしょうか。ここではアルファロメオの魅力と、現在についてご紹介していきます。
アルファロメオの歴史
アルファロメオの歴史は1910年にA.L.F.A(アルファ)が創業されたことから始まります。ここでは当時、高性能モデルである「24HP」が生み出されました。そして1920年にニコラ・ロメオが経営権を習得すると、新ブランド「アルファロメオ」が設立されます。シンボルマークでもあるクアッドフォリオはこの時期に誕生しました。
その後、世界恐慌や大戦が開始されるとアルファロメオは経営方針の転換期を迎えます。高級メーカーから量産化へと舵をきったアルファロメオは950年に「1900」を、1954年には名車と呼ばれる「ジュリエッタ」1962年には「ジュリア」を誕生させました。
1986年にはフィアット傘下に入りますが、その11年後の1997年に誕生した中型セダン「156」が大ヒットし、現在ではSUVでもある「ステルヴィオ」などを生産しています。
美しいデザイン
アルファロメオの魅力の一つにはデザインの美しさがあります。幾度の風洞実験により洗練された車体フォルムを持ち「トライローブ」と呼ばれる特徴的なフロントグリルと、赤い十字架と大蛇が描かれたエンブレムはミラノ市をモチーフに制作されたようです。アルファロメオは優雅なデザインにもイタリアらしさを残しました。
2016年にはエンブレムデザインが変更となり、渋みのあるゴールドからシルバーへと変更されましたが(中央の線も消えました)モチーフは変わっていません。また、美しいデザインは外装だけでなく、高級感のある内装にも及んでいます。
エンジンサウンドと走り
アルファロメオの魅力はデザインだけではありません。エンジンサウンドと走りでも数多くのユーザーを虜にしていきました。中でもV6エンジンの音は美しく、エンジンが高回転した時のサウンドは愛好家から楽器と称されるほどです。
また、優れたハンドリングも併せ持つアルファロメオは街中でも優美な走りを実現できるようです。そのため、アルファロメオはパワフルなエンジンサウンドと走りといった魅力を合わせ持った車といえるでしょう。
アルファロメオの現在
そのブランド力で圧倒的な存在感を放つアルファロメオですが、注目度の割りには販売台数はあまり伸びていないようです。日本国内でもそうですが、欧州や北米市場でも販売台数は伸び悩んでいます。
これに関しては、壊れやすいと言われているイタリア車への信頼性が絡んでいるようです。また、同価格帯の車に比べ装備面でもやや劣る面が見受けられます。ですが、一目でアルファロメオと分かるデザインや優れたハンドリングなど未だにその魅力は健在です。そのため、今後のアルファロメオ次第では充分に販売台数を伸ばしていくことができると思われます。
アルファロメオの現行モデル
アルファロメオの現行モデルには現在「クアドフォリオ」SUVの「ステルヴィオ」セダンの「ジュリア」「ジュリエッタ」があります。いずれもアルファロメオの特徴をしっかりと持った作りになっており、一目でアルファロメオと分かるデザインです。
ここからはクアドフォリオやステルヴィオといったアルファロメオの現行モデルについて簡単にご紹介していきます。
伝統のエンブレムを持つ「クアドフォリオ」
伝統のエンブレムを持つ「クアドフォリオ」はアルファロメオの中でも特別な存在です。クアドフォリオにはセダン・SUVがあり、ここではクアドフォリオの中でもSUVであるステルヴィオについてご紹介します。
クアドフォリオ・ステルヴィオの最大出力は510ps、最大トルクは600nmです。最高速度は283km、価格は税込みで1.174万円です。カラーは6色から選ぶことができ、ハンドルの仕様は右になっています。
FRが復活した「ジュリア」
27年ぶりにFRが復活した「ジュリア」は新型が発表されると共にドライバーアシストが全グレードに搭載されました。グレードは全部で4つに分かれており、200spのSPRINTは460万円、190spですが装備が充実したSUPERは588万円となり、さらにグレードが高いVELOCEは598万円となっています。
またクアドフォリオになると価格は1.174万円です。中古相場は平均価格395.9万円で取り引きされています。
(参考:『ジュリア(アルファロメオ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ロメオ初のSUV「ステルヴィオ」
ジュリア同様ドライバーアシストが全グレードに搭載されたロメオ初のSUV「ステルヴィオ」にはガソリンとディーゼルがあり、ガソリンでは最高出力280ps、ディーゼルは210psとなっています。
グレードは全部で4つあり 2.2 TURBO DIESEL Q4 SPRINT(ディーゼル)は589万円、 2.2 TURBO DIESEL Q4 SPRINT[(ディーゼル)は687万円、2.0 TURBO Q4 SPORT PACKAGE(ガソリン)は720万円、クアドフォリオでは1.232万円です。
また、ステルヴィオの中古相場は平均価格506.6万円となっています。
スポーティーかつラグジュアリー「ジュリエッタ」
高級感漂うデザインとパワフルな馬力が備わった「ジュリエッタ」は最高出力240psと力強い走りを実現すると同時に燃費性能に優れたマシーンになっています。またハッチバックスタイルを採用しドアタイプも5ドアと、美しいデザインだけではなく機能面も優れた車です。
グレードはVELOCE 1750 TBIの1つになり、新車価格は399万円となっています。また中古相場は現時点では平均価格165.4万円です。
(参考:『ジュリエッタ(アルファロメオ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
中古車でも狙いたいアルファロメオのクラシックカー
歴史の深いアルファロメオだからこそ、中古でも狙いたいクラシックカーがあります。アルファロメオにはアルフィスタ(熱狂的なアルファロメオファンの事)という言葉が生まれるほどユーザーを魅了する独特な魅力があるようです。
アルファロメオ史上最も売れたとされる「156」や「ミト」「75」など、ここでは人気の高いアルファロメオのクラシックカーについてご紹介していきます。
歴史に名を残す「アルファ 156 GTA」
日本国内でもブームとなったアルファ156のGTAバージョンです。アルファロメオではこのGTAバージョンは156シリーズの中で最上位のスポーツグレードとなっています。そのため、エンジンを高回転させればアルファロメオ独特の美しいエンジンサウンドと同時に、滑らかな走りからアルファロメオらしさを感じることができる車両です。
中古相場は平均価格73.6万円です。クラシックカーと思えないほどの走りから今でも人気の高い車両となっています。
最もコンパクトなハッチバック「ミト」
最もコンパクトなハッチバックを持つ「ミト」はコンパクトなボディに3ドアと街乗りをするにも適したデザインをしています。また、100psを超えるターボチャージャーエンジンを搭載しているのでコンパクトな見た目から想像できない力強い走りが特徴的でした。
アルファロメオ「ミト」は機能やデザインから女性人気も高かったモデルです。現在の中古相場は平均価格113.3万円になっています。
(参考:『ミト(アルファロメオ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
オールド・アルファ最後のモデル「75」
アルファロメオがフィアットの傘下に入る直前に誕生した「75」はオールド・アルファ最後のモデルです。角ばったクサビ型のデザインにスポーツセダンでありながら4ドアという仕様になっています。
また、エンジンは評価の高いV6エンジンが搭載され、また当初では世界初のバルブ機構を持ったエンジン「ツインスパーク」も誕生しました。現在の中古相場は平均価格86.3万円となっています。
怪物と呼ばれた「SZ 」
アルファロメオの低迷期を支えたのは、怪物と呼ばれた「SZ」でした。210psまで強化され、この数値は当初のアルファロメオでは最大数の強化になります。車体にも当初モータースポーツで注目され始めたFRP樹脂を外板に取り入れるなど、怪物という名とは裏腹に正当派と呼べるスポーツカーでした。
このSZモデルの生産が終了すると同時に、FRアルファロメオは2017年の新型ジュリアが登場するまでしばらくの間消えることになります。現在の中古価格は648万円と高値で取り引きされているようです。
手の届くスーパーカー「4C 」
手の届くスーパーカーとして存在感を放った「4C」はその文句通り、スポーツカーを前面に押し出したデザインをしています。性能もスポーツタイプらしく最高出力である240psを6.000rpmで発揮し、加速性能では「0-100km/h」の発進加速が、わずか4.5秒という数値を残しました。
アルファロメオ初の量産MRとしてデビューしましたが、2020年に生産が終了されました。現在の中古相場は平均価格787万円となっています。
オープントップモデル「4C スパイダー」
アルファロメオ「4C」よりもインテリアが上質な物へと変化したのがオープントップモデルの「4Cスパイダー」です。車両重量は4Cよりも10㎏重くなっています。エンジンの型式や種類に違いはなく、大きく見て4Cとの違いはオープンモデルであることと、内装の違いになるようです。
こちらの中古相場は現在平均価格847.5万円となっています。
アルファロメオは2021年に新型「トナーレ」を発表予定
アルファロメオは2021年に新型「トレーナ」の生産を開始することを発表しました。ブランド力の高いアルファロメオが開発するトレーナはコンパクトクロスオーバーSUVであるとして注目を集めています。
では、アルファロメオが手がけるトレーナとはどのような車になるのでしょうか。ここからはトレーナについてご紹介していきます。
初のPHVクロスオーバー
「トレーナ」はアルファロメオ初のPHVクロスオーバーになります。同じフィアット傘下にあるジープから技術が流用されるようです。またプレミアム・コンパクトモデルとして、同ブランドでSUVでもある「ステルヴィオ」の下に位置しています。
パワートレイン
アルファロメオはトレーナにPHVパワートレインを搭載するようです。これはアルファロメオにとって初めての試みになります。未だ詳細は明らかにされていませんが、タッチスクリーンで簡単にステアリングレスポンスなどを変化させることができるようです。
しかし、詳細が明らかではないため、こちらはあくまで予想とされています。
想定されるライバル車
初のPHVクロスオーバーSUVであるトレーナですが、同じようにプレミアム・コンパクトSUV市場で想定されるライバル車にはBMWの「Mスポーツ」やメルセデス・ベンツの「AMG」アウディの「RS」などが考えられています。
ライバル車多くいますが、プレミアム・コンパクトSUV市場の需要は高いため、トレーナの販売台数も期待されているようです。
アルファロメオは故障しやすいのか
イタリア車は故障しやすいとの意見もちらほらありますが、同じイタリア車であるアルファロメオは同じように故障しやすいのでしょうか。また故障しにくくするためにはどうするべきなのかをご紹介します。
車造りの違い
アルファロメオの故障率には車造りの違いが関係しています。そして、その原因の一つとして消耗部品の耐久性が挙げられるでしょう。日本では交換年数を過ぎてもある程度持ちこたえることができるとされる消耗部品ですが、イタリア(海外も含む)の消耗部品は交換を怠ると車両の性能に影響を与えることがあります。
また、数十年前の車は部品のクオリティのばらつきがひどく、そのことも壊れやすいと言われる所以になっているようです。
現在のイタリア車はこのようなことはなく、大幅に品質が向上しています。
グローバル化で緩和
壊れやすいと言われるアルファロメオ(イタリア車)には日本の気候も関係しています。高温多湿な日本ではプラスチックやゴムといった樹脂製パーツや塗装、電気系統に大きなダメージを与える原因になっていました。
ですが、グローバル化が進んだことによって気候による影響が見直されます。そのことにより対策が取られ、アルファロメオ(イタリア車)の故障率は緩和されてきました。
メンテナンスを怠らないことが大事
壊れやすいと言われるイタリア車のアルファロメオですが、メンテナンスを怠らないことで他の車と同様に長く付き合ってはいくことができます。また、逆にいくら丈夫な車であったとしても、メンテナンスを怠っていればもろくなってしまうでしょう。
そのため、メンテナンスをしっかりこなしていくことで、アルファロメオがイタリア車であっても長く付き合っていくことはできます。この点においては国やメーカーなど関係なく同じと言えるでしょう。
まとめ
110年と長い歴史を刻み続けるアルファロメオは圧倒的な存在感を放っています。美しいデザインや優雅な走りを見た人のなかには虜になってしまう人もいるようです。価格はそれなりにしてしまいますが、アルファロメオはそれだけの価値がある車を生み出しています。
クラシックカーも人気が高く、旧車とは感じられない走りを体感させてくれるようです。壊れやすいというデメリットも持ち合わせているため購入する際は信頼できるカーショップで購入することをお勧めします。
ネクステージでは豊富なラインナップが揃っているので、お気に入りのアルファロメオを見つけられるのではないでしょうか。また、購入にあたってのご不明点などもお気軽にお問い合わせください。
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