長年にわたる技術の積み重ねと、最新技術の融合により素性を刷新し、「世界中のどんな道でも疲れない走り」を携えた300シリーズのランドクルーザー。今回、従来型(200シリーズ)のフルモデルチェンジを行った。ラインアップは、TNGAの思想に基づきランドクルーザー伝統の信頼性を継承した、最高出力305kW(415馬力)、最大トルク650N・mの3.5L V型6気筒ツインターボガソリンエンジン搭載の「GX」、「AX」、「VX」、「GRスポーツ」、「ZX」と、ピストン燃焼室、吸気ポート、インジェクタといったエンジン各部の構造を最適化し、227kW(309馬力)の最高出力、700N・mの最大トルクと、優れた燃費性能を両立した3.3L V6ツインターボディーゼルエンジン搭載の「GRスポーツ」、「ZX」を設定。「GX」とディーゼル車は5人乗り、その他は7人乗りを用意。フレーム構造は先代を踏襲しながらもTNGAの考えに基づくGA‐Fプラットフォームを新たに採用。長年にわたる技術の積み重ねと最新技術を融合し、素性を刷新。高い剛性を確保しながら、車両として約200kgの大幅な軽量化を実現した。また、ハイマウント・ダブルウィッシュボーン式(フロント)とトレーリングリンク車軸式(リヤ)のサスペンションを新開発。特にリヤサスペンションについては、ショックアブソーバーの配置を最適化し、乗り心地と操縦安定性が向上した。エクステリアは、本格オフローダーとしてのタフな強靭さと、洗練された大人の深みを融合させた。ラジエーターグリルをヘッドランプと共に高い位置に配置。前後バンパーの下部も障害物をいなすような造形とするなど、オフロード走行時の機能性を重視したデザインとなった他、エンジンフードには大きな凹みを設け、衝突安全性能と前方視界の両立を図った。インテリアは、オフロードなど過酷な環境においても、よりスムーズな運転操作、ドライバーが快適さを実感できる運転環境を創出。インストルメントパネル上部は水平基調で、過酷な路面変化の中でも車両姿勢を把握しやすい形状とした。また、快適温熱シートとシートベンチレーションをフロントシートに加え、セカンドシートにも装備(ZX、GRスポーツ。VXはフロントシートのみ)するなど使用性と快適性に配慮した。安全装備には、指紋認証スタートスイッチをトヨタ初採用。その他、先進機能を付与した最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」、パーキングサポートブレーキ(前後方静止物、後方接近車両、後方歩行者)などを搭載。
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全長4950mm×全幅1980mmとワールドビッグサイズ、ワゴン8名定員の3列シートと5名定員の2列シートを配する200系ランドクルーザー。ラインアップは、「GX」、「AX」、「AX Gセレクション」、最上級グレード「ZX」を設定。全モデルで、高性能V8 4.6L Dual VVT‐iエンジン(1UR‐FE型)を搭載し、最高出力318馬力を発生。エクステリアは、LEDヘッドランプを採用し、ランプ類を奥に配置し破損回避を図りながらも、グリルからランプに連続したグリルフレームと一体感のあるデザインとすることで、機能性と先進感を付与した。インテリアは、オプティトロンメーターにひと目でクルマの状況が把握できる機能的な6眼メーターを採用。さらに、ミリ波レーダーと単眼カメラを用い、統合的な制御により、クルマだけでなく歩行者も認識する歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティをはじめ4つの先進安全機能をセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」をトヨタで初採用し、全車標準装備。今回、一部改良を行った。