高級車ジャガーの長い歴史とは?現行ラインアップも総まとめ!
イギリスの高級自動車メーカー「ジャガー」は、サイドカーの製造から事業を拡大し自動車修理をきっかけに、自動車メーカーとしてさまざまな名車を世に送り出してきました。
この記事では、ジャガーがメーカーとして設立するまでの歴史に触れ、幾多の困難を乗り越えて積み重ねてきた魅力を名車とともにご紹介します。市街地でも見かける機会の少ないジャガーに、興味がある方は参考にしてください。
※目次※
・ジャガーは青年が設立したバイク用サイドカー製造会社がはじまり。
・世界レースのル・マンで優勝した実績が評価され、認知度が広まった。
・ジャガーの新しいモデルは価格が高い。お得に購入できる中古車ならネクステージへ。
ジャガーの長い歴史とは?
ジャガーの歴史は現在から100年前にさかのぼります。知人同士だった2人の青年が設立した会社は順風満帆にはいかず、戦争や経済危機で打撃を受けてきました。ジャガーが英国を代表する自動車メーカーへと発展していく様子を解説します。
特徴的なロゴマークと社名の秘密
長年、ジャガーのボンネットに取り付けられていた立体的で躍動感のある「リーピングキャット」は、力強さと速さを表現しています。突起物として安全基準が満たされないことを理由に1970年代に廃止されました。廃止後は平面バッチに変わり現行モデルでも使われています。
社名の由来は1935年に開発された新型車名「ジャガー」にちなみ、1945年に社名「ジャガー」が誕生しました。
サイドカーの製造が始まり
ジャガーの長い歴史のはじまりは、サイドカーの製造です。1922年、ウィリアム・ライオンズとウィリアム・ウォームズレイが、バイクのサイドカーを製造する会社を設立しました。
サイドカーの製造から自動車の修理を経て、1927年には市販車ボディを流用した「オースチン・セブン・スワロー」を販売します。自動車事業を拡大し続けるウィリアム・ライオンズに反対したウィリアム・ウォームズレイは、1933年に経営から脱退しました。
第二次世界大戦とオイルショック
1939年に第二次世界大戦がはじまり、乗用車の生産も縮小されます。当時大ヒットしていたピュアスポーツカー「SS100」が戦時中にそぐわないという理由から、生産が中止されました。
1970年代にはオイルショックの影響を受けます。当時ジャガーを含むメーカーがグループ化されていたBLMCは、倒産の危機を迎え1975年に国営化されました。
ジャガーカーズでル・マンに参戦
第二次世界大戦終戦後、会社名は「ジャガーカーズ」に変更されスポーツカー「XK120」を発表します。
ジャガーは1951年にル・マン24時間レースに初参戦し、優勝を果たしました。初優勝を果たしたレースカーのベースモデルは「XK120」です。1953年にも優勝し、1955年~1957年は3連覇を達成しています。ル・マンで最強モデルとなったおかげで世界中に名声を響き渡らせました。
イギリスの経済危機の影響から復活まで
ル・マンのレースで、華やかな結果を残したジャガーにも暗雲が漂います。ジャガーが絶頂期を迎えていた頃、経済危機を迎えていた民族資本系グループが合併を繰り返していました。
この危機を救うべくジャガーも合併されますが、混乱を招き社員の士気低下や品質低下へとつながります。1972年には創業者ウィリアム・ライオンズが引退したことで混乱を極めました。
1980年に「ジョン・イーガン」のCEO就任により生産体制・経営改革が行われ、ジャガーの経営危機を脱却させます。
現在とこれから
経済危機から復活を遂げたジャガーは、エンジンの自社開発や新たなモデルを世に出し続けます。
名車E-TYPEを感じさせるリアルスポーツ「Fタイプ」、ボディ表面積の75%にアルミニウムを使用したサルーン「XE」など新たな自動車の開発に挑戦中です。ジャガーの日本市場は2025年までに完全EV化すると、発表されています。
ジャガーの特徴と魅力
ジャガーは今日まで、幾多の苦難を乗り越えて歴史を積み上げてきました。ここからは、そのジャガーが販売する車の特徴や魅力をお伝えします。深い歴史に刻まれたジャガーのこだわりや人気の理由が分かるでしょう。
伝統美と先進的なデザインが融合
約20年間、デザイナー「イアン・カラム」の手により、ジャガーは伝統的な魅力あるレトロなデザインから先進的なデザインへと進化しています。たとえば、初代XKのクラシカルな雰囲気だったデザインが、2代目XKからイアン・カラムのデザインにより先進的なデザインへと変化しました。
モータースポーツでの速さの追求
ジャガーは前述したル・マンで好成績を挙げたほか、ラリーでも速さにかける技術を発揮したモータースポーツ界でも経験豊富なメーカーです。
創業以来こだわり続けてきた美しいボディデザインに、レースで優勝を果たした実力を市販車に取り入れています。近年では電動レーシングカーを用いて行われるフォーミュラEにも参戦中です。
世界での人気の高まり
ジャガーは2021年の世界販売台数が8万6,270台と、前年比で15.8%減・3年連続マイナスでした。日本の販売台数は5,832台であり、前年比8.6%増・2年ぶりに増加に転じる結果です。世界市場では低迷していますが、後述するEV車「Iペイス」の販売台数は伸びています。
ジャガーの歴代の名車
創業者ウィリアム・ライオンズはジャガーを、イギリスを代表する高級車ブランドに成長させました。今日に至るまで、多くの名車を生み出しています。以下は、ジャガーの歴代の名車の紹介です。過去に発売されたモデルがいまもなお愛され、希少な車種があることが分かるでしょう。
XJ
1968年に販売開始したXJは、約50年で8世代続く名車です。古いモデルであるほど入手困難ですが、新モデルは中古車市場でも多く出回っています。ネクステージにおけるXJの中古車相場は、189万円~799万円です。
(2022年1月時点の情報です)
(参考:『XJ(ジャガー)の中古車一覧』)
Eタイプ
フェラーリの創業者であるエンツォ・フェラーリが、その美しい流線形のボディラインをほめたたえた車です。中古車市場でも出回る数が少ない希少な存在であるために高値が続いています。
1961年~1970年まで販売されたEタイプは50年以上経過した今でも人気です。現在ジャガーはEタイプのオリジナルボディを使用したEV車「E-タイプ ZERO」として復活しました。
MK2(マーク2)
ジャガーのコンパクトサルーンの金字塔ともいえる名車です。全輪ディスクブレーキの採用や、3.8Lエンジンをバリエーションに加え1959年から発売されました。カーレースやラリーで連勝を伸ばした歴史もあります。
1968年の生産終了後もMK2をこよなく愛する人が多く、中古車市場に出回らないために今日でもレストアをしながら乗り続ける人もいます。
ジャガーの現在のラインアップ
2022年1月現在、ジャガーで販売されているモデルは全6種類です。SUVからサルーン、スポーツタイプ、ハイパフォーマンスタイプまでラインアップしています。以下でご紹介する全モデルの新車価格と燃費の一覧表を参考にしてください。
Fペイス
SUV性能とスポーティな走りを兼ね備えたモデルです。2列目シート使用時でも大容量のラゲッジスペースを確保できます。
グレード |
F-PACE |
F-PACE S |
R-DYNAMIC SE |
R-DYNAMIC HSE |
R-DYNAMIC BLACK |
SVR |
新車価格 |
717万円~ |
757万円~ |
806万円~ |
903万円~ |
816万円~ |
1,356万円~ |
燃料消費率(WLTCモード) |
10.0km/L~14.3km/L |
10.0km/L~14.3km/L |
10.0km/L~14.3km/L |
10.0km/L |
10.0km/L~14.3km/L |
ー |
(2022年1月時点の情報です)
(参考:『F-PACE(ジャガー)の中古車一覧』)
Eペイス
EペイスはジャガーのコンパクトSUVとして初登場した車です。ジャガーらしいスポーティなエクステリアに、コンパクトSUVの実用性が融合されています。
グレード |
E-PACE |
E-PACE S |
E-PACE SE |
R-DYNAMIC S |
R-DYNAMIC SE |
R-DYNAMIC HSE |
R-DYNAMIC BLACK |
新車価格 |
498万円~ |
553万円~ |
584万円~ |
600万円~ |
631万円~ |
697万円~ |
627万円~ |
燃料消費率(WLTCモード) |
10.0km/L~14.3km/L |
10.0km/L~14.3km/L |
10.0km/L |
10.0km/L~14.3km/L |
10.0km/L~14.3km/L |
10.0km/L |
10.0km/L~14.3km/L |
(2022年1月時点の情報です)
(参考:『E-PACE(ジャガー)の中古車一覧』)
Iペイス
Iペイスはジャガー初の電気自動車です。フォーミュラEのレーシングカーで培われた技術を採用しています。
グレード |
S |
SE |
HSE |
BLACK |
新車価格 |
1,005万円~ |
1,093万円~ |
1,221万円~ |
1,139万円~ |
電力量消費率(WLTCモード) |
224Wh/km |
224Wh/km |
224Wh/km |
224Wh/km |
(2022年1月時点の情報です)
(参考:『I-PACE(ジャガー)の中古車一覧』)
Fタイプ
先進技術を応用したエンジンを搭載し、ドライバーの思いにダイレクトに反応する走りが魅力です。
グレード |
R-DYNAMIC COUPE |
R COUPE |
R-DYNAMIC CONVERTIBLE |
R-CONVERTIBLE |
R-DYNAMIC BLACK COUPE |
R-DYNAMIC BLACK COUPE |
新車価格 |
954万円~ |
1,619万円~ |
1,125万円~ |
1,769万円~ |
1,528万円~ |
1,696万円~ |
燃料消費率(WLTCモード) |
10.7km/L |
8.4km/L |
10.7km/L |
8.4km/L |
ー |
ー |
(2022年1月時点の情報です)
(参考:『F-TYPE(ジャガー)の中古車一覧』)
XE
洗練性・先進性・効率性を兼ね備えたスポーツサルーンです。
グレード |
XE S |
R-DYNAMIC S |
R-DYNAMIC SE |
R-DYNAMIC HSE |
R-DYNAMIC BLACK |
新車価格 |
569万円~ |
634万円~ |
621万円~ |
676万円~ |
658万円~ |
燃料消費率(WLTCモード) |
11.8km/L |
10.4km/L~15.1km/L |
10.4km/L~11.8km/L |
10.4km/L~11.8km/L |
10.4km/L~11.8km/L |
(2022年1月時点の情報です)
(参考:『XE(ジャガー)の中古車一覧』)
XF
パワフルな性能・最先端のテクノロジーを融合させたラグジュアリーモデルです。
グレード |
SALOON |
SPORTBRAKE |
||||
モデル |
XF |
R-DYNAMIC |
R-DYNAMIC BLACK |
XF |
R-DYNAMIC |
R-DYNAMIC BLACK |
新車価格 |
677万円~ |
753万円~ |
787万円~ |
722万円~ |
798万円~ |
827万円~ |
燃料消費率(WLTCモード) |
10.9km/L~14.8km/L |
10.6km/L~14.8km/L |
10.9km/L |
11.2km/L~14.5km/L |
11.2km/L~14.5km/L |
11.2km/L~14.5km/L |
(2022年1月時点の情報です)
(参考:『XF(ジャガー)の中古車一覧』)
XJ
XJは、エレガントなボディにパワフルなパフォーマンスを秘めています。大きく分けるとスタンダードホイールベース(SWB)と、ロングホイールベース(LWB)の2モデルです。
グレード |
スタンダードホイールベース(SWB) |
ロングホイールベース(LWB) |
|||||
モデル |
LUXURY |
PREMIUM LUXURY |
PORTFOLIO |
XJ50 |
R-SPORT |
XJR575 |
AUTOBIOGRAPHY |
新車価格 |
1,170万円~ |
1,276万円~ |
1,425万円~ |
1,345万円~ |
1,461万円~ |
1,922万円~ |
2,107万円~ |
燃料消費率(WLTCモード) |
7.6km/L |
7.6km/L |
7.6km/L |
7.6km/L |
7.6km/L |
6.8km/L |
6.8km/L |
(2022年1月時点の情報です)
(参考:『XJ(ジャガー)の中古車一覧』)
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まとめ
サイドカーの製造から歴史がはじまったジャガーは、デザインの美しさにこだわった車を作り続けています。希少な車種も多く、人とは違った車に乗りたいと思う方も満足できることでしょう。
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