クラウンの税金はいくらかかる?税金の種類と金額、支払い方法を解説
クラウンを所有する上で、自動車にかかる税金の複雑さに頭を悩ませていませんか。自動車税種別割や環境性能割、重量税など、種類も計算方法も多岐にわたります。これらの税金を正しく理解し、適切に管理することは重要です。
本記事では、クラウンにかかるさまざまな税金について、その種類や金額、支払い方法を徹底的に解説します。知っておくべき減税措置や優遇制度も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・クラウンの自動車税種別割の税額は4万3,500円で、車種・グレードによってはグリーン化特例で最大75%の減税が可能。
・クラウン購入時の重量税は、100%減税の車種・グレードが多いが、中には25%減税のものもある。
・クラウン購入時の環境性能割は、車種・グレードにより非課税または2%である。
クラウンの税金「自動車税種別割」の基本知識
クラウンの自動車税種別割について、基本的な知識と計算方法を解説します。自動車税種別割は、クラウンの所有者に課される都道府県税で、年式や排気量によって税額が変わるのが特徴です。
ここでは、自動車税種別割の定義と課税基準、具体的な計算方法について見ていきましょう。
(参考:『クラウン(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
クラウンの税金「自動車税種別割」の定義
自動車税種別割は、クラウンなどの自動車所有者に課される都道府県税です。毎年4月1日時点で、自動車検査証に登録されている所有者が納税義務を負います。
排気量や用途によって税額が決まり、クラウンの場合は2L超~2.5L以下に該当するので、年間4万3,500円です。
この税金は、道路整備や維持管理の重要な財源となっています。高級車であるクラウンは一般的に税額が高くなりますが、環境性能に優れたモデルはグリーン化特例により軽減される場合もあるでしょう。
納税は毎年5月末が期限で、新規登録や廃車の場合は月割りで課税されます。自動車を譲渡されたり、廃車にしたりする際は、自動車税事務所への申告も忘れずに行うことが必要です。
クラウンの税金「自動車税種別割」の計算例
クラウンの自動車税計算方法を、具体例で見てみましょう。クラウンの年間税額は4万3,500円で、年度途中購入の場合は月割り計算となります。例えば、7月に購入したなら、8月から翌年3月までの分を支払うことが必要です。
・4万3,500円÷12か月×8か月=2万9,000円
環境性能に優れたハイブリッドモデルは、グリーン化特例により最大75%軽減される可能性があり、適用されたら年間税額が1万1,000円まで下がります。一方、初度登録から13年経過すると約15%増税され、約5万円に上昇する点に注意が必要です。
クラウンの自動車税は、さまざまな要因で変動するため、購入時や所有時には細心の注意を払い、最新の税制情報も確認しましょう。
クラウンの税金「自動車税種別割」の納税方法と注意点
ここでは、クラウンの自動車税種別割に関する納税手続きと注意点について、詳しく見ていきましょう。自動車税種別割は、毎年支払う必要がある税金です。
納税義務者や支払い期限、多様な納付方法、そして納付遅延による影響と対処法など、クラウンオーナーが知っておくべき情報を解説します。
クラウンの税金「自動車税種別割」の納税義務者と支払い期限
自動車税種別割の納税義務者は、毎年4月1日時点での車両の登録名義人です。ただし、割賦販売契約で所有権が売主にある場合は、使用者が納税義務を負います。
支払い期限は5月末が一般的ですが、地方により違いがあるので事前に確認しましょう。納税通知書は、5月ごろに自動車税事務所から送付されるので、期限までに支払うことが大切です。納付が遅れると、延滞金が発生するでしょう。
また、新車や中古新規登録の場合、月割りで計算した税額を登録日に納付します。計算方法は「年税額÷12×(登録月の翌月から3月までの月数)」です。
クラウンの税金「自動車税種別割」の支払い方法
クラウンの自動車税を納付する方法は、さまざまにあります。
・スマートフォン決済アプリ
・オンラインでのクレジットカード決済
・金融機関
・コンビニエンスストア
・Pay-easy(ペイジー)
・口座振替
・行政県税事務所や自動車税事務所の窓口
支払い方法によって、車検更新可能な状態になるまでの期間が異なるため、注意が必要です。
クラウンの税金「自動車税種別割」の納付遅延による影響と対処法
自動車税の納付が遅れると、以下のような影響が生じます。
・延滞金の発生
・車検の受検不可
・納税証明書の発行不可
対処法としては、まず速やかに納付することが欠かせません。納付書紛失時は、自治体に連絡して再発行を依頼します。一括払いが困難な場合は、分割納付の相談をすると対応してもらえることもあるようです。
納付忘れを防ぐためにも、口座振替やスマートフォン決済アプリの利用など、自分に合った納付方法を選択することをおすすめします。自動車税種別割は毎年支払う必要があるため、計画的な納税が重要です。
クラウン購入時にかかる税金と諸費用
クラウンを購入する際には、さまざまな税金や諸費用がかかります。ここでは、主要な3つの項目を見ていきましょう。「環境性能割の仕組みと計算方法」「自動車重量税の概要と納付方法」「消費税とその他の諸費用」について、詳しく解説します。
クラウンの税金「環境性能割」の仕組みと計算方法
環境性能割は、クラウン購入時に課せられる税金で、自動車取得税に代わって導入されました。この税金の特徴は、車両の環境性能に応じて税率が変動することです。具体的には、燃費性能や排出ガス性能によって、非課税~3%までの税率が適用されます。
計算方法は、車両価格(税抜き)に税率をかけるシンプルな方式です。例えば、約610万円(税抜き)のクラウン クロスオーバーRSを購入した場合は税率2%となり、環境性能割の税額は約10万9,600円となります。
ただし、クラウンの中でも特に優れた環境性能を持つモデルは、非課税となる可能性があるでしょう。また、地方自治体によって軽減措置が設けられている場合もあるため、購入前に確認することをおすすめします。
クラウンの税金「自動車重量税」の概要と納付方法
自動車重量税は、クラウンの車検時に納付する国税です。税額は車両の重量に応じて決まり、環境性能によって減税措置が適用されます。
例えば、クラウン クロスオーバーの場合は2t以下に該当するので、ガソリン車なら3万2,800円の自動車重量税が課せられるでしょう。しかし、現行モデルはハイブリッドもしくはプラグインハイブリッドのみの展開なので、エコカー減税により軽減されます。
納付方法は、車検時にまとめて支払うのが通常です。ディーラーや整備工場に車検を依頼する場合、車検費用に含まれるため、別途支払う必要はありません。自動車重量税は、車検証の有効期間分をまとめて納付します。
例えば、2年間の車検の場合、2年分の税金を一括で支払うなどです。車両重量や環境性能を考慮し、将来的な負担額を計算しておくことをおすすめします。
クラウンの税金以外の諸費用
クラウン購入時には、消費税とその他の諸費用も考慮する必要があります。消費税は、車両価格の10%で、表示価格に含まれているでしょう。主な諸費用には以下があり、合計で数万円程度かかるのが一般的です。
・新規検査登録手数料
・車庫証明費用
・ナンバープレート代
など
新規検査登録手数料は、オンライン手続きを利用すると通常より安くなります。車庫証明費用は、警察署への申請や書類作成に必要な費用です。ナンバープレート代は、希望ナンバーを選ぶと追加料金がかかります。
その他、納車費用や下取り手続き代行費用なども発生する可能性があるでしょう。これらの諸費用は、クラウンの購入価格に上乗せされるため、事前に確認しておくことが重要です。
クラウンに適用される税金の減税措置と優遇制度
クラウンの購入を検討する際、適用される税金の減税措置や優遇制度を理解することは重要です。これらの制度を活用することで、税負担を大幅に軽減できる可能性があります。
ここでは、クラウンに適用されるエコカー減税、グリーン化特例による自動車税の軽減、その他の税制優遇や補助金について見ていきましょう。
税金の軽減措置「エコカー減税」とクラウンの適用条件
クラウンに適用されるエコカー減税は、車種やグレードによって異なります。
【クラウン セダン】
・自動車重量税:100%減税
・環境性能割:非課税
【クラウン クロスオーバー】
・自動車重量税:25%または100%減税
・環境性能割:2%負担または非課税
【クラウン スポーツ】
・自動車重量税:100%減税
・環境性能割:非課税
さらに、クリーンエネルギー自動車導入促進補助金など、追加の優遇措置を受けられるグレードもあります。これらの減税措置により、クラウン購入時の税負担を大幅に軽減できるでしょう。
ただし、適用条件や減税率は、年度や政策によって変更される可能性があるため、最新情報の確認が重要です。購入を検討する際は、販売店や自治体に詳細を確認することをおすすめします。
税金の軽減措置「グリーン化特例」によるクラウンの自動車税種別割の軽減
グリーン化特例は、環境に配慮した自動車の普及を促進するための税制優遇措置です。この特例が適用されると、新規登録の翌年度分の自動車税種別割が大幅に軽減されるでしょう。例えば、クラウンのSPORT RSではおおむね75%となっています。
・通常の自動車税:4万3,500円
・特例適用後:1万1,000円
・減税効果:3万2,500円
適用条件には、2020年度燃費基準の達成と、平成30年排出ガス基準の50%または75%低減レベルの達成が含まれます。適用期間は、2026年3月31日までです(2024年10月現在)。
ただし、購入時には減税前の税額を月割りで支払う必要があり、減税は翌年度から適用されます。最新の適用条件や減税額は、販売店や自治体に確認しましょう。
その他のクラウンに適用される税金軽減措置や補助金
クラウンには、エコカー減税やグリーン化特例以外にも、以下のような税制優遇や補助金が適用される可能性があります。
・クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金):電動車の普及促進のための制度。車両性能だけでなく、持続可能な活用環境の構築も考慮
・自動車税種別割や環境性能割の減免制度:身体障害者がクラウンを所有する場合、条件を満たせば適用可能
これらの優遇措置は、クラウン購入時のコスト削減に大きく貢献する可能性があるでしょう。ただし、制度は随時変更されるため、最新情報の確認が重要です。
クラウンの中古車購入時の税金と注意点
中古クラウンを購入する場合、新車とは異なる税金の仕組みや、年式による税額の変化を押さえておくことが大切です。
新車登録から13年以上が経過すると、自動車税種別割・自動車重量税ともに重課税が適用されます。以下を参考に、中古クラウンの購入を適切に判断しましょう。
中古クラウン購入時の税金の違い
中古クラウン購入時の税金は、新車とは以下の点で異なります。
【自動車税種別割】
・購入年度の税金の対象は原則売主(購入時に残存期間分を売主に支払うケースが大半)
・税金の対象が購入者になるのは翌年度分から
【自動車重量税】
・車検残存期間分の税金は既に含まれている
・車検残が長いほど、購入時の負担が軽減
【環境性能割】
・中古車は新車より取得価額が低いため、税額も低くなる傾向
【自賠責保険】
・車検残がある場合、残存期間分の保険料を売主に支払う
中古クラウン購入時は、これらの税金や費用を含めた総額を確認することが重要です。トヨタ認定中古車サイトなどでは、「支払総額」として事前に確認可能なため、予算管理がしやすくなります。
中古クラウンは年式により税金が変化する点に注意
中古クラウンの年式によって、適用される税金は以下のように変化します。
【自動車税種別割】
・ディーゼル車:11年経過で約15%の重課税適用
・ガソリン車、LPG車:13年経過で約15%の重課税適用
【自動車重量税】
・新車登録から13年未満、13年以上18年未満、18年以上で段階的に重課税適用
実際の税金は、車種やグレード、居住地域によって異なる場合もあります。正確な税額は、最寄りの県税事務所に問い合わせるのが確実です。
まとめ
クラウンの税金について、自動車税を中心にさまざまな側面から解説しました。自動車税種別割は年式や排気量によって異なり、納税義務者や支払い期限・方法にも注意が必要です。購入時には、環境性能割や自動車重量税、消費税などが加わります。
一方で、エコカー減税やグリーン化特例といった優遇制度も存在し、税負担の軽減が可能な場合があるでしょう。中古車購入時は、新車とは異なる税金の仕組みがあり、年式による変化も考慮すべきです。
クラウンを所有する際は、これらの税金について理解を深め、適切に対応することが欠かせません。税金の知識を活用することで、クラウンの所有にかかるコストを最適化できるでしょう。
【この記事の執筆者】
鈴木祐貴
車と音楽、旅と猫を愛するライター。多様なWebメディアの編集・ディレクション経験を重ね、2018年よりフリーランスとなる。
現在もさまざまなジャンルの編集をする傍ら、車関連のオウンドメディアや車の税金に関するコンテンツなどの編集経験を生かし、ライターとして車の魅力・おもしろさも発信中。
バックパックひとつでふらりと旅に出るのが好きだが、いずれはキャンピングカーで気ままに世界中をロードトリップしようと思っている。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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