アウディ RS6の歴史や特徴、スペックを解説!新車・中古車情報も分かる
アウディ RS6はEセグメント車であるA6をベースに、アウディの子会社である旧クワトロ社、現アウディスポーツ社によってチューニングを施したハイパフォーマンスモデルです。2002年に初代が登場し、現行モデルで4代目となります。
※目次※
・アウディ RS6はアウディスポーツ社によってチューニングを施したハイパフォーマンスモデルで、現在は4代目となっている
・2019年に登場した現行モデルのRS6は、ツインターボと4WDシステムで武装しているが、マイルドハイブリッドを搭載し環境にも考慮されている
・ハイパフォーマンスモデルでありながら、衝突軽減ブレーキをはじめとした先進の安全装備も充実している
アウディ RS6の歴史
初代アウディ RS6が登場したのは2002年になります。アウディスポーツ社(旧クワトロ社)によってチューニングが施され、ツインターボチャージャーエンジンとアウディ独自の4輪駆動システムである「quattro」を採用し、強大なパワーを無駄なく路面に伝えるハイパフォーマンスモデルです。
ここでは、RS6の歴史を紹介します。
アウディ RS6はどのような車?
アウディ RS6は、同社のミドルサルーンであるA6のスポーツモデルとなるS6を、アウディの子会社であるアウディスポーツ社(旧クワトロ社)が、チューニングを施したハイパフォーマンスモデルです。
2002年に初代が登場し、現行モデルで4代目です。初代から一貫してツインターボチャージャーエンジンと、アウディ独自の4輪駆動システムである「quattro」を採用し続けています。
2002年:初代RS6(C5)
2002年に登場した初代RS6は内外装ともに大きな変更はなく、エンジンはベース車に搭載される4.2L V8エンジンをツインターボ化し、最高出力450ps/5,700-6,400pm・最大トルク57.1kgm/1,950-5,600rpmを発揮しています。
またサスペンションは専用チューニングが施され、車全体の揺れを軽減する「DRC(ダイナミック・ライド・コントロール)」が採用されました。
2008年:2代目RS6(C6)
2代目RS6は2008年に登場しました。2代目モデルにはツインターボを装着した5.0L V10エンジンが搭載され、当時のアウディが誇るフラッグシップスポーツカーである「R8 GT」を超える、最大出力580psを叩き出しました。
このV10エンジンは重量が278kgあり、高速でコーナリングする際に確実なオイル潤滑を実現するため、モータースポーツで使われていたテクノロジーである「ドライサンプ方式」が採用されました。
2013年:3代目RS6(C7)
2013年にデビューした3代目RS6は、V10エンジンの採用が見送られ4.0L V8エンジンが搭載されました。最高出力は20ps低下しましたが、ボディ各所にアルミを多用することで、車重を軽量化し、先代以上のパフォーマンスを達成しています。
また、先代まではセダンとワゴンの2タイプのボディが展開されていましたが、3代目からはワゴンのみとなりました。
2019年:4代目RS6(C8)
4代目RS6が登場したのは2019年です。ベースモデルであるA6と比較して、全幅は75mmワイドの1960mmまで拡大しています。そのため、リアのドアハンドルは再設計されたRS6専用パーツを使用しています。
また4代目はRS6初となるマイルドハイブリッドを搭載したモデルで、完全停止前でも22km/h以下でアイドリングをストップさせ、アイドリングした状態にして、燃料を節約します。また、先行車の動きを検知し、停止状態からスムーズにエンジンを再始動させるシステムでドライバーをサポートします。
アウディ RS6の現行モデルの詳細
現行モデルのRS6には、専用の内外装が採用されています。先代同様の4.0L V8ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は630psまで向上しています。しかしパフォーマンスの追求だけでなく、マイルドハイブリッドの搭載や安全装備が充実され、日常での使い勝手や安全性能が向上しています。
RS6の特徴
2019年のモデルチェンジにより、エクステリアデザインにスポーティーな要素が追加されました。レーザーLEDユニットが斜めに配置されたことで、高機能な印象を与えます。ボディは、スポーツタイヤをカバーすべく、ベースモデルより75mm広くなっています。内装は「RS」のロゴが刻まれたスポーツシートが採用され、リアシートは畳むことで1,680Lもの容量を確保できます。
また、120km/h以下になると車高が低下し、逆に積載量が増えた時や低速の場合は、通常より高くすることが可能であるなど、スポーツ性と日常性の両立に優れています。
RS6はエンジンの力強さも大きな特徴です。RS6はV8エンジンが採用され続けていて、最新モデルの最高出力は630psに達します。
RS6のスペック
アウディ RS6 Avant performanceのスペックについて紹介します。
サイズ(全長×全幅×全高) |
4,995 mm×1,960 mm×1,485 mm |
エンジン種類 |
V型8気筒DOHCインタークーラー付ターボチャージャー( 1気筒=4バルブ) |
総排気量(cc) |
3,996 |
最高出力 |
463kW (630ps) / 6,000rpm |
最大トルク |
850N・m(86.7kgm) / 2,300~4,500rpm |
車両重量 |
2,200 kg |
トランク容量 |
565 L~1,680 L |
最小回転半径(m) |
5.2m |
RS6の安全性能
アウディでは、2017年以降に発売したモデルすべてに標準装備で衝突軽減ブレーキを搭載しています。このシステムは、自動運転システムであるアダプティブクルーズコントロール(ACC)と、トラフィックジャムアシストによって構成されています。
車載カメラやレーダーセンサーにより前方の状況を常時監視し、歩行者や周囲の車両を検知します。10km/h~85km/hの走行中、衝突の危険を判断すると警告と衝突被害軽減ブレーキが作動するシステムです。
RS6のドライブモード
アウディRS6には、ピッチングやロールの動きを押さえるためのDRC(ダイナミック・ライド・コントロール)が装備されています。DRCは、シフトセレクター横にあるMMI(マルチ・メディア・インターフェイス)で操作することで、ハンドリングの特性や乗り心地を変化させることが可能です。
設定は、「エフィシェンシー」「コンフォート」「オート」「ダイナミック」から選ぶことができます。加えて、ステアリングホイール上のスイッチで個別設定可能な「RS1」と「RS2」の2モードの切り換えが可能です。
通常の設定は「コンフォート」に入れたままで十分です。他の2つのモードでは、街中や高速道路ではゴツゴツしたような乗り心地の印象を受けるためです。高速道路でスピードをあげる場合には「ダイナミック」に変更するとよいでしょう。
アウディA6シリーズの「A」「S」「RS」の違いは?
アウディの車種名は、アルファベットと数字の組み合わせになっています。この組み合わせには規則性があり、アルファベットは各シリーズの特徴で数字はクラスと大きさです。つまり、数字が大きくなるにつれてエンジンやボディサイズがアップしハイモデルとなり、価格も高くなります。
「アウディA」のAは「Audi」の頭文字であり、アウディの原点にしてベーシックモデルです。「アウディS」のSは「Sport」の頭文字で、Aモデルをベースとしたハイパフォーマンスなスポーツタイプを表します。Aモデルのボディを元に、スタイリングやパワートレインをよりスポーティーに仕上げたモデルです。
「アウディRS」は、Sモデルの走行性能をさらに向上させた、究極のパフォーマンスを追求したモデルで、「Racing Sport(レーシングスポーツ)」からRSと表現されています。アウディRSは、モータースポーツで培った技術と知識の結晶といえるでしょう。
RS6 レガシィエディションとは?
RS6 レガシィエディションとは、アプト・スポーツラインが2023年5月に発表したRS6 アバントのカスタムモデルとなります。パワートレインはベース車の同じ4.0L V8ツインターボエンジンを搭載していますが、自社開発の「ABT POWER R」テクノロジーを投入し、最高出力は760psまで引き上げられています。
その他にもエアロダイナミクスや足回り、冷却性能が強化され、カーボン製パーツも至る所に採用されています。
アウディ RS6の新車・中古車情報
アウディ RS6はスーパースポーツカー並みのスペックを備えた、ハイスペックなモデルです。その性能の高さゆえに新車価格はかなりの高額です。少しでも価格を抑えて手に入れたい場合は中古車も検討しましょう。
しかし新車で購入する場合と、中古車で購入する場合それぞれにメリットとデメリットがあります。ここでは、価格の違いや注意したいポイントを紹介するので購入時の参考にしてください。
アウディ RS6の新車
アウディを新車で購入したい場合は、アウディ正規販売店へ問い合わせをしましょう。販売店の所在地はアウディの公式ホームページで確認ができます。
現在、新車で購入することができるのは「Audi RS6 Avant performance」のみで、価格は1,910万円からと高額です。
(2023年10月時点)
アウディ RS6の中古車
アウディRS6を中古車で購入する場合は、中古車販売店あるいはアウディ正規ディーラーで取り扱っている「Audi認定中古車」で購入するかのどちらかになります。ディーラー認定中古車は、正規ディーラーの技術者によって点検・整備された中古車なので、少し高めの価格設定です。
2023年10月現在、ネクステージで取り扱いのあるRS6は1台のみで、価格は約1,642万8,000円です。
(参考:『RS6(アウディ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
新車と中古車の違いはある?
アウディRS6を購入するにあたり、新車か中古車のどちらで購入すべきでしょうか。
新車を選ぶメリットは、他の人が乗っていない車という点です。発売間もない新型がよい、傷ひとつない新品がよいという場合は新車購入をおすすめします。
しかし、新車は中古車と比べて車体価格が高くなります。予算を抑えたい場合や現行モデルでは取り扱いのないカラーやスペックが好みであるなど、旧型が欲しいという場合は、中古車の購入も検討しましょう。
車種によっては、年式が新しく状態のよい車を新車価格よりお得に購入できる可能性もあります。また、同じ予算を用意した場合、よりハイスペックな車が購入できるという点も中古車を選ぶメリットでしょう。
まとめ
2002年に初代が登場したRS6は、アウディの「A6」や「S6」をベースにツインターボチャージャーエンジンと、アウディ独自の4輪駆動システムである「quattro」が備わったハイパフォーマンスモデルです。3代目からはボディタイプがツーリングワゴンのみとなり、日常使いもできる世界最速クラスのワゴンになりました。
購入する際は新車と中古車、それぞれのメリット・デメリットを把握して、自分に最適な方を選択しましょう。
▼ライタープロフィール
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。
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