BMW M3 セダンの魅力とは?歴代モデルの特徴や気になる中古車価格まで
BMWの高性能スポーツセダン、M3。その名を聞いただけで、多くの自動車ファンの心が躍ることでしょう。では、BMW M3の魅力は一体どこにあるのでしょうか。
初代モデルから現行型まで、その進化の歴史は実に興味深いものがあります。高回転型自然吸気エンジンからターボチャージャー搭載、そして最新型では4WDシステムを採用しています。
このように、M3は常に時代の最先端を走り続けてきました。今回は、そんなBMW M3の魅力に迫ります。歴代モデルの特徴から中古車価格まで、M3の情報をこの記事で丸ごとチェックしましょう。
※目次※
4.M3などのハイパフォーマンスモデルを狙うならネクステージがおすすめ!
・BMW M3は1986年に誕生!グループAレースへの参戦を目的に開発された。
・2021年に6代目のM3が登場。高性能スポーツカーとしての地位を明確に確立。
・M3の新車価格はその高パフォーマンスさから高設定。購入するなら中古車も視野に入れると選択肢が広がる。
BMW M3の歴史と進化の軌跡
BMWのハイパフォーマンスモデルとして知られるM3は、1986年の初代から現在まで、約35年にわたり進化を続けてきました。
レース用に開発された初代から、V8エンジンを搭載した4代目、そして最新の6代目まで、各世代で革新的な技術を取り入れ、常に高性能スポーツセダンの基準を定義し続けています。まずは、BMW M3の歴代モデルの特徴と進化の軌跡を詳しく見ていきましょう。
(参考:『M3(BMW)のモデル・グレードカタログ一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
1986年:初代E30型M3のデビュー
1986年、BMW M3シリーズの原点となる初代E30型M3がデビューしました。この高性能車は、当時盛り上がりを見せていたグループAレースへの参戦を目的に開発されました。
E30型3シリーズをベースに、BMWモータースポーツ部門が徹底的な改良を加え、ブリスターフェンダーやスポイラーを追加し、空力性能を向上させています。エンジンには、M1由来の直6エンジンを4気筒化した2.3L直4DOHCバルブS14型ユニットを搭載し、初代から195PS発生のパワーを持っていました。
DTMでは1987年にデビューイヤーでタイトルを獲得するなど、レースでの活躍も目覚ましいものでした。市販モデルとしても進化を続け、1990年には238PSを発生するM3スポーツ・エボリューションを発売しています。
M3は、1991年の生産中止までに1万8,000台以上が生産され、BMWのアイコンとしての地位を確立したのです。
1992年:カタログ落ちから復活!2代目M3
1992年、BMW M3が2代目モデル(E36型)として復活しました。ロードゴーイングカーとして開発された初代とは異なり、2代目はよりジェントルな外観を特徴としています。
しかし、その真価はパワーユニットにあります。BMW伝統の3L直列6気筒エンジンを初めて搭載した2代目M3は、286PSの出力を誇りました。シルキーシックスと呼ばれる滑らかな吹け上がりは、ドライバーを魅了します。
後期型では3.2Lにアップグレードされ、最高出力は321PSに達しています。これは現代のスポーツカーと比較しても遜色ない性能です。また、2代目からはクーペとカブリオレに加え、4ドアセダンも設定されました。このモデルは、高性能と実用性を両立させた新しいM3の姿を示しています。
2000年:クーペとの違いを明確に表現!3代目M3
2000年に登場した3代目BMW M3(E46型)は、クーペをベースにしながらも、独自の個性を放つモデルとして注目を集めました。特徴的なのは、ボンネットに設けられたパワードームです。これはM3の象徴的なデザインとなり、高性能エンジンの搭載と冷却性能の向上を実現しました。
さらに力強さを増した新開発6気筒エンジンは、最高出力343 PSを発生します。2003年には、さらに軽量化を図ったM3 CSLも登場し、よりシャープなハンドリングを可能にしました。
2007年:V8エンジン搭載!4代目M3
2007年、BMW M3の4代目モデル(E92型)が登場しました。この世代で最も注目すべき点は、V8エンジンの採用です。4.0Lの自然吸気V8は、420PSもの最高出力を誇り、先代から100PSものパワーアップを実現しています。大排気量エンジンながら、高回転まで伸びやかに吹け上がる特性は、多くの人を魅了しました。
ボディサイズが大きくなった上、カーボンファイバー製パーツの採用により軽量化にも成功しています。さらに、7速のダブルクラッチトランスミッションが新たに追加され、瞬時のシフトチェンジが可能となりました。
また、4代目モデルで、日本向けにセダンモデルが導入されたこともトピックのひとつです。V8エンジンを搭載した唯一のM3として、将来的な価値上昇も期待できる魅力的なモデルといえるでしょう。
2014年:ターボ化で再注目!5代目M3
2014年、BMW M3は5代目モデル(F80型)として生まれ変わりました。最大の特徴は、ダウンサイジングとターボ化です。3.0L直列6気筒ツインターボエンジンを採用し、最高出力431PSを実現します。V8から小型化されたものの、ターボ過給によりトルクも大幅に向上させています。
このモデルから、クーペは「M4」と呼称が変更され、M3はセダンモデルのみとなりました。日本仕様では7速ATのみの設定となり、より日常的な使いやすさも向上させています。
さらに450PSにパワーアップした「コンペティション」も登場し、より高性能を求めるユーザーの要望にも応えています。2018年には限定30台の「M3 CS」も発売され、0~100km/h加速3.9秒という驚異的な性能に注目を集めました。
2021年:高性能スポーツカーとしての地位を確立!6代目M3
2021年、BMW M3の6代目モデルが登場します。最大の特徴は、新開発の3.0L直列6気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンです。最高出力510馬力、最大トルク650N・mを発揮し、圧倒的なパワーを誇っています。
外観では、縦型の大型キドニー・グリルをポイントにBMWの新しいデザイン言語を体現、インテリアには、Mスポーツ・シートやM専用ステアリングを採用し、スポーティーな雰囲気を演出しました。
走行性能面では、M専用4輪駆動システム「M xDrive」を搭載し、サーキットでの運動性能を向上させました。さらに、高性能3眼カメラ&レーダーによる最先端運転支援システムを標準装備し、安全性も高めています。
6代目M3は、パワフルなエンジン、洗練されたデザイン、そして最新技術の融合により、高性能スポーツカーの新たな基準を打ち立てたといえます。
(参考:『BMW新型M3が2021年春デビュー!M3歴代人気モデルもご紹介!|新車・中古車の【ネクステージ】』)
現行型 M3(G80)の魅力とは
BMW M3(G80)は、高性能スポーツセダンの新たな基準を打ち立てています。圧倒的なパワーを誇る直列6気筒ツインターボエンジン、革新的な4WDシステム「M xDrive」、最新テクノロジーを駆使した快適装備など、その魅力は多岐にわたります。
530PSの最高出力、3.5秒での0-100km/h加速、先進的な走行性能と快適性の両立など、M3の真価が存分に発揮されています。ここからは、現行型M3の主な特徴を詳しく見ていきましょう。
(参考:『BMW M3セダンの魅力を徹底解説!開発までの背景や賢く購入するコツ|新車・中古車の【ネクステージ】』)
直列6気筒ツインターボエンジンの実力
BMW M3 Competition M xDriveセダンに搭載される直列6気筒Mツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンは、圧倒的なパワーと魅惑的なサウンドが特徴です。
最高出力530PSを誇るこのエンジンは、従来モデルから20PSもパワーアップしています。8速Mステップトロニック・トランスミッションとの組み合わせにより、0-100km/h加速はわずか3.5秒という驚異的な性能を実現しています。
BMW M3の心臓部ともいえるこのエンジンは、高性能スポーツセダンの新たな基準を打ち立てました。
革新的な4WDシステムと走行性能
BMW M3 Competition M xDriveセダンに搭載される革新的な4WDシステム「M xDrive」は、高性能スポーツカーの走行性能を新たな次元へと引き上げたといえるでしょう。
このシステムの特徴は、フロントとリア間の駆動トルクを可変配分できる先進的な制御技術にあります。電子制御多板クラッチがフロント・リア間の駆動力を無段階に調整し、アクティブMディファレンシャルが左右リア間のトルクを制御する仕組みです。これにより、卓越したトラクションと俊敏性、安定性を実現したのです。
通常走行時は後輪駆動となり、スリップ時のみフロントに駆動力が伝達されます。ドライバーは走行モードを選択可能で、4WDモードでは後輪駆動重視、4WDスポーツモードではよりダイナミックな走りが楽しめます。さらに、DSCをオフにすれば純粋な後輪駆動モードも選択可能です。
最新テクノロジーと快適装備
BMW M3 Competition M xDriveセダンは、最新テクノロジーと快適装備を満載し、高性能スポーツカーの新境地を開拓しています。
車内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが12.3インチのデジタルメーターパネルと、10.25インチのセンターディスプレイです。これらが一体となったBMWライブ・コックピットが、先進的な操作環境を演出しています。
音声認識システム「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」は、「OK, BMW」と呼びかけるだけでさまざまな車両操作ができます。さらに、BMWデジタル・キーを標準装備している点も特筆すべき点でしょう。対応するスマートフォンやスマートウォッチを携帯していれば、キーレスでの乗り降りやエンジン始動が可能となり、利便性を大幅に向上しています。
安全面では、高性能3眼カメラとレーダーを用いた最新の運転支援システムを搭載しています。特筆すべきは、日本で初めて認可を取得した「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」です。これにより、一定条件下で高速道路の渋滞時にステアリングから手を離した走行が可能となり、ドライバーの負担を大きく軽減します。
M3のスペック表
BMW M3 Competition M xDriveセダンのスペックは以下の通りです。その圧倒的な性能は、数字を見れば一目瞭然です。
項目 |
スペック |
全長×全幅×全高 |
4,805mm×1,905mm×1,435mm |
最小回転半径 |
5.3m |
ホイールベース |
2.855mm |
エンジン |
3.0L直列6気筒ツインターボ |
最高出力 |
530PS |
最大トルク |
650N・m |
0-100km/h加速 |
3.5秒 |
車両重量 |
1,800kg |
燃費(WLTCモード) |
10.6km/L |
(参考:『M3(BMW)の燃費情報|新車・中古車の【ネクステージ】』)
BMW M3の最新売買価格
BMW M3の魅力は満載ですが、気になるのがその価格帯です。高性能スポーツセダンとしての地位を確立したM3の価値は、新車、中古車、そして買取相場に反映されています。
ここでは、最新のM3 Competition M xDriveセダンの新車価格をはじめ、各世代の中古車価格の傾向、さらにはグレードや走行距離による買取相場の変動について解説します。M3の市場価値を知ることは、購入や売却の参考になるでしょう。
新車価格
BMW M3 Competition M xDriveセダンの新車価格は1,430万円です。M3 Competition M xDrive ツーリングは1,440万円と、どちらも価格帯は高設定です。BMW M3は高性能スポーツセダンの代名詞ということで、相応の値段といえるでしょう。
530馬力のツインターボエンジンや最新の走行支援システムなど、その性能と装備を考えれば、コストパフォーマンスは高いとも捉えられます。
また、13種類のボディカラー、4種類のホイール、16種類のインテリアカラー、3種類のトリムが用意されており、自分好みにアレンジできる点も魅力です。(2024年12月時点)
中古車価格
BMW M3の中古車価格は、モデルや年式によって大きく異なります。初代E30型M3は、希少価値から高額で取引されることがあります。
一方、比較的新しい世代のM3は、新車価格の半分程度から購入可能な場合もあります。例えば、5年落ちの前世代モデルなら500万円台から見つかることもあるでしょう。
ただし、走行距離や整備状態によって価格は変動します。購入時は、整備記録や事故歴をしっかりチェックすることが大切です。また、エンジンやサスペンションなど、高性能パーツの状態確認もしておきましょう。
買取相場
BMW M3の買取相場は、年式やグレード、走行距離などによって大きく変動します。ネクステージの最新の買取実績によると、2024年式M3コンペティションM_xDriveは1,000万円超えの高値で取引されています。
一方、2018年式M3セダンは560万円台後半で買い取られており、年式が新しいほど高額になる傾向が見られます。
グレード別では、M3コンペティションM_xDriveやM3コンペティションが高値で取引される傾向にあります。走行距離も重要な要素で、同じ年式でも走行距離が少ない車両は高く評価されます。
年式ごとの買取価格は、以下を参考にしてください。(2024年12月時点)
年式 |
買取価格 |
2024年 |
417万9,000円~1,005万7,000円 |
2022年 |
810万円 |
2018年 |
562万2,000円~613万円 |
2017年 |
393万9,000円~558万7,000円 |
2016年 |
280万8,000円~505万5,000円 |
2015 年 |
302万9,000円~328万9,000円 |
2014年 |
257万9,000円 |
2011年 |
295万6,000円 |
2009年 |
377万3,000円 |
2007年 |
248万1,000円 |
(参考:『M3(BMW)の買取相場・査定実績一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
M3などのハイパフォーマンスモデルを狙うならネクステージがおすすめ!
BMW M3のようなハイパフォーマンスモデルは中古車で探すのもおすすめです。ネクステージでは、車の品質にこだわっており高性能車を安心して選べる環境が整っています。
また、全国に約3万台と豊富な在庫を確保しているので、理想の車を見つけられる可能性も高いでしょう。
修復歴車の取り扱いは一切なし!車の品質が違います◎
ネクステージでは、お客さまの安心と満足を第一に考え、修復歴車の取り扱いを一切行っていません。修復歴車は外見上に問題なくても、将来的なトラブルのリスクが高まります。価格が安くても、長期的には費用が高くつく可能性もあるでしょう。
また、修復歴車だけでなくメーター改ざん車や水害車なども取り扱っていません。さらに、公正中立な第三者機関による品質鑑定を実施し、車両の状態を客観的に評価しています。
このような厳格な品質管理により、ネクステージでは「価格以上の良質な車」を提供しています。BMW M3のような高性能車を中古で購入する際も、安心して好みの車を選べるでしょう。
約3万台の在庫車の中からお気に入りの一台を選べる!
ネクステージでは、全国に約3万台もの在庫車を保有しています。気になるモデルがあれば、全国の店舗間で在庫車の取り寄せも可能です。また、軽自動車から輸入車まで、幅広いジャンルの車種を取り扱っているため、条件に合った一台がきっと見つかるでしょう。
まとめ
BMW M3は、30年以上の歴史を持つ高性能スポーツセダンです。現行型G80は530PSの直列6気筒ツインターボエンジンと4WDシステムを搭載し、圧倒的なパフォーマンスを誇っています。特徴的なキドニーグリルやエアロダイナミクスなど、デザインも魅力的なポイントです。
新車価格は1,000万円台後半からですが、中古車市場では年式やグレードによって幅広い価格帯で取引されています。
中古車購入の際は、お近くのネクステージへお気軽にご相談ください。約3万台の在庫から厳選されたお気に入りのモデルをお探しいただけます。