BMWの価格を走行距離で比較!走り続けると交換が必要なパーツも紹介!
BMWの購入を検討している方の中には「BMWの中古車はいくらで購入できるのだろうか」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。BMWはシリーズによって価格設定が違うため、各シリーズの走行距離ごとの価格相場を知っておくと購入時に役立ちます。
そこでこの記事では、BMWの価格を走行距離・シリーズ別に比較していきます。10万km以上走ったときのリスクやメンテナンスについても合わせてご紹介します。中古車でも、BMWのグレードや状態によって価格に差があることが把握できます。安さだけにとらわれず、車の本質や状態に注視して長く乗れる愛車を見極めましょう。
※目次※
・BMWの人気シリーズの価格を走行距離5万kmで比較すると、BMW 3シリーズは160万円程度、5シリーズは180万円程度、Xシリーズは125万円程度が目安となる
・BMWが走行距離10万kmを超えると故障や不具合が生じるリスクが増え、売却時の買取価格も下がる傾向がある
・人気シリーズのBMWでも、旧式モデルやエンジンタイプによっては100万円以下で購入できることがある
走行距離で違う!BMWの人気シリーズで比較
BMWは車体サイズ・エンジン性能・ボディタイプといった、特徴ごとにシリーズが分かれています。比較的価格設定が低い3シリーズだと新車は400万円台からとなりますが、中古の場合はいくらで購入できるのでしょうか。ここでは、BMWの中から人気の3シリーズ・5シリーズ・Xシリーズの価格を走行距離別にご紹介します。
BMW 3シリーズ
BMW 3シリーズは全部で5種類です。セダン・ツーリング・グランツーリスモの3種類のモデルがあり、セダンとツーリングは2WDに加えて4WDの「xDrive」シリーズがラインアップされています。
類似車種である5シリーズ・7シリーズよりも車体サイズが小さく、4シリーズ以降のBMWよりも購入しやすい価格設定で人気です。エンジンはガソリン・ディーゼル・アクティブハイブリッドの3種類から選べます。
新車価格はセダンが461万円~、ツーリングが494万円~、グランツーリスモが695万円~です。次に、BMW 3シリーズの中古車の価格を走行距離別にご紹介します。
- ・走行距離0.4万km/本体価格428万9,000円/車種名「BMW 3シリーズ 320i Mスポーツ」
- ・走行距離3万km/本体価格224万9,000円/車種名「BMW 3シリーズ 320i xDriveツーリング Mスポーツ」
- ・走行距離5万km/本体価格159万9,000円/車種名「BMW 3シリーズ 320d Mスポーツ」
BMW 5シリーズ
BMW 5シリーズのラインアップは、セダン・コンペティション・ツーリングの3種類となっています。5シリーズは3シリーズよりも車体サイズが大きく、価格設定が高い分内装も高級志向です。
また、5シリーズの特徴としてトランクルームの容量が大きいこと挙げられます。3シリーズセダンのトランクルームの容量は約480Lですが、5シリーズは530Lです。後部座席も3シリーズよりもひと回りワイドなため、広さや利便性を重視する方におすすめといえます。
新車価格はセダンが663万円~、コンペティションが1,774万円~、ツーリングが696万円~です。次に、BMW 5シリーズの中古車の価格を走行距離別にご紹介します。
- ・走行距離0.5万km/本体価格379万9,000円/車種名「BMW 5シリーズ 523d Mスポーツ」
- ・走行距離3.2万km/本体価格333万9,000円/車種名「BMW 5シリーズ 530i Mスポーツ」
- ・走行距離5.1万km/本体価格179万9,000円/車種名「BMW 5シリーズ 523iツーリング Mスポーツ」
BMW Xシリーズ
BMW Xシリーズのラインアップは全部で17種類です。X1~X7までの7つのグレードに分かれており、Xの後ろの数字が上がるほど価格設定も高くなっていきます。
Xシリーズの「X」はSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)という意味です。BMWではSAV(スポーツ・アクティビティ・ビーグル)もしくはSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)という名称を用いて、従来のSUVとは異なる価値を提案しています。
新車価格はX1が438万円~、ハイグレードのX7が1,099万円~です。
次に、BMW Xシリーズの中古車の価格をご紹介します。今回は、Xシリーズの中からX1モデルをピックアップし、走行距離別に価格を比較しました。
- ・走行距離0.3km/本体価格345万9,000円/車種名「BMW X1 xDrive 18d」
- ・走行距離3万km/本体価格289万9,000円/車種名「BMW X1 xDrive 18d Mスポーツ」
- ・走行距離5.2万km/本体価格124万9,000円/車種名「BMW X1 sDrive 20i」
短距離走行でさらに100万円以下のBMWはある?
シリーズによって違いますが、BMWの中古車の価格は走行距離が5万km以上でも100万円を超えることがほとんどです。ただし、いくつかの条件を妥協すれば100万円以下のBMWを見つけられるかもしれません。ここでは、BMWで人気の3シリーズを例に挙げて、短距離走行でさらに100万円以下のBMWを見つける方法をご紹介します。
旧式モデルならある
旧式モデルのBMWだと、低走行距離でも100万円以下で販売していることがあります。BMWの3シリーズはこれまでに5回のモデルチェンジをおこない、2020年現在販売しているモデルが6代目です。2012年~2019年式の5代目や、2005年~2011年式の4代目だと100万円以下で販売していることも珍しくありません。
中古車は買い取り後にプロの整備士がメンテナンスしてから販売しているため、年式が古い旧式モデルでも快適に乗れる車がほとんどです。最新式モデルでなくても構わないという方は、一度旧式モデルも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
直列4気筒エンジンタイプならある
低走行距離のBMWを探すなら、エンジンタイプは「直列4気筒」がおすすめです。BMWはエンジンタイプによって価格設定が違います。BMW 3シリーズのエンジンタイプは直列4気筒と直列6気筒の2種類です。直列6気筒タイプはパワフルでスムーズな走行ができますが、高性能な分価格が上がります。
直列4気筒のBMWでも、最大出力は平均380psあります。スポーツカーとしてのパワフルで快適な走行は十分楽しめるため、価格を抑えたい方は直列4気筒タイプも視野に入れて検討してみましょう。
装備品を妥協すればある
低走行距離で修復歴がなく、さらに100万円以下の好条件でBMWを見つけるには、オプションを妥協するのもひとつの手です。BMWの公式ホームページに記載している新車の価格は標準装備のみの場合で、オプション価格は含まれていません。フルオプションだとさらに数十万円以上かかるため、中古車として販売する際も値段が高くなる傾向があります。
後付けできるオプションもありますが、ボディカラーやシートは新車購入時にしか変更できません。純正オプションが付いた状態で低価格であれば満足できるでしょうが、価格が予算外あれば「オプション無し」で探してみましょう。
BMWの走行距離が10万kmを超えたときのリスク
中古でBMWを購入した場合、数年で走行距離が10万kmを超えることもあります。走行距離が長い車は比較的購入価格を抑えられますが、購入後の維持費が変わったり売却価格に影響したりすることを知っておきましょう。ここでは、BMWの走行距離が10万kmを超えたときのリスクについて解説します。
故障や不具合を生じる頻度が増える
10万kmを超えたときのリスクひとつ目は、車の故障や不具合が増えることです。大切に乗っていても、10万km走ると部品が経年劣化したり雨や紫外線でボディが痛んだりします。
BMWは輸入車のため、国産車よりも部品代や修理代が高額なケースがほとんどです。場合によっては数十万円以上かかることもあり、予想以上に維持費が高くなるかもしれません。中古のBMWを購入する際は、部品の交換時期や車のコンディションをしっかりと確認しておくことが大切です。
買取価格が低くなる
2つ目のリスクは売却時に買取価格が低くなることです。一般的に、車の買取業者はお客様から買い取った車をそのままの状態で販売することはありません。販売前にプロの整備士が細部まで確認し、交換が必要な部品があれば取り換えたりクリーニングしたりします。
10万kmを超えた車は走行距離が短い車に比べて整備費用がかかるケースが多く、買取価格が下がりやすいでしょう。できるだけ高く買い取ってもらうためには、日頃からこまめにメンテナンスをしてよい状態で下取りに出すことが重要です。
BMWを長く愛用するために必要なメンテナンス
BMWを含め、輸入車は海外の気候に合わせて作られた車です。高温多湿な日本で使用した場合、メンテナンスを怠ると故障や不具合が起こる確率が上がります。BMWを長く愛用するためには、日頃からのこまめなメンテナンスが欠かせません。ここでは、BMWの部品交換の目安や費用の相場について解説します。
タイヤの交換
タイヤのゴムは道路との摩擦により発熱し、走行距離がのびるほどすり減っていきます。法律で「溝の深さは1.6mm以上の深さを有すること」と定められており、1.6mm以下になると走行できません。一般的には、タイヤの溝が減るとあらわれる「スリップサイン」が見えたときが交換の目安時期です。
新品のタイヤの溝の深さは約8mmがほとんどで、5,000km走るごとに溝は約1mmすり減ります。3万kmで溝は約6mmすり減るため、3万km走るごとに交換するのがよいでしょう。
乗用車のタイヤ交換の工賃の相場は1本あたり1,000円~5,000円です。輸入車の場合は相場よりも工賃が高いケースもあり、1本あたり5,000円以上かかることも珍しくありません。タイヤ本体が1本あたり2万円以上であれば、合計で10万円以上かかると考えておきましょう。
(参考:『タイヤ関連法令』)
ブレーキパッドの交換
ブレーキパッドはブレーキが正常に作動するために重要な部品です。摩擦の抵抗によってハブやホイールの回転を止めているため、ブレーキを踏むたびに摩耗してすり減っていきます。
メーカーによって異なりますが、新品時のブレーキパッドの厚みはおおよそ10mmです。厚みが3mm以下、もしくは約5万km走行ごとに交換することをおすすめします。また、3mm以上厚みがあってもブレーキを踏んでキーキーと音がしたら交換を検討しましょう。
交換費用は、カー用品店だと1か所3,000円からが目安です。ブレーキパッドはフロント用とリア用に分かれていて、2か所同時に交換した場合は費用が2倍かかります。正規ディーラーは交換費用の相場が高めですが、面取りやグリスアップといったメンテナンスもしてくれるため安心です。
サスペンションの交換
サスペンションは、走行したときに路面から受ける衝撃を緩和する役割をしています。サスペンションは使っているうちに固くなっていき、ハンドルがぶれてまっすぐ走行しづらくなります。さらに異音が発生するようになれば、交換が必要です。
走行に問題がなくても、新車登録から10年以上経過し、走行距離が5万kmを超えている場合は交換を検討しましょう。交換費用の相場は、国産車だと調整費用を含めて5万円~10万円程度です。輸入車は国産車に比べて費用相場が高いため、BMWのサスペンション交換には10万円以上かかることもあります。
クーラントホースの交換
クーラントホースとは、ラジエータで作られた「クーラント」と呼ばれる冷却水をエンジンへ運ぶホースです。耐久性に優れた合成ゴムで作られていますが、長期間使用すると劣化して亀裂が入ることがあります。ホースが破損するとエンジンを冷却できずオーバーヒートを引き起こしてしまうため、定期的な交換が必要です。
交換の目安は10万km~15万km、または5年に1回が推奨されています。交換にかかる費用はおおよそ1万円~2万円ですが、ラジエータごと交換になった場合は10万円以上かかる場合がほとんどです。また、クーラントの漏れや異常があった場合はさらに数千円工賃がかかります。
バッテリー交換
バッテリーが古くなると、エンジンの掛かり悪くなったりヘッドライトが暗く感じたりします。経年劣化によるバッテリー寿命のほか、電装品の多い車や年間走行距離の多い車は早くバッテリーが劣化するため注意が必要です。バッテリーに不具合が起こると車が動かなくなるため、寿命が近づいたら早めに交換しましょう。
交換時期の目安は2年~3年です。費用はバッテリー交換の工賃が500円~数千円程度、バッテリー本体の費用が1万円台からあります。BMWの場合、ドイツ製の純正バッテリーを使用して正規ディーラーに依頼すると7~8万円近くかかることも珍しくありません。
中古車を購入するときは状態をチェック!
中古車は1台1台状態が違います。「不具合が頻繁に起こる」「見た目は問題なかったがエンジンの調子が悪かった」といったトラブルを防ぐためにも、中古車を購入するときはメンテナンスが行き届いた車を購入することが大切です。
ネクステージでは、事故歴・修復歴がない車のみを取り扱っています。熟練のバイヤーが車の状態を見極め、車種ごとの特有のトラブルも熟知したうえで仕入れをおこなっているため安心です。納車時も厳格な基準にもとづいて点検を実施し、万全のチェック体制で車を引き渡しています。
まとめ
BMWの中古車は、走行距離によって価格が大きく異なります。人気のシリーズでも、モデルやエンジンタイプにこだわらなければ低走行距離・低価格なBMWが見つかるかもしれません。中古車は何年か走ると10kmルを超えることもあります。できるだけ長く愛用できるよう、日頃からこまめなメンテナンスを心がけましょう。
ネクステージでは国産車から輸入車まで2万台以上(2020年3月時点)の車を取り扱っています。取り寄せもできるため、最寄りの店舗に在庫がなくても購入可能です。BMWの購入を検討している方は、ぜひネクステージにご相談ください。
※記事内の中古車価格はすべて2020年2月時点のものとなります
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