ジャガーのエンブレムはどんなもの?変更された理由や歴史について解説!
高級車メーカーといえば、ポルシェやアウディ、BMWなどドイツのイメージが強いでしょう。一方で、イギリスも負けていません。イギリスにはジャガーがあります。ネコ科の動物であるジャガーが飛び出すさまを描いたボンネットのエンブレムは高級車好きの間では有名でしょう。立体的なエンブレムは同社のトレードマークです。
しかし、ジャガーでは数年前にボンネットエンブレムの変更がありました。なぜ変更されたのか気になる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ジャガーのエンブレムが変更された理由や歴史について解説します。ジャガーのエンブレムが変更された背景を知ることで、これまでとは違った視点で同社のエンブレムを楽しめるでしょう。
※目次※
2.ジャガーのボンネットマスコットは安全規制のため変更された
・ジャガーをはじめ、高級車のボンネットマスコットの多くは安全規制のために廃止された
・フロント部分のエンブレムは変更されたが、従来のデザインはリアやステアリングに埋め込まれる形で配置
・高級車ブランドであるジャガーも中古車ならリーズナブルな価格で手に入れられる!
現在のジャガーのエンブレムとその歴史
ジャガーのエンブレムは、1938年に彫刻家のF・ゴードン・クロスビーがデザインしたものです。創業から長い年月をかけて、気品あふれるエンブレムが受け継がれてきました。
ジャガーの歴史を知ることで、エンブレムを見る目も変わってきます。それでは、現在のジャガーのエンブレムとその歴史をみていきましょう。
現在のエンブレムはフロントやステアリング中央に配置
現在のエンブレムはフロントグリルの中央に配置されています。正面から見たジャガーの顔が描かれた円形のエンブレムになっていますが、これはかつてステアリングの中央に配されていたものと同じ仕様です。
一方、現行モデルのステアリングの中央に位置するエンブレムは、従来のボンネットマスコットを横から見たデザインとなっています。同様のエンブレムがリアに配されているため、以前のエンブレムデザインが好きだった方も安心でしょう。
1922年の創業から1989年にフォードによる買収へ
ジャガーの前身は1922年にイギリスでウィリアム・ライオンズとウィリアム・ウォーズレイが創業したスワロー・サイドカー・カンパニーです。社名にあるように、当初はサイドカーを販売し、業績をあげていきました。
1933年には独自に設計したシャシー搭載のSS1・SS2が飛ぶように売れ、SSカーズと社名を変更しています。1935年からは設計をゼロから行うようになり、当時の最新モデル「ジャガー」を発売しました。
1945年にはジャガー・カーズという社名に変更します。社名変更の理由は、戦時中だった当時、イギリスが敵対していたドイツの親衛隊の略称が「SS」だったからです。
第二次世界大戦後はアメリカへの輸出ブームにのり、さらに業績を拡大しました。1989年にはフォードグループの傘下となりましたが、フォードの経営不振により、現在はインドのタタ・モーターズの傘下となっています。
ジャガーのボンネットマスコットは安全規制のため変更された
従来のジャガー車には、ジャガーが飛びかかるような形をしたボンネットマスコットが付いていました。このマスコットは、「ザ・リーピングジャガー」や「リーピングキャット」と呼ばれ、長年ジャガーファンの間で愛されてきました。
しかし現在、ボンネットマスコットは変更されました。ボンネットマスコットを変更したのはジャガーだけではなく、他の高級車メーカーも同様です。理由としては、社会的背景があります。
アメリカの安全規制が変更の理由
エンブレムが変更された理由は、アメリカの安全規制によるものです。飛び出ている立体的なエンブレムは、歩行者保護の観点から好ましくないと判断され、変更を余儀なくされました。現行のジャガー車は、フロントグリルに平面的なエンブレムがついていますが、これはもともとステアリング中央に配されていたデザインを流用したものです。
自動車の国際基準も変更の理由となっている
アメリカの安全規制に加え、自動車の国際基準も変更の理由のひとつです。「自動車の外部には歩行者などに傷害の恐れのある突起物を有してはならない」という国際基準にあわせて、日本国内の道路運送車両の保安基準も2001年6月に改正されました(適用は2017年)。
その結果、ジャガーをはじめ、各自動車メーカーは多くの車種でボンネットマスコットを廃止しています。ジャガー側は、「歩行者保護の観点から致し方ない決断」だとしました。
一部のボンネットマスコットは収納式に変更
先述した社会的背景があり、ジャガーのボンネットマスコットは変更されましたが、全てのマスコットがなくなったわけではありません。一部のボンネットマスコットは可倒式や収納式に変更して残されています。
たとえば、メルセデス・ベンツのSクラスやマイバッハでは、従来通りの立体的なエンブレムを押すことでボンネット側に倒れるような仕様にしました。また、ロールスロイスの有名なマスコット「スピリット・オブ・エンジェル」は触れると自動的にボンネット内に格納されるようになっています。
代表的なジャガーの車種
ジャガーは、洗練されたデザインと高い機能性が特徴です。「高貴」というイメージをもっている方も多いでしょう。
今回は、代表的なジャガーの車種を紹介します。それぞれの特徴を把握して、ぜひ自分の好みに合った車種をみつけてください。
ジャガーXF
ジャガーXFは最新テクノロジーが注ぎ込まれた高級車です。ジャガーのなかで最も人気のあるモデルといえるでしょう。ジャガー史上最多となる145の賞を受賞するなど、世界的に高い評価を受けています。
環境面に配慮された設計により、業界トップレベルに少ない二酸化炭素排出量を実現しているのが特徴です。軽量のアルミニウムを採用するなどの徹底された軽量化によって、「ジャガーXE」よりも最大190キログラム軽くなっています。車両価格は598万~1105万円です。快適さと機能性を両立した高品質な仕上がりとなっています。
ジャガーXE
ジャガーXEは、クラス初となるアルミニウムを多用したモノコックボディが特徴のモデルです。車両価格は477万~769万と、ジャガーXFよりもリーズナブルとなっています。完全自社開発のため、以前の親会社であったフォードの影響は受けていません。
新開発された最新型のエンジン「INGENIUM」を搭載しています。同エンジンは、機能を損なうことなく軽量化を実現しました。また、日本の排ガス規制もクリアした環境に配慮された設計になっています。
徹底的に内部摩擦を抑えた構造のため、静かで快適なドライブができるのも特徴です。
ジャガーFタイプ
ジャガーFタイプは、ジャガースポーツカーの継統を受け継ぐ最新モデルです。2013年から販売され、ジャガー量産車のなかで最も優れた性能とパフォーマンスを実現しているといえるでしょう。世界的にも代表的な高級スポーツカーのひとつです。価格は886万円~1529万円と高額になっています。
2013年には、世界的なモータースポーツである「グッド・ウッド・フェスティバル・オブ・
スピード」において、ジャガーFタイプをベースにした「プロジェクト7」が公表されました。このモデルは2015年に限定3台で販売されています。
まとめ
長年親しまれてきたジャガーのボンネットマスコットは、歩行者の安全のため設計変更されました。ボンネットマスコットは変更されましたが、ジャガーが描かれたエンブレムは現在も健在です。
ジャガーはサイドカーの製造から始まり、戦後の好景気の波にのるなどして業績をあげていきました。1989年にはフォード社、2008年にはタタ・モーターズの傘下に加わりながら、高級車メーカーとして、いまもなお高い人気を誇っています。
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