BMWのEV車のラインナップは?特徴や注意点を解説
EV車(電気自動車)は、ハイブリッド車に続く動きとして話題を集める車です。国内外の自動車メーカーが開発に尽力しており、BMWのそのうちのひとつといえます。環境の面でもメリットが大きいため、購入を検討している方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、BMWが販売しているEV車のラインナップを詳しくご紹介します。2020年以降に生産・発表を予定している新型モデルについて知ることも可能です。EV車を購入する際の注意点もあわせてチェックしておきましょう。
※目次※
・電気のみで走行するEV車は、2020年1月現在では「i3」のみ。PHEV車ではi8シリーズも展開している
・BMWは、2020年から2022年にかけて新しいEV車を発表すると公表!ほかのメーカーとは違ったこだわりを感じられるのもBMWの魅力!
・EV車は、ガソリン代が不要な代わりに電気代が必須。電欠のリスクも考慮して購入を検討しよう!
BMWのEV車の種類
2020年1月現在、BMWからは「i3」をEV車として販売しています。ガソリン車のメリットを融合させたPHEV車も含めると、全体で7種類のモデルから選択可能です。特にオープンカータイプのPHEV車はフラッグシップモデルでもあるため、憧れを抱く方もいるでしょう。ここからは、EV車、PHEV車から人気の3車種についてご紹介します。
BMW i3
現在、BMWから完全な電気自動車として販売されているのが「i3」です。電気のみを動力としているため、ガソリンを補給する必要はありません。存在感のある独特なフロントデザインが特徴的で、走行中にも周囲の目を引き付けるでしょう。
ベースグレードの新車価格は554万円です。補助金や減税の対象にもなっているため、維持費の節約にも効果が期待できます。以下は、上級グレード「レンジ・エクステンダー装備車」のスペックです。
ボディサイズ |
全長4,020mm×全幅1,775mm×全高1,550mm |
ホイルベース |
2,570mm |
車両重量 |
1,440kg |
定員 |
4人 |
ハイブリッド燃費(WLTCモード) |
19.0km/L |
充電電力使用時走行距離 |
295km |
エンジンの種類 |
直列2気筒DOHC |
駆動方式 |
FR(後輪駆動) |
BMW i8 クーペ
スポーツタイプの車でPHEVの魅力を満喫したい方には、「i8 クーペ」がおすすめといえるでしょう。電気とガソリンの両方を活用し、充電が困難な場面でも走行を続けられる点がメリットです。
i8は、近未来を彷彿とさせるボディデザインにも話題を集めました。これまでのBMWとは一線を画す風貌が新鮮な乗り心地を増幅させます。4WDの駆動方式を採用しているため、凹凸の激しい悪路を走行する機会が多い方にもおすすめです。
ボディサイズ |
全長4,690mm×全幅1,940mm×全高1,300mm |
ホイルベース |
2,800mm |
車両重量 |
1,590kg |
定員 |
4人 |
ハイブリッド燃費(JC08モード) |
15.9km/L |
充電電力使用時走行距離 |
54.8km |
エンジンの種類 |
直列3気筒DOHC |
トランスミッション |
6速AT |
駆動方式 |
4WD |
BMW i8 ロードスター
2018年、i8 クーペのオープンカーモデルとして「i8 ロードスター」が登場しました。新車価格はベースグレードが2,276万円となっており、デザイン・性能・快適性すべてに最上級レベルの魅力を誇っています。
停車時から時速100kmまでの加速時間は、わずか4.6秒です。ラグジュアリーな外観だけでなく、俊敏で安定した走りを満喫できる車といえるでしょう。
ボディサイズ |
全長4,690mm×全幅1,940mm×全高1,290mm |
ホイルベース |
2,800mm |
車両重量 |
1,650kg |
定員 |
2人 |
ハイブリッド燃費(JC08モード) |
15.9km/L |
充電電力使用時走行距離 |
54.8km |
エンジンの種類 |
直列3気筒DOHC |
トランスミッション |
6速AT |
駆動方式 |
4WD |
BMWのEV車はほかにもある?
2020年1月の現時点で購入できるEV車はi3のみですが、今後新型モデルの発売も控えています。すでに生産開始が決まっている「iX3」や、2021年に発表を予定している「i4」がそのひとつです。現在購入を予定していない方でも、大まかな発売時期を把握しておくと買い替えのタイミングも決めやすくなるでしょう。
2020年生産開始のBMW iX3
2020年に生産を開始するEV車が「iX3」です。BMW独自のSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)としては初の取り組みで、すでに多くのユーザーから話題を集めています。
バッテリーユニットの配置を考慮したことで、リアシートからラゲッジスペースまでの空間が広くなっている点が特徴です。また、新世代の技術といわれる「eDriveシステム」も搭載しています。
走行テスト時の燃費は、WLTPモードで440km以上を発揮しました。高速道路でもバッテリー残量を気にせず、走りやすい数字といえるでしょう。ただし、これらはあくまでも現時点での情報です。生産・発売開始時にカタログなどで、確認するようにしましょう。
2021年から生産予定のBMW iNEXT
iX3の生産開始後、2021年を目安に生産をスタートする予定なのが「iNEXT」です。車種名のとおり、次世代型EV車の実現を目指して開発を進めています。ボディタイプはクロスオーバーで、パワートレインには最新のeDriveを採用する点が特徴です。
現在、発表されている情報では、1回の充電で600km以上走行できるバッテリーを搭載するといわれています。自動運転の性能向上にも注力しているため、車としての概念を大きく覆すきっかけになるかもしれません。
ボディデザインのコンセプトは明確に公表されていませんが、BMWのアイデンティティを残しつつ、近未来を感じさせる風貌が期待できます。
2021年発表予定のBMW i4
先進的な技術の搭載を目的とするiNEXTに対し、最高出力・最高速度といった動力性能の向上を目指すのが「i4」です。ボディタイプは4ドアハッチバックのグランクーペで、中型モデルのなかでは上級な車種に分類されるといわれています。
特徴的なポイントは、加速性のよさです。停車時から時速100kmまでの加速時間が4秒程度と短いだけでなく、時速200kmを超える最高時速を発揮すると公表しています。フラッグシップモデルのセダンと同じ程度の性能が実現する可能性もあるでしょう。
予想される新車販売価格は、650万円~850万円の範囲です。EV車はガソリン車に比べて高額な傾向にありますが、1,000万円以下での販売も期待できるでしょう。
商標はi9やiX9まで確保
BMWは、現時点でi1~i9、iX1~iX9の商標を確保しています。この公表は、EV車やPHEV車の展開を拡大することを意味しているといっても過言ではありません。現在では数シリーズに限って販売されていますが、今後はi3やi8以外でもEV車に踏み出す可能性が高いといえます。
しかし、現時点では商標を確保しただけであり、今後新シリーズのEV車が登場するという確証はありません。新シリーズのEV車よりも、現行のシリーズから販売を待つほうが有益でしょう。
車は数年の開発期間を経て、発表・生産されるため、数年先に発売を予定しているモデルの情報も得られます。新型のEV車が気になる方は、公式サイトや車関連の情報雑誌をチェックしてみるのもおすすめです。
BMWのEV車へのこだわり
i3やi8といったモデルを詳しく見ると、EV車に対するBMWのこだわりが感じられます。特に目立つのは、第一印象を決めるボディデザインです。これまでのガソリン車とは違い、足回りとボディをEV車専用に独自設計しています。
EV車やPHEV車は、ガソリン車のデザインを保ちつつ、パワートレインを組み替える方法が一般的です。対して、ひと目でEV車と認識できるようなデザインに仕上げた点はBMWならではのこだわりともいえるでしょう。
また、キャビンスペースにカーボンの素材を用いたのも特徴的です。車を量産するための専用工場を建設した背景を知ると、EV車の開発と製造に力を入れていることがわかります。
BMWのEV車を購入する際の注意点
電気のみを動力として走るEV車は、環境への悪影響が少ない点がメリットです。ガソリン車に比べると価格が高くなる傾向にありますが、運転する機会が多い方ほど魅力を実感できるでしょう。しかし、ガソリン車にはないデメリットを理解することも大切です。購入を決める前に把握しておきたい注意点を2つご紹介します。
航続距離が限られる
EV車は、ガソリンのような燃料を使用せず、電力を動力源とする仕組みです。スマートフォンやノートパソコンのように、バッテリーに電気を蓄えることで走行できます。つまり、電気がなければ運転は不可能です。
一般的には満充電の状態にしてから走行を開始しますが、バッテリーに蓄えられる電気の量は決まっています。満充電の状態で走行できる距離を「航続距離」といい、車種によって上限がある点を理解しなければなりません。
BMW「i8」のようなPHEV車であれば、ガソリンと電力を併用して走行を続けることも可能です。ガソリンスタンドに比べると充電できるスポットが少ないため、残量チェックの重要性にも注意しましょう。
電気代がかかる
ガソリン車の燃料代としてお金が必要なように、EV車では電気代がかかります。自宅で保管しながら充電できる点は便利ですが、月々の支払いが大幅に増える可能性も考慮したほうがよいでしょう。
加えて、電気が尽きるリスクを理解することも大切です。地震や大雪などの災害で一時的に移動できなくなった場合、エンジンを稼働したままでは電気を浪費します。ガソリン車であれば付近のガソリンスタンドで対応できるものの、EV車は電源を確保できる場所まで移動しなければなりません。
車を乗るうえでは、ガス欠・電欠のリスクをいずれもともないますが、万が一の事態が発生したときにデメリットを感じやすいのはEV車といえるでしょう。
まとめ
BMWは、2020年1月現在複数のEV車・PHEV車を販売しており、今後もさらに拡大していくといわれています。すでに発表が決まっている新型モデルもあるため、電動自動車に興味がある方は早めにチェックしておくとよいでしょう。
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