新型BMW3シリーズ「G20型」が登場!価格やスペックと新たな魅力を紹介
BMW 3シリーズの新型となる「G20型」が登場したのは2019年で、2022年9月に大幅な改良を含むマイナーチェンジが実施されました。
新型は、迫力ある新デザインのフロントマスクと、12.3インチのメーターパネルや14.9インチのコントロールディスプレイを一体化させた最新の「カーブド ディスプレイ」が採用され、3シリーズのスポーティーさとラグジュアリーさがより高められています。
本稿では、BMW 3シリーズ「G20型」の魅力や価格を、先代モデルと比較しながら紹介します。
※目次※
3. BMW3シリーズの新型「G20」と旧型「F30」を比較
4. 新型BMW3シリーズ「G20型」と比較されるライバル車
5. 新型BMW3シリーズなどの外車を購入するときのポイント
・新型3シリーズはエクステリアやインテリアデザインだけでなく、3眼カメラ搭載やAI技術を活用したコネクティッド機能で、安全性や利便性が向上している。
・先代モデルと比較すると、ボディサイズは全体的に大きくなり、4代目5シリーズに迫るサイズ感となっている。
・プラグイン・ハイブリッドモデルが登場し、2つのボディタイプと4種類のパワートレインを用意している。
新型BMW3シリーズ「G20型」の価格とスペック
2022年9月に、BMWの人気シリーズである3シリーズの新型となる「G20型」のマイナーチェンジが発表されました。
最新の安全装備や運転支援システム、新世代のコネクト装備が搭載されています。またエクステリアは新しいデザイン解釈を取り入れよりパワフルに、インテリアも新デザインとなり、よりシンプルでモダンな仕上がりとなっています。
新型BMW3シリーズのボディタイプは2種類
1998年に登場した4代目からBMW 3シリーズには、セダン・ツーリングワゴンと2つのボディタイプが設定されています。最新モデルとなる「G20型」は3シリーズでは7代目のモデルとなり、初代3シリーズが登場したのは1975年になります。
5代目のモデルまでは、セダンとツーリングワゴン以外にクーペもラインアップにありましたが、2012年に登場した6代目モデルからクーペは廃止されています。
伝統的なデザインの「セダン」
初代3シリーズが登場してから、もうすぐ50年が経とうとしています。そのような伝統のある3シリーズ セダンですが、常に最新の装備を取り入れて進化を続けてきました。
最新モデルとなる7代目では、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンだけでなく、プラグインハイブリッドのモデルもラインアップされています。各グレードのスペックと価格を表にまとめました。
グレード |
最高出力 |
最大トルク |
価格 |
BMW 318i Standard |
156PS(115kW) |
250Nm(25.5kgm) |
568万円~ |
BMW 318i M Sport |
156PS(115kW) |
250Nm(25.5kgm) |
634万円~ |
BMW 320i Exclusive |
184PS(135kW) |
300Nm(30.6kgm) |
678万円~ |
BMW 320i M Sport |
184PS(135kW) |
300Nm(30.6kgm) |
678万円~ |
320d xDrive M Sport |
190PS(140kW) |
400Nm(40.8kgm) |
720万円~ |
BMW 330e M Sport |
184PS(184kW) |
420Nm(42.8kgm) |
750万円~ |
BMW M340i xDrive |
387PS(285kW) |
500Nm(51.0kgm) |
1,074万円~ |
(2023年11月時点の情報です)
スポーティーな性能を持つ「ツーリング」
ツーリングワゴンタイプのボディである「ツーリング」が3シリーズに採用されたのは、4代目モデルからで、2000年に登場しました。
セダン同様にスポーティーな走行性能と高い機能性を持ち合わせ、セダン以上のラゲッジスペースを確保しているのが最大の特徴です。各グレードのスペックと価格を表にまとめました。
グレード |
最高出力 |
最大トルク |
価格 |
BMW 318i ツーリング M Sport |
156PS(115kW) |
250Nm(25.5kgm) |
664万円~ |
BMW 320i ツーリング M Sport |
184PS(135kW) |
300Nm(30.6kgm) |
730万円~ |
BMW 320d xDrive ツーリング M Sport |
190PS(140kW) |
400Nm(40.8kgm) |
756万円~ |
BMW M340i xDrive ツーリング |
387PS(285kW) |
500Nm(51.0kgm) |
1,104万円~ |
(2023年11月時点の情報です)
新型BMW3シリーズ「G20型」の魅力
新型BMW3シリーズのおすすめポイントをチェックしていきましょう。日本初搭載の3眼カメラやリバースアシストなどの最先端の装備を紹介します。
エレガントかつダイナミックな外観
モデルチェンジしたとはいえ、キドニーグリルやホフマイスター・キンクなどのBMWならではのエクステリアデザインはしっかり継承されています。
キドニーグリルとフロントバンパーがワイドになったことで、よりパワフルで迫力あるフロントマスクに変わりました。またエグゾースト・テールパイプ・フィニッシャーが、直径90mmまたは100mmから選択できるようになっています。
ボディサイズは年々大型化していて、4代目5シリーズに迫るサイズ感です。
カーブドディスプレイなどを採用した先進的な内装
インテリアデザインで最も目を引くのは、最新の「カーブド ディスプレイ」でしょう。12.3インチのメーターパネルに加え、さらに大きな14.9インチのコントロールディスプレイを一体化させたデザインが印象的です。
このディスプレイの採用により、優れた視認性と高い操作性を実現しています。またシフトレバーが廃止され、シフト選択がボタン式に変更されたことで、センターコンソール周りはよりすっきりとモダンな印象に仕上がっています。
搭載エンジンの種類と排気量
最新モデルとなる3シリーズの、各グレードに搭載されているエンジンの種類と排気量は以下の表のようになっています。
グレード |
搭載エンジン |
排気量(cc) |
BMW 318i Standard |
直列4気筒DOHCガソリン |
1,998 |
BMW 318i M Sport |
||
BMW 318i ツーリング M Sport |
||
BMW 320i Exclusive |
||
BMW 320i M Sport |
||
BMW 320i ツーリング M Sport |
||
320d xDrive M Sport |
直列4気筒DOHCディーゼル |
1,995 |
BMW 320d xDrive ツーリング M Sport |
||
BMW 330e M Sport |
直列4気筒DOHCガソリン+モーター |
1,998 |
BMW M340i xDrive |
直列6気筒DOHCガソリン |
2,997 |
BMW M340i xDrive ツーリング |
318iと320iは2.0L直列4気筒ガソリンエンジン、320dは2.0L直列4気筒ディーゼルエンジン、M340iは3.0L 直列6気筒ガソリンエンジンを搭載しています。また330eは2.0L直列4気筒ガソリンエンジン+モーターを搭載したプラグイン・ハイブリッドモデルとなっています。
日本初の3眼カメラ搭載
新型BMW3シリーズは、日本で販売されている車種の中では初めて3眼カメラを搭載しています。3眼カメラによって長距離・中距離・車両周辺の3ゾーンを個別に監視でき、運転支援システムをより正確に働かせることができます。
多くの車に搭載されている1眼レンズよりも周囲の情報を正確に取得できるため、危険予測による自動ブレーキの制御や、レーンキーピング機能の向上につながっています。
少ない振動と静粛性
より快適なドライビング体験を実現するため、これまでの3シリーズに比べて振動が伝わりにくくなりました。同時に車内の静粛性も高くなったので、ゆったりとドライブを楽しみたい人に最適といえるでしょう。
長距離のドライブを快適に楽しみたい人、振動が伝わりやすい車は乗りにくいと感じている人にとっては見逃せないポイントです。
標準装備のリバースアシスト
320i以上のグレードに標準搭載されているリバースアシストは、低速走行時に役立つ運転アシスト機能です。低速で走行していると直近50mのルートを記録し、その範囲内でバックが必要になったときに自動でバックしてくれます。
狭い道を通行していて対向車が来た場合など、特定の場所までバックしなければならないときに有効活用できるでしょう。突然のバックが苦手な人にとってはうれしい機能です。
AIによるアシスタント機能
ナビやコネクティッド機能の操作を指だけでなく音声でも可能にしたのが、AI技術を採用した「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」です。車と会話するような自然な感覚でサポートしてくれる機能です。
ナビゲーション以外にも、車に関する質問や車内のさまざまな調整も行うことが可能となっています。将来的には、自動化できる設定や機能が増えていくと思われます。
BMW3シリーズの新型「G20」と旧型「F30」を比較
日本初の3眼カメラを搭載したBMW3新シリーズのG20型は、旧モデルのF30をベースにバトンタッチする形で登場しました。これからBMWの3シリーズの購入を検討している場合、G20型とF30の違いを把握しておきたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
ここではBMW3シリーズG20型とF30の特徴や性能を比較していくので、ぜひ参考にしてください。
BMW3シリーズ「F30型」とは?
F30は2012年に3シリーズの6代目として登場した4ドアのセダンで、「F30」というのはコードネームになります。ステーションワゴンのコードネームはF31で、5ドアのハッチバックはF34と呼ばれています。
国内では2012年から発売がスタートし、2015年のマイナーチェンジを経て、2016年にはプラグイン・ハイブリッドモデルが登場しています。2.0L直列4気筒エンジンと電気モーターを併用することで、走行性能だけでなく燃費も向上しています。
エクステリアの特徴は、ヘッドライトと一体型になったキドニーグリルです。また、コックピットは操作性を重視した設計で、長時間のドライブでもドライバーが疲れにくくなるよう設計されています。
F30は男性からの人気はもちろんのこと、操作性や安定性に優れたステアリングで女性からの支持が高いモデルです。
BMW3シリーズ「F30型」と「G20型」の違い
2019年に登場した7代目のG20型は、旧モデルのF30とどのような違いがあるか、次の表でG20型とF30のスペックを比較して紹介します。
スペック |
G20型 |
F30 |
ボディサイズ(全長×全幅×全高) |
4,720×1,825×1,440 |
4,645×1,800×1,440 |
重量 |
1,540kg |
1,550kg |
G20型のボディサイズはF30よりも全長が75mm、全幅が25mm大きくなっています。F30では320dの一部にしか4WD仕様がなかったものの、G20型は320dの全てのモデルに対応しています。
G20型にはMTモデルがないため、操作性を楽しみながら走行したい人は物足りなさを感じることがあると思います。しかし、G20型には最近では主流の先進安全システムや運転サポートシステムが数多く搭載されているため、走行中の安全性や快適性ではG20型の方が高いです。
新型BMW3シリーズ「G20型」と比較されるライバル車
現在は日本ではセダンの人気が低下していますが、世界的にはまだ多くのセダンタイプの車が販売されています。
セダンの魅力は居住スペースと荷室が別々になっているためボディ剛性が高く、荷室からのノイズが入りにくいところになります。走りの良さや安定性の高さも、セダンの特徴です。ここでは3シリーズのライバルとなる3車種を紹介します。
トヨタ クラウン
トヨタ クラウンは日本を代表する高級セダンです。1955年に初代が登場し、現行モデルが16代目と長い歴史があるモデルになります。
2022年に登場した最新モデルは、「クロスオーバー」「スポーツ」「エステート」「セダン」の4モデルが発表されました。
アウディ A4
アウディ A4は1994年に初代が登場し、2015年に発表された現行モデルが5代目となります。アウディのミドルサイズプレミアムセダンとして高い人気を集め、BMW 3シリーズ同様にセダンとツーリングワゴンの2タイプを展開しています。
そして他のモデル同様に、ひと目でAudiと分かる「シングルフレームグリル」が採用されています。
メルセデス・ベンツ Cクラス
メルセデス・ベンツ Cクラスが初めて登場したのは、1993年になります。現在メルセデス・ベンツのセダンは、Aクラス、Cクラス、Eクラス、Sクラスと4つのラインアップがあり、Cクラスが最もベーシックなモデルとなります。
またCクラスはセダンやステーションワゴン以外にも、2ドアクーペやカブリオレといったボディタイプも展開しています。
新型BMW3シリーズなどの外車を購入するときのポイント
国産車に比べると、「輸入車の価格は高いのではないか」と購入を諦めかけている人もいるのではないでしょうか。メルセデス・ベンツのように高級車だけでなく大衆車も販売するメーカーもあるため、お気に入りの1台があるなら思い切って購入してみるのも選択肢のひとつです。
ここでは輸入車を購入するときのポイントを3つ紹介していくので、これから輸入車を手に入れたいと考えている人はぜひ参考にしてください。
外観を確かめる
輸入車を購入するときには、まず外観を確かめてみることが大切です。なぜなら、メーカーやモデルによって外観が異なるからです。一口に輸入車といっても、BMWやフィアット、ジャガーなど国もメーカーもさまざまです。
例えば伝統的なデザインを継承しているMINI、カラフルで見た目がキュートなRenault、スポーティーなエアロパーツが特徴のAudiなど、外観の特徴はメーカーによって異なります。
デジタルカタログでは分かりにくい部分もあるため、実際に外観を見て好みに合っているかを確かめるようにしましょう。
乗り心地を確かめる
輸入車を購入するときには、試乗して乗り心地を確かめることが大切です。なぜなら、インテリアのデザイン性だけで選んでしまうと、実際に走行したときの乗り心地が想像と異なるというリスクがあるからです。
例えば、アクセルやブレーキが踏みにくいと感じた場合、事故につながる可能性も否定できません。そのため、安全性を確かめるためにも、輸入車を購入するときには必ず試乗し、さまざまな観点から乗り心地を確かめるようにしましょう。
予算に応じて選ぶ
輸入車は国産車よりも価格が高い傾向にあるため、予算に応じて選ぶことが大切です。なぜなら、予算オーバーで無理してローンを組んでも返済が滞り、せっかく手に入れた輸入車を手放すことになりかねないからです。
輸入車を購入するときには本体価格だけでなく、自動車税や保険料、車検代といったランニングコストも頭にいれておかなければなりません。予算を気にすることに加えて、通勤や休日のドライブといった用途も考えて選ぶことが重要です。
まとめ
約50年前に初代が登場してから、3シリーズはBMWの基幹モデルともいえる存在です。その最新モデルである「G20型」は、2022年9月にデザイン変更を伴うマイナーチェンジを実施しました。
新しいエクステリアとインテリアの採用で、3シリーズらしさが高められただけでなく、3眼カメラの搭載やAI技術を活用した「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」で、安全性や利便性も大きく進化しています。
ボディタイプとパワートレインでさまざまな組み合わせがラインアップされているので、それぞれに合ったグレードを選択しましょう。
▼ライタープロフィール
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターやPRも積極的に携わる。
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