ルパン3世の愛車!メルセデス・ベンツSSKってどんな車?
メルセデス・ベンツには、伝説のスポーツカーである「SSK」があります。当時としては驚異的な性能と希少性に加え、人気アニメにも登場したことから、今も多くのファンが語り継いでいる車です。実際にSSKがどのような車なのか、気になっているという方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事ではSSKの詳細を知りたい人のために、同車が築いた歴史についてご紹介します。SSKのイズムを感じられるメルセデス・ベンツの中古車もピックアップするので、SSKの魅力を複数の観点から感じ取れるでしょう。
※目次※
・メルセデス・ベンツSSKは後のポルシェの創設者が設計し、当時としては優れた性能やレースでの活躍などから伝説のスポーツカーという評判がある
・ルパン3世の愛車であることから、アニメ界でも話題の1台!ルパンはSSKに型12気筒エンジンを換装し、オリジナルマシンに仕上げている
・SSKのイズムを受け継いだメルセデス・ベンツの乗用車を中古で買える!洗練された走りを存分に楽しもう
メルセデス・ベンツSSKってどんな車?
メルセデス・ベンツは伝説のクラシックカーとして、今も多くのカーマニアの心を揺さぶっています。当時としては驚異的なクオリティを発揮し、有名なレースで実績を作りながらも、少ない生産台数などによる希少性で伝説的な存在です。この章ではSSKに関するエピソードを紹介し、車としての魅力に迫っていきましょう。
フェルディナント・ポルシェが設計した「最後のメルセデス」
SSKは、フェルディナント・ポルシェが作った「最後のメルセデス」として有名です。フェルディナントは当時のダイムラー・ベンツにおける有名な設計者でした。SSKの完成後にメルセデスを去り、1931年に自動車設計の「ポルシェ事務所」を設立します。フェルディナントの死後にこの事業は世界的なメーカーに成長しています。
SSKの特徴は、クラシックカーでありながら、現在のスポーツカーに通じる迫力ある見た目です。トップクラスの性能を発揮し、現在も多くの自動車マニアを惹きつけています。日本ではBUBUという後の光岡自動車がSSKのレプリカを生産したこともありました。
以上のように、SSKは世界的なデザイナーが作った貴重な1台として、自動車に携わる多くの人が親しむ存在です。
SSKは「Super Sport Kurz」の略
SSKは「Super Sport Kurz」の頭文字を取った略称です。「Kurz(クルツ)」はドイツ語で「短い」を意味しており、車名はホイールベースの短いスーパースポーツを表しています。SSKは、同じSシリーズとして活躍していたメルセデス・ベンツSSよりもホイールベースが短い点が特徴です。
これによりSSKは小回りが利きやすく、レース向きの車体に仕上がっています。この車には、数々の有名レースでの活躍につながる強みがありました。
発売年は1928年~1932年
SSKは現行車両だった時期が短く、1928年~1932年しか生産していません。しかし、その間にル・マンやモナコグランプリ、ヒルクライムなど多くの有名レースでの活躍があり、SSKは伝説的なレーシングカーとしても有名です。レースで強さを発揮するほどの高性能でありながら活躍期間が短いことが、SSKの希少価値を引き立たせているのでしょう。
世界でわずか37台のみ生産
SSKは発売当初から世界的な注目を受ける車ながら、生産台数は37台にとどまっています。クラシックカーでありながら台数が少ないことで、SSKを「幻の名車」と呼ぶ人もいるでしょう。
同時期に活躍していたメルセデス・ベンツSSでも生産台数は102台だったことから、SSKの希少性はスポーツカーとしても次元が違います。発売当時は、自動車が一般人の生活圏に浸透していなかったことも生産台数が少ない要因でしょう。
最高時速は200km/h
SSKの最高時速は200km/hで、当時の自動車としてはトップクラスでした。7.1Lのスーパーチャージャーエンジンを搭載していることもあり、1920~30年代の車としてはハイレベルなスペックといえます。
レース仕様のSSKは、最高時速が200km/hを超えることもありました。戦前の車でありながら、現代の乗用車にも負けないトップスピードを誇る貴重な存在となっています。こうしたハイレベルなスペックにロマンを感じるカーマニアも多いことでしょう。
2004年に約8億円で落札された
SSKの希少価値を示すエピソードとして、2004年に約8億円で落札されたという出来事があります。イギリスのオークション「Bonhams(ボナムズ)」に出品したSSKは、クラシックカーとしても異次元の落札額を記録しており、多くのカーマニアを驚かせました。
もともとの生産台数が少ないSSKは、公の場に出ることすら貴重であると評価できます。そのような車がオークションに出たことで、ほかでは考えられないような値段を記録したのです。
ルパン3世の愛車、ベンツSSKとは?
SSKはアニメの名キャラクター「ルパン3世」の愛車として、アニメファンからも親しみを受けています。オープニングでの名シーンなどで、SSKが走る姿が印象に残った人も多くいるでしょう。この章ではSSKのアニメ「ルパン3世」での活躍を取り上げます。アニメでの活躍という観点からSSKの印象を考えてみましょう。
TVの第1シリーズに登場!ルパン3世の代名詞
SSKは、人気アニメ「ルパン3世」の第1シリーズにおける、主人公の愛車として活躍しています。オープニングでガラスを突き破ってSSKが飛び出してくるシーンにインパクトを感じた視聴者も多くいるでしょう。アニメにおいてルパン3世は、カーアクションさながらの荒々しいドライビングでSSKを乗り回すときもありました。
メルセデス・ベンツは「スリーポインテッド」というエンブレムを使っていますが、ルパン3世のSSKはエンブレムが十字であるなど、アニメならではの演出も見られます。2つのスペアタイヤを車両後部に積みながら走るところはオリジナルに忠実です。
伝説のスポーツカーであるSSKは、アニメでも魅力を振りまいていました。ルパンが歴史的なスポーツカーを乗り回す姿に衝撃を受けた視聴者もいるでしょう。
ルパン仕様はV12気筒エンジンカスタム
ルパン3世が乗っていたSSKは、オリジナルとエンジンが異なります。ルパンが乗っていた車は、フェラーリ製のV型12気筒エンジンで、SSKを自身の好みにカスタマイズしていました。エンジン換装により、ルパン仕様のSSKは最高時速が300km/hに上がっています。
走り屋のなかには、エンジンを別のものに載せかえることで、車へのこだわりを表現する人もいるでしょう。レーサーとしてもプロの腕前だったルパンからは、車に対するこだわりの強さも感じられます。
ルパンは現在まで数多くの高性能スポーツカーを乗り回していますが、ほかのルパンの愛車と比べても、もともと優れていた性能をカスタマイズでさらに引き上げたSSKの迫力が印象に残った人は多いでしょう。
SSKを継ぐ!現在のメルセデス・ベンツおすすめ中古車
SSKの購入はできませんが、同じエンブレムの車に乗ることで、同車のような魅力を体感できます。この章ではSSKのイズムが残るメルセデス・ベンツ車からおすすめの中古車を6種類紹介します。コンパクトカーからセダン・SUVまでラインナップは幅広く、現代らしく装備が優れた車も複数存在しているメルセデスらしい迫力ある走りを実感してみましょう。
メルセデス・ベンツ Aクラス A180
中古価格 |
199万9,000円 |
新車価格 |
334万円(メーカー希望小売価格) |
年式 |
2017年 |
走行距離 |
2.9万km |
修復歴 |
なし |
取扱店 |
ユニバース埼玉戸田 |
全長×全幅×全高 |
4,300×1,780×1,435mm |
ホイールベース |
2,700mm |
トランスミッション |
7速AT |
排気量 |
1,600cc |
燃費(JC08モード) |
17.6km/L |
車両重量 |
1,430kg |
メルセデス・ベンツのエントリーモデルとして有名なのがAクラスです。親しみやすいハッチバックタイプですが、走りは力強くスポーツカーのような味があります。SSKを思い出すようなパワーはこの車からも感じられるでしょう。
Aクラスは、メルセデスの上位グレードと同じレベルの安全性能を持っており、多くのドライバーが安心してドライブを楽しめます。バランスに優れた1台として要注目です。
メルセデス・ベンツ Bクラス B180
中古価格 |
135万9,000円 |
新車価格 |
392万円(メーカー希望小売価格) |
年式 |
2014年 |
走行距離 |
3.5万km |
修復歴 |
なし |
取扱店 |
ユニバース千葉柏 |
全長×全幅×全高 |
4,365×1,785×1,540mm |
ホイールベース |
2,700mm |
トランスミッション |
7速AT |
排気量 |
1,600cc |
燃費(JC08モード) |
16.0km/L |
車両重量 |
1,450kg |
こちらはAクラスよりも車高が高く、居住空間が充実していることがポイントでしょう。Aクラスにはないスライド式リアシートもあり、ゆったりした運転環境も特徴となっています。Aクラスと同じ排気量なので、パワフルな走りもそのまま感じられるでしょう。メルセデスとしてはラゲッジスペースが充実した貴重な車であり、利便性を求める人におすすめです。
メルセデス・ベンツ Cクラス C200
中古価格 |
335万9,000円 |
新車価格 |
614万円(メーカー希望小売価格) |
年式 |
2018年 |
走行距離 |
1.2万km |
修復歴 |
なし |
取扱店 |
ユニバース札幌 |
全長×全幅×全高 |
4,715×1,810×1,430mm |
ホイールベース |
2,840mm |
トランスミッション |
9速AT |
排気量 |
2,000cc |
燃費(JC08モード) |
13.7km/L |
車両重量 |
1,620kg |
メルセデス・ベンツらしい品格を感じるセダンであり、SSKイズムを受け継ぐようなアカ抜けた走りを感じられます。Cクラスのポイントは、メルセデスが提供するセダンのなかでもコンパクトなサイズです。これにより小回りが利きやすい特徴があります。
スピード感をストレートに味わえるだけでなく、カーブもスムーズに曲がれることは自動車としての基本的なステータスです。それをハイレベルで実感できるという意味で、Cクラスも要注目でしょう。
メルセデス・ベンツ Eクラス E200
中古価格 |
329万9,000円 |
新車価格 |
758万円(メーカー希望小売価格) |
年式 |
2016年 |
走行距離 |
1.7万km |
修復歴 |
なし |
取扱店 |
ユニバース札幌 |
全長×全幅×全高 |
4,930×1,850×1,460mm |
ホイールベース |
2,940mm |
トランスミッション |
9速AT |
排気量 |
2,000cc |
燃費(JC08モード) |
13.4km/L |
車両重量 |
1,730kg |
Cクラスよりもワイドなボディとなっていますが、動力性能は申し分ありません。メルセデスの歴史と伝統が織りなすパワフルな走りを感じられるでしょう。スポーティな見た目で空力性能にも優れています。このモデルには、安全運転支援技術に自動で車線を変更できるシステムもあり、安心感を持って力強い走りを体感したい人におすすめです。
メルセデス・ベンツ Mクラス ML350
中古価格 |
329万9,000円 |
新車価格 |
不明 |
年式 |
2013年 |
走行距離 |
4.4万km |
修復歴 |
なし |
取扱店 |
ユニバース仙台泉 |
全長×全幅×全高 |
4,810×1,925×1,795mm |
ホイールベース |
2,915mm |
トランスミッション |
7速AT |
排気量 |
3,000cc |
燃費(JC08モード) |
12.5km/L |
車両重量 |
2,250kg |
メルセデス・ベンツが誇る、高級ミドルクラスSUVです。SUVらしいワイルドなビジュアルを押し出しながらも、乗用車感覚で乗りこなせる繊細さがポイントといえます。SSKのDNAを受け継ぐハイスペックな性能をSUVで確かめられることは貴重でしょう。
静粛性にも優れており、心地よい運転環境で力強い走りを体感できます。ドライブ中の振動も車内には伝わりにくいこともメリットです。
メルセデス・ベンツ SクラスS400ハイブリッド
中古価格 |
489万9,000円 |
新車価格 |
1,215万円(メーカー希望小売価格) |
年式 |
2014年 |
走行距離 |
3.4万km |
修復歴 |
なし |
取扱店 |
ユニバース名東 |
全長×全幅×全高 |
5,120×1,900×1,495mm |
ホイールベース |
2,457mm |
トランスミッション |
7速AT |
排気量 |
3,500cc |
燃費(JC08モード) |
15.4km/L |
車両重量 |
2,010kg |
Sクラスは、高級車ブランドであるメルセデス・ベンツを象徴するモデルです。ソフトな乗り心地と3.5Lの排気量からなるアグレッシブな走りがポイントとなっています。このクラスのセダンとしては小回りが利き、入り組んだ場所でもスムーズに走らせやすいことも長所です。総合力の高いモデルで、メルセデスの技術力を実感できます。
(参考:『メルセデス・ベンツ SクラスS400ハイブリッド』)
まとめ
メルセデス・ベンツの歴史的なスポーツカーにSSKがあります。生産台数の少なさや有名レースでの活躍、アニメキャラクターの愛車になるほどのカリスマ性などから今でもファンが多い1台です。SSKの力強さは、多くのメルセデス・ベンツ車が受け継いでいます。現代の車からもSSKのようなパワーを感じられるでしょう。
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