BMW純正オイルの交換頻度が少ないと感じる理由とは?
BMWの車に乗っているときに、「エンジンオイルの交換頻度が少ないのではないか」と感じたことがある方もいるのではないでしょうか。そこで、この記事ではBMWのオイル交換頻度が少ない理由をご紹介します。
BMWの車に使われているエンジンオイルの特徴やオイル交換の方法もご紹介するので、あわせてチェックしてみましょう。BMWのエンジンオイルについて詳しく知りたい人は必見の情報が満載です。
※目次※
1. BMW純正オイルを使ったときに交換頻度が少ないと感じるのには理由がある
2. 推奨メーカーオイル以外だと交換頻度が高くなるのは「ターボエンジン」が原因
7. オイル交換をリーズナブルに受けるのは「中古車販売店」もおすすめ
・BMWではロングライフオイルを使用。適切な交換時期を見極めるシステムと組み合わせて長寿命を実現
・オイル交換をするときには組成や粘度をチェックして適切なものを選ぼう。できるだけ純正オイルを使用するのがおすすめ
・オイル交換を自分で行うとコストを削減できる。手間もコストも削減したい場合は中古車販売店のオイル交換サービスが最適
BMW純正オイルを使ったときに交換頻度が少ないと感じるのには理由がある
BMW純正オイルを使ったときに交換頻度が少なくて済むのにはいくつかの理由があります。適切な交換時期を計算してくれるシステムを搭載していることや、ロングライフオイルを使用していることが主な理由といえるでしょう。
それぞれのポイントについてここで詳しくご紹介します。オイル交換の頻度が少なくてもコンディションが低下しない理由を知りたい方は、確認しておきましょう。
BMWはインジェクターの開弁時間で交換時期を見極めている
インジェクターとは燃料を霧状にしてシリンダー内に噴射するためのバルブです。インジェクターが開いている時間は、燃料をどれだけシリンダー内に噴射したかを示している数値といえるでしょう。
開いている時間が長いと、その分だけスラッジと呼ばれる燃焼後に残る物質でエンジンやオイルが汚れます。したがって、インジェクターが開いている時間とオイル交換の時期には関連性があると考えられるでしょう。
BMWの車は、インジェクターが開いている時間をチェックしてオイル交換時期を見極めるシステムを搭載しているのが特徴です。このシステムは適切な時期にオイル交換を促すので、エンジンの寿命を延ばすために役立っています。
BMWはロングランできるオイルを採用している
BMWの純正エンジンオイルはロングライフオイルです。オイル交換までの走行距離の目安は2万5,000km~3万kmといわれており、ほかのメーカーより長くなっています。
通常、オイルの交換は1万5,000kmごとといわれているため、BMWのオイル交換頻度は少ないことがわかるでしょう。
車の利用状況によってオイル交換の時期が変化するものの、ロングライフオイルが使われているためにオイル交換の頻度が少なくなっているといえます。
推奨メーカーオイル以外だと交換頻度が高くなるのは「ターボエンジン」が原因
BMWのオイル交換の頻度が少ないのは、推奨メーカーのオイルを使っている場合です。推奨メーカー以外のオイルを使うと、搭載されているターボエンジンが原因でオイル交換の頻度が高くなるでしょう。
ターボエンジンは、燃料が爆発した際に放出される排気の圧力を使ってターボチャージャーでより強い力を生み出す仕組みです。ターボエンジンを稼働させるためには熱管理が重要で、推奨メーカーのオイルは熱管理を意識して作られています。
推奨メーカー以外のオイルには熱管理をきちんと考えて作られていないものもあるため、そのようなオイルを使うと頻繁に交換しなければなりません。オイル交換の頻度を下げたい場合は、推奨メーカーのオイルを使うことをおすすめします。
BMWのロングライフオイルを使うメリット
BMWの車にロングライフオイルを使うことのメリットを見てみましょう。主にコスト面や環境面で大きなメリットがあります。オイル交換に伴う手間も削減できるため、推奨メーカーのロングイライフオイルを利用するのがおすすめです。
価格面でのメリット
ディーラーでオイル交換を行う場合は2万円~2万5,000円程度のコストがかかります。1回のオイル交換にかかる費用は高いものの、交換頻度が少ないことを考えると大きなメリットといえるでしょう。
オイル交換のコストにはオイルの代金と工賃だけでなく、多くの場合はフィルターの交換費用が含まれています。オイル交換のたびにフィルターを交換することを考えると、オイル交換の頻度を低くしてフィルター交換回数を減らすのもコスト削減に役立つ方法です。
環境面でのメリット
2000年前後にドイツで廃油による環境汚染が問題になったことが、BMWがロングライフオイル化に取り組むきっかけになりました。廃油は適正に処理されないと川や海に流れて水質汚染の原因になったり、土壌汚染の原因になったりすることが問題とされています。
エンジンオイルの寿命が長くなれば廃油の量も少なくなるため、環境面でのメリットも大きいといえるでしょう。廃油問題をきっかけとした環境対策によってロングライフオイルが使用されるようになり、ユーザー側も価格面などのメリットを享受できるようになりました。
BMW純正オイルは使い続けてこそ意味がある
BMW純正オイルは継続的に使い続けてこそ意味があります。中古車でBMWを購入した場合は、以前のユーザーがどのようなオイルを使っていたかは不明です。したがって、BMW純正オイルに交換したからといってすぐにパフォーマンスが向上し、寿命が長くなるとは限りません。
新車で購入した場合は、オイル交換の際に毎回純正オイルを選ぶことをおすすめします。中古車で購入した場合も、すぐに効果が出ない可能性があるものの、継続的に純正オイルを利用するほうがよいでしょう。
BMWのメンテナンスで注目すべきオイルの選び方
BMWのオイル交換を行うときには、どのようなオイルを選べばよいのか迷ってしまうかもしれません。ここではオイルの選び方をご紹介します。
オイルを選ぶ際には組成や粘度をチェックしておかなければなりません。ほかにも、適切な時期を見計らって交換することも大切です。
オイルの組成
オイルには鉱物油・化学合成油・半化学合成油の3種類があります。それぞれの成分は以下の通りです。
- ・鉱物油: パラフィン、ナフテン
- ・化学合成油: ポリαオレフィン、エステル
- ・半化学合成油: 鉱物油と化学合成油の混合
一般的に鉱物油は安価である分性能が低く、化学合成油は高価な分性能が高くなっています。鉱物油は分子量がそろっておらず酸化しやすいので、化学合成油に比べて頻繁な交換が必要になるでしょう。それぞれのメリット・デメリットを把握した上で、適切なオイルを選ばなければなりません。
オイルの粘度
オイルの粘度は「0W-20」のように表記されます。前方の「0W」は低温時の粘度を示しています。エンジンスタート直後など、十分に温まっていないときの粘度といえるでしょう。スタート性能を重視する場合はこの数値が低いものを選ぶことが重要です。
後方の「20」はエンジンが十分に温まったときの粘度を示しています。いずれの数値も低いほど粘度が低く、高くなるにしたがって粘度が高くなるのが特徴です。
社外品オイルを使用する場合は粘度をきちんとチェックし、純正オイルとの差が少ないものを選ぶことをおすすめします。
オイルの交換時期
車のコンディションを良好に保つためには、適切な時期にオイル交換を行わなければなりません。
社外品オイルを使用している場合は、純正オイルと同等のグレード、粘度のものを5,000kmごとか季節ごとに交換しましょう。純正のロングライフオイルを使用している場合は、2万kmもしくは2年が交換の目安です。
ロングライフオイルであれば社外品オイルに比べて長期間交換しなくて済むため、コストや手間を削減したい人は一度検討してみてはいかがでしょうか。
オイルはどこで購入するか
純正オイルを購入したいときは、ディーラーストアをチェックするかもしれません。しかし、ディーラーストア以外でも通販サイトなどで販売されているので、一度確認してみることをおすすめします。
SHELLという名称でもBMWの推奨オイルが販売されているため、こちらも必見です。ディーラーストアが遠い場合でも通販サイトを利用すれば容易に純正オイルや推奨オイルを入手できるでしょう。
BMW純正オイルでも自分でオイル交換ができるか
純正オイルを簡単に入手できることがわかると、自分でオイル交換できるのだろうかと考える方もいるのではないでしょうか。
ここでは自分でBMWのオイル交換を行う方法と注意点を紹介します。自分でオイル交換を行おうと考えている方はあらかじめチェックしておきましょう。
ディーラーにオイル交換を依頼するとオイル代と工賃も含めて2万円~2万5,000円程度のコストがかかるため、コストを削減したいときは自分で交換するのもひとつの方法です。
オイル交換は可能
自分でオイル交換を行うときは以下の手順で作業を進めましょう。予期せぬ事故やトラブルが発生することがあるため、ひとつずつきちんと行えているかを確認しながら進めることが大切です。
- 1. ボンネットを開けてオイルフィラーキャップを開ける
- 2. 車をジャッキアップしてリジットラックに載せる
- 3. 廃油回収用の容器をドレンボルトの下においた状態でドレンボルトを外す
- 4. オイルが抜けたらオイルフィルターを取り外す
- 5. 新しいオイルフィルターとパッキン、ドレンワッシャを新品と交換したドレンボルトを取り付けて固定する
- 6. オイルフィラーから新しいオイルを適切な量入れる
- 7. オイルフィラーを確実に閉じる
- 8. 車を地面に下ろす
- 9. エンジンをかけてオイルチェックを起動し、車両側の機能でオイル量を測定する
- 10. OKが出たら完了
作業自体は難しくないものの作業に慣れていないと時間がかかるため、十分な時間を確保してから行いましょう。ジャッキアップした後に車が落ちるという事故が発生する可能性があるので、車の下に潜る前には確実にリジットラックに乗せなければなりません。
オイル交換時にチェックすべき部品
オイル交換時には単純にオイルを交換するだけでなく、多くの場合はオイルフィルターとパッキンを交換する必要があります。オイル交換が完了したらコンピュータをリセットする必要もあるでしょう。
自分でオイル交換を行うとコストを削減できる反面、労力がかかるのがデメリットです。もし、コストも手間も削減したいと考えているなら、これから紹介する中古車販売店でのオイル交換を検討してみましょう。
オイル交換をリーズナブルに受けるのは「中古車販売店」もおすすめ
オイル交換にかかるコストを削減したいものの、自分で交換する時間がない方もいるのではないでしょうか。そのようなときは、中古車販売店のオイル交換サービスを利用するのがおすすめです。
自分で交換する場合に比べるとコストがかかるものの、手間を大きく削減できるので検討する価値があります。
中古車代理店でオイル交換をした場合の費用
BMWのオイル交換を中古車販売店で行うと、オイルのグレードによって1万円~2万円程度のコストがかかるでしょう。純正オイルに交換した場合は2万円程度かかる可能性があります。
ディーラーストアで交換すると2万円~2万5,000円程度かかることを考えると、中古車販売店で交換するほうが少し安くなるといえるでしょう。グレードの低いオイルに交換した場合は1万円以下のこともありますが、ロングライフオイルであることを考えると純正オイルに交換するのがおすすめです。
中古車代理店でのオイル交換がおすすめの理由
中古車販売店ではキャンペーンなどでオイル交換の料金がさらに安くなっていることがあります。うまくタイミングが合えば大幅にコストを削減できるでしょう。
もともとの料金が安いだけでなく、キャンペーンを実施していることがあるのも大きなメリットのひとつです。手間を削減しつつ安くオイル交換を行いたい場合は、キャンペーンを行っている中古車販売店を探してみることをおすすめします。
ただし、キャンペーンによっては対象車種が指定されていることがあるため、あらかじめしっかり確認してから依頼しましょう。
(参考: 『ネクステージ オイル交換キャンペーン』)
ネクステージで車を購入するとつけられる「輸入車保証」
ネクステージでも「オイル交換100円サービス」というキャンペーンを実施しているものの、対象車種が国産ガソリン車のみなのがデメリットだと感じているかもしれません。
しかし、ネクステージで中古車を購入すると輸入車保証が受けられ、最大で3年間オイル交換や点検を無料で受けられます。
ほかにも輸入車保証にはエンジンや装備品のトラブルに対する保証もあるため、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。これからBMWの中古車を購入しようと考えている方は、ぜひネクステージをご利用ください。
(参考: 『ネクステージ 輸入車の保証』)
まとめ
BMWの車には、インジェクターが開いている時間からオイルの交換時期を計算してくれる機能や、ロングライフオイルの使用など、オイルを長持ちさせるための技術が採用されています。BMW純正のロングライフオイルの使用は、費用面も車の維持にもメリットが大きいといえるでしょう。
オイル交換を行うときにチェックしておきたいポイントや安く交換する方法もご紹介したため、あわせて確認しておくのがおすすめです。適切にエンジンオイルを交換して車のコンディションを保ちましょう。
輸入車に興味があるときはネクステージでの相談がおすすめです。車購入のアドバイスだけでなく、車のメンテナンスを長く受けられる保証も充実しているので維持に関する相談も受けています。輸入車のメンテナンス、購入にはネクステージの利用をご検討ください。
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