新型ポルシェ911(type992)の驚きの魅力と911オーナーへのファーストステップ
ポルシェの人気車種として知られる911が2018年にモデルチェンジし、992が誕生しました。992はポルシェ911の8代目にあたり、多くのユーザーに選ばれている人気車種です。
読者の中には、992に興味がある方や購入を検討している方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、992の魅力やグレードについてご紹介します。ひととおりチェックしておけば992について詳しく知れるでしょう。購入を検討している方は必見です。
※目次※
・ポルシェ911の8代目・992は前代モデルより洗練されたデザインとパワーアップした走行性能が魅力的な車
・992には4グレードがラインナップされている。予算や好みに応じて適切なグレードを選択しよう
・新車の購入が難しい場合は中古車がおすすめ。997や991などが狙い目なので一度チェックしてみよう
7代目911のtype991を継承したtype992
992は、7代目のポルシェ911として知られる991の後継車種です。3Lクラスの水平対向6気筒ツインターボエンジンを引き続き採用しているなど、991の特徴を継承した車に仕上がっています。
同じエンジンを採用しているものの、ターボチャージャーの更新などで出力やトルクを向上させているのが特徴です。タイヤやリアスポイラーの大型化なども行われており、さまざまなパーツがパワーアップしているといえるでしょう。車に付されている992という数字は、ポルシェ911の中でどの世代にあたる車なのかを示すコードネームです。
ポルシェ911(type992)の魅力に迫る
8代目ポルシェ911として知られる992の魅力を詳しく見ていきましょう。992はデザインや走行性能など、さまざまな面に魅力がある車です。前代モデルの991と比較して、どのように変わったのかもご紹介します。ポルシェに興味がある方や購入を検討している方はぜひチェックしてみましょう。
911特有の幅広リアフェンダーは健在
ポルシェ911は、ワイドリアフェンダーとも呼ばれる張り出しが大きいタイプのものを使用しているのが特徴です。992でもこの特徴は健在で、リアフェンダーの張り出しがより大きくなっています。リアフェンダーとエンジンフードが一体化したようなデザインになっているため、全体として統一感があるのが特徴です。よりスポーティな印象に仕上がっています。
991からさらに洗練さが増したボディライン
991と992を比較するとボディラインがさらに洗練されており、流線型で美しくなっているのも大きな特徴のひとつです。
991では一体感があるシンプルなフロントフードになっていますが、992では左右に2本のラインが入っています。以前のポルシェ911のデザインを復活させたものなので、懐かしいと感じる方もいるかもしれません。991と992のリアを比較すると、992のほうが曲線主体で滑らかな印象です。シンプルでありながら洗練されたデザインが魅力でもあります。
初代911を彷彿させるスタイリッシュな内装エクステリア
992では内装面も大きく変化しました。991ではセンターコンソールとダッシュボードがつながっており、一体感のあるデザインになっていたのが魅力です。
992ではセンターコンソールとダッシュボードが分かれているセパレート型のデザインになっており、このデザインは初代911の特徴を復活させたものです。全体としてスタイリッシュで高級感のあるデザインに仕上がっています。
ランプからポルシェの意地が伝わる
992はランプが特徴的で、ここからもポルシェのこだわりを感じ取れるでしょう。フロントランプをチェックしてみると、グリルと一体化したデザインになっていることがわかります。
テールランプは細部まで作り込まれており、リアに記載されている「PORSCHE」のフォントと相性がよいのが特徴です。ランプの作りにもこだわっていて、周囲のパーツと一体感があるといえるでしょう。ポルシェが細部のデザインまでよく考えて開発していることがわかります。
旧型よりさらに軽量化したボディ
992は軽量化を意識して開発された車です。991カレラの車重は1,350 kgですが、992カレラの車重は1,580 kgになっています。車重そのものは重くなっているものの、ボディサイズが大型化していることを考えると車重の増加が抑えられているといえるでしょう。
強烈なインパクト!大型リアウイング
992の特徴のひとつが大型リアウィングです。ボディのサイドまで届く幅になっており、大きく開くので存在感を示してくれます。
リアウィングにもブレーキランプが搭載されているのも特徴のひとつでしょう。リアウィングを開いているときはこちらのブレーキランプが点灯します。リアウィングを開いているときと閉じているときで利用するブレーキランプが異なるのがユニークだと感じるかもしれません。
従来型エンジン搭載でも馬力は歴代トップ
991と992に搭載されているエンジンは、どちらも3L水平対向6気筒ツインターボエンジンです。エンジン自体は同じでもターボチャージャーを最新のものに交換したり、レイアウトを調整したりしてより効率的にエネルギーを利用できるようにしています。
エンジンを改良することで、992カレラの出力は283 kWまで向上しました。991カレラの出力は272 kWなので、4%ほど向上していることがわかるでしょう。最大トルクはいずれも450 N・mなので変化はありません。
一般公道でも快適性は抜群!
992はスポーツカーなので、走りにこだわって開発した車です。電子制御が高性能化しているため、低速域での走行性能・加速性能・高速域での走行性能が高くなっています。市街地の道路や高速道路など、一般的な公道を走る場面でも快適な走行性能を味わえるでしょう。さまざまなシーンで快適なドライビングを味わえる車なので、運転を楽しみたい方にピッタリです。
ポルシェ911(type992)は4グレード
992には4つのグレードが存在しています。それぞれ走行性能やサイズ・価格などが異なるため詳しくチェックしていきましょう。ここで紹介する車は「カレラ」「カレラ4」「カレラS」「カレラ4S」の4グレードです。それぞれにクーペとカブリオレがあるので、あわせてご紹介します。
カレラ|カレラ カブリオレ
車種 |
カレラ |
カレラ カブリオレ |
全長 |
4,519 mm |
4,519 mm |
全幅 |
1,852 mm |
1,852 mm |
全高 |
1,298 mm |
1,297 mm |
車重 |
1,580 kg |
1,650 kg |
エンジン種類 |
水平対向6気筒ツインターボエンジン |
水平対向6気筒ツインターボエンジン |
排気量 |
2,981 cc |
2,981 cc |
最大出力 |
283 kW |
283 kW |
最大トルク |
450 N・m |
450 N・m |
最高速度 |
293 km/h |
291 km/h |
加速性能(0 km/h~100 km/h) |
4.2 秒 |
4.4秒 |
燃料効率 |
約8.9 km/L |
約8.9 km/L |
価格 |
1,359万7,222円 |
1,588万8,889円 |
ベースグレードにあたる「カレラ」「カレラ カブリオレ」のスペックと価格は上記の表のとおりです。最高速度や加速性能など、走行性能はクーペタイプのカレラのほうがよいことがわかるでしょう。
カレラ4|カレラ4カブリオレ
車種 |
カレラ4 |
カレラ4 カブリオレ |
全長 |
4,519 mm |
4,519 mm |
全幅 |
1,852 mm |
1,852 mm |
全高 |
1,298 mm |
1,297 mm |
車重 |
1,630 kg |
1,650 kg |
エンジン種類 |
水平対向6気筒ツインターボエンジン |
水平対向6気筒ツインターボエンジン |
排気量 |
2,981 cc |
2,981 cc |
最大出力 |
283 kW |
283 kW |
最大トルク |
450 N・m |
450 N・m |
最高速度 |
291 km/h |
291 km/h |
加速性能(0 km/h~100 km/h) |
4 秒 |
4.4秒 |
燃料効率 |
約10.4 km/L |
約10.9 km/L |
価格 |
価格未定 |
1,696万8,519円 |
カレラとカレラ4を比較すると、サイズと走行性能はほぼ同じであることがわかります。上位グレードなので販売価格が100万円ほど高い車です。
カレラS|カレラSカブリオレ
車種 |
カレラS |
カレラS カブリオレ |
全長 |
4,519 mm |
4,519 mm |
全幅 |
1,852 mm |
1,852 mm |
全高 |
1,300 mm |
1,299 mm |
車重 |
1,590 kg |
1,660 kg |
エンジン種類 |
水平対向6気筒ツインターボエンジン |
水平対向6気筒ツインターボエンジン |
排気量 |
2,981 cc |
2,981 cc |
最大出力 |
331 kW |
283 kW |
最大トルク |
530 N・m |
530 N・m |
最高速度 |
308 km/h |
309 km/h |
加速性能(0 km/h~100 km/h) |
3.7 秒 |
3.9秒 |
燃料効率 |
約10.4 km/L |
約10.9 km/L |
価格 |
1,696万8,519円 |
1,926万0,185円 |
「カレラS」「カレラS カブリオレ」は搭載しているエンジンの排気量は変わらないものの、出力やトルクは大幅に向上しています。下位グレードの車に比べてより走行性能にこだわった車といえるでしょう。
カレラ4S|カレラ4Sカブリオレ
車種 |
カレラ4S |
カレラ4S カブリオレ |
全長 |
4,519 mm |
4,519 mm |
全幅 |
1,852 mm |
1,852 mm |
全高 |
1,300 mm |
1,299 mm |
車重 |
1,640 kg |
1,710 kg |
エンジン種類 |
水平対向6気筒ツインターボエンジン |
水平対向6気筒ツインターボエンジン |
排気量 |
2,981 cc |
2,981 cc |
最大出力 |
331 kW |
331 kW |
最大トルク |
530 N・m |
530 N・m |
最高速度 |
306 km/h |
304 km/h |
加速性能(0 km/h~100 km/h) |
3.6秒 |
3.8秒 |
燃料効率 |
約10.4 km/L |
約10.9 km/L |
価格 |
1,804万8,148円 |
2,033万9,815円 |
「カレラ4S」「カレラ4S カブリオレ」は最上位グレードの車です。走行性能などの基本的なスペックは前述した「カレラS」「カレラS カブリオレ」とほぼ同等のものになっています。ポルシェを購入するなら最上位グレードの車を購入したいと考えている方は必見です。
911オーナーへの道|モデルチェンジ後に狙う2台
ポルシェの車に乗りたいと考えていても、高価なので購入できないと感じている方もいるのではないでしょうか。そのようなときは中古車を購入するのがおすすめです。これからポルシェ911の中古車を購入するときにおすすめの車種として、997と991をご紹介します。できるだけ安く購入したい方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
ポルシェ911の6代目type997の特徴
2004年に6代目のポルシェ911として発売された997は、992より排気量が多い3.6Lクラスのエンジンを搭載しています。MTモデルもラインナップされているので、MT車に乗りたい方にもおすすめです。
2世代前の車種なので安く販売されており、走行性能も高いので狙い目といえるでしょう。2011年に後継モデルの991がリリースされたので、10年落ち前後の車が出回っています。
ポルシェ911の7代目type991の特徴
997の後継モデルとしてリリースされた991は、前代までとは異なりボディがアルミニウム合金です。エンジンのダウンサイジングを行っているため、搭載しているエンジンは3.5Lクラスになっているのも見逃せません。
後継モデルの992をリリースしたことにより型落ちとなり、安価に購入しやすくなっているので一度チェックしてみることをおすすめします。
ファーストステップは中古車がおすすめ
ポルシェの新車は高額で、992の場合は最も安価なカレラでも1,300万円以上です。初めてポルシェを購入しようと考えている方は、新車ではなく中古車を購入するのはいかがでしょうか。ポルシェが本当に自分好みの車かどうかを判断するためにも、最初は中古車に乗ってさまざまなシーンでドライブを楽しむのがおすすめです。
ポルシェ911中古車の相場観
ポルシェ911の中古車を購入しようと考えている場合、どの程度の価格で販売しているのかが気になるのではないでしょうか。
価格は年式や走行距離によって異なるものの、860万円~2,000万円で販売されています。2013年式で走行距離が2万4,000 kmの場合で860万円程度なので、ポルシェ911は中古車でも高価な車です。(2020年4月28日現在)
新車で購入すれば最低でも1,400万円近くかかることを考えると、高価であるとはいえ新車に比べて中古車は手を出しやすいといえます。ネクステージでもポルシェ911の中古車を販売しているので、ぜひご検討ください。
ポルシェ992は中古車がおすすめ
ポルシェはだれもがあこがれる高級車です。販売価格が高く手を出しづらいですし、万一事故を起こしてしまった場合は、修理費も高くなります。まずは新車ではなく中古車に注目し、比較的手ごろなポルシェを購入しましょう。この項目では、ポルシェを中古で購入するときの注意点をご紹介します。車本体のみならず、販売店選びにもこだわることが大切です。
情報収集が大切
新車と比較して相場が安い中古車だとしても、ポルシェは大きな買いものになるでしょう。失敗せずに購入するためには、ポルシェそのものの情報収集を行うことが大切です。とくにオプションやカラーなどの情報を集めて、どんなポルシェに価値があるのかを知っておきましょう。
ポルシェには「911DAYS」という専門誌もあります。この情報誌には、911に限らずさまざまなポルシェの情報が掲載されており、参考にすることが可能です。中古車選びの方法などが特集として組まれることもありますので、注目しましょう。
改造車や価格が安すぎる車種に注意
ポルシェはそもそもスポーツタイプに近く、優れた性能を誇ります。仕様を度外視した改造を施してしまうとバランスをくずし、運転しにくく壊れやすくなる可能性がある点に、注意しましょう。改造車はできる限り避けたほうが賢明です。
ただし、RUFというキットを組み込んだチューニングカーの場合は事情が異なります。RUFはポルシェに組み込むことを前提としたキットです。試乗した結果よいと感じたら、購入を検討してもよいでしょう。
また、格安に感じる価格のポルシェにも要注意です。乗り出しまでに修理が必要になる場合、追加で数十万円単位の出費を見込まなければなりません。整備不要ですぐに乗れるポルシェなのかどうかを、購入前に確認することが大切です。
保証が充実した販売店を選ぶ
中古車はその性質上、新車よりも故障リスクが高くなります。そのため販売店の方針にも注目し、保証がしっかりしたお店を選ぶことが重要です。ネクステージの場合は、ポルシェのような輸入車専用の保証を、1~3年間にわたってご用意しています。
補償範囲は33機構320項目で、これは業界最高水準の数字です。社外製品や消耗部品も補償対象内となり、オートマミッションやコンプレッサーの故障にも対応します。故障受付コールセンターもあり、ディーラー定休日にも迅速なご案内が可能です。
ポルシェは信頼性が高い
ポルシェは貫禄のある高級ブランドカーです。中古車だとしても販売価格は高額になりがちですが、その分だけ顧客満足度が高いことが特徴といえます。パートナーとしてポルシェを選べば、日々の生活がより明るいものになることでしょう。
ポルシェに対して、繊細なイメージをもつ方もいるかもしれませんが、ポルシェは壊れにくく頑丈な車でもあります。不具合を指摘される声も少なく、生産されたポルシェのうち約7割が現役として稼働するほどの力強さも兼ね備えた車です。
圧倒的なスポーツ性能をもちながらも、日本のせまい道にも対応できるポルシェは、普段使いをしていてもまったく違和感がありません。長く乗り続けられる信頼性を備えた車をお求めの方にとっては、コストパフォーマンスの高い車として評価できるでしょう。
PR高品質なポルシェの中古車
まとめ
2018年に発売された8代目ポルシェ・992はエンジンのダウンサイジングや初代911をイメージしたデザインが魅力的な車です。高級車としてふさわしく、スタイリッシュなデザインとさまざまな道路状況に対応できる走行性能を備えています。ハイクオリティな車ですが新車価格が1,359万円からと高額なため、手が届かないと感じている方もいるかもしれません。
そのような場合は、型落ちモデルの中古車を検討してみてはいかがでしょうか。6代目の997や7代目の991などを狙えばお得に購入できる可能性があります。中古車を購入する場合は、信頼できて保証が充実している販売店で購入することが大切です。
ネクステージでは最大で3年間さまざまな故障に対応する「輸入車の保証」を提供しています。より安心してポルシェ911の中古車に乗りたい方は、ぜひネクステージでご購入ください。
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