BMWの「M」は何を意味するの?Mシリーズのハイパフォーマンスモデルを徹底解説!
BMWシリーズのなかでも、レーシングカーの遺伝子を色濃く継承しているのが「Mシリーズ」です。モータースポーツのような「走り」に特化したモデルとなっており、刺激的かつ快適な走りを実現するMシリーズは、人気の高いモデルとなっています。
購入を検討している方の中には、「Mシリーズのコンセプトや歴史はどのようなものか」「何種類のモデルがあるのか」など、詳細が気になる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、Mシリーズの特徴やコンセプト、人気の車種などの情報を紹介していきます。
この記事を読むことで、Mシリーズの特徴や魅力を把握し、より強い興味がもてるでしょう。中古車の選び方にも触れていくため、できるだけ安く購入したいと考えている方もぜひ参考にしてください。
※目次※
・Mシリーズは走りにこだわった高性能モデル!
・Mシリーズは豊富なラインナップから目的に合った車種を選びやすい!
・高価なMシリーズも中古車なら比較的安価に手に入る!気になる方は取り扱い台数が豊富なネクステージへ!
BMW「Mシリーズ」を紐解く
はじめに、Mシリーズについて解説します。BMWの「M」が何を意味するのか確認しましょう。次にご説明するのは、通常モデルとの違いです。Mシリーズのどこが優れているのかを確認し、ぜひ購入する際の判断材料にしてください。
BMWのMシリーズとは
1972年に設立したBMWの子会社であるM社が開発を手がけているのがMシリーズです。もともとはモータースポーツという社名でした。Mシリーズ第1号となった「M1」は1978年に登場し、モデルチェンジを繰り返しながら進化を続けています。
MシリーズにはBMWが長年にわたり活動してきたモータースポーツの経験や知識、ノウハウが凝縮しており、エンジンのスペックは過酷なレース環境にも耐えられるクオリティです。高スペックのエンジンに負けない優れたボディ剛性、強力なパワーを発揮するブレーキも備えています。
ラップタイムを争うサーキット走行にも適したパフォーマンスが魅力ですが、ラグジュアリーな雰囲気の内外装は市街地を走るシチュエーションにもとけこむでしょう。
通常モデルとMシリーズの違い
BMWの通常モデルに比べて、Mシリーズは高性能です。エンジンはパワーバンドの広さなどにこだわりがあります。ほかにもグレードアップしているパーツが多く、パワートレインやシャシの性能も通常モデルを大きく上回るスペックです。
価格の違いも比較してみましょう。M340i xDrive セダンは、3シリーズ セダンよりも高性能であるため価格も高価となっています。3シリーズセダンの新車購入価格は523万円~ですが、M340i xDrive セダンは1,025万円~と、1,000万円を超える価格です。
BMW Mシリーズの歴史
Mシリーズは、誕生から時代と共にさまざまな進化を遂げています。レーシングカーのノウハウを惜しみなく注ぎ込み、市販車にあらたな風を持ち込むことで、広く一般的に車で走る楽しみが浸透していきました。
誕生から現在に至るまで、コンセプトである「駆けぬける歓び」をつねに体現しつづけています。ここからは、Mシリーズの歴史についてみていきましょう。
始まりは3.0 CSL
1973年に誕生し、今もなお高い支持を得ているBMW 3.0 CSLがMシリーズの原点となっています。
3.0CSLは、当時のBMWの課題となっていた重量の大幅な削減を実現しました。当初、130kgの軽量化が目標とされていましたが、目標を大幅に超える215kg削減し、レースにおいても多くの勝利とタイトルをもたらしました。ヨーロッパ選手権では6度の優勝をかざり、10年近くものあいだ世界を圧巻するほどの快挙です。
こうした輝かしい実績から、BMW 3.0 CSLは当時もっとも成功したツーリングカーと呼ばれるようになりました。また、Lには「LightWeight」という意味が込められています。
進化を遂げて50年の節目を迎えている
BMW Mシリーズは、誕生から50年の節目を迎えました。当時のレースに革命をもたらした3.0 CSLをはじめ、さまざまな革新や進化をもたらしたモデルも数多くあります。
時代の流れとともに、走りにくわえて環境面に配慮していくことが求められていく昨今。BMWも電気自動車の分野に着手してきました。電気自動車においてMシリーズがこだわってきた走りが実現できるのだろうか?と疑問を抱かれることもありましたが、2021年に誕生したBMW I4 M50(G26)は、こうした疑念を払拭するモデルになっています。
電気自動車でありながら最高時速140マイル(約225km/h)の加速性能にくわえて、電気自動車ならではの快適性があり、これまでのMシリーズに劣らない走りを実現できているといえるでしょう。
BMW I4 M50 (G26)の登場により、今後のMシリーズの進化に大きな期待がもてるようになりました。
BMW Mシリーズは2タイプに分けられる
Mシリーズは歴史でも触れたとおり、サーキットで走るレーシングカーのノウハウを公道で走れる車に注ぎ込んで開発されてきました。そして今もなお、サーキットで行われるレースでもMシリーズは進化をつづけています。
そのため、Mシリーズには公道向けとなるタイプとサーキットも走行できるタイプの2種類にわけられます。ここからは、それぞれのタイプについてみていきましょう。
公道向けのスポーツカー
BMW Mシリーズの公道向けモデルには以下の6種類があります。それぞれの特徴についてみていきましょう。
車種 |
特徴 |
BMW M3 セダン |
4ドア・3ボックスと同乗者も快適に楽しめるモデル |
BMW M4 クーペ |
6速マニュアルトランスミッションによるダイナミックなスポーツスタイル |
BMW M8 クーペ |
ハイパフォーマンス走行とラグジュアリーが融合したハイエンドモデル |
BMW M8 グランクーペ |
リアシートにもゆとりがあるM8 クーペの上位互換モデル |
BMW X5 M |
スポーツ×SUVが実現するタフな走行が可能なオールラウンドモデル |
BMW M2 クーペ |
BMW Mシリーズの土台となるベーシックモデル |
公道向けではありますが、BMWが培ってきたレーシング技術が込められたモデルが揃っているため、いずれのモデルも高水準の走行性能が魅力です。なかでもX5はSUVタイプとなっているため、アウトドアにも活用できるモデルになっています。
サーキット向けのスポーツカー
BMW Mシリーズのサーキットも走れるモデルは以下の8種類があります。それぞれの特徴についてみていきましょう。
車種 |
特徴 |
BMW M340i xDrive セダン |
3.0L直列6気筒ツインターボエンジンによるパワフルな走行が可能になったセダン |
BMW M340i xDrive ツーリング |
セダンよりも大きくステーションワゴンに近い空間を兼ね備えたモデル |
BMW M440i xDrive クーペ |
BMW328を彷彿とさせる個性的なグリルデザインが魅力のモデル |
BMW M440i xDrive カブリオレ |
M440i xDrive クーペと同等のスペックを持ったオープンモデル |
BMW M850i xDrive クーペ |
Mシリーズのダイナミックさと高級感を併せ持つ最高峰モデル |
BMW M850i xDrive グランクーペ |
M850i xDrive クーペのさらなる上位互換モデル |
BMW X5 M50i |
4.4リッターV8ガソリンターボエンジンによるオフロードでもパワフルな走行が可能なSUVモデル |
BMW M240i クーペ |
パフォーマンス・デザイン・快適性と高い水準でバランスの取れたモデル |
サーキットも走行可能なモデルは、いずれも走行時の快適性が増したモデルとなっています。最新の技術も惜しみなく投入され、正確なハンドリングを実現し、走る歓びを思う存分に体験できるモデルばかりです。
BMW Mシリーズの基本ラインアップ
「M2」「M3」「M4」「M5」「M6」「M8」と、ハイパフォーマンスモデルのラインアップは充実しています。6つのモデルの特徴やエンジンについて、ひとつずつご紹介しましょう。それぞれに個性があるので、自分好みのモデルはどれなのかチェックしてみてください。
BMW M2
「CS」「Competition」の2タイプを展開し、直列6気筒Mツインパワー・ターボのエンジンを搭載しています。「CS」は究極のレーシング性能を追求した車です。特別なチューニングを施したアダプティブMサスペンションなどを装備しています。
「Competition」はパワーととともに俊敏性などを追求した車です。高性能なアクティブMディファレンシャルなどを採用しています。
(参考:『M2(BMW)の中古車一覧』)
BMW M3
BMWのモデルの中で売れ筋の3シリーズをベースに、エンジンや足回りを強化したスポーツモデルです。エンジンは直列6気筒を搭載しています。
最高出力は252Kw、最大トルクは365N・mで、市販車としては桁外れともいえるパワーが魅力です。ダイナミックな走りだけではなく、街中でのスムーズなドライビングも苦にならない点もポイントといえます。
ボンネットフードはアルミ製です。従来のスチール製のボンネットフードよりも約40%の軽量化に成功しました。
(参考:『M3(BMW)の中古車一覧』)
BMW M4
ラインアップしているのは「M4クーペ」「M4カブリオレ」です。「M4クーペ」のエンジンはパワフルな3L直列6気筒Mツインパワー・ターボで、トランスミッションは6速MTと7速M DCT Drivelogicを設定しています。
「M4クーペ コンペティション」は、モータースポーツにも対応するダイナミックな走りを楽しめるでしょう。高い機能性でありながら美しいデザインで、多くの人から人気を博しています。
(参考:『M4(BMW)の中古車一覧』)
BMW M5
タイプは「ベースグレード」と「コンペティション」の2つです。「ベースグレード」のエンジンは高回転型の4.4LV型8気筒Mツインパワー・ターボで、最高出力は441Kwにも達します。トランスミッションはDrivelogic付き8速Mステップトロニックです。
「コンペティション」の最高出力は460Kw、最大トルクは750N・mとベースグレードを上回ります。モータースポーツ仕様にいっそう接近したモデルです。4輪駆動システムのM xDriveを搭載し、あらゆる路面状況に対応するマルチな走りも実現しています。
BMW M6
2ドアの「クーペ」、オープンモデルの「カブリオレ」、4ドアの「グランクーペ」の3タイプがそろっています。グランクーペは6シリーズの中で最高級のラグジュアリー感をかもし出すフォルムです。7速MDCT Drivelogicのトランスミッションは、強烈な駆動力を受け止めます。
流線的なフォルムが、BMWならではのキドニーグリルの存在感をさらに際立たせているといえるでしょう。
BMW M8
M8は世界中のハイパフォーマンスカーの頂点に立つモデルのひとつです。ラグジュアリー感を犠牲にすることなく、ダイナミックな走りが魅力といえます。
「M8Competition」はエンジン出力を高め、スーパーカー級と呼ぶにふさわしい性能を誇る車です。時速100kmまでの加速時間は3.2秒、時速200kmまでの加速時間は10.6秒というタイムを記録しています。加速時にストレスを感じることがなく、走りを楽しめるでしょう。
BMW Mシリーズの中古車選びにおすすめの車種
Mシリーズはグレードやモデルごとにスペックが異なります。必要とする走行性能や特性、快適性などを考えながら選びましょう。次に、中古車を購入する際のポイントをご紹介します。各モデルの特徴や選び方などをまとめたので、ぜひ参考にしてください。
手ごろな価格でMシリーズの走りを楽しむならBMW M2
Mシリーズは特別仕様で、エンジンなどの性能にもこだわっています。新車価格は1,000万円に近いケースがほとんどです。価格がネックで悩んでいる方は、「M2」の中古車購入を検討してみるとよいでしょう。
M2は2016年から2018年まで販売されていた「M2ベースグレード」と、2018年以降に登場した「M2コンペティション」の2種類があります。
中古車の価格相場は、M2ベースグレードが400万~500万円、M2コンペティションが700万~800万円です(2022年7月時点)
パワフルな走りを手ごろな価格で楽しみたい方におすすめです。
ワンランク上のスポーツ走行を楽しむならBMW M3とM4
「M2」よりワンランク上のスポーツ走行を楽しみたい方は、「M3」や「M4」がおすすめです。「M3」はサーキット仕様に近く、豪快なエンジン音や強烈な加速感など、Mシリーズらしいスポーティな走りを楽しめるでしょう。
「M4」はパワフルさと、エギゾーストサウンドなどが静かで、快適性や実用性を兼ね備えたモデルとなっています。
M3は1989年~2021年の最新式までとなっており、歴史と同様に価格帯も広いのが特徴です。年式の新しいものであれば1,000万円を上回る価格で流通しています(2022年7月時点)
M4は2014年~2022年となっており、こちらも年式があたらしいものになると中古相場も高めです。一例として、ネクステージで取り扱っている2016年式のBMW M4クーペ Mパフォーマンスパーツは、4.8万Kmの走行距離で495.9万円となっています。(2022年7月時点)
スーパーカーに匹敵する走りを体感するならBMW M5
スーパーカーに匹敵する走りを体感するなら「M5」がおすすめです。
7速MDCT Drivelogicのシフトチェンジはおどろくほどスムーズで、マニュアル式の操作とスポーツドライビングに適した走行モードを選べば、「M5」の魅力をより実感できるでしょう。
「M5」は人気が高いため、店頭に並ぶと同時に売り切れてしまうケースも多いです。流通する価格も幅広く、なかには1,000万円を上回るケースもあるため、在庫状況をこまめにチェックしておくことがおすすめです。(2022年7月時点)
ラグジュアリーな雰囲気を楽しむならBMW M6とM8
ラグジュアリーな雰囲気を楽しむなら「M6」や「M8」がおすすめです。主なスペックはM5と変わらず、ハイレベルの走行性能を保っています。車内の静粛性や高級感はM5を上回るでしょう。
どちらも高級感のある仕様となっていることから、他グレードよりも高値で流通している傾向があり、M8に至っては2,000万円近い価格で流通しています。(2022年7月時点)
ラグジュアリーな雰囲気を楽しむならBMW M6とM8
中古車を購入する際におこりえるのが購入後のトラブルです。購入後に修理が必要な箇所がみつかり、修理費用を負担しなくてはいけないというケースは多くあります。輸入車は、国産車と比較して修理費用が高くなる傾向にあるため、とくに注意が必要です。
トラブルを防ぐために、ここからはMシリーズの中古車を探すときのポイントを2点解説していきます。
エンジンを実際に始動してチェックする
エンジンをチェックする際には、実際に始動してチェックすることが大切です。ただし、エンジンがあたたまると調子の悪さに気づかないことがあります。エンジンが冷えている状態でチェックしましょう。
確認が欠かせないポイントは、「異音がしないか」「始動はスムーズか」の2点です。どちらかでもあてはまる場合は、購入を見合わせるのが無難でしょう。
装備類が動作するかチェックする
チェックを見落としがちな装備類ですが、正しく作動するかしっかり確認しましょう。購入後に修理が必要であることが判明するケースがあるためです。パワーウィンドウ・サイドミラー・カーナビ・オーディオなどをチェックし、問題なく作動するか確認します。輸入車の修理代は高くなりがちなため、注意しましょう。
Mモデルに手が届かないならグレードを下げよう
Mモデルに手が届かない場合は、他グレードのモデルを探すのもひとつの方法です。「Mモデル」が無理なら「Mパフォーマンスモデル」、それでも難しそうな場合は「M Sport」に注目してみましょう。
どのモデルも高性能であることに変わりはありません。自分の好みと予算のバランスを見極めながら選ぶのがおすすめです。
BMW Mシリーズの中古車探しはネクステージへ!
ネクステージでは全国に200以上もの店舗をもち、取り扱っている中古車はBMW Mシリーズをはじめ約30,000台を誇ります(2022年7月時点)
中古車の販売・買取・整備まで車に関するすべてがまかなえるため、あなたにぴったりな車がみつかるでしょう。
また、中古車を購入する方にとって便利で安心なサービスがあります。ここでは、ネクステージの強みでもある2つのサービスについてみていきましょう。
気になる車は最寄り店へ取り寄せできる
中古車を探す際、遠い店舗に欲しい車があるといったケースもあります。ネクステージでは、他の店舗にある中古車を近くの店舗に取り寄せることが可能です。そのため、わざわざ遠くの店舗に足を運ぶ必要がありません。
近くの店舗で欲しい車について相談し、在庫がある店舗を探してもらうことも可能です。豊富な店舗数があるため、欲しい車をすばやくみつけることもできるでしょう。
無料から有料まで複数の保証がある
ネクステージでは、有料保証にくわえて無料で対応してもらえる保証もあります。ここでは、無料保証と有料保証についてみていきましょう。
〈無料保証〉
国産車は納車日から3ヶ月または3,000km、輸入車は納車日から1ヶ月走行距離無制限で修理の保証があります。
〈有料保証〉
・サービスサポート
1年~3年までの保証期間で、無料点検・規定回数の無料オイル交換・ロードサービスなどの幅広いサービスが受けられます。
・10年保証
最初の3年間はサービスサポートと同様のサービスが受けられます。4年目以降は重要機構部品項目の保証がついた内容です。
ネクステージでは、中古車の購入後に思わぬ事故やトラブルに巻き込まれてしまっても対応してもらえる充実の保証内容があります。購入の際はぜひ活用してみてください。
まとめ
BMWのMシリーズは走行性能だけにこだわるのではなく、日常使いに適した快適性や実用性にも工夫を凝らしています。高性能であるがゆえに高価なので、新車にはなかなか手が出ないという方もいるでしょう。
価格が原因で購入を迷っている方は、中古車を探す選択肢があります。ネクステージはMシリーズの在庫が豊富です。点検やメンテナンスも丁寧で、状態のよい中古車がそろっています。Mシリーズの中古車が気になる方は、お気軽にネクステージへご相談ください。
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