アウディRS3のスポーツバックがすごい!特徴やスペック・新型情報を紹介
アウディは、フォルクスワーゲングループ傘下のメーカーです。フォルクスワーゲンが大衆車なら、アウディは高級車ブランドといえます。今回紹介するRS3スポーツバックは、A3をベースとした高性能ワゴンモデルで、優れた運動性能と機能性を持ち合わせているスタイリッシュなモデルです。
この記事では、アウディRS3のスペックや性能・デザインについて紹介します。性能やパワーの秘密を知っておくと、他車との比較材料にもなるでしょう。中古車で購入する際にチェックしておきたいポイントについても解説しています。理解して納得のいく車選びの参考にしてください。
※目次※
4.アウディRS3 スポーツバックの限定モデルがヨーロッパで登場
・サーキット走行からキャンプまで、あらゆる趣味に1台で対応
・アウディ伝統の高性能直列5気筒エンジンを搭載
・ヨーロッパでは最高速度300km/hの特別限定車も用意
アウディ RS3とはどんな車?
アウディRS3のベースとなっているのはA3です。A3は「Cセグメント」(世界基準で標準的なボディサイズといわれるグループ)にカテゴライズされるモデルで、ライバルにはメルセデス・ベンツのCクラスやBMW 3シリーズなどがあります。では、高性能版であるアウディRS3とはどのような特徴を持つ車なのでしょうか。
アウディについて
アウディは、ドイツに本社を置く自動車メーカーで、フォルクスワーゲングループに属しています。アウディには6つのモデル名がありそれぞれ由来が特徴的です。ベーシックモデルの「A」は「Attractive(魅力的)」という言葉にも由来しているといわれています。スポーツモデルである「S」とレーシングモデル「RS」は、ハイパフォーマンスが特徴です。さらにSUVモデル「Q」に加え、歴史的名車のDNAを受け継ぐ小型リアルスポーツカー「TT」や、最上級レーシングモデル「R8」があります。
アウディが目指すのは、時代を越えても美しく魅力的なデザインです。シンプルでありながらも丁寧な造作がアウディの持ち味といえるでしょう。
アウディ RS3はモデルが2種類
RS3にはセダンとスポーツバックの2種類のボディがあります。セダンはフォーマルでありながら、RS3ならではのスポーツ性能を存分に味わえるモデルです。
また、スポーツバックは、ツーリングワゴンタイプで、ワゴンならではの積載性を付加したモデルです。サーキット走行とキャンプという全く違った趣味を1台でこなせる機能性の高いモデルがRS3スポーツバックのポイントといえるでしょう。
アウディ RS3 スポーツバックのスペックと性能
アウディRS3は、コンパクトハッチバックであるアウディA3スポーツバックをベースにした高性能モデルです。歴史あるアウディの5気筒エンジンを搭載し、さらに改良を重ねたことで高い運動性能を実現しています。ここでは、アウディSR3のスペックや性能について解説します。
RS3 スポーツバックのスペック
RS3は、A3をベースにハイパフォーマンス化したプレミアムスポーツモデルです。搭載するエンジンは、2.5Lの直列5気筒ターボで、最高出力400ps(294kW)/5,600~7,000rpm、最大トルク500Nm(51kgm)/2,250~5,600rpmを発生します。新採用のアルミ製クランクケースなどの設計を見直すことで、軽量化と出力アップが可能になりました。
トランスミッションは、素早い変速を実現しダイレクトなトルクを感じ取れる7速ATのSトロニックを搭載しています。駆動方式は、アウディ伝統の「クワトロ」と呼称する四輪駆動システムで、さらに四輪それぞれの回転力(トルク)を自動で調整するRSトルクスプリッターを採用しているのが特徴です。これにより雨天時の公道でもサーキットでの限界走行でも、常に車体を安定させることが可能です。
その他、ボディサイズなどのスペックは以下となっています。
モデル |
Audi RS 3 Sport back |
ボディサイズ(全長×全幅×全高) |
4,390mm×1,850mm×1,435mm |
エンジン |
2.5L 5気筒TFSIエンジン |
総排気量 |
2,480 cc |
価格 |
830万円 |
アウディ伝統の直列5気筒エンジンに注目
アウディRS3のスペックのなかでも、特に注目すべき特徴がエンジンです。アウディが40年以上の歴史と実績を誇る、直列5気筒エンジンが搭載されています。1980年代にスポーツエンジンとしての評価を確立したのち、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーも連続で受賞しました。
アウディRS3に搭載されている2.5L直列5気筒エンジンでは、400馬力・最高出力400PSが可能となりました。その一方で、1,750rpmから5,850rpmまで最大トルクをフラットに発揮する特性もあわせ持ちます。街乗りからサーキットのコーナリングまで、柔軟な走りを可能にしてくれるでしょう。
0-100km/h加速3.8秒・最高速度280km/hという高性能
アウディRS3の高い運動性能を証明するのが、0-100km/hの加速が3.8秒、最高速度280km/hという数値です。旧スポーツバックモデルであるアウディA3スポーツバックの場合、0-100km/h加速が9.5秒・最高速度202km/hであることからも、かなり進化していることがわかります。
アウディRS3の運動性能を生み出しているのが、7速Sトロニックトランスミッションと、RS専用のスポーツサスペンション・RS専用のクワトロ(4WD)システムです。
ステアリングの切れ角に応じて操舵特性が変化する「プログレッシブステアリング」や、好みの走行特性に切り替えできる「アウディドライブセレクト」も装備されています。これにより、道路環境やドライバーの意思に合わせたドライビングが楽しめます。
アウディ RS3 スポーツバックが持つ魅力は?
快適なゆとりのある車内と、ワゴンのような荷室を備えたコンパクトカーがアウディRS3の特徴です。走りはもちろんデザイン性も高く評価されています。ここでは外装・内装の特徴を詳しく紹介します。アウディRS3の魅力がより深くわかるでしょう。
ワゴンならではの伸びやかで美しいプロポーション
ハニカムデザインが施されたシングルフレームグリルや、張り出した前後のフェンダーなどはアウディの高いデザイン性を象徴しています。また、彫りの深いバンパーやリヤディフューザーなどは、アウディのレーシングカーのDNAを受け継ぐRSならではのデザインです。
流れるようなルーフラインの美しさも、スポーツバックモデルの特徴です。オプション品として、スポーツバックの魅力をさらに引き立てるルーフレールなどもあります。
積載量たっぷりで後席もゆったりできるスペース
ゆとりと快適性を兼ね備えたモデルがスポーツバックです。運転席はもちろん、後部座席もゆったりとしており、ラゲッジスペースには大きな荷物や高さのあるものも載せられます。
内装のデザインは、アウディらしいシンプルかつ上質な仕様です。ブラックを基調にステアリングホイールやサイドシルなどには「RS」ロゴがデザインされ、上質な空間となっています。オプションの「RSデザインパッケージ」を選ぶと、赤色のシートベルトやRS専用スポーツシートなどが用意されます。
タイヤ自体がコーナリングを制御する
RS3は、特にカーブで曲がる際の滑らかさに定評があります。これを実現したのが、「RSトルクスプリッター」の実装でした。RSトルクスプリッターを用いることで、クラッチによる前後のトルク配分を適切にし、かつ自在にコントロールすることも可能です。
RSトルクスプリッターの働きにより、コーナリング時にリアの外輪により多くのトルクを配分することで、俊敏かつ滑らかなコーナリングに寄与しています。
その他にも、コーナリング時の横Gの圧力を低減するスポーツシート、運転席側に傾けられたディスプレイやセンターコンソールなどの装備もあり、取り回しの良い乗り心地が体感できるモデルです。
WRCマシンのDNAを受け継ぐエンジン
RS3に搭載されている2.5L 5気筒TFSIエンジンは、直列4気筒エンジンに比べると、効率良くパワーを伝導できるエンジンで、スポーツ走行やラリー走行に向いています。1980年代には、WRC(世界ラリー選手権)という大会で活躍したエンジンでもありました。
しかし、現代では車のダウンサイジング化が進み、直列5気筒エンジンを採用する車は希少です。アウディでも、現行では「TT RS」シリーズとRS3の2車種になりました。
アウディRS3 スポーツバックの限定モデルがヨーロッパで登場
アウディの本社があるヨーロッパでは、RS3スポーツバックに300台の限定車「パフォーマンスエディション」を追加するという発表がありました。「パフォーマンスエディション」は、走行性能を極限まで高め特別装備も満載のモデルです。
日本での発表は2023年12月時点ではまだありませんが、気になるその性能を紹介します。
最高速度は300km/h
パフォーマンスエディションは、エンジン自体の形式(直列5気筒ターボ)はそのまま、パワーを向上し、最高出力は407ps/5,700rpmです。ベーシックのRS3よりも7ps向上し、その発生回転数も100rpm高くなっています。
RS3自体は、最高速度を300km/hに向上し、サーキット走行にも耐えうるモデルとして設計されており、さらに極限域のスポーツ性能を高めた仕上がりです。
特別な装備が盛りだくさん
最高速の強化に合わせてブレーキも重要です。パフォーマンスエディションには、セラミックブレーキを搭載し、強力なストッピングパワーを確保するとともに、鉄製のものよりも10kgの軽量化に成功しています。また、路面状態や走行状況に応じて固さを自動調整するRSスポーツサスペンションを装備するなど、300km/hの高性能に耐えうる足回りを設定しています。
また、15個のLEDで構成したデイタイム・ランニングライトや、限定台数と最高速を表現した「300」という文字やチェッカーフラッグを表示するといった遊び心のある機能も付加しています。
アウディ RS3 のライバル車は?
アウディRS3のライバルともいえる車種が、他メーカーから販売されています。値段や技術などに違いはありますが、いずれもユーザーに支持される特徴や魅力のある車です。ここでは、ライバル車の特徴やスペックなどを解説します。RS3との比較検討の材料として参考にしてください。
BMW 1シリーズ
BMW1シリーズは、コンパクトながらパワフルな走りに定評がある5ドアハッチバック車です。3代目の現行モデルのボディは、全長×全幅×全高が4,355 mm×1,800 mm×1,465 mmと、扱いやすいサイズです。
1シリーズのエクステリアでは、Bピラーやドアミラーに施されたMハイグロス・シャドー・ラインエクステリアや、前面のダブル・キドニーグリルなどが高級感と存在感を際立たせており、ユーザーからの人気を集めています。
なお、2023年12月時点での新車販売価格は398万円からです。ネクステージでの中古車相場は79万9,000円~242万4,000円となっています。
(参考:『1シリーズ(BMW)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
メルセデス・ベンツ Aクラス
メルセデス・ベンツ Aクラスは、2022年現在では次期モデルもすでに発表されているほど売れ行きが好調な5ドアハッチバック車です。現行モデルは4代目で、ボディサイズは全長×全幅×全高が4,420 mm×1,800 mm×1,420 mmで、車高を低くしたスポーティーな外観です。
Aクラスの中のA180には、1.4 L 直列4気筒直噴ターボエンジンが採用され、上質かつ軽快なドライビングが可能です。
なお、2023年12月時点での新車販売価格は498万円からとなっています。ネクステージでの中古車相場は99万9,000円~345万9,000円となっています。
(参考:『Aクラス(メルセデス・ベンツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
メルセデス・ベンツ CLAクラス
メルセデス・ベンツ CLAクラスは、メルセデスの中では珍しい前輪駆動と、4輪駆動システムである4MATICを採用した4ドアクーペ車です。現行モデルは2代目で、ボディサイズは全長×全幅×全高で4,690 mm×1,830 mm×1,405 mmで、3台の中では大型のスポーティーモデルです。
乗る人を楽しませる上質なエクステリアと、量産4気筒ターボエンジンとしては世界一の性能を持つ2.0 L直列4気筒ターボエンジンが、さらなる走行体験をもたらしてくれるハイクオリティな1台です。
なお、2023年12月時点での新車販売価格は573万円からで、ネクステージでの中古車相場は144万9,000円~379万9,000円です。
(参考:『CLAクラス(メルセデス・ベンツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
アウディ RS3を安く買うなら中古車がおすすめ
2022年現在、新車で現行モデルが購入できるRS3ですが、新車は予算の都合がつかないと悩まれる人もいるかもしれません。そのような場合は、中古車を探してみる方法もあります。ここでは、中古車の魅力と、中古車販売に強いネクステージの特徴や中古車市場について解説します。
アウディ RS の中古相場は?
ネクステージはアウディの正規ディーラーを運営しているため、認定中古車の取り扱いがあるのが特徴です。認定中古車は、アウディが独自に設けている基準(100項目の点検・整備)をクリアしたものであるため、同じアウディの中古車でも状態が非常に良く、長期保証を受けられるのが特徴です。
なお、ネクステージでのRS3セダン/スポーツバックの在庫(2023年12月時点)はありません。
中古車は魅力が多い
アウディRS3スポーツバックは高額なスポーツモデルです。新車購入時には新車価格以外にもオプションを選ぶといったコストがかかってしまいます。中古車であれば、新車よりも車体価格が安価なうえ、個体によってはオプションを多く装備していることもあり、総じてコストを抑えることができます。
また、新車の納期が長期化している昨今、中古車は現物があっての販売となるため納期が短く済むこともメリットです。
購入時は状態に注意しょう
中古車を購入する際には、車の状態の良し悪しに気をつけましょう。年式や走行距離だけでなく、事故歴の有無にも注意が必要です。例えば、高性能モデルなのに非常に安価に販売をしているような個体は、何かしら問題を抱えている可能性が高いので注意が必要です。
また、アフターサービスも充実している業者を選ぶことも大切です。万が一のトラブルに迅速に対応してくれる業者を選べば、より安心した輸入車ライフを送ることができます。輸入中古車を購入する際は、きめ細かく面倒を見てくれる信頼できる業者での購入がおすすめです。
まとめ
機能性の高い車の代表はSUVでしょう。ただ、SUVはそのボディの形状から物理的にスポーツ性能にはある程度見切りをつける必要があるでしょう。しかし、アウディRS3スポーツバックのようなセダンをベースとしたワゴンであれば、ベースのスポーツ性能の高さをそのままに機能性を高めることができます。
さらにコンパクトな車体なので、狭い道路環境でも取り回しに苦労することはそれほどないと思います。中古車も視野に入れて、ライフスタイルに合った車選びをしましょう。
▼ライタープロフィール
北野晶夫
オートバイ雑誌と自動車WEB媒体の編集部員を経験後に独立し、フリーの記者・編集者となり現在に至る。
新車取材のほかチューニングカーやレースの取材等も行う。写真撮影も行い、撮影・執筆・編集と一連の制作を担当することが多い。読者のカーライフを応援できる記事づくりがモットー。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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