BMW 740iとは?7シリーズの特徴やモデル展開をご紹介
7シリーズは1977年に初代が登場し、そこから現在まで約半世紀にわたり愛されてきた、BMWの最上級ラグジュアリーセダンです。2022年のフルモデルチェンジで7代目となり、シリーズ初となる電気自動車モデル「i7」がラインアップに加わりました。
ガソリンとディーゼル、EVの各モデルに2種類のグレードが展開されているため、どれが自身に合っているか悩む方も多いのではないでしょうか。本稿では、全モデルのベースとなる「740i」をメインに、7シリーズの特徴やラインアップを紹介します。
※目次※
・740iはBMWの最上級ラグジュアリーセダンである、7シリーズのガソリンエンジンを搭載したモデル
・最新モデルとなる7代目の7シリーズには、ガソリンエンジンとディーゼルエンジン搭載モデル以外にも、同シリーズ初となる電気自動車がラインアップされている
・7シリーズはエクステリアやインテリアの細部にまでこだわり、最上級ラグジュアリーセダンの名に恥じない仕上がりになっている
740iはBMW7シリーズのガソリンモデル
7シリーズは、BMWの中でも最上級のラグジュアリーセダンとなります。その中でも740iは、ガソリンエンジンを搭載したモデルとなっていて、2022年にフルモデルチェンジし、エクステリアとインテリアの全面刷新により、高級感と存在感が増しました。そこでまずは、7シリーズの特徴や魅力を紹介します。
7シリーズとは?
7シリーズは、BMWが誇る高級セダンです。エクステリアから「普通の車ではない」オーラを放っており、全体的にラグジュアリーなデザインとなっています。ダイナミックでありながらどこか繊細な外装は、見る者の心をつかんで離しません。
洗練されたデザインはもちろん、強力なエンジンを備えたパワフルな走りも魅力です。エンジンにはプラグイン・ハイブリッドもラインアップされており、サステナビリティの観点でも完成度の高いセダンと言えます。
2022年に7代目が登場した
1977年に初代が登場した7シリーズは、2022年のフルモデルチェンジで7代目となりました。エクステリアやインテリアのデザインのみならず、最新テクノロジーの搭載などで全面的に大きく進化しています。
ボディサイズが全体的に大型化し、ホイールベースが従来モデルから5mm延長されたことで、より広くゆとりある室内空間を確保しています。また7代目モデルには、7シリーズの約半世紀という長い歴史上で初となる完全EVのモデル「i7」がラインアップされています。
740iが属するBMW7シリーズのモデル展開
2022年にフルモデルチェンジして登場した7代目の7シリーズには、ガソリンとディーゼル、電気自動車と3種類のモデルがラインアップされています。
それぞれのパワートレインにメリット・デメリットがあるため、3タイプの特徴を把握し、自身に合ったモデルを選びましょう。ここでは、ガソリンとディーゼル、電気のそれぞれのモデルについて紹介します。
740iシリーズ
ガソリンエンジンを搭載したモデルとなる「740iシリーズ」には、「740i Excellence」と「740i M Sport」の2種類がラインアップされています。このモデルに搭載されているエンジンは、3.0L 直列6気筒ツインパワー・ターボ・エンジンです。
2tを超えるボディを加速させるのには十分な最高出力381PS、最大トルク55.1kgmを発生させますが、12.8km/L(WLTCモード)と燃費性能にも妥協はありません。
740d xDriveシリーズ
ディーゼルエンジンを搭載したモデルとなる「740d xDriveシリーズ」には、「740d xDrive Excellence」と「740d xDrive M Sport」の2種類がラインアップされています。ガソリンモデル同様、搭載されているエンジンは、3.0L 直列6気筒ツインパワー・ターボ・エンジンです。
ガソリンエンジンと比較すると最高出力では約80PSほど劣りますが、最大トルクでは約13kgm上回ります。また燃費の面でも、ディーゼルモデルのほうが約2km/Lほど優れているのも特徴です。
i7シリーズ
BMW i7は7シリーズ初となる電気自動車になります。i7シリーズには、「i7 eDrive50 Excellence」「i7 eDrive50 M Sport」「i7 xDrive60 Excellence」「i7 xDrive60 M Sport」の4グレードがラインアップされています。
最高出力455PS、最大トルク66.3kgmという高出力は電気自動車の魅力のひとつです。航続距離は最大650kmを超えているのも強みでしょう。また、ハイパフォーマンスモデルであるMモデルの「i7 M70 xDrive」「i7 M70 xDrive M Performance」がラインアップされています。
BMW740iの特徴をチェック
BMWの最上級ラグジュアリーセダンである、7シリーズのエクステリアやインテリアには、高級感を高めるために細部にまで造り込んでいます。フルモデルチェンジにおいて全面刷新されたところを、エクステリア・インテリア・快適装備に分けて紹介していきます。
スワロフスキーのクリスタルが輝くヘッドライト
740iのエクステリアデザインは、BMWらしさを感じるラグジュアリーな見た目をしており、LEDヘッドライトは上下2分割となっており、BMW X7と同様のデザインが採用されています。
上部ヘッドライト内にはスワロフスキー製のスリムなクリスタルヘッドライトが配置され、下部にはデイライトやウインカーなどが収められているのも特徴です。
ラグジュアリーなインテリア
740iはエクステリアデザインだけでなく、インテリアデザインも秀逸です。すっきりとした見た目で高級な印象を与えるコックピットやたくさんの太陽光を車内に取り込むパノラマ・ガラス・サンルーフの採用など、快適な空間を作り出す工夫が施されています。
自動で開閉するドアが採用されており、左右のリアドアには多彩な操作が行えるタッチパネルも備わっている未来的なデザインです。
優雅なドライブ空間を支えるテクノロジー
7シリーズは、各時代における最上級のラグジュアリーセダンとして最高の品質、最新技術を取り入れてきました。最新の7代目モデルで注目したい快適装備のひとつに、オプションで装備可能となる「リア・シート・エンターテイメント・エクスペリエンス」があります。
後座席の天井部に31.3インチのシアターワイドスクリーンが搭載され、同乗者は移動中に映画や音楽、ゲームなどを楽しむことができるようになりました。
740iの基本スペック
740iの基本スペックは、以下の表の通りです(スペック情報は2023年12月時点のものです)。
全長×全幅×全高 |
5,390mm×1,950mm×1,545mm |
ホイールベース |
3,215mm |
地上最低高 |
147mm |
ラゲージルーム容量 |
540L |
エンジン |
3.0L 直列6気筒DOHCガソリンエンジン |
最大出力 |
280kW(381PS)/5,500rpm |
最大トルク |
540Nm(55.1kgm)/1,850rpm~5,000rpm |
グレードが上がるとディーゼルエンジンや、プラグイン・ハイブリッドの選択肢もありますが、740iのパワートレインはガソリンエンジンのみです。最大出力やトルクを見ても分かるように、力強い走りが期待できます。
BMW 740iと740i Mスポーツの違いとは?
「740iが属するBMW7シリーズのモデル展開」の項目でも触れた通り、BMW 740iには「Excellence」と「M Sport」と2種類のグレードが展開されています。
各グレードでスペックの違いはありませんが、エクステリアやインテリアだけでなくサスペンションがM Sport専用のものになり、よりスポーティーな仕上がりとなっています。
Mスポーツは740iをよりスポーティーにした車両
BMWのさまざまなモデルに展開されているM Sportグレードは、特に人気の高いグレードになっています。M SportはM仕様車やMシリーズとは異なり、エンジンは標準グレードと同じスペックのものが搭載されていますが、エクステリアやシートがM Sport専用のものに変更されています。
またサスペンションには、Mシリーズと同じものが装備され、よりスポーティーなアレンジが施されています。
エンジンスペックの違い
前述したように、標準グレードとM Sportグレードでエンジンスペックに違いはありません。それでもM Sportグレードがスポーティーに感じるのは、足回りの違いにあります。
標準グレードの7シリーズには、乗り心地を優先してショックアブソーバーの減衰力を調整して、快適な走行を可能にする「アダプティブ・サスペンション」が採用されています。
しかしM Sportグレードでは、Mシリーズを踏襲した専用のサスペンションを装備し、走りの良さを追求しています。
まとめ
約半世紀という長い歴史を持つBMW 7シリーズは、2022年のフルモデルチェンジで7代目となりました。エクステリアやインテリアだけでなく、パワートレインや快適装備など全面的に刷新され、BMWが提案するラグジュアリーさが詰め込まれています。
また7代目モデルからはガソリンとディーゼルだけでなく、7シリーズで初めて電気自動車がラインアップに加わり、選択肢が広がりました。好みのパワートレインで、7シリーズの魅力を味わってみましょう。
▼ライタープロフィール
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。
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