フィアットはオートマ車?デュアロジックの特徴や盲点を解説!
フィアットの人気車種である500やPandaには、「デュアロジック」というユニークなミッションが搭載されています。「フィアット車に興味はあるが、オートマしか運転したことがないのでデュアロジックを使いこなせるか不安……」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、フィアットのデュアロジックの特徴について紹介します。あらかじめデュアロジックの仕組みについて知識を得ておけば、実際に運転したときに落ち着いて操作ができるでしょう。フィアットの車に興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
※目次※
1. オートマ免許でも運転できるフィアットの「デュアロジック」
6. フィアットやオートマ車を購入するなら中古車がおすすめ!
・フィアットの人気車種にはオートマ免許でも運転できるセミマニュアルシステム「デュアロジック」が搭載されている!
・「デュアロジック」には独特の癖があるため、操作には慣れが必要。ギアの知識も身につけて個性的な乗り心地を楽しもう!
・フィアット車を購入するなら中古車がおすすめ。中古車販売店へ足を運んで試乗してから検討しよう!
オートマ免許でも運転できるフィアットの「デュアロジック」
日本でも人気車種のフィアット500やPandaには、「デュアロジック」というフィアット独自のミッションが採用されています。日本の車ではなじみがないものなので、初めて触れるときには困惑する方もいるかもしれません。デュアロジックの特徴や、メリット・デメリットを紹介します。
デュアロジックの特徴
デュアロジックは「オートマ限定免許の人でも運転できるマニュアル車」であることが最大の特徴です。ほとんどの国産のオートマ車で搭載されているトルクコンバータ型のミッションよりも軽量でエネルギーの伝達効率がよく、運動・燃費性能に優れています。
デュアロジックは、マニュアルトランスミッションでありながらギアチェンジを自動で行ってくれるシステムです。オートマ車に区分されているとはいえ、中身はほぼマニュアルトランスミッションなので、マニュアルの構造や操作方法についての知識があったほうがなじみやすいかもしれません。
クラッチペダルがない点や、オートモードが搭載されている点がマニュアル車との違いで、システムに変速を任せることもできます。
デュアロジックのメリット
デュアロジック搭載車は、変速を車に任せるオートマ車と自分の手でシフトレバーを操作するマニュアル車の特性を両方兼ね備えている車です。楽に運転したいときはオートモードで、ドライブを楽しみたいときはマニュアルモードで、といった使い分けができます。
オートマ車しか運転したことがない方がマニュアル車に移行するときに、雰囲気に慣れておくために乗るのもよいでしょう。
デュアロジックのデメリット
デュアロジックは癖が強く、一般的なオートマとは仕様が異なります。そのため、慣れるまでは戸惑うかもしれません。内部でクラッチ操作やシフトチェンジが自動で行われているため、仕様を理解せずに運転すると変速が行われるときに車体がガタガタと震えて驚くこともあるでしょう。
走り出して速度が乗るまでや小道を徐行するときは、マニュアル車のような細やかなアクセル操作が必要になる場面もあります。オートマ車よりもドライバーの運転技術が求められる点には注意が必要です。
オートマ仕様のフィアット には「ギア」の知識が不可欠
オートマ車でありながらマニュアル車の特性をあわせ持つフィアットのデュアロジックをしっかりと把握するためには、ギアの仕組みと役割に関する知識が必要です。
ギアは1速~5速があり、数字が大きいほどギアのサイズが大きくなります。走り出すときは1速に合わせ、徐々に2速・3速と数字を上げていくのが基本です。数字の小さなギアは回転しやすいですが速度が出ません。数字の大きなギアは走り出しが遅い分スピードを出しやすいという性質があり、状況に合わせた切り替えが重要です。
オートマ免許でも楽しめるフィアットのラインアップ
フィアットはオートマ限定免許でも運転できる車を多数開発・販売しています。おしゃれで親しみやすいデザインの車が多く、女性人気が高いことも大きな特徴です。フィアット車の特徴やスペックが気になる方も多いでしょう。こちらでは、フィアットの人気車種のラインアップを紹介します。
500
フィアット500は「チンクチェント」の愛称で親しまれているフィアットを代表する車種です。全体的に丸みを帯びているかわいらしいシルエットが特徴的で、イタリア車らしいおしゃれなデザインをお探しの方におすすめです。現行モデルは500 1.2 Pop、500 TwinAir Pop、500 TwinAir Loungeのバリエーションがあります。
・新車価格……200万円~
・中古車価格……105万9,000円~
乗員定員 |
4名 |
ボディサイズ |
全長3,570×全幅1,625×全高1,515(mm) |
ホイールベース |
2,300mm |
車両重量 |
990kg |
エンジン種類 |
直列4気筒SOHC8バルブ |
総排気量 |
1,200cc |
最小回転半径 |
4.7m |
JC08モード燃費 |
19.4km/L |
500C
500Cは、500をベースにして電動のオープントップを装備したモデルです。車種名になっているCはカブリオレモデルであることを示しており、キャンバストップのルーフはクラシックな雰囲気を作り出すのに大きく貢献しています。500C 1.2 Popと、2気筒エンジンを装備した上位モデルの500C TwinAir Loungeの2モデルから選択できます。
・新車価格……266万円~
・中古車価格……158万9,000円~
乗員定員 |
4名 |
ボディサイズ |
全長3,570×全幅1,625×全高1,505(mm) |
ホイールベース |
2,300mm |
車両重量 |
1,030kg |
エンジン種類 |
直列4気筒SOHC8バルブ |
総排気量 |
1,200cc |
最小回転半径 |
4.7m |
JC08モード燃費 |
19.4km/L |
500X
500Xは、フィアット初のSUVとして開発されました。SUVらしい重厚ないで立ちながら洗練されたデザインは健在で、新しい特徴を盛り込みつつも伝統的なイメージを踏襲している印象です。車内の空間は広く、コンパクトな中にもフィアットらしさを詰め込んだ贅沢な1台といえるでしょう。受注生産の500Xと500X Crossが用意されています。
・新車価格……341万円~
・中古車価格……189万9,000円~
乗員定員 |
5名 |
ボディサイズ |
全長4,270×全幅1,795×全高1,625(mm) |
ホイールベース |
2,570mm |
車両重量 |
1,460kg |
エンジン種類 |
直列4気筒 マルチエア 16バルブ インタークーラー付ターボ |
総排気量 |
1,400cc |
最小回転半径 |
5.5m |
JC08モード燃費 |
13.1km/L |
Panda
Pandaは、四角くも丸い「スクワークル」なデザインが印象的なコンパクトカーです。外観だけでなく、インテリアのメーター類やスイッチの形状までがスクワークルで構成されており、独特の世界観を作り出しています。デザインだけでなく実用性も重視されており、近場での買い物から家族の遠出まで幅広く活躍してくれるでしょう。
・新車価格……244万円~
・中古車価格……166万2,000円~
乗員定員 |
5名 |
ボディサイズ |
全長3,655×全幅1,645×全高1,550(mm) |
ホイールベース |
2,300mm |
車両重量 |
1,070kg |
エンジン種類 |
直列4気筒 直列2気筒8バルブ マルチエアインタークーラー付ターボ |
総排気量 |
900cc |
最小回転半径 |
- |
JC08モード燃費 |
18.4km/L |
オートマ限定免許の人がフィアットで気を付ける点
オートマ限定の運転免許を所有している方は、マニュアル車の操作感がわからずにデュアロジックの扱いに苦労することもあるかもしれません。フィアット車に乗るには、まずはデュアロジックの操作に慣れるのが大切です。こちらで扱いの注意点を把握しておきましょう。
操作の違いを確認すること
フィアット車に乗ったときは、まずは一般的なオートマ車との操作の違いをしっかりと把握することが大切です。シフトノブにPレンジがないことをはじめとして、一般的なオートマ車とはさまざまな仕様の違いが見られます。
試乗して操作感を試してから購入すること
フィアットのデュアロジックはよくも悪くも個性的です。人によっては購入してから肌に合わないことに気づき、「こんなはずじゃなかった……」と後悔することがあるかもしれません。
このような事態を防ぐためには、購入前に試乗して操作感を試しておくのが大切です。近年では新車だけでなく、中古車販売業者でも購入前に試乗させてくれるところが多数見られます。試乗できる販売店で実際に運転してみて、操作感が自分に合っているか確かめることを心がけましょう。
オートモードが故障するリスクを考えること
「多少操作感が違っても、オートモードで運転していればオートマ車とあまり変わらないだろう」と考えている方もいるかもしれませんが、完璧なシステムは存在しません。デュアロジックのオートモードも例外ではなく、もしも故障してしまった場合にはシフトアップはもちろんシフトダウンまでマニュアルで行わなければなりません。
オートモードがあるから大丈夫だろうと気を抜かずに、自分の手でギア操作することを想定してシフトレバーを操作できるように備えておきましょう。
デュアロジックでもエンストする可能性があること
オートマ車とマニュアル車の大きな違いのひとつに、エンストの有無があります。エンストはエンジン・ストールの略で、何らかの要因によってエンジンが停止する現象です。国産のオートマ車では故障しない限りエンストはほぼ起こりませんが、マニュアル車では発車時に半クラッチが足りないと発生します。
普段オートマ車に乗っているとあまり縁のないエンストですが、デュアロジックでも稀に発生する場合があるのです。エンストに慣れていないと急にエンジンが停止して焦ってしまうかもしれませんが、そのときは落ち着いてエンジンを再始動させましょう。
パニックを起こさずに冷静に対処するために、「エンストするかもしれない」という意識を持っておくことが大切です。
フィアットがおすすめの人
フィアットの車はデュアロジックにより独特の個性があるため、人によっては合わないと感じることもあるかもしれません。そこで、どのような方がフィアット車に向いているのかを紹介します。これからフィアット車に乗ってみたい方は参考にしてみてください。
マニュアル・オートマどちらも運転できる人
デュアロジック搭載車はオートマ限定免許でも運転できますが、オートモードには故障するリスクがあるため、マニュアル車を運転できる方のほうが安心して乗れます。
ギアのマニュアル操作はデュアロジックの大きな特徴で、「オートマ車にしか乗りたくない」という方には魅力半減かもしれません。フィアットは、マニュアル操作が好きな人に向いている車といえるでしょう。
誤発進してしまう可能性がある人
フィアット車は一般的なオートマ車よりも操作が複雑ですが、これがよい方向に作用することもあります。操作が複雑な分、オートマ車のように踏み込んで突進してしまう可能性を防ぐケースもあるでしょう。
オートマ車は操作が単調なだけに気を抜いてしまったり、体調によっては眠気をもよおしてしまったりする場面があるかもしれませんd
坂が多い街で生活している人
デュアロジックはクリープ現象が起こらないのも特徴のひとつです。クリープ現象とは、オートマ車がドライブモードに入っているときにブレーキペダルを離すと、車が低速で前進する現象を指します。
クリープ現象に頼っていると勾配のきつい坂では車が後退してしまい、事故につながることもあるでしょう。オートマ車では2ペダルの操作が忙しく自信がない方もいるかと思いますが、デュアロジックでは坂道発進をサポートする「ヒルホールドシステム」が装備されています。坂道が多い街で暮らしている方の心強い味方になってくれるでしょう。
フィアットやオートマ車を購入するなら中古車がおすすめ!
中古車販売店なら、フィアットやほかのメーカーの車種が多数取りそろえられているので、比較しながら自分に合った車を検討できます。欲しい車がすでに決まっている場合でも、多くの車と出会える中古車販売店ならさらに気に入る車と出会えるかもしれません。
購入前に試乗を行うこともでき、車と自分の相性を確かめるよい機会にもなります。購入前に1度、中古車販売店へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
フィアットの500やPandaは分類上オートマ車ですが、ギアのマニュアル操作が可能なデュアロジックを搭載しているのが大きな特徴です。オートマ車とマニュアル車の特徴をあわせもつ、独特の操作感が魅力といえるでしょう。
ネクステージでは、フィアットの車種を多数取りそろえています。購入前の試乗も承っていますので、フィアットの車をお探しの方は、お気軽に店舗スタッフまでお問い合わせください。
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