あなたにぴったりのコンパクトカーは?ヤリスとマツダ2を徹底比較!
ヤリスとマツダ2、どちらを選ぶべきか迷っている方へ。日常の足としての使いやすさや運転の楽しみを求めるドライバーにとって、燃費性能や走行性能は重要なポイントです。本記事では、ヤリスとマツダ2両車の特徴を比較し、解説していきます。あなたのカーライフをより充実させるためのヒントにしてください。
※目次※
・トヨタ ヤリスは世界トップレベルの低燃費と爽快なドライブフィーリングがポイント
・マツダ2は、クリーンディーゼルエンジン搭載モデルがあり、上質な内装が特徴
・ヤリスやマツダ2などのコンパクトカーを選ぶ際は優先したい条件を考慮して比較検討しよう
ヤリスとマツダ2の特徴と価格
ヤリスとマツダ2の基本情報を掘り下げ、その魅力を比較します。トヨタ ヤリスは、ヴィッツのフルモデルチェンジを機に車名変更して生まれ変わったモデルです。一方マツダ2は、マツダ車が国際ブランドの車名に統一するタイミングでデミオから変更しました。
どちらも独自のコンセプトを基に開発され、こだわりが詰まったコンパクトカーです。それぞれの特徴や違いを解説していきます。
ヤリスの特徴と価格
トヨタのヤリスは、2020年2月に販売が開始され、2024年1月にマイナーチェンジが行われました。ヴィッツから数えると4代目となる新型ヤリスは、TNGAに基づいた新開発GA-Bプラットフォームを採用しています。これにより、低重心で軽量かつ高剛性なボディを実現しました。
全長×全幅×全高 |
3,950mm×1,695mm×1495(1,510)mm |
車両重量 |
980~1,180kg |
ホイールベース |
2,550mm |
モータースポーツ界でも活躍しているヤリスは、優れた動力性能と燃費性能を備えており、世界のコンパクトハッチバック市場に大きな影響を与えたといわれています。車体サイズは全長約4mのちょうど良いサイズで、駐車場や道路幅をあまり気にせずに運転できます。また、衝突回避支援パッケージ"Toyota Safety Sense"などトヨタの最新予防安全技術が搭載されています。
新車価格(税込) |
150万1,000円~269万4,000円 |
中古車価格(税込) |
119万9,000円~254万4,000円 |
(2024年11月時点)
(参考:『ヤリス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
マツダ2の特徴と価格
マツダ2は、デミオから車名変更し、2019年9月に販売が開始された上質なコンパクトカーです。マツダのデザインコンセプト「魂動デザイン」を採用した内外装は、躍動感あふれる雰囲気と個性的なカラーリングが特徴です。多彩なカラーコーディネーションに加え、細部にまでこだわったモダンなデザインや丁寧な仕立てが、居心地の良い空間を生み出しています。
全長×全幅×全高 |
4,080mm×1,695mm×1,500 mm|1,525mm|1,550mm |
車両重量 |
1,140~1,230kg |
ホイールベース |
2,570mm |
操作しやすい運転環境や車両構造により、自然に安心して運転を楽しめます。マツダ独自の安全技術も搭載され、楽しいドライブをサポートします。車体サイズはヤリスより若干大きく、シャークフィンアンテナ装着車グレードなどでは立体駐車場の利用に注意が必要です。
新車価格(税込) |
154万8,800円~262万2,400円 |
中古車価格(税込) |
92万9,000円~179万9,000円 |
(2024年11月時点)
(参考:『マツダ2(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ヤリスとマツダ2のグレードラインアップ
ヤリスとマツダ2は、ともに人気のコンパクトカーですが、それぞれ特徴的なグレードラインアップを用意しています。価格や装備、エンジンの種類などが異なるため、自分のニーズに合ったグレードを選ぶことが大切です。ここでは、ヤリスとマツダ2の現行グレードについて詳しく見ていきましょう。
ヤリスのグレードラインアップ
トヨタのヤリス現行モデルは、「X」「G」「Z」の主要3グレードで設定されています。
Xグレードは低価格ながら安全装備が充実したベーシックグレード、Gグレードは多彩なメーカーオプションで自分好みにカスタマイズできる上級グレード、Zグレードは装備と見た目にこだわった最上級グレードという位置づけです。
先進安全パッケージ「Toyota Safety Sense」は全グレードに標準搭載され、歩行者検知機能付きプリクラッシュセーフティやレーントレーシングアシストなどで安全運転をサポートします。ディスプレイオーディオも全車に採用され、8インチ(G、Z)のタッチスクリーンでスマートフォン連携などが可能です。(Xはメーカーオプション)
マツダ2のグレードラインアップ
マツダ2のグレードラインアップは、ガソリン車が3グレード、ディーゼル車が3グレードの計6グレードが用意され、それぞれに2WDと4WDの設定があります。
全グレードにマツダ独自の先進安全技術「i-ACTIVSENSE」が標準装備され、一部のグレードではアダプティブLEDヘッドライトやレーザーレーダークルーズコントロールなどの先進装備も採用されています。上級グレードになるほど、本革シートやシートヒーターなどの快適装備が充実し、内外装のカラーコーディネーションも選択肢が増えます。
ヤリスとマツダ2の違いを比較|性能やデザイン
ヤリスとマツダ2は、ともに人気のコンパクトカーですが、性能やデザインなどの面で違いがあります。
外観や内装のデザイン、搭載されているエンジンやトランスミッションを比較してみます。また、安全装備や燃費性能など、それぞれの特徴を比較することで、自分に合った一台を見付けることができるでしょう。ここでは、ヤリスとマツダ2の違いを詳しく解説します。
外観と車体サイズを比較
ヤリスとマツダ2は、ともに低重心でスポーティーなスタイリングを採用し、前席の快適性を重視したコンパクトカーです。
ヤリスは、アクティブで大胆かつ美しく走り抜けるイメージの外観が特徴です。ボディカラーはモノトーン8色・ツートーン3色の全11色から選択できます。
一方、マツダ2は2023年3月の改良でグリルやバンパーのデザインを変更し、よりシンプルな印象になりました。ボディカラーは匠塗による特別色を含む全12色で、豊富なアクセサリー&カラーバリエーションにより、個性的な1台に仕上げることができます。
両車とも全長約4mのサイズで、日本の道路環境に合わせた取り回しの良さを備えています。
内装デザインを比較
ヤリスとマツダ2は、いずれもドライバーが運転に集中できる機能的な内装デザインが特徴ですが、細部に違いがあります。
ヤリスは、イージーリターンシートを採用し、最適なドライビングポジションを合わせやすいコックピットレイアウトです。コネクティッドナビ対応のディスプレイオーディオ(一部オプション)を装備し、機能性と快適性を両立させています。
一方、マツダ2は、ヤリスよりも頭上・荷室スペースがやや広く、快適な印象です。運転席は6ウェイパワーシートでドライビングポジションメモリー機能が付いています。自動防眩ルームミラーなど、上質感を追求した内装が特徴です。ナビはコマンダースイッチで操作します。
両車とも、スポーティーさと上質感を兼ね備えた内装ですが、ヤリスはタッチパネル操作、マツダ2はコマンダースイッチとユーザーインターフェイスに違いがあります。
パワートレインを比較
ヤリスとマツダ2は、パワートレインに大きな違いがあります。
ヤリスには、1.5L直列3気筒エンジンと80馬力のモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。走行状況に合わせて自動で最適な走行モードに切り替わり、低速域や短距離ではEV走行も可能です。ガソリン車は1.5L直列3気筒エンジンで120馬力を発生します。
一方、マツダ2には国産車では珍しい1.5L直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジンを搭載したクリーンディーゼル車(在庫限りで販売終了)があり、105馬力のパワフルな走りが特徴。ガソリン車には1.5L直列4気筒エンジンを搭載しています。
トランスミッションは、ヤリスがCVT、マツダ2は6速ATとなっており、走行フィーリングにも違いがあるでしょう。
燃費性能を比較
ヤリスとマツダ2の燃費性能を比較すると、ヤリスのハイブリッド車が抜きん出ています。ヤリスのハイブリッド車は、2WDで30.2km/L~36.0km/Lという驚異的な燃費です。ガソリン車でも、1.5L車が19.0km/L~21.3km/L(2WD)、19.1km/L(4WD)と優れた燃費性能です。
一方、マツダ2のガソリン車は2WDで20.3km/L、4WDで18.1km/Lです。クリーンディーゼル車は2WDで21.6km/L、4WDで19.2km/Lと、ガソリン車よりも優れた燃費性能を示しています。
全体的にヤリスのほうが燃費面で優位で、特にハイブリッド車の燃費性能が際立っています。一方、マツダ2はクリーンディーゼル車の燃費の良さが特徴といえるでしょう。
安全装備を比較
ヤリスとマツダ2には、オートマチックハイビーム・追突被害軽減ブレーキ・前後誤発進抑制機構など、両車に共通する先進安全装備が搭載されています。
加えてヤリスは、全車速追従機能付きクルーズコントロールを標準装備です。トヨタ独自の「Toyota Safety Sense」により、歩行者検知機能付きプリクラッシュセーフティや、車線逸脱警報、標識認識機能なども備えています。
一方マツダ2は、全車にスマートシティブレーキサポートを標準装備し、後退時や夜間の歩行者検知にも対応できる仕様です。「i-ACTIVSENSE」と呼ばれるマツダの安全技術により、ドライバーの安全運転をサポートします。
両車とも高度な予防安全技術を搭載していますが、メーカー独自の機能に特色があるといえるでしょう。
ヤリスとマツダ2ならどちらの購入に向いている?
トヨタ技術搭載のヤリスと、マツダ技術搭載のマツダ2は、どちらにも良さがあります。そのため、どちらを選べば良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。どちらが自分に向いているかは、用途や生活環境に加え、どの条件を重視したいかによります。代表的な特徴を見てみましょう。
ヤリスの購入に向いている人
ヤリスを購入している人は、燃費性能を重視するほうが多い傾向です。前述したように、ヤリスの燃費性能は世界的にもトップレベルを誇っています。スポーティーな走りを楽しみつつも、なるべく維持費も抑えたいと思っている方に向いている車です。
運転席の快適さや充実した安全装備により、ロングドライブも安心して楽しめます。しかし後部座席はコンパクト仕様のため、4人乗車が多い方は試乗して確認してみましょう。
マツダ2に向いている人
マツダ2は、日常使いの車にも上質感を求めている方に人気が高い傾向です。こだわりが感じられる内装や個性あふれるカスタムバリエーションを用意した外装など、常に自分らしさを失いたくない方向けに開発されています。
ヤリスの燃費性能には届かないものの、マツダ2のディーゼル車は軽油のため、毎月の燃料代が抑えられることも魅力です。トルクが太いディーゼルエンジンならではの走りを楽しみたい方にも向いています。
ヤリスとマツダ2のライバル車3車種もチェック
軽自動車よりもパワーを持ちつつ、取り回しがしやすい車を求めている方に人気が高いコンパクトカーは、ヤリスやマツダ2だけではありません。購入を決める前に、他のライバル車もチェックしてみましょう。代表3車種をご紹介します。
スズキ スイフト
スズキ スイフトは、コンパクトなボディサイズが特徴の人気ハッチバックです。全長3,840mm、ホイールベース2,450mmと小型車らしい車体のため、狭い道や混雑した都市部での取り回しに優れています。
一方で、高速走行時の安定性や山道でのハンドリング性能にも定評があります。これは、超高張力鋼板(超ハイテン)の採用による高剛性ボディと、メーカー独自の軽量化技術「HEARTECT(ハーテクト)」により、俊敏な走りを実現しているためです。
全長×全幅×全高 |
3,840mm×1,695mm×1,500 mm |
車両重量 |
900kg |
ホイールベース |
2,450mm |
また、スイフトはマイルドハイブリッドを全車に搭載し、優れた燃費性能も実現しています。1.2Lエンジン車は最高で24.5km/Lという低燃費を達成しています。
コンパクトながらも走りと燃費を両立したスイフトは、若者から家族連れまで幅広い層に支持されているのが特徴です。
新車価格(税込) |
172万7,000円~233万2,400円 |
中古車価格(税込) |
24万9,000円~232万9,000円 |
(2024年11月時点)
(参考:『スイフト(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ フィット
ホンダ フィットは、コンパクトカーの中では全長3,995mm、ホイールベース2,530mmとやや大きめのサイズです。この車体サイズにより広い室内空間を実現しています。
特に、フィットはセンタータンクレイアウトを採用しているのが特徴です。燃料タンクを前席下に配置することで、後部座席下のスペースを有効活用でき点がポイントになります。また、後部座席の「マジックシート」と呼ばれるシートアレンジにより、多彩なシートアレンジと広大な荷室空間を生み出しています。
全長×全幅×全高 |
3,995mm×1,695mm×1,515mm |
車両重量 |
1,180kg |
ホイールベース |
2,530mm |
さらに、フィットは優れた燃費性能も魅力のひとつです。1.5Lエンジン搭載のハイブリッドモデルは、最高で30.2km/Lという低燃費を達成しています。コンパクトながらも使い勝手の良さと経済性を両立したフィットは、ファミリーユースからビジネスユースまで幅広いシーンで活躍するでしょう。
新車価格(税込) |
172万7,000円~233万2,400円 |
中古車価格(税込) |
24万9,000円~159万9,000円 |
(2024年11月時点)
(参考:『フィット(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
日産 ノート
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日産 ノートは、エンジンで発電し、モーターのみで走行する独自のハイブリッドシステム「e-POWER」を搭載したコンパクトカーです。モーターならではの力強い加速と、エンジン車のような滑らかな走りを両立しています。
また、e-POWERはエンジンの回転数を最適に保つことで、優れた燃費性能と静粛性を実現。WLTCモードで28.4km/Lという低燃費モデルです。
全長×全幅×全高 |
4,045mm×1,695mm×1,520mm |
車両重量 |
1,220kg |
ホイールベース |
2,580mm |
さらに、先進安全技術「プロパイロット」や、スマートフォン連携機能「NissanConnect」など、快適で安心できる装備も充実しています。
洗練されたデザインと、ゆとりある室内空間も魅力です。先進のパワートレインと利便性を兼ね備えた、使い勝手の良いコンパクトカーといえるでしょう。
新車価格(税込) |
229万9,000円~275万6,600円 |
中古車価格(税込) |
19万9,000円~234万9,000円 |
(2024年11月時点)
(参考:『ノート(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
ヤリスとマツダ2はどちらも魅力的なコンパクトカーですが、使用用途や優先したい条件によって選ぶべきモデルが変わってきます。世界トップレベルの低燃費と爽快な走りを求めるならヤリスがおすすめです。一方、上質な内装と個性的なデザインを重視するならマツダ2が良いでしょう。
購入前には、ライバル車のスズキ スイフト、ホンダ フィット、日産 ノートなどもチェックしてみることをおすすめします。軽量コンパクトなスイフト、広い室内空間のフィット、独自のハイブリッドシステム搭載のノートなど、それぞれ特徴があるモデルです。 さまざまな条件を比較検討し、自分に最適な一台を選んでください。
■この記事の執筆者
松永つむじ
Webライター
予備校講師からライターに転身した車特化ライター
車の情報だけでなく、MaaSやCASEをはじめ社会・産業・経済・ジェンダーなど、多岐にわたる車をテーマにした記事執筆に携わる。これまでの執筆数は500記事以上。
歴代の愛車は全てMT車の車好き&モータースポーツファン。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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