BMWのM8ってどんな車?モデル展開や特徴をご紹介
BMW M8とは、BMWの最上級モデルである8シリーズを、モータースポーツや高性能スポーツモデルの開発を担うBMW M社によって、サーキット走行でも高いパフォーマンスを発揮できるようにチューニングされたモデルです。
アクティブな走りだけでなく、スポーティーさとラグジュアリーさが融合したデザインは、BMWのフラッグシップモデルと呼ぶにふさわしい車となっています。本稿では、M8の各モデル展開や特徴を紹介します。
※目次※
1. BMW M8はサーキット技術を持った最上級クラスのモデル
2. BMW M8クーペは2種類のモデルがラインアップしている
・M8はサーキットでの走行を想定して、BMW M社が開発・チューニングを手掛けた高いパフォーマンスと、ベースとなる8シリーズのラグジュアリーさを併せ持っている
・M8は2ドアの「クーペ」、4ドアの「グランクーペ」、オープントップの「カブリオレ」と3種類のモデルを展開している
・M8は新車価格が約2,500万円以上(2023年10月時点)と高価な車種で、中古車市場への流通も少ないため、中古車を探す際は下位モデルのM6なども検討が必要
BMW M8はサーキット技術を持った最上級クラスのモデル
BMW M8の魅力は、8シリーズが持つ「最高峰ドライビング・ラグジュアリー」と、BMW M社が長年培ってきた「モータースポーツにも通じるアグレッシブな走り」を併せ持っている点で、BMWの技術が集約された1台になっています。
その成り立ちはネーミングからも察することができるため、まずはM8とはどのような車なのかを探ってみましょう。
M8が属する「8シリーズ」はBMWの最上級シリーズ
BMWのラインアップで最高峰となる8シリーズは2017年にコンセプトモデルが発表され、2018年におよそ19年ぶりに復活しました。M8はこのフラッグシップとなる8シリーズをベースに、BMWのモータースポーツや高性能スポーツモデルの開発を担う、BMW M社によってチューニングされた特別なモデルです。
BMWらしい走る歓びを感じながらも、ラグジュアリーを体感できる唯一無二なモデルとなっています。
「Mモデル」はサーキットマシンを設計するBMW M社が開発したモデル
BMWが販売しているモデルの中には「Mモデル」と「Mパフォーマンスモデル」というグレードがあります。両グレードともBMWのモータースポーツや、高性能スポーツモデルの開発を担当しているBMW M社によって手掛けられたグレードになります。
どちらのグレードもM社によって開発されていますが、Mモデルがサーキット走行を想定したものに対して、Mパフォーマンスモデルは一般道をスポーティーに走行するためのチューニングが施されています。
BMW M8クーペは2種類のモデルがラインアップしている
現在新車で販売されているBMW M8には、「コンペティションクーペ」と「コンペティショングランクーペ」の2つのモデルがあります。それぞれの最も大きな違いは「2ドアクーペ」なのか「4ドアクーペ」なのかというところになります。
M8はMモデルで唯一、クーペとグランクーペの両方を展開しています。
M8コンペティションクーペ
BMW M8は初代の生産終了から19年後の2018年に発表されました。8シリーズの特徴でもある流線形のボディデザインをより洗練し、サーキットモデルにも通じるデザインは、異彩を放つ存在感によって街中の視線を集めること間違いありません。
M8はおおよそ全長4.9m全幅1.9m車重1.9tと、BMWの中でも非常に大柄です。しかし、低重心化が図られたシャシーや絶妙なサスペンションセッティングにより、大きさや重さを感じさせない軽快なハンドリングとなっています。
M8コンペティショングランクーペ
BMW M8コンペティションクーペは2ドアクーペのモデルでしたが、BMW M8コンペティショングランクーペは4ドアクーペのモデルになります。4ドアになったことで全長と全幅ともにさらに大きくなっていますが、後部座席とトランクルームの容量が拡大され、利便性が向上しています。
ただし、あくまでもボディ形状は「クーペ」なので、後部座席のヘッドクリアランスはゆとりが少なく多人数で長距離を移動するのには適していません。
BMW M8カブリオレも登場している
BMW M8には2ドアクーペのM8コンペティションクーペと、4ドアクーペのM8コンペティショングランクーペ以外にもカブリオレが販売されています。カブリオレとは、折り畳み式の幌を持つオープンカーの名称で、近年では4人乗りオープンカーの名称として使用されることが多く、主にドイツ車やフランス車に使われています。
日本での発売は2019年に開始された
BMW M8カブリオレは、2019年7月に発売されたM8をベースとしたオープントップモデルになります。高品質なファブリックを使用した多層式の電動ソフトトップを採用し、開閉動作は15秒で完了します。またソフトトップの開閉動作は時速50km以下であれば、走行中でも可能となっています。咄嗟に幌を閉めたいときにも重宝する機能です。
オープントップモデルになったことでトランクルームの容量は減っていますが、ルーフの開閉状態にかかわらず350Lのトランク容量を確保しています。
MハイパフォーマンスモデルとMパフォーマンスモデルがある
8シリーズのオープントップモデルには、サーキットでの走行も想定したMハイパフォーマンスモデルである「M8カブリオレ」と、サーキット走行程ではないものの、スポーティーな走りと快適性を高次元で両立させたMパフォーマンスモデルの「M850i xDrive カブリオレ」が存在しています。
搭載されるエンジンはどちらも4.4L V型8気筒エンジンですが、M850i xDrive カブリオレは530馬力、M8 カブリオレは625馬力となっています。
BMW M8シリーズのデザインや走行性は?
M8シリーズはBMWの中でも大型なボディサイズを誇っています。極限まで引き出されているハイパフォーマンスな走りだけでなく、安全性能の高さも信頼できることが特徴です。ここでは、エクステリア・インテリアデザインの魅力や走行性について大まかにご紹介します。
ストリームラインのボディデザイン
M8シリーズエクステリアの特徴は、流麗さが特徴の低重心ボディラインです。M6シリーズと比較すると全幅が広くなっており、スポーツ性能が上がっていることに気づくかもしれません。ビッグボディにもかかわらずカーボン・ファイバー強化樹脂(CFRP)を採用しているため軽量かつブレない剛性が高い設計であることもポイントです。
ダブル・バー・キドニー・グリルやボディ側面のMギルなどMモデルを象徴する装備が採用されており、独特の存在感を放つため視線を集めることでしょう。
アグレッシブな走行性
M8シリーズで採用されている「Mモードボタン」では「ROAD」と「SPORT」モードに加え「TRACK」モードも搭載されています。「TRACK」モードとは運転支援システム機能をすべて無効にできる機能です。
モードの切り替えを上手に行うことにより、市街地運転時や高速走行時など場面に応じて自分の走りを変えられるためよりアグレッシブな走行を楽しむことができるでしょう。
8シリーズのM850i×Driveをベースにしているため共有部分が多いものの、サーキットでも通用するMシリーズの強靭なボディがどんな場面でも安定した走行を可能にしています。
室内インテリア
人目を惹くエクステリアに加えて、スポーティーさとラグジュアリーが融合した重厚感のあるレザー遣いのインテリアも人気の理由の一つでしょう。
2020年9月発売モデルには、BMWが国内認可取得モデルとして初めて導入のハンズ・オフ機能や構成の3眼カメラ・高性能プロセッサー・レーダーなど最新の運転支援システムが搭載されています。M専用ヘッドアップディスプレイなども嬉しい装備です。
安定した乗り心地
M8に装備されているサイドサポートとショルダー部分が特徴的なMスポーツシートは、乗り心地が良く長時間のドライブ疲れを軽減してくれます。特に高速走行時や山間部などの連続コーナー走行時にその良さを実感することができるでしょう。
2021年3月からクーペ・カブリオレ・グランクーペのコンペティションモデルで「Mカーボンパケットシート」を選択することが可能になります。これまでよりももっと安定した心地を味わえるかもしれません。
BMW M8シリーズの購入価格の目安
BMW M8シリーズは、サーキット走行を想定したハイパフォーマンスとラグジュアリーさを両立した、BMW車の中でも最上級のモデルになります。
ここまでに紹介したようにM8シリーズには、2ドアのクーペと、4ドアのグランクーペ、オープントップモデルのカブリオレがあります。では、3モデルの価格を比較してみましょう。
BMW M8シリーズの新車価格
ここではBMW M8シリーズである2ドアのクーペと、4ドアのグランクーペ、オープントップモデルのカブリオレそれぞれの新車価格を紹介します。比較したものが下記の表になります。
M8コンペティションクーペ |
2,526万円~ |
M8コンペティショングランクーペ |
2,496万円~ |
M8カブリオレ |
2,638万円~ |
(2023年10月時点の情報です)
価格としてはM8コンペティショングランクーペが最も価格が安く、M8カブリオレが最も高くなります。
安く購入したいならM6という選択肢もある
BMW M8シリーズは、新車販売価格が約2,500万円以上と非常に高価な車種になります。数量限定車ではないので新車購入は難しくありません。しかし少しでも安く購入しようとした場合、中古車での購入を考えると思いますが、M8シリーズは中古車市場への流通がとても少ないので、探すのは困難です。
もしM8シリーズが中古車市場で見つからなかったときには、下位モデルとなるM6などを選択肢に入れることを検討しましょう。
まとめ
BMW M8シリーズは、BMWの最上級モデルである8シリーズをベースに、BMWのモータースポーツや高性能スポーツモデルの開発を担う、BMW M社がチューニングを手掛けた特別なモデルです。サーキットでの走行まで想定して与えられた圧倒的なパフォーマンスと、ベースとなっている8シリーズのラグジュアリーさを併せ持っています。
新車価格は約2,500万円以上と高価で中古車市場への流通も少ないため、Mモデルを探しているときはM6などの兄弟車も選択肢に入れて検討しましょう。
▼ライタープロフィール
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。
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