ベンツ190Eの魅力や憧れる人が多い理由は?流れを継ぐ現行車種をご紹介
メルセデス・ベンツは1982年、日本市場で初となる5ナンバー「190E」を発表しました。2020年1月現在はすでに生産を終了していますが、名車として知られる190Eについて詳しく知りたいという方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、190Eの魅力と中古車市場での現状を解説します。後継モデル「Cクラス」に関するスペックと特徴を知ることも可能です。中古車の購入も視野に入れて、満足なカーライフを実現しましょう。
※目次※
3.メルセデスベンツ190Eにはエボリューションモデルがある
5.購入するならメルセデスベンツ190Eの後継車も検討しよう
・190Eは、ベンツが日本ではじめて販売した5ナンバー。コンパクトなサイズで、モータースポーツ界でも活躍!
・現在はすでに生産を終了しているため入手するのは困難。190Eが気になる方には後継モデルのCクラスがおすすめ!
・ベンツの人気車をお得に購入したいときには、状態の良好な中古車からお気に入りを見つけよう
メルセデスベンツ190Eとはどんな車?
バブル期の六本木や赤坂を知っている方なら、メルセデスベンツ190Eに憧れた経験があるかもしれません。当時のベンツ車はビッグサイズで高価でしたが、メルセデスベンツ190Eはコンパクトかつ比較的安価で、大人気車種となりました。メルセデスベンツ190Eの誕生や人気について見ていきましょう。
ベンツ最小の車として登場
1982年にベンツ最小の車として発表された「メルセデスベンツ190E」は、1985年に日本での正規輸入がスタートしました。それまでの最小車種であったメルセデスベンツW123より小型で、日本市場初の5ナンバーのベンツ車として注目を集めた車種です。
なお、車種としての正式名称は「メルセデスベンツW201」ですが、一般的には190や190Eというモデル名で知られます。メルセデスベンツW123に「200」というモデルがあったため、これより小さいという意味で「190」としました。日本市場では燃料噴射装置付きガソリン仕様車の「190E」が定番であったため、190Eとして広く認知されます。
「小ベンツ」のニックネームで大人気に
日本での発売開始年は1985年ですが、当時はいわゆるバブル期です。1980年代では3ナンバー車と5ナンバー車にかかる税金の差が大きかったこともあり、5ナンバー車としての性質もあってメルセデスベンツ190Eは大人気車となりました。
バブルを背景に人気が沸騰したメルセデスベンツ190Eは、六本木や赤坂で見かける定番車となり、親しみを込めて「小ベンツ」や「赤坂サニー」などと呼ばれます。
今は手に入りにくい
歴史的な車が好きな方にとって、190Eは魅力的でしょう。しかし、中古車市場で見つけるのは容易ではありません。日本に輸入された数が少なく、生産終了からすでに数十年が経過しているためです。
「190E2.3-16」は国内流通が数台といわれており、現存台数が限られています。中古車としての価値も高いため、500万円前後の価格を想定したほうがよいでしょう。高額な場合は600万円を上回る可能性もあります。
メルセデスベンツ190Eの特徴
メルセデスベンツ190Eはエクステリアのデザインが秀逸で、単に小型化しただけではない魅力を備えていました。コックピットの配置や操作性、シートの高級感などは上級車種と共通し、小型ながら高級外車のステータス性を備えていることも魅力です。ここではメルセデスベンツ190Eの設計上の特徴についてご紹介します。
メッキの装飾がないシンプルなデザイン
メルセデスベンツ190Eのデザインは、1970年代から数多くのベンツ車を手掛けたチーフデザイナー「ブルーノ・サッコ」によります。直線的で合理的かつ存在感のあるスタイリングで、1980年代から1990年代にかけてのベンツ車を象徴するようなデザインです。
フロントグリルやオーナメント類以外にはメッキパーツを用いない外観で、当時の流行を反映したシンプルかつクリーンなエクステリアを特徴とします。
軽量でコンパクトなボディ
1985年までのベンツ車は3ナンバーでマッシブな存在感を放っていましたが、メルセデスベンツ190Eは当時のベンツのイメージを変えるほどコンパクトでした。
全長4,420mm・全幅1,680mm・全高1,385mmでホイールベース2,665mmというサイズ感は、国産のコンパクトセダンと同等に取り回しがよく、最小回転半径は5mです。さらにメッキパーツではなく樹脂部品を多用したことで、車両重量1,180kgという軽量化も実現しました。
上級車種と遜色のないインテリア
メルセデスベンツ190Eはコンパクトなサイズ感ですが、大型の上級車種と比べても遜色のないインテリアを誇ります。燃費や油量も一望できる3連メーターや、ベンツ車の特色であるゲート式シフトレバーなど、コックピットの配置や操作性は上級車種と共通するスタイルです。
インパネやシートなども上級車種と同様に高級感があり、スケールダウンした扱いやすい車内で、ベンツ車のラグジュアリーな乗り心地を楽しめます。
メルセデスベンツ190Eにはエボリューションモデルがある
エクステリアやインテリアにも魅力のあるメルセデスベンツ190Eですが、ツーリングカー仕様のエボリューションモデルの登場も注目するべき点です。ここでは1989年に登場した「190E 2.5-16エボリューションI」と、多数の優勝経験を誇るツーリングカー「190E 2.5-16エボリューションII」についてご紹介します。
カーレースのベースマシンとなったモデル
メルセデスベンツ190Eには、ドイツのツーリングカー選手権「DTM」へ参加するためのベースマシンである、「190E 2.5-16エボリューションI」と「190E 2.5-16エボリューションII」が存在します。
ベンツは1955年のル・マン24時間レースで大事故を起こして以来、レース参加から遠ざかっていました。メルセデスベンツ190Eの発売と同時期に始まったDTMで勝利するために、コスワースチューンの2.5L16バルブエンジンを搭載したのが
メルセデスベンツ190Eのエボリューションモデルです。
エボリューションⅡもある
190Eエボリューションが登場した翌年の1990年に「190Eエボリューション Ⅱ」が発売されました。エアロパーツをよりいっそう豪華に装備し、スポーツカーとしての印象を際立たせています。
前身モデルと同じく500台限定で生産され、中古車市場で目にする機会も減少している車です。1980年代から1990年代にかけて一世を風靡したモデルともいえるでしょう。
メルセデスベンツ190Eは現行車のCクラスが継いでいる
190Eへの憧れを諦めきれない方は、後継モデルであるCクラスに視野を広げるのもひとつの方法です。現代の先進的な技術を体感できるだけでなく、セダン以外にも幅広いボディタイプから選択できます。190Eとの違いも確認しながら後継モデルの魅力を知りましょう。Cクラスについて詳しく解説します。
ベンツ190EとCクラスの違い
190EとCクラスの相違点として特筆すべき点は、安全装置の性能差です。現行のCクラスには車線の逸脱を警告して事故を防いだり、道路標識を認識して速度超過を警告したりといった機能が備わっています。現代では多くのメーカーで見られる技術ですが、190Eの時代には想像できなかった性能といえるでしょう。
ベンツらしい重厚感を印象づけるボディデザインのみならず、内装の高級感も倍増しています。コックピットのデザインから座った瞬間に体感できるシートの質感まで、あらゆる要素が時代の移り変わりを感じさせるでしょう。
ベンツ190Eの流れを継ぐCクラスの車種
2022年3月現在、Cクラスからは以下のボディタイプが展開されています。
・セダン
・ステーションワゴン
・クーペ
・カブリオレ(オープンカー)
190Eはセダンタイプのみの販売であったため、ボディタイプの選択肢を広げたい方にとっても魅力的なラインナップです。同じボディタイプのなかでも、スポーツモデルやラグジュアリーモデルといったグレードを選択できます。190Eのような外観にこだわらない方は、クーペやカブリオレを検討してみるのもおすすめです。
購入するならメルセデスベンツ190Eの後継車も検討しよう
メルセデスベンツ190Eは、憧れる人が多い車ですが、生産が終了しているため、これから手に入れることは難しくなってくるでしょう。そこで、おすすめなのが190Eの後継車であるCクラスの車です。
Cクラス購入前に外観のデザインだけでなく、ボディサイズや燃費性能などのポイントを把握することも大切です。ここからはCクラスの特徴を新車価格と中古車相場を含めて、タイプ別に紹介します。
Cクラス セダン
ベンツらしいフロントデザインと大きな目をイメージさせるライトが特徴的なセダンです。車内はゆとりのある設計で、隅々までラグジュアリーなデザイが施されています。ふだんの街乗りだけでなく、高速道路での迫力ある走りを楽しみたい方にも適した車です。
ボディサイズ |
全長4,755mm×全幅1,820mm×全高1,435mm |
車両重量 |
1,650kg |
ホイルベース |
2,865mm |
乗車定員 |
5人 |
総排気量 |
1,494cc |
新車価格(税込) |
599万円〜 |
中古車相場 |
145万円〜425万円 |
Cクラス ステーションワゴン
広々とした車内でくつろぎたいなら、ステーションワゴンタイプがおすすめです。積み下ろしがしやすく、用途に合わせて使い分けられる広いラゲッジスペースがあり、家族旅行や長時間のドライブにもぴったりです。
ボディサイズ |
全長4,755mm×全幅1,820mm×全高1,445mm |
車両重量 |
1,690kg |
ホイルベース |
2,865mm |
乗車定員 |
5人 |
総排気量 |
1,494cc |
新車価格(税込) |
625万円〜 |
中古車相場 |
97万円〜368万円 |
Cクラス クーペ
クーペの外観はなだらかな曲線が美しく、安全性の高さや充実した装備が整っています。天井には、パノラミックスライディングルーフが付いており、走行中の景色をあらゆる角度から楽しめます。
ボディサイズ |
全長4,700mm×全幅1,810mm×全高1,405mm |
車両重量 |
1,570kg |
ホイルベース |
2,840mm |
乗車定員 |
4人 |
総排気量 |
1,496cc |
新車価格(税込) |
621万円〜 |
中古車相場 |
139万円〜449万円 |
Cクラス カブリオレ
セダンよりもスポーティな車で爽快に運転したい方には、オープンカータイプのカブリオレスポーツがおすすめです。クローズド状態では重厚な印象を与え、オープンにすると活動的な雰囲気を放ちます。シートの質感にもこだわっているため、長期間のドライブも気兼ねなく堪能できるでしょう。
ボディサイズ |
全長4,700mm×全幅1,810mm×全高1,410mm |
車両重量 |
1,570kg |
ホイルベース |
2,840mm |
乗車定員 |
4人 |
総排気量 |
1,496cc |
新車価格(税込) |
675万円〜 |
中古車相場 |
399万円〜549万円 |
高額になりがちな外車は中古車がお得
メルセデス・ベンツのCクラスは、新車価格450万円以上で販売されているシリーズです。快適な車内空間と走行性能を兼ね備えた車ですが、価格を理由に諦める方もいるでしょう。そのような場合には、中古車市場から目当ての車種を探してみるのもおすすめです。中古車を選択することで得られるメリットを3つご紹介します。
購入前に試乗ができる中古車
中古車を販売する店舗では、メルセデス・ベンツを問わず複数のメーカーを取り扱うケースがほとんどです。試乗が可能な店舗であれば、さまざまな車種を乗り比べて気に入ったものを見つけられます。
新車の場合は店舗によって取り扱うメーカーと車種が限られるため、購入前に豊富な選択肢から欲しい車を吟味しやすい点は中古車ならではの魅力といえるでしょう。複数のメーカーで迷っている方にも魅力的なメリットです。
低走行車できれいなのに価格が安い
「中古車は長く乗り続けられない」と考える方もいるかもしれませんが、実際にはコンディションの整った車も多数出回っています。走行距離の短い車や、使用感の少ない車に条件を絞ることも可能です。190Eのように珍しいモデルでなければ新車価格から値下げする業者が多く、お得に手に入れるための近道でもあります。
新車と遜色ないサポートや保証がついてくる
中古車に関する保証サービスの取り組みは業者により異なりますが、「外車だから付帯できない」というものではありません。
中古車買取・販売を行うネクステージでは、最大3年間の保証サービスがご利用可能です。1年間のベーシックプランはすべての外車に無料で付帯するため、初めて外車を購入する方でも安心して運転を楽しめるでしょう。
まとめ
メルセデス・ベンツの190Eは、かつて日本中のユーザーが憧れを抱いていた名車です。現在では中古車市場で出回る数も減少しているため、気になっている方は後継モデルであるCクラスにも目を向けてみましょう。190Eの時代から大幅に向上した性能だけでなく、ラインナップの多さにも魅力があります。
生産を終了した外車や人気車の購入を検討している方は、ぜひこの機会にネクステージのサービスをご利用ください。予算・コンディションなど希望に沿った中古車と信頼のおけるサポートをご提供します。
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