メルセデス・ベンツのクロスオーバーSUVの新型「GLB」は何が違うか
メルセデス・ベンツが発売するSUVに、新たに「GLB」が加わりました。メルセデス・ベンツのファンやコンパクトSUVが好きな方の中には、GLBがどのような車なのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、GLBのスペックや特徴・ランニングコストなどを詳しくご紹介します。ひととおりチェックしておけば、日本での発売が決まってからあわてて情報を探す必要はありません。日本導入後に購入を検討している方は必見です。
※目次※
・GLBはGLAとGLCの中間に位置しているSUV。コンパクトでありながら積載性に優れている
・GLBは3列シートオプションも用意されている。多人数乗車を想定しているなら見逃せない!
・メルセデス・ベンツにはGLB以外にも魅力的なSUVが豊富!中古車ならリーズナブルに購入できる
メルセデス・ベンツGLBの特徴
まずはメルセデス・ベンツGLBの特徴を詳しく見ていきましょう。各社がさまざまなSUVをリリースしている中で、GLBにはどのような特徴があるのか知りたい方は要チェックです。購入時に気になるポイントについて詳しく理解しましょう。
コンパクトなSUV
GLBはすでに発売されているGLAとGLCの中間グレードの車種です。メルセデス・ベンツとしては久しぶりの新しいコンパクトSUVになります。ボディサイズは以下のとおりです。
- ・全長 4,634 mm
- ・全幅 1,834 mm
- ・全高 1,658 mm
コンパクトでありながら高い積載性を実現したBクラスの特徴が表れている車といえるでしょう。さらに居住性能を確保するため、ゆとりのある設計になっています。実用性の高さとスポーティーさを両立したコンパクトSUVです。
3列シートにもできる
GLBのホイールベースは2,829 mmと長めです。欧州では、ホイールベースの長さを活かして3列シートのオプションを提供しています。日本でもこのオプションは用意されるでしょう。3列シートを選択すると乗車定員が7人になります。多人数で乗車する機会があるユーザーにおすすめです。
なお、メルセデス・ベンツでは安全性の観点から、3列目に乗車するのは身長168 cm以下の方にすることを推奨しています。
エンジンは6種類を用意
欧州仕様ではガソリンエンジンを搭載した車とディーゼルエンジンを搭載した車の2種類が用意されており、どちらも4気筒ターボです。ガソリンエンジンには1.3Lと2Lがあり、グレードによって排気量が異なります。
ディーゼルエンジンを搭載した車種には「GLB 180d」・「GLB 200d」・「GLB 200d 4MATIC」・「GLB 220d 4MATIC」の4種類があり、いずれも2Lクラスです。同じ2Lのディーゼルエンジンでもそれぞれ出力特性が異なります。
ガソリンエンジンが2種類、ディーゼルエンジンが4種類の合計6種類がラインアップされているのでひととおりチェックしておきましょう。
運転しやすい視界のよさ
車を安全に走らせるためには視界のよさが重要です。GLBは前方・側方ともに視界が開けたデザインになっているため、運転がしやすいでしょう。死角が少なく、安全確認が行いやすいのが特徴です。
GLA・GLCよりも車高が高く、スクエアデザインであるおかげで前方はボンネットの端まできちんと見渡せます。車両感覚をつかみやすく、車庫に入れるときや狭い道を走るときにも安心感があるといえるでしょう。運転しやすいSUVを探している方にもおすすめの車です。
走行性も抜群
GLBはオフロードの走破性が高いため、さまざまな路面状況で安定した走りを見せてくれます。ステアリングの応答性はメルセデス・ベンツとしてはスローですが、ストレスを感じるほどではありません。
コーナリングの安定性やアクセル・ブレーキのレスポンスも問題ないため、安心して運転できるでしょう。車でさまざまな場所に出かける方や、オフロードを走行する機会のある方にもおすすめです。
メルセデス・ベンツGLBの基本スペック
車種 |
GLB 250 |
ボディサイズ(全長×全幅×全高) |
4,634 mm × 1,834 mm × 1,658 mm |
エンジン |
2.0L 4気筒ガソリンターボ |
排気量 |
1,991 cc |
最大トルク |
350 N・m |
最高出力 |
165 Kw |
トランスミッション |
8速DCT |
最高速度 |
240 km/h |
加速性能(0 km/h~100 km/h) |
7.1秒 |
上記の表はGLB 250の詳しいスペックを示しています。既存のGLAと比較すると直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載していることは変わりません。排気量・出力・トルクが向上しているためよりパワフルな走りを楽しめるでしょう。
グレードによって性能が変わるため、購入したいグレードのスペックをあらかじめチェックしておくことが大切です。
メルセデス・ベンツのSUVのGLB以外の種類
メルセデス・ベンツのSUVにはGLB以外にも見逃せない車種が存在しています。ここではGLA・GLC・GLE・GLSの4車種についてご紹介します。GLBが日本上陸する前にベンツのSUVに乗りたい、という方はぜひチェックしてみましょう。
Aクラスがベースの「GLA」
GLAはAクラスをベースにしたSUVで、さまざまなシーンで利用できる快適な走行性能を備えた車をコンセプトに開発されました。
GLBよりもコンパクトな車であるものの積載性は高いので、運転しやすさと実用性を両立させたい方におすすめです。
新車価格は422万円~と購入しやすいのもメリットといえるでしょう。現行のグレードはGLA 180・GLA 220 4MATIC・GLA 250 4MATICとMercedes-AMG GLA 45 4MATICの4種類がラインナップされています。
Cクラスがベースの「GLC」
GLCはCクラスをベースにした車で、GLAより大型化している分積載性や居住性が向上しています。日本に投入されているGLCは4WDのみで、グレードは220d 4MATIC・300 4MATICなど7種類です。
GLCにはSUV以外にクーペも用意されており、一般的なクーペより車高を高めてオフロード走破性能を向上させています。
新車価格はSUVが700万円~、クーペが732万円~です。GLAより大幅に高くなっています。
Eクラスがベースの「GLE」
GLEはEクラスをベースとした高級SUVです。ガソリンエンジンモデルは直列6気筒ターボエンジンを搭載しています。ディーゼルエンジンモデルはグレードによって直列4気筒のものと直列6気筒のものに分かれているのが特徴です。
GLEにもGLCと同様にクーペがラインナップされています。クーペの安定した走行性能を味わいつつ、SUVのような積載性を求めているユーザーにマッチするでしょう。GLEは高級モデルなので価格が高く、新車価格は954万円~です。
最上級モデルの「GLS」
メルセデス・ベンツが販売している最上位モデルのSUVがGLSです。GLSは4Lクラスのガソリンエンジンを搭載したモデルと3Lクラスのディーゼルエンジンを搭載したモデルがあり、よりパワフルな走りを楽しめるのが魅力といえるでしょう。
最上位モデルなのでクオリティが高く、それにともなって価格も高くなっています。新車価格は1,263万円~ですので手が届きにくいと感じる方もいるかもしれません。
なお、GLSはGLCやGLEとは異なり、クーペはラインナップされていません。
【おまけ】ベンツGLAで見る年間維持費
メルセデス・ベンツのSUVを初めて購入する場合、年間のランニングコストがどの程度かかるのか気になっている方もいるでしょう。ここではGLAを例にしてランニングコストの概算を割り出したので、順番に確認していきましょう。
車種 |
GLA180 |
備考 |
自動車税(種別割) |
3万6,000円 |
排気量1,595 cc |
自動車重量税 |
1万2,300円 |
車重1,480 kg 2年で2万4,600円 |
自賠責保険料 |
1万775円 |
24か月契約で2万1,550円 |
任意保険料 |
10万円 |
|
燃料費 |
6万7,100円 |
年間1万km走行 燃料効率: 16.4 km/L 燃料単価: 110円/L |
合計 |
22万6,175円 |
|
上記に加えて車検時の検査手数料や必要な整備を行うための費用がかかります。車の状態や必要な整備内容によって異なるため、20万円程度と見積もっておくとよいでしょう。合計すると、年間40万円強のランニングコストが必要になると考えられます。
GLBの場合は排気量が1,991 ccになるため、自動車税が4万3,500円に変わります。車重は1,670 kgなので、1年あたりの自動車重量税は1万6,400円です。
燃料費や任意保険料には大きな差がないと考えられます。税金が上がる分ランニングコストがやや高くなるでしょう。
メルセデス・ベンツのSUVを買うなら中古がおすすめ
コストを抑えつつメルセデス・ベンツのSUV購入したい場合は、中古車がおすすめです。中古車は新車に比べて大幅に安く購入できるので、予算内でワンランク上のグレードを購入できるかもしれません。すでに新車として販売されていない車を手に入れたいときにも有効な手段です。
一方で車のコンディションはさまざまで、修復歴のある車などが紛れているというデメリットもあります。これらのデメリットを回避するために、信頼できる中古車販売店を選ぶことが大切です。
中古車が狙い目のメルセデス・ベンツSUV3選
メルセデス・ベンツのSUVを中古で購入する場合、どの車を選べばよいのか迷ってしまうかもしれません。
ここではおすすめの車種としてGLA・GLC・GLEの3車種をご紹介します。いずれも人気があるSUVなので、ぜひチェックしておきましょう。
コンパクトなら「GLA」
小回りの利くコンパクトなSUVに乗りたいと思っている方におすすめなのがGLAです。GLAは小型でありながら積載性も高いので、街乗りがメインのユーザーにもピッタリといえるでしょう。
2020年4月28日時点のネクステージでの中古車相場価格は160万円~370万円です。GLAの中古車はグレード、年式、カラー、走行距離など、選択肢が豊富にそろっている人気の車種です。お気に入りの1台が見つかるでしょう。
輸入SUVが初めてなら「GLC」
GLCはGLAよりグレードが高い車で、走行性能も優れています。輸入SUVに初めて乗る方や、エントリーモデルよりもクオリティが高い車に乗りたい方におすすめです。
年式が新しめの車でも新車価格と比較すると大幅に安くなっているため、リーズナブルな車といえるでしょう。2020年4月28日時点の相場価格は310万円~460万円です。3年落ちで300万円台というようなお買い得な個体が出ることもあります。定期的にチェックしましょう。
本格派が好みなら「GLE」
ハイクオリティなSUVを購入したい方や予算に十分な余裕がある方は、GLEの購入を検討してみてはいかがでしょうか。もともと高価な車なので中古車市場に出回っている台数はGLAやGLCに比べて少なくなっています。
好みの車を購入するためには根気強く探す必要があるかもしれませんが、メルセデス・ベンツ最上位クラスのSUVにはその価値が十分にあるでしょう。
2020年4月28日時点の中古車価格は450万円~500万円です。GLCと同様に新車価格の半額程度で販売される傾向にあります。
よくある質問
Q.メルセデス・ベンツ「GLB」はどんな車?
A.GLBは、2019年にメルセデス・ベンツから発表された比較的新しいモデルです。ボディタイプはSUVで、ドイツ車らしい大柄な雰囲気を放っています。新車価格はベースグレードが512万円、スポーツモデルでは696万円を設定しました。7人乗り仕様に設計されているため、家族でのアウトドアにも活用しやすいモデルといえるでしょう。
Q.他のSUVとは何が違う?
A.他シリーズでは、GLA・GLC・GLEといったモデルを展開しています。中でも最高級モデルに区分されるのが「GLS」です。GLBに比べて大柄なボディサイズを採用し、新車価格は1,000万円を上回ります。比較的リーズナブルな予算でSUVを購入したい方にとって、GLBはメリットの大きいモデルともいえるでしょう。
Q.GLBの維持費は高いって本当?
A.ベースグレードの排気量は1,991ccとなっているため、2,000ccを超えるモデルに比べると自動車税(種別割)が抑えやすいといえます。自動車重量税も1年間で1万2,000円程度ですが、任意保険が高額な傾向にある点は注意しましょう。新車価格が高いモデルは、任意保険も高くなりやすいためです。1年間の維持費は、20万円~30万円が目安となります。
Q.購入費や維持費を安くする方法は?
A.「500万円の資金がない」という場合は、中古車市場から探すことで節約が可能です。新車価格よりも安価なものが多いため、予算を抑えながら高級車が手に入れられます。維持費を抑えるためには、こまめなメンテナンスが大切です。むやみに扱うと故障により大規模な修理を要する可能性もあります。車検以外にも定期点検を行えると安心です。
まとめ
メルセデス・ベンツの新型SUV「GLB」は、既存のGLAとGLCの中間に位置している車です。コンパクトなSUVでありながら積載性が高く、運転しやすさと実用性を両立したい方におすすめといえるでしょう。
GLBに限らず、メルセデス・ベンツのSUV全般に興味をもっている方には中古車がおすすめです。中古車は新車より大幅に安く購入できるため、コストを抑えつつハイクオリティな車を購入できるチャンスがあります。安心して中古車を購入するためには、信頼できる中古車販売店を選ぶのも重要なポイントです。
中古車販売店選びで迷っている方は、ぜひネクステージをご検討ください。ネクステージでは輸入車の販売を得意としています。メルセデス・ベンツSUVの在庫も豊富なので、気に入った1台が見つかるでしょう。
故障・トラブル発生時の保証も充実しています。中古車に安心して長く乗りたい方は、ぜひネクステージまでご相談ください。
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