アウディはグレードで何が違う?スペックや価格を比較!
アウディには数多くのモデルがあり、アルファベットと数字を組み合わせた構成で名付けられています。それぞれがグレードなどの意味を含んでいるので、アウディファンであれば名前を見ただけでグレードがわかる方もいるでしょう。しかし、それぞれどの程度グレードが違うのか具体的に知らない方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、アウディのグレードをモデルごとに比較しながらご紹介します。グレードの違いを理解すれば、シーンや用途に合った理想の1台を見つられるでしょう。
※目次※
5. グレードが高いと価格も高い!そんなときは中古車がおすすめ
・アウディの車名にはアルファベットと数字で構成されたモデル名が使われており、モデル名からグレードが判別できる
・アウディは実用性よりも走りにこだわり、ベーシックモデルの「A」からスポーティモデルの「S」・レーシングモデルの「RS」にグレードアップさせた
・アウディ車はハイグレードになればなるほど価格も高くなるが、中古車ならお得に購入できる!
アウディはモデル名からグレードがわかる!
欧州自動車メーカーの車名は、アルファベットと数字を組み合わせた記号のようなネーミングが主流です。日本車では見られない特徴といえます。
アウディの車名も例にもれず、アルファベットと数字を組み合わせています。アルファベットは各モデルの特徴を、数字はエンジンやボディの大きさを表す意味をもちます。主なモデル名の意味を覚えておきましょう。
アウディのモデル名が意味するもの
アウディには、6種類のモデル名があります。それぞれの意味は以下のとおりで、アルファベットを見ればどのような車種なのか判断できます。
- A:ベーシックモデル
- S:Aモデルをベースに、よりスポーティに進化させたモデル
- RS:Sモデルをさらにレーシングタイプへグレードアップしたモデル
- Q:アウディ独自の4WDテクノロジー「quattro」を搭載したSUVモデル
- TT:コンパクトスポーツモデル
- R8:最上級レーシングモデル
モデル名だけではなく、一部のボディ形状にも独自の表示名が採用されています。「Avant」はステーションワゴン、「Sportback」は4ドアクーペを表すボディ名です。
ベーシックモデルの「A」
アウディのベーシックモデルは、頭に「A」がつく車名です。アウディの頭文字であるとともに、「始まり」という意味や、「Attractive」という言葉に由来しているともいわれています。
Aの後には、1~8の数字が続きます。数が大きくなるにつれて、ボディやエンジンのサイズがアップします。
ちなみに現在のカタログでは、A2が欠番となっています。A2は一時期生産されていましたが、エントリークラスでありながら高価であったため、販売数が伸びず生産が止まっています。日本への正式輸入もありませんでした。
スポーティモデルに進化した「S」
「S」モデルは、ベーシックタイプであるAモデルのそれぞれをスポーティな仕様にしたモデルです。Aモデルのボディをベースとし、パワートレインなどをグレードアップしています。Sモデルはすべて4WDであり、全車にハイパワーエンジンを搭載していることも特徴的です。AからSになることで、価格も一気に跳ね上がります。
Aモデルのアップグレード版ではあるものの、A1Sなどのような車名にはしていません。Sを頭におくことで、車格は同じでもまったく異なる車であることをアピールする意味を含んでいるとされています。
レーシングモデルに進化した「RS」
Sモデルにさらなる高度なチューニングを追加し、スポーツカー程度にまで走行性能を高めたレーシングモデルが「RS」モデルです。Sが「Sport」に由来するのに対し、RSは「Racing Sport」に由来しています。
アウディが誇る「quattro」システムをすべての車種に搭載し、極限まで走行性能を極めたことで、よりスマートでスポーティな走行を実現しているモデルです。インテリアやエクステリアも、ラグジュアリーな品格をまとう高級仕様に仕上げられ、さまざまな部分でアウディの頂点に位置しているといえます。
アウディのグレード違いを比較
アウディのモデルには、数字がついてカテゴリ分けされているものがあります。数が大きくなるほど、ボディやエンジンのサイズがアップすることは上述したとおりです。1~8の数字がついたモデルのうち、A・S・RSのグレードに区別された主なモデルの違いを解説します。AvantやSportbackの特徴についても、併せて確認しましょう。
A3 Sedan・S3 Sedan
A3 Sedanは、A3 Sportbackをベースとするプレミアムコンパクトセダンです。最新の軽量化技術により、車両重量はベースグレードで1,330kgに抑えられています。
エクステリアは、伝統的なセダンのフォルムにクーペのダイナミクスさを融合させたスタイルです。エンジンには、最高出力が異なる2つの1.4Lエンジンと、1.8Lエンジンの計3種類を採用しています。スポーツバックのサイズにトランクを備えたA3 Sedanは、日本の道路事情に適合しており、輸入車のセダンの中で最小クラスです。
車両本体価格(税込) |
323万円 |
総排気量 |
1,394cc |
最高出力(ネット) |
90(122)/5,000-6,000Kw(PS)/rpm |
サイズ(全長/全幅/全高) |
4,465/1,795/1,405mm |
車両重量 |
1,330kg |
一方S3 Sedanは、A3 Sedanをベースにチューニングを施したスポーツモデルです。2.0Lエンジンを搭載し、最高出力は286PSを誇ります。
エクステリアは、近年のアウディ車に共通するコンセプトに基づき、直線を基調としたシャープでインテリジェンスなデザインを施しています。コンパクトセダンの域を超えたラグジュアリー感と、随所に施されたスポーティな演出が調和した、高い満足度が得られるインテリアも魅力です。
車両本体価格(税込) |
652万円 |
総排気量 |
1,984cc |
最高出力(ネット) |
213 (290) / 5,400-6,500Kw(PS)/rpm |
最大トルク(ネット) |
380 (38.8) / 1,850-5,300Nm(kgm)/rpm |
サイズ(全長/全幅/全高) |
4,470/1,795/1,380mm |
A4 Avant・S4 Avant・RS4 Avant
A4 Avantは、「テクノロジーとデザイン美の調和」というアウディのブランドテーゼを体現したプレミアムステーションワゴンです。ステーションワゴンにとって重要なラゲージルームは広々としており、使い勝手に優れています。
エクステリアは、先進的なイメージを意識させつつも、優雅なスポーティさが印象的なデザインです。予防安全性能においても、充実したアシスタンスシステムを搭載しています。エンジンはセダンと変わらず1.4L直列4気筒ターボエンジンですが、過不足なく大きな車体を走らせることが可能です。
車両本体価格(税込) |
485万円 |
総排気量 |
1,394cc |
最高出力(ネット) |
110(150)/5,000-6,000Kw(PS)/rpm |
サイズ(全長/全幅/全高) |
4,750/1,840/1,455mm |
車両重量 |
1,490kg |
S4 Avantは、A4 Avantをベースとした足周りを強化した高性能モデルです。パワフルかつ滑らかな加速が味わえる新開発エンジンを搭載しています。駆動力を4本のタイヤへ効率的に配分し、力強くクルマを前に進めるquattroシステムも装備しています。さまざまな最先端機能により、抜群の安全性能を備えていることも魅力です。
車両本体価格(税込) |
891万円 |
総排気量 |
2,994cc |
最高出力(ネット) |
260 (354) /5,400-6,400Kw(PS)/rpm |
最大トルク(ネット) |
500 (51) / 1,370-4,500Nm(kgm)/rpm |
サイズ(全長/全幅/全高) |
4,750/1,840/1,410mm |
S4 AvantをさらにアップグレードさせたRS4 Avantは、高出力・高効率を兼ね備えたRS専用のエンジンを搭載し、レーシングスポーツで培われたパワフルな走りを体感できるモデルです。
RSスポーツサスペンションを標準で備えているため、車高はスポーツサスペンションを装着するS4と比較しても約7mm低くなっています。エクステリアとインテリアもRS仕様です。普段使いのシーンにさりげなくなじむ優美さや機能性と、RSモデルにふさわしいスポーティネスを融合しています。
車両本体価格(税込) |
1,218万円 |
総排気量 |
2,893cc |
最高出力(ネット) |
331Kw(450PS)/5,700-6,700rpm |
最大トルク(ネット) |
600Nm(61.2kgm)/1,900-5,000rpm |
サイズ(全長/全幅/全高) |
4,780/1,865/1,435 |
車両重量 |
1,840kg |
A5 Sportback・S5 Sportback・RS5 Sportback
A5 Sportbackは、ヨーロッパにおける伝統的なクーペの価値観に日常的な使い勝手のよさを融合して生まれたモデルです。リヤに向かって流れるような美しいルーフラインが特徴的な外観は、スポーティな躍動感も併せ持っています。上質とスポーティを両立させた快適な室内空間も魅力です。
先進のメカニズムと機能性の高い装備は上質な走りをサポートし、先進の運転支援機能と安全で快適な装備も搭載しているため、ロングドライブでの疲労も軽減できます。
車両本体価格(税込) |
563万円 |
総排気量 |
1,984cc |
最高出力(ネット) |
140 (190) / 4,200-6,000kW(PS)/rpm |
最大トルク(ネット) |
320 (32.6) / 1,450-4,200Nm(kgm)/rpm |
サイズ(全長/全幅/全高) |
4,750/1,845/1,390 |
車両重量 |
1,530kg |
S5 Sportbackは、クーペとワゴンにスポーツカーの要素を融合させたモデルです。エクステリアの精悍なフロントマスクは、アルミ調ドアミラーや19インチのアルミホイールなど、Sモデル専用パーツで構成されています。
パワーユニットには、A5の2.0TFSIに代わり3LV6ターボエンジンを採用し、最高出力354psと最大トルク500Nmを発生します。ステアリングホイール・シフトセレクターの手前に配された「S」のエンブレムや、4本出しのマフラーエンドなど随所にSモデルとしての証が配されていることも魅力的です。
車両本体価格(税込) |
918万円 |
総排気量 |
2,994cc |
最高出力(ネット) |
260 (354) / 5,400-6,400Kw(PS)/rpm |
最大トルク(ネット) |
500 (51.0) / 1,370-4,500Nm(kgm)/rpm |
サイズ(全長/全幅/全高) |
4,765/1,845/1,390 |
車両重量 |
1,700kg |
RS5 Sportbackは、レーシングスポーツカーの走行性能とクーペの美しさに、セダンの使いやすさも備わったモデルです。レーシングカーさながらの地をはうようなシルエットは、RSモデルらしさを強調する外観の特徴といえます。インテリアにも、上質で厳選されたRS専用パーツの数々が配され、走りをより楽しめるでしょう。
最高出力450ps、最大トルク600Nmと、S5を上回る高性能の2.9LV6ツインターボエンジンを搭載し、圧倒的な加速力を実現します。
車両本体価格(税込) |
1,302万円 |
総排気量 |
2,893cc |
最高出力(ネット) |
331 (450) / 5,700-6,700Kw(PS)/rpm |
最大トルク(ネット) |
600 (61.1) / 1,900-5,000Nm(kgm)/rpm |
サイズ(全長/全幅/全高) |
4,780/1,860/1,390 |
車両重量 |
1,810kg |
グレードがないアウディのベーシックモデルは?
アウディが展開するベーシックモデルのうち、グレード展開しているのはA3・A4・A5の3種類です。A2は欠番であり、ほかのベーシックモデルにはS以上にグレードを展開していません。
また、A3はS3へグレード展開していますが、RSまではグレードアップしていないベーシックモデルです。A3・A4・A5以外のベーシックモデルについて、特徴などを確認しておきましょう。
A1・A6・A7・A8はグレード展開なし
A1は、Sportbackのみのモデルです。ダイナミックなデザインを備え、大人がゆったりくつろげる室内空間が確保された、プレミアムコンパクトの理想的な形状といえます。
A6は、ベーシックモデルとAvantの2種類が用意されたモデルです。優雅さと快適さを極めた優美なセダンタイプと、美しいフォルムでありながらも広々とした空間を備えたプレミアムワゴンタイプの2種類が提供されています。
A7は、Sportbackのみが展開されているモデルです。アウディが作り出したSportbackという独自の車型は、美しさと品格を兼ね備えたプレステージ4ドアクーペとして、最新のデザイン言語をまとっています。
A8は、ベーシックモデルと「A8 L」の2種類が用意されています。ベーシックモデルは、美しさとテクノロジーを極めた、フォーマルセダンの最高峰モデルです。A8 Lは、A8のなかでも特別な格式を誇っています。ダイナミックかつ美しいシルエットは、アウディにおける最高級ラグジュアリーセダンともいえるモデルです。
A3にはRSグレードがない
A3には上位タイプのS3モデルがあり、それぞれにSportbackとSedanの2種類を展開しています。最上位のRSグレードモデルはありません。
Sportbackのボディ形状は、上質なゆとりと快適性が得られる居住空間を有し、実用性と機能性を兼ね備えた4ドアクーペです。Sedanのボディ形状はフォーマルセダンで、狭い日本の街中でも扱いやすいコンパクトサイズでありながら十分な広さを確保しています。
アウディはなぜスポーティさにこだわる?
アウディがスポーティさにこだわるのは、モータースポーツの舞台で華々しく業界の常識を打ち破ったことから始まります。それが、アウディ独自の4WD技術「quattro(R)」システムです。
従来の4WD搭載車はオフロード用でしたが、アウディは舗装道路でも速く安全に走れるシステムへと進化させました。そのため、雨天時の悪路でも険しいコーナリングでも自在にコントロールできる技術はレースに生かされるようになりました。
レースでの成績は、スピード・耐久性・安全性・燃費などをさらに追求する結果につながり、市販モデルにも搭載されています。アウディはレース用の走行車を研究・開発することが、革新的な技術に繋がることを信じて今でもレースを実験場に研究を続けています。これが、アウディのスポーティさの由縁でしょう。
グレードが高いと価格も高い!そんなときは中古車がおすすめ
アウディの車は、グレードが高くなるにつれ車両本体価格も高くなります。できるだけ負担を軽減してアウディを入手するには、中古車の検討がおすすめです。一般的に、長い年数が経過した中古車ほど安く購入できます。年式が新しい中古車でも、条件によってはお得に購入できるでしょう。
新古車を選択肢に入れるのもひとつの方法です。新車同様の車が新車より安く購入できるうえ、納車が早いことや車検が残っているなど新古車ならではのメリットもあります。既製品なので条件に縛られますが、グレードが高いモデルも中古車価格に落ちているので狙い目です。
まとめ
アウディにはスポーティな走りを基盤としたモデルでグレードがセグメントされ、それぞれに特徴や魅力があります。気に入ったモデルを見つけても、グレードが高くなれば価格も上がるため、中古車での購入を検討してみましょう。
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