アウディ Q3のモデル情報まとめ!サイズの違うスポーツバックやQシリーズと比較
コンパクトでスタイリッシュなSUVとして魅力的なSUVのひとつがアウディQ3です。Q3はアウディの中で2番目にコンパクトなSUVで、走りと機能性を両立しているモデルと言えます。
しかもQ3には多彩なグレードの展開があり、自身の使用シーンに合わせてモデルをチョイスすることが可能となっています。
この記事では、Q3の全グレードの特徴とスペックを紹介するとともに、アウディが幅広く展開しているQシリーズ全体も触れていきます。
※目次※
・Q3はガソリンとディーゼル合わせて全5グレードをラインアップ
・中古車として現在も流通のあるQ3の旧グレードをおさらい
・アウディの全Qシリーズを紹介
新型アウディ Q3の現行モデルラインアップ
現行型のアウディQ3には、計5つのグレードの用意があります。それらを大きく分けると、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンに分かれ、ガソリンは「TFSI」、ディーゼルは「TDI」というグレード名が付いています。さらにTFSIは3グレード、TDIは2グレードの用意があります。
Audi Q3 35 TFSI(advanced/S line)
ガソリンエンジンを搭載しているTFSIモデルは、3種類のグレードがあります。基準グレード、「advanced」「S line」があり、その順で装備が豪華になっていきます。
詳細を簡潔に説明すると、基準グレードに比べて内外装の加飾に高級感を与えているのが「advance」となり、それらの内外装に加えて18インチのアルミホイールやスポーツシートといった機能パーツを与えてスポーティーに整えたのが「S line」と言えるでしょう。
なお、搭載しているエンジンの仕様に変わりはありません。最高出力110kW(150PS)/5,000rpm~6,000rpm、最大トルク250N・m(25.5kgm)/ 1,500rpm~3,500rpmの性能を持つ1,497cc直列4気筒ターボエンジンを搭載しています。
Audi Q3 35 TDI quattro advanced(S line)
ディーゼルエンジンを搭載しているTDIモデルは2つのグレードがあります。そのラインアップは「advanced」と「S line」となっています。それらの特徴はTFSIと同じようです。
ただ、最大の違いは駆動方式という点ではないでしょうか。TFSIは前輪駆動のみの用意となりますが、TDIはすべて四輪駆動(quattro)となっています。ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて音や振動が多いというデメリットがある分、加速が力強くて燃費が良く、さらに燃料の軽油はガソリンよりも安価というメリットを備えています。
そのエンジンの特徴を活かしたSUVらしい走破性を求めるなら、TDIモデルを選択肢に入れても良いでしょう。
搭載しているエンジンは、TDIモデルは2種類とも共通です。最高出力110kW(150PS)/ 3,500rpm~4,000rpm、最大トルク340N・m(34.7kgm)/ 1,750rpm~3,000rpmの性能を持つ1,968cc直列4気筒ターボディーゼルエンジンを搭載しています。
アウディ Q3の旧モデルラインアップ
全長5m以内とコンパクトなボディは、通常使用とアウトドア用の2パターン楽しめる仕様になっています。それでいて「高級車」としての風格を保つ魅力はどこからくるのでしょうか。ここで紹介するアウディQ3の3種を調べると、各モデルそれぞれが持つ特徴とスペックに、風格の秘密があることが分かります。
アウディ Q3 1.4 TFSI スポーツ
スペックは、全長4,400mm×全幅1,830mm×全高1,595mmと重量1,470kgのボディサイズで、2列5人乗りのSUVです。前輪駆動と6速SトロニックのDCTを採用、1.4Lのターボエンジンを搭載しています。
Q3では日本で初めての前輪駆動であるこのモデルは、街中の日常風景にも溶け込むファッション性の高いスポーツ車として使いやすい点が特徴です。ラゲッジスペースは460Lあり、後部座席を倒して出現する大容量のスペースはアウトドアやスポーツシーンでの使用に適しています。
長時間の運転でも疲れにくいシートとハンドリングの反応の良さ、軽快な走行を希望するなら、このモデルがおすすめです。
アウディ Q3 2.0 TFSI クワトロ
スペックは、全長4,385mm×全幅1,830mm×全高1,595mmと重量1,610kgのボディサイズで、2列5人乗りのSUVとなっています。4WDで7速SトロニックのDCTを採用、2L直噴ターボエンジンを搭載しているのが特徴です。
Q3 1.4 TFSIスポーツと異なるデザインのフロントシルバーフレームは、フロントライトから離れ独立しました。馬力がパワーアップした4輪駆動でありながら、同じように普段使いの車としても街中の風景にしっくり溶け込むデザインです。スムーズな走り出しと、高速道路で感じることができるハイスピードのなめらかな走りも楽しめます。
Q3 2.0 TFSIクワトロは、シングル・カップル・ファミリーとどの層にもフィットするフレキシブルな車とも言えるでしょう。
アウディ Q3 2.0 TFSI クワトロ 180PS
スペックは、全長4,400mm×全幅1,830mm×全高1,595mmと重量1,620kgのボディサイズで、2列5人乗りのSUVです。4WDで7速SトロニックのDCTを採用、2L直噴ターボエンジンを搭載しています。
走り始めの力強さとスムーズさ、なめらかなスピード加速はスポーツタイプの車としても活躍できる仕様です。内装は、エアコンパネル部分のデザイン変更などマイナーチェンジがあるものの、Q3 1.4 TFSIスポーツのデザインを基調にしています。そのため、ドライブ中も快適な高い目線を維持できるので視界が開放的です。
Q3 2.0 TFSIクワトロより全長は長めで重量も10kg増量しましたが、燃費は18%もよくなりました。
アウディ Q3の魅力
アウディQシリーズは、Q2・Q3・Q5・Q7・Q8のラインアップがあり、数字が大きくなるにつれ車体も大きくなります。なかでもQ3は、普段使いもオフロードも対応可能な使い勝手のよいSUVとして人気です。人々を魅了する秘密はどこにあるのか、4つのポイントから詳しく調べてみましょう。
コンパクトなボディが特徴
全長4,490mm×全幅1,840mm×全高1,610mmのボディを持つQ3は、コンパクトながら車高が高くドライバーの見晴らしが良い特徴があります。狭い都市部の道路でも走りやすいサイズなので日本での活躍の場が多いでしょう。
車内の幅と高さは大人4人がゆったりと楽に乗れる十分な広さを確保しながら、日本の道路幅にもフィットするサイズがQ3の運転を快適なものにしています。
SUVの力強さと上質さを感じるデザイン
「スポーツタイプの走りと洗練されたデザインをあわせもつ車」というSUV市場の要求にこたえる形で、アウディではコンパクトプレミアムSUVとしてQ3を投入しました。スポーティ・上質・カジュアルの3つを融合したデザインは、ショッピングにもアウトドアにもあう汎用性の高さが特徴です。
Qシリーズに共通する八角形のシルバーフレームと車高の高さがSUV特有の力強さを感じさせます。切れ長のフロントライトやむだのない流れるラインは、都会的なクールさが魅力です。
荷物を積み込めるスペースも広々
広いスペースを確保した後部座席の後ろには、460Lの容量があるラゲッジスペースが用意されています。ショッピングの荷物やアウトドア用品をたくさん詰め込め、後部座席を倒せば大型のキャンプ用品も収納可能です。
後部座席の中央を前に倒すとひじかけやドリンクホルダー・小物を収納するスペースが出現し、ラグジュアリーさも備えた近未来的な内装をしています。運転席と助手席を加えて、大人4人がくつろげる十分な空間を確保しています。
ハードな道から低速走行の道までコントロール可能
多くの人が運転をしてまず感じるのはハンドリングの良さです。ハンドルを操作する感覚どおりに車が反応することが分かるでしょう。
1.5 TFSIの前輪駆動も2.0 TFSIの四輪駆動も馬力があり燃費効率が良いため、一般道や高速道路を含めた普段の移動に使用する分には問題なく走ることができると言えます。
さらにそこから進んで、例えばキャンプといったオフロードを走行するような場合や、冬にスキーに行くような用途を想定している場合は四輪駆動を選ぶのがベターということもできます。いずれにせよ、ご自身の用途に合わせて計5つのグレードから選べるのが魅力です。
アウディ Q3とQ3スポーツバックの違い
2020年、Q3のクーペスタイル「アウディ Q3 スポーツバック」が日本で販売されました。Q3は「2011年ヨーロッパ」「2012年日本」で販売され、それ以降モデルチェンジやマイナーチェンジを繰り返してきた歴史があります。
スポーツバックはQ3の一員として大きくモデルチェンジをして登場しました。よりスポーティで軽快な走りを楽しみたい方向けのニューフェイスです。
ボディサイズが違うため印象は全く異なる車
Q3スポーツバックは全長4,500mm×全幅1,840mm×全高1,565mmのボディサイズとなっています。ベーシックのQ3に比べて長さと幅が大きいものの、高さが低くなっています。外観はQ3のデザインを基調としているものの、低く長くなった分スピーディなイメージが強く出ていると言えます。
具体的なデザインの差は、リアガラスの傾斜がより前に角度が付き前かがみ気味に見える点と、Q3スポーツバック専用のリアバンパー、20インチの大きなタイヤに見られます。すべてスポーティーなイメージを思わせるようデザインチェンジが施されました。
内装のデザインはQ3が基準
二代目Q3の内装デザインを基に、シルバーフレームをより際立たせて直線を意識させる近未来的なインテリアになっています。
大きく異なる点は、Q3スポーツバックではダッシュボード上のタッチディスプレイがハンドル横に備え付けられたことです。ハンドルから近い場所にMMIタッチディスプレイをインターフェイスし、画面をドライバーに向けるなど操作性を高くしています。
Q3より後部座席のスライドがより大きくなり車内の空間をより効率的に使用することが可能になりました。
新型アウディ Q3とサイズの異なるQシリーズ
Q3の「Q」とは、アウディのSUVの冠です。アウディのSUVは、Q3だけではなくQ2、Q5、Q7、Q8と計5つの機種の展開があります。Qの後ろに付いている数字が大きくなるにつれてセグメント(ボディサイズやクラス)が高くなると考えて良いでしょう。それでは、Q3以外の各モデルを見ていきましょう。
アウディ Q5
アウディQ5は、Q3のひとつ上のクラスに位置するモデルとなります。グレードは「Q5 40 TDI quattro advanced」と「Q5 40 TDI quattro S line」の2種類を用意しています。advance<S lineの順で質感や装備が高くなります。新車価格はadvanedが716万円で、S lineが774万円です。
ボディサイズは全長4,680mm×全幅1,900mm×全高1,665mmで、Q3よりもひと回り大きいサイズとなっています。
なお、搭載しているエンジンはTDI(1,968cc直列4気筒ターボディーゼル)のみとなっています。最高出力150kW(204PS)/3,800rpm~4,200rpm、最大トルク400N・m(40.8kgm)/1,750rpm~3,250rpmの性能を持っています。駆動方式も四輪駆動のみのラインアップです。
アウディ Q2
Q2は、Q3のひとつ下のクラスの位置するモデルかつ、アウディのSUVの中で最もコンパクトなモデルとなっています。ボディサイズは全長4,200mm×全幅1,795mm×全高1,530mmと、Q3よりもひと回り小さくなっています。
グレードはガソリンエンジンとディーゼルエンジンの大きく2種類があり、それぞれにadvancedとS lineを用意した計4グレードの展開となっています。新車価格は417万円~460万円で、500万円を切っているのも特徴と言えます。
エンジンのスペックは、ガソリンが1,497cc直列4気筒ターボで、最高出力110kW(150PS)/5,000rpm~6,000rpm、最大トルク250N・m(25.5kgm)/1,500rpm~3,500rpmの性能となっています。
ディーゼルのほうは1,968cc直列4気筒ターボで、最高出力110kW(150PS)/3,500rpm~4,000rpm、最大トルク340N・m(34.7kgm)/1,750rpm~3,000rpmとなっています。
駆動方式は全グレードが前輪駆動のみです。
アウディ Q7
Q7は大型の高級SUVと言えるモデルです。ボディサイズは全長5,065mm×全幅1,970mm×全高1,735mmとなっています。Q3との違いで大きく異なる特徴は3列シートである点でしょう。ラゲッジには電動格納式の3列目シートがあり、最大で7人の乗車が可能です。
グレードはガソリンとディーゼルの大きく2種類があり、ガソリンが「Q7 55 TFSI quattro S line」の1種類、ディーゼルが「Q7 50 TDI quattro」と「同S line」の2種類のラインアップとなっています。新車価格は1,042万円~1,118万円の設定です。
エンジンは、ガソリンモデルが2,994ccのV型6気筒ターボで、最高出力250kW(340N・m)/5,200rpm~6,400rpm、最大トルク500N・m(51.0kgm)/1,370rpm~4,500rpmの性能です。
ディーゼルのほうは、2,967ccのV型6気筒ターボで、最高出力200kW(272PS)/3,500rpm~4,000rpm、最大トルク600N・m(61.2kgm)1,750rpm~3,000rpmとなっています。
駆動方式は四輪駆動のみの用意です。
アウディ Q8
この項目の冒頭でQの後に続く数字はボディの大きさとクラスと言いましたが、Q7とQ8はそのセオリーから少し外れます。Q7は7人乗りの大型高級SUVであるのに対し、Q8は大型高級SUVであることに変わりはありませんが、5人乗りの「SUVクーペ」という特徴があります。
Q7のボディ後部(リアウィンドウ)は立ち上がっているのに対し、Q8の後部は寝ている形状になっています。Q8ボディサイズを見てみると、全長4,995mm~5,005mm×全幅1,995mm×全高1,690mm~1,705mmとなっています。特に全高がQ7よりも低いため、よりスポーティーな印象を受けると思います。
グレードはガソリンとディーゼルの大きく2種類があり、ガソリンが「Q8 55 TFSI quattro」の1機種、ディーゼルが「Q8 50 TDI quattro」と「同S line」の2機種の展開です。新車価格は1,088万円~1,321万円となっています。
なお、搭載しているエンジンの型式・スペックと駆動方式は、前述のQ7のものと同一です。
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中古車販売店では、アウディQ3シリーズ以外のSUVはもちろん、他の車種の取りそろえも豊富です。各モデルや年式、その他車の状態をすぐにチェックできるのが中古車店のメリットと言えるでしょう。
ちなみにネクステージでの2024年1月現在のQ3の在庫状況は2台で、価格は148万9,000~162万9,000円となっています。
まとめ
アウディQ3は、コンパクトなボディを持つため都市部の裏路地のような狭い道でも余裕を持って走行できる他、SUVとしての機能性も兼ね備えているSUVです。日常での利便性はもちろんのこと、アウトドアユースにも対応できる懐の深さがあり、スタイリッシュなボディの造形も魅力的です。何よりドイツ車らしい質実剛健な車体設計は、日常でも休日でも安心かつ快適なドライビングを提供してくれるでしょう。
▼ライタープロフィール
北野晶夫
オートバイ雑誌と自動車WEB媒体の編集部員を経験後に独立し、フリーの記者・編集者となり現在に至る。
新車取材の他、チューニングカーやレースの取材なども行う。写真撮影も行い、撮影・執筆・編集と一連の制作を担当することが多い。読者のカーライフを応援できる記事づくりがモットー。
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