ポルシェ初の100%電気自動車タイカンの魅力に迫る!
ポルシェの新作モデル「タイカン」とはどのような車なのか、気になっているという方もいるのではないでしょうか。ポルシェ初のピュアEV車であるタイカンを知ることで、ポルシェの魅力をより深く理解できます。
そこでこの記事では、ポルシェ タイカンの特徴や日本市場への導入時期についてご紹介します。今後の展開から目が離せない、ポルシェ タイカンの特徴を見ていきましょう。
※目次※
・ポルシェ タイカンはポルシェ初のピュアEV車であり、エンブレムの跳ね馬を象徴する名を持つ
・ポルシェ タイカンは高性能モーターやローンチコントロールによって、爆発的ともいえる加速性能を誇る
・ポルシェ タイカンの日本市場への導入は2020年後半を予定している。現時点では別車種の中古車を狙おう
ポルシェ タイカンとは?
スポーツカーメーカーの代表格であるポルシェが、SUVに続いてピュアEVを市場に投入します。ポルシェ タイカンは、ポルシェのイメージとは異なる特徴を持っているのでしょうか。初代911をイメージさせるフォルムに加え、EVとしての高度なデザイン性と性能もあわせ持つ、ポルシェ タイカンの概要を見ていきましょう。
ポルシェの新型セダンはEVで登場
2015年のフランクフルト自動車ショーで公開されたピュアEV車「ミッションE」は、「タイカン」と名付けられました。
ポルシェは車種のキャラクターを象徴するモデル名を採用することで知られますが、タイカンはトルコ語で「元気のよい若馬」を意味します。ポルシェのエンブレムには跳ね馬が描かれていますが、まさにこれを象徴するネーミングです。
ポルシェ タイカンはポルシェ初となるピュアEVの4ドアセダンで、初代911を思わせる伝統的な流線形デザインと、EVらしい先進的なデザインが融合しています。
15分の充電でも400kmの走行が可能
従来のEV車では400Vの電圧システムがスタンダードな仕様でしたが、ポルシェ タイカンは800Vの高電圧システムによる高性能バッテリーを搭載しています。
この高電圧化によって急速充電が可能となり、航続距離の長さも優秀です。ポルシェが行ったテストによると、わずか15分間のチャージで400kmもの距離を走行でき、専用システムによるフル充電であれば500kmの走行が可能としています。走行条件で航続距離は前後しますが、充電・駆動性能の高さも魅力のひとつです。
ラインナップは3モデル
ポルシェ タイカンは、静止状態からの爆発的な加速を実現する「ローンチコントロール」を標準装備しています。実用性の高い4ドアセダン、環境性能の高いピュアEVでありながら、速すぎるほどに速いスポーツカーでもある車種です。ポルシェ タイカンの3モデルの違いを見ていきましょう。
「ターボ S」
「ターボ S」はポルシェ タイカンの最高グレードで、最大出力は460Kw(625PS)、ローンチコントロール時のオーバーブースト出力は560Kw(761PS)にも達します。ローンチコントロール時の最大トルクは1,050N・m、0 km/h~100km/hの加速は驚異の2.8秒です。
ポルシェの発表によると、0 km/h ~200km/hの加速を26回繰り返しても、良好な加速性能を維持したといいます。ピュアEVの4ドアセダンと聞くとマイルドな印象を持つかもしれませんが、スポーツカーとしての性能も十分すぎるほど発揮します。
「ターボ」
「ターボ」はポルシェ タイカンのミドルグレードで、最大出力はターボSと同じく460Kw(625PS)、ローンチコントロール時のオーバーブースト出力は500Kw(680PS)とやや劣ります。ローンチコントロール時の最大トルクは850N・m、0 km/h~100km/hの加速は3.2秒です。
ターボ Sと比べればパワーは控えめですが、十分に驚異的な加速性能といえます。なお、ターボというネーミングですが、内燃機関を搭載しないためターボチャージャーとは無関係です。速さを象徴するためのネーミングとなっています。
「4S」
エントリーグレードの「4S」は、軽量化を図ったリアモーターを搭載し、パワーユニットは「パフォーマンスバッテリー」「パフォーマンスバッテリー Plus」の2種から選択できます。
前者の場合、最大出力は320Kw(435PS)、ローンチコントロール時のオーバーブースト出力は390Kw(530PS)です。ローンチコントロール時の最大トルクは640N・m、0 km/h~100km/hの加速はエントリーグレードとしては十分に速い4秒となっています。
ポルシェ タイカンの特徴に迫る
ポルシェ タイカンは、EV車としての高度な充電性能を備えています。充電環境は日本では対応できないレベルですが、準備が進んでいる状況です。2基の高性能モーターやEV車初の2速トランスミッションなどが生む、抜群の加速性能にも注目しましょう。
わずか22.5分で5%から80%まで充電
ポルシェ タイカンは800Vの高電圧システムを搭載することで、270Kwの高出力充電に対応します。対応する充電施設では、わずか22.5分で5%から80%までの充電が可能です。
目的地の設定時に「ポルシェ ターボ チャージング プランナー」システムを使えば、省電力のルート選択やバッテリー温度の最適化などを行い、電力消費量を抑えつつ充電時間も短縮できます。
日本ではまだ高出力の充電設備が整っていませんが、ポルシェ タイカンの日本導入時にポルシェ販売店で急速充電ができるよう準備を進めている段階です。
前後にモーターを備えるパワフルなAWD
ポルシェ タイカンを特徴付ける要素のひとつは、フロントアクスルとリアアクスルに1基ずつの永久磁石シンクロナスモーターを接続したAWD車であるということです。2基の高性能モーターが、大きなオーバーブースト出力や抜群の加速性能を生み出します。
さらに、ポルシェ タイカンはEV車として初の2速トランスミッション車です。リアアクスルの2速トランスミッションは、非常に高いホイールトルクにより加速する1速、高速走行時の効率やパワーの安定性を高める2速から成ります。
強大なトルクによって生まれる加速
ポルシェ タイカンは静止状態からの加速性能が突出し、ターボ Sでは100km/hまでわずか2.8秒です。フロントアクスルとリアアクスルには高性能なパルス制御インバーター(PCI)が取り付けられており、高い出力とトルクを発生します。
1速のホイールトルクは約1万2,000N・mにも達し、ローンチコントロール時に動作するオーバーブースト機能は、電気モーターが多くの電力供給を受ける仕組みです。さまざまな機能を組み合わせることで、560Kwの電力供給を受けたターボ Sは、エンジン車には見られない爆発的なスタートを切ります。
タイカンは内燃機関を搭載しないピュアEV
ポルシェ タイカンは内燃機関を搭載せず、電気のみをエネルギー源とするピュアEVです。走行時のCO2排出量は一切ありませんが、利用する電力の発電プロセスではCO2を排出します。
ポルシェ タイカンの電費は最高0.23kWh/kmで、石炭火力発電由来の電力でまかなうなら、CO2排出量はおおよそ230g/kmです。これを太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーによる電力でまかなうと、CO2排出量は10g/km以下にまで抑えられます。
注目の日本上陸の時期は?
2019年11月20日のポルシェ公式発表では、日本市場でのポルシェ タイカンの納車開始は2020年後半になるとしています。ポルシェでは「Porsche タイカン予約プログラム」で予約を受け付けていますが、2020年4月24日時点では、ポルシェ タイカンの新車価格は未定です。
ポルシェの新時代を予感させるピュアEVには大きな魅力があるものの、まだ購入はできません。現時点でポルシェの車を購入するなら、既存の人気車種を購入することを検討しましょう。以下では、注目の人気車種について紹介します。
ポルシェの注目人気車種3選
ポルシェ タイカンは魅力的なピュアEVですが、納車開始はまだ先です。ポルシェ車を特徴付ける走行性能やデザイン性を求めるなら、既存の人気車種をチョイスしましょう。ネクステージでも取り扱いのある、ポルシェの人気車種3選を紹介します。
ポルシェ 718ケイマン
「ポルシェ 718ケイマン」は、水平対向4気筒ターボエンジンをミッドシップに搭載した、低重心かつワイドなクーペです。
スポーツクロノパッケージを装着したPDK仕様車であれば、ステアリングホイール上で4種の走行モードがセレクトできます。最高出力は220Kw(300PS)、0km/h~100km/hへの加速は4.7秒です。新車価格は約740万円(税込)からですが、2016年式の中古車であれば300万円台というケースもあります。
ポルシェ マカン
「ポルシェ マカン」は、スポーツ性とデザイン性、実用性を兼ね備えたコンパクトSUVです。ポルシェといえばスポーツカーモデルのイメージが強いかもしれませんが、マカンの人気の高さは販売台数の多さに表れています。
現行モデルはマカン、マカン S、マカン GTS、マカン ターボの4グレード展開で、大きな違いは最大出力や加速性能です。マカン GTSやマカン ターボになると新車価格は1,000万円を超えますが、2016年式前後の中古車なら300万円以上安く手に入るケースもあります。
ポルシェ 911 カレラ
「ポルシェ 911 カレラ」は、ポルシェのスポーツカーメーカーとしての歴史を象徴する、ポルシェ 911のベースモデルです。PDKやスポーツクロノパッケージ、さらにPASM(ポルシェ アクティブサスペンション マネージメント)という3種のオプションが選択できます。
最新のカレラは最高出力283Kw(385PS)、0km/h~100km/hの加速は4.2秒です。スポーツクロノパッケージ装着のカレラ 4Sは最高出力331Kw(450PS)、0km/h~100km/hの加速は3.4秒を誇ります。後者の新車価格は1,800万円を超えますが、2013年式の中古車なら半額程度で手に入れることも可能です。
ポルシェを買うなら中古車が狙い目!
ポルシェ車をお得に手に入れるなら、新車より中古車での購入がおすすめです。中古車なら新車より価格が安く、乗り換えの負担は小さく済みます。ポルシェ車をネクステージで賢く購入するために、中古車の魅力や注意点を見ていきましょう。
ポルシェを中古車で手に入れるという選択
中古車を購入する大きなメリットは、新車より大幅に安く手に入れられることです。高級車はもともと高価であるうえ、製造拠点が海外にある外車は関税などの輸入コストもかさむため、販売価格は高くなってしまいます。
ポルシェの新車は、グレードによっては1,000万円を超えることも珍しくありません。しかし中古車なら、前オーナーが大切に扱ってきた個体を100万円単位で安く購入することも可能です。
維持に不安はないか
国産車とは異なる基準で製造された外車は、日本人の感覚からすれば想像以上に壊れやすいケースもあります。パーツの製造拠点が海外にある場合、修理や交換にかかるコストは高額になりがちです。
輸入車は国産車と比べて修理、交換の頻度が高く、費用も高額になる傾向があることを意識しておきましょう。何年乗っても一切故障がないという個体もありますが、エンジン周りなどリスクが高いパーツについては、ケアや維持費についても考えることが重要です。
まとめ
ポルシェ タイカンは出力も加速性能も抜群で、4ドアセダンでありながらスポーティーな走りも楽しめます。これからのポルシェ車は随時EV車に切り替えていくという発表もあり、ポルシェ初のピュアEVから目が離せません。
日本市場での納車が始まる2020年後半が待ち遠しいという方もいるかもしれません。発売までの間、現時点で購入できるポルシェの中古車を楽しんでみるのもよいでしょう。状態がよくリーズナブルなポルシェ車をお探しなら、ぜひネクステージをご利用ください。
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