ポルシェ993型が愛されるのはなぜ?種類ごとの特徴や注目モデルもご紹介
ポルシェ993は、フラッグシップモデルである911の4世代目モデルです。生産終了から20年以上経っているにもかかわらず、希少性が強い車種として人気を得ています。中古車価格は高いもので数千万円にもなり、現在でも超高級車としての地位を維持し続けています。とはいえ、ポルシェ993主要モデルの特徴を把握している方は少ないのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ポルシェ993の主要モデルの特徴を解説します。大まかにでも特徴を把握しておけば、中古車を選ぶときに役立つでしょう。あわせて、993型以外の手頃なポルシェもご紹介します。
※目次※
5. 993型以外のポルシェならお手頃価格も見つかりやすい!
・993型は圧倒的人気を誇るポルシェ911の第4代目。ポルシェの中でも空冷エンジンを使用する最後のモデル
・ポルシェ993には大きく分けて、ポルシェ993 カレラとポルシェ993 カレラ ターボがある
・初期費用を抑えたかったら、993よりも手頃なポルシェを狙うのもひとつの手。中古車にも状態の良いものがあるので探してみるのがおすすめ
愛され続けるポルシェの993型
多くの魅力的なスポーツカーを製造・販売するポルシェは、世界中にファンを持つ人気のブランドです。なかでも人気なのがフラッグシップモデルの911で、その第4世代として販売された993型は空冷エンジンを使用する最後のモデルとなっています。ここでは、ポルシェとはどのようなブランドか、また人気の993型について解説します。
ポルシェについて
1948年に初代が登場して以来、ポルシェは世界中で圧倒的なブランド力を誇っています。他メーカーの追随を許さないプレミアムスポーツカーブランドとして人気があります。圧倒的なドライビングパフォーマンスを誇り、世界の名だたるレースで勝利を収めていることでも有名です。
元々はレーシングカーやクーペモデルが主流でしたが、高級SUVモデルとなるカイエンを発売後、さらに人気を集めています。常に限界に挑戦し、新しい価値を生み出しているブランドといえるでしょう。
993型とは?
ポルシェ993は、フラッグシップモデルである911の第4世代として販売されました。ポルシェで空冷エンジンを使用するモデルとしては最後のモデルです。生産から20年以上経つ現在でも、中古車価格が数千万円と高値がつく高級車として高い人気を得ています。
ポルシェ993は発売以来、モデルラインナップを徐々に増やしました。当初はクーペとカブリオレの2モデルのみでしたが、1995年に4WDモデルのカレラ4と911ターボ、1996年・97年にはカレラ4SとカレラSが仲間入りしています。
ポルシェ993型カレラの種類と特徴
ポルシェは1994年に911カレラ、911カレラ カブリオレを発売しました。以後、いくつかのモデルをシリーズに追加し、最終的にはポルシェ993の911カレラシリーズは5種類となります。ここでは、シリーズ別の特徴について見ていきましょう。
911カレラ、911カレラ カブリオレ
1994年に発売された911カレラは、ポルシェ993の中でも初期から存在するシリーズです。当初はクーペとカブリオレの2つのラインナップのみでした。エンジンは3.6Lのものを搭載し、後輪駆動を採用しています。
長くてフラットなフロントフードやリアに向かって緩やかに流れるルーフライン、傾斜のあるフロントウィンドウなどが911ならではのデザインです。アノダイズドブラックのロゴにはカレラと刻まれています。
911カレラ4、911カレラ4カブリオレ
1995年、ポルシェ 993のシリーズに新しい風が吹きます。後輪駆動から4WDシステムへと駆動方式を変更し、ビスカス式マルチプレートクラッチを採用しました。
911カレラ4は日本専用モデルであり希少価値があるシリーズです。シルバーカラーのエンブレムにはカレラ4と刻まれています。エンブレムから911カレラと911カレラ4を判断することが可能です。
911カレラ4カブリオレは911の本質を残しつつも、4WDのパワーとオープンドライブを楽しめる人気の車種です。
911タルガ
オープンカーの見た目が特徴の911タルガは、ラミネート加工のテインテッドガラス製の電動調節式タルガ・ルーフを初めて取り入れました。993型の911 タルガは、スライディングルーフへと姿を変えタルガらしさを感じさせるBピラーは姿を消します。ルーフの開閉をわずか19秒で行える点も魅力です。
911 タルガがシリーズとして追加されたのは1996年のことです。これにより、ロールオーバー・バーはなくなります。ダイナミックな3.6Lのエンジンを導入し、馬力を大幅に高めました。
ルーフ全面がグラストップとなるスライディングルーフとなり、特に希少性が高くなっています。ルーフを取り外したり後方に折りたたんだりなど、様々なオープンエアスタイルを楽しめるでしょう。
911カレラ4S
1996年、911カレラ4Sがシリーズに追加されました。これが現行モデルであるカレラ 4Sの初代となります。
ボディサイズは横幅が広く、ターボ仕様のエクステリアが特徴です。足回りにはターボ仕様のパーツが取り入れられ、ほかのシリーズとの判断基準になるでしょう。ほかにも、さまざまな箇所にターボ用の部品を使用しています。エンジンは3.6Lの水平対向6気筒を搭載しました。
少しずつ変化しているカレラ4Sですが、基本的なシルエットはデビュー当時の911と大きく変わっていません。最新モデルは、先進運転支援システム(ADAS)機能の大幅拡充や、テールランプがボディー全幅につながっているリアビューなどが印象的です。
911カレラS
カレラSは1997年に発売されました。 ターボ仕様のため、ワイドボディーでありながらもエクステリアはすっきりとまとまっています。足回りにはターボ用のパーツの使用はありません。これが911カレラ4Sと大きく違う部分だといえるでしょう。出力は450ps、最高速度は308km/hです。
オレンジのインジケーターライトや4灯式のデイライトを持つヘッドライト、カレラ4と完全に共通化されたテールランプ・リアバンパーのデザインもカレラSの特徴といえます。
ポルシェ993型ターボの種類と特徴
ポルシェ993には911ターボシリーズが2種類あります。4WDシステムをポルシェで初めて採用したのが同シリーズの911 ターボです。搭載するエンジンは迫力があり、当時のスポーツカーへのイメージをよりよいものとしました。それぞれの特徴を見ていきましょう。
911ターボ
ツインターボチャージャーを初めて採用したモデルが911ターボです。小型のターボチャージャーが1基、各シリンダーバンクに組み込まれました。また、4WDシステムをポルシェで最初に採用したモデルでもあります。
3.6Lのターボエンジンは、1996年に発売されたモデルで最高出力408psと力強さも十分です。また、最終年の1998年モデルは450psとさらに数値を大きく伸ばしました。力強い走りを993シリーズに求める方にはぴったりのモデルだといえるでしょう。
911ターボ カブリオレ
911ターボのオープンカー仕様がターボカブリオレです。クーペと同様のパワートレインを装備しているため、トルクや最高速度などにそれほど大きな差は見られません。しかし、オープンカーならではの爽快な走りが楽しめるのが魅力です。
1995年には、ポルシェ・エクスクルーシブから非常に大型のリアスポイラーを搭載した911ターボ カブリオレが限定で14台生産されました。
ポルシェ993型は手に入りにくい!
人気のポルシェ993型ですが、実はすでに生産が終了しているため流通量が少なくなっています。ファンは多いものの、残念ながらなかなか手に入りにくい車種です。そのため、現行モデル、中古車ともに価格が高い傾向にあるようです。
ここでは、中古車の状況や現行モデルの新車価格もご紹介するので、購入を検討する際の参考にしてください。
生産終了から年数が経過している
911の4世代目モデルとなるポルシェ993型は、空冷エンジンを搭載した最後のモデルです。名車中の名車として世界中の愛好家から人気があるものの、生産終了から20年以上が経過しています。流通量が少ないため希少価値が高く、中古車市場でも見つけることが難しくなっています。
993型が再生産される可能性は非常に低いうえ、年々状態の良い個体は減っていくので中古車でも価格が高騰する傾向にあります。販売店で取り扱っているのを見かけるのは、非常に珍しいといえるでしょう。
現行モデルも高価な傾向にある
ポルシェ993型は、現行モデルも高価な傾向にあります。ポルシェの公式サイトによると、各モデルの新車価格は以下の通りです。
・911カレラ 1,429万円
・911カレラカブリオレ 1,654万円
・911カレラ4 1,535万円
・911カレラS カブリオレ 1,985万円
・911カレラ4S カブリオレ 2,091万円
・911ターボ 2,500万円
・911ターボ カブリオレ 2,788万円
最も価格の低いものでも1,429万円、ターボモデルともなると2,500万円以上にもなります。新車には手が届かないという場合は、中古車を探してみるのも手です。
993型以外のポルシェならお手頃価格も見つかりやすい!
ポルシェで空冷エンジンを使用するシリーズは993が最後です。そのため、希少性が高く中古車価格も高い傾向にあります。どうしてもポルシェに乗りたい場合は、別の車種も検討するのもおすすめです。993よりも手の届きやすい車種を4つ厳選し、それぞれの特徴や中古車価格相場を紹介します。
ポルシェ カイエン
ポルシェがSUV業界に初めて参入したときに生産した車がポルシェ カイエンです。躍動感溢れる曲線を描いたエクステリアが上品さを際立たせます。ワイドな車幅が魅力です。
中古車価格相場は348万9,000円~599万9,000円となっています。在庫の年式は2010年~2017年です(2022年1月現在)。車検切れのものもあるため、その場合は購入費用に別途車検費用を用意する必要があります。禁煙車やワンオーナーなど、車選びにこだわりがある方にもうれしい在庫が充実しているのも特徴です。
ポルシェ ケイマン
ポルシェ ケイマンは、ポルシェのフラッグシップモデルである911の面影が感じられる車種だといえます。ボクスターを彷彿とさせるエクステリアは、姉妹車ならではの特徴だといえるでしょう。ケイマンの低い車高を活かしたスピーディーな走行を実現しています。
中古車相場価格は679万9,000円~738万9,000円です。走行距離は1万km程度のものが多く、年式は4~5年ほど前のものと良好な状態の在庫が豊富だといえるでしょう(2022年1月現在)。
ポルシェ マカン
ポルシェのコンパクトSUVといえばポルシェ マカンです。ポルシェ カイエンをひと回り小さくしたSUVとなります。エクステリアはひと目見ただけでポルシェだと分かるくらいポルシェらしさが溢れ出たデザインです。フラッグシップモデルである911をモチーフにしています。
中古車価格は699万9,000円~1,280万円です。走行距離は1.3万km~4.7万kmのものがあり、新古車レベルの在庫を探している場合は候補のひとつにするとよいでしょう(2022年1月現在)。
ポルシェ パナメーラ
高級スポーツカーであるポルシェ パナメーラは、力強い走行性だけでなくラグジュアリーさも追及したモデルです。911の血が流れるポルシェ パナメーラは、ルーフラインに「フライライン」を取り入れています。後部座席も十分なスペースを確保しているため、ファミリーで利用する際にも問題なく使用できるでしょう。
中古車価格相場は359万9,000円となっています(2022年1月現在)。新車価格で購入すると中古車以上に購入費用が膨れ上がります。ハイブリッド車を希望し、車検費用よりも初期費用を抑えたい場合はお得な在庫だといえるでしょう。
まとめ
空冷エンジンを使用するポルシェ車の中では、ポルシェ993は最後のシリーズとなりました。希少性が高いため、生産が終了した現在でも中古車としての価値も高いものとなっています。
ポルシェ 993の中古車は価格相場が高く手が届かない方もいるかもしれません。同じポルシェ車でも異なる車種であれば、価格も下がり購入を考えられることもあります。ネクステージは輸入車の豊富な在庫を取り揃えているので、多くの選択肢の中からお気に入りの1台を見つけられるでしょう。まずはお気軽にスタッフまでご相談ください。
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