【生産中止】ベンツXクラスは中古なら購入可能!特徴やスペックを解説
「ベンツXクラスはどんな車なのか」「手に入れる方法はあるのか」このような疑問を抱えていないでしょうか。
ベンツXクラスは「350 d 4MATIC」というモデルで、2018年モデルとして販売されました。日本未上陸の車でもあるので情報が少なく、入手方法で悩んでいる方も多いでしょう。
そこでこの記事では、ベンツXクラスについて詳しく解説していきます。気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。
※目次※
・Xクラス初のV6ディーゼルを使用!
・2年あまりで生産中止となり、日本未上陸の車
・販売台数が限られるが、中古でなら買える可能性あり!
ベンツの特徴
X 350 d 4MATICは、ベンツ初となるXクラスの車です。ベンツがXクラスの市場に乗り出したということで、発売当時は話題となりました。
X 350 d 4MATICには、以下の特徴があります。
1.Xクラス初のV6ディーゼルを使用
2.豊富なカラーから選べる
3.悪路でも安定した走りを維持できる
順番に見ていきましょう。
【特徴1】Xクラス初のV6ディーゼルを使用
ベンツX 350 d 4MATICは、Xクラスで初となる3.0LのV6ターボディーゼルです。今までのXクラスでは4気筒ディーゼルが使われていたので、エンジン性能が大きくアップしています。4気筒ディーゼルベンツのGLC 220Dと比較すると以下のとおりです。
車種 |
X 350 d 4MATIC |
GLC 220D |
最大出力 |
259ps |
194ps |
最大トルク |
56.0kg-m |
40.8kg-m |
最高速度 |
204km/h |
不明(公式データなし) |
比較すると、性能が高いことが分かります。SUV(スポーツ用多目的車)のような走りは難しいですが、凸凹した路面であっても問題なく走れる安定感があります。
【特徴2】豊富なカラーから選べる
ベンツX 350 d 4MATICはボディーカラーが豊富で、全部で9種類から好きなものを選ぶことができます。カラーは標準ペイントとメタリックペイント(オプション)に分かれており、それぞれ以下のカラーがあります。
標準ペイント |
メタリックペイント(オプション) |
Granite green Danakil red Chisana white
|
Cavansite blue Axinite bronze Rock grey Kabara black Bering white Diamond silver |
ボディーカラーに加えて座席も、ARTICOレザー/DINAMICAマイクロファイバーシートから設定されます。オプションでブラック・ブラウンのレザーシートも選べるので、カラーの選択肢が多いです。
【特徴3】悪路でも安定した走りを維持できる
ベンツX 350 d 4MATICは、悪路でも安定した走りを維持できます。大きな車体でも安定して走れる設計だからです。
ベンツX 350 d 4MATICのサスペンション(車輪を支えて衝撃を吸収する機構)はフロントにダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンクを使用しています。
ダブルウィッシュボーンとはΛ字型をしている鳥の胸骨のような形をしたサスペンションで、路面追従性に優れていて安定した走りを実現させています。
マルチリンクは高級車に使われることが多いサスペンションで、乗り心地と走行中のノイズを改善する機能を持ったものです。X 350 d 4MATICのエンジンの回転にも耐えられるほどの強度があります。
さらに車体は前後40:60の比率で、後輪駆動ベースの設定です。駆動力を配分することで車のバランスを保ち、走行時の安定性を高めています。
2年余りで製造中止に!失敗の背景は?
高い機能性を持ったベンツX 350 d 4MATICですが、製造からわずか2年足らずの2020年5月に生産中止になってしまいました。
日本未上陸のまま生産中止になったのには、以下のような背景がありました。
1.ピックアップトラック市場の二極分化
2.製造するダイムラー社の組織改編
3.日産の「ナバラ」と基本構造が同じ
順番に見ていきましょう。
【原因1】ピックアップトラック市場の二極分化
生産中止には、ピックアップトラック(Xクラス)市場が二極分化していることが関係しています。ピックアップトラックの市場は、大きく分けて「アメリカ」と「新興国」の2つです。
アメリカではフルサイズピックアップトラックが人気で、ミドルサイズピックアップトラックはあまり売れていません。それに対し新興国市場では、ミドルサイズの方が人気を集めています。
市場で見ると、ベンツX 350 d 4MATICの需要があるのはアメリカの方です。しかしベンツX 350 d 4MATICは、アメリカ向けではなく新興国市場に向けて商品を企画しました。
つまり需要が少なく、不利な市場に勝負をかけていったというわけです。
その結果、フルサイズであるベンツX 350 d 4MATICは市場に受け入れられず、思うような販売成果を得られませんでした。
【原因2】製造するダイムラー社の組織改編
ベンツX 350 d 4MATICには、製造するダイムラー社の組織改編が影響していることが考えられます。組織改編からほどなくして、ベンツX 350 d 4MATICの生産中止が発表されたからです。
ダイムラー社は、2019年11月に新体制となり経営陣が変わり、以下のように3社に分社化されました。
・メルセデス・ベンツAG(乗用車主体)
・ダイムラートラックAG(商用車主体)
・ダイムラーモビリティAG(金融部門主体)
2019年11月に新体制となり2020年1月には生産中止となったことから、組織改編が関わっている可能性があります。
【原因3】日産の「ナバラ」と基本構造が同じ
ベンツX 350 d 4MATICは、日産で販売されている「ナバラ」という車と基本構造が同じです。日産との資本業務提携によって製造された車だからです。
2010年ダイムラーと日産・ルノーアライアンスとの間で資本業務提携が交わされました。ダイムラーからはエンジン供給など高級車への対応、日産からは小型車と商用車の開発技術やエンジン供給を行う契約です。
その一環で作られたのが日産のナバラで、車体の基本構造を共有しており、ベンツX 350 d 4MATICとそれほど違いがありません。つまりベンツX 350 d 4MATICは中身がほぼ日産で、外装にベンツの仕様を重ねたものといえるのです。
生産中止には車の中身がほぼ日産なので、ベンツのブランドとして認知されにくかったという背景があります。
ベンツは中古で買える!購入するときの注意点は?
生産中止となり日本でも販売されていないベンツX 350 d 4MATICですが、海外との取引によって中古でなら購入するチャンスがあります。中古で購入する際は、以下4つのことに注意が必要です。
1.保証がついてくる店舗で購入する
2.販売台数が少ない
3.整備できる店が限られている
4.納車前整備はケチらずにやっておく
順番に見ていきましょう。
【注意点1】保証がついてくる店舗で購入する
中古で買うなら、保証がついてくる店舗にしましょう。輸入車は日本車と比べて故障しやすく、修理費がかかるからです。
中古であればさらに故障しやすく、何度も修理が必要になるかもしれません。そのたび修理費を支払っていたら金銭的に負担となります。しかし車が保証を受けられれば、修理費を負担してもらえるので自腹で支払う必要がありません。
また、保証は車のどの部分が対象かも重要です。エンジンやブレーキといった大切な箇所が保証してもらえないと、いざという時多額の支払いが求められてしまいます。
例えばオートマミッションを交換するとなると、40万円ほどの修理費がかかります。中古で買うときは、保証の有無と保範囲をよく確認しておきましょう。
【注意点2】販売台数が少ない
ベンツX 350 d 4MATICは、中古の販売台数が少ないです。2年足らずで生産中止になったため、出回っている台数が限られているからです。
欧州での報道によると、2019年のXクラス世界販売総数は1万5,300台に留まっています。もともとの台数が少ない上に日本での販売はなかったため、なおさら入手しにくい車が困難です。
また、希少性が高く中古市場に出回ることも少ない車なので、販売されてもすぐになくなってしまう可能性もあります。
販売台数が限られているので、中古で出回ってきたならできるだけ早く購入を決めた方がいいでしょう。
【注意点3】整備できる店が限られている
ベンツX 350 d 4MATICは、整備できる店が限られています。販売台数が1万5,300台あまりで非常に少ない上に、すでに生産が終了している車だからです。
もし修理が必要にベンツの純正部品が必要になった場合、新しく取り寄せないといけません。しかし販売台数が少なく生産中止にもなっているので、部品を手に入れることは非常に困難です。他の車のように、業者に依頼すればすぐ直してもらえるというほど簡単なものではありません。
X 350 d 4MATICの場合も、他の中古車と同じく基本は購入した店舗で見てもらいます。
【注意点4】納車前整備はケチらずにやっておく
ベンツX 350 d 4MATICの納車前整備は、ケチらずに行っておきましょう。故障などがあった場合、交換しておかないと後で余計な出費になるためです。
軽微な故障であっても整備しないでそのままにしておくと、さらに悪化した大きな故障になってしまう可能性があります。そうなると結局は修理費が必要になりますし、納車前よりも高くなってしまうのです。
どの道修理しないといけなくなるなら、軽微なうちに早めにやっておいた方がいいです。納車前に車の各部品が問題なく動くかどうかの確認と、替えておくべき消耗部品の交換は行っておきましょう。
中古で買うなら「ネクステージ」がおすすめ
ベンツX 350 d 4MATICを中古で買うなら「ネクステージ」の利用が、以下の3点からおすすめです。
1.33機構320項目の保証がついてくる(最大3年
2.修復歴のある車は一切扱わない
3.全国130店舗以上から取り寄せが可能
ネクステージで購入すると、33機構320項目の保証がついてきます。期間は最大3年間で業界最大級の保証です。さらにネクステージでは修復歴のある車は一切扱っていないため、品質的にも問題ありません。
また、欲しい車の在庫が他の店舗にあった場合、全国どこからでも最寄りの店舗に取り寄せてもらえます。ベンツX 350 d 4MATICは販売台数が少ない車なので、取り寄せができるとさらに入手できる可能性が高まります。
まとめ
ベンツX 350 d 4MATICについての情報は、以下のとおりです。
1.Xクラス初のV6ディーゼルを使用
2.発売から2年余りで生産中止となった
3.日本未上陸だが、中古でなら買える可能性がある
ベンツX 350 d 4MATICは販売台数が少ない車ですが、中古でなら購入のチャンスがあります。購入後の保証も受けられるので、中古での購入時はぜひネクステージを利用してみてください。
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