安全な車間距離とは？考え方や目安と車間距離をとるポイント
車を運転するときには、事故防止のために適切な車間距離を確保することが大切です。しかし、「安全な車間距離といっても、どの程度確保すればいいのだろうか」と思う方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、安全な車間距離の目安や考え方について紹介します。車を運転するときの参考にするためにも、一通りチェックしておくとよいでしょう。車間距離について正しく理解することで、ドライブ時の安全性を高められます。
※目次※
・安全な車間距離とは、先行車両が急停止しても追突しないために必要な距離を指す
・車の性能や路面状況に応じて確保しなければならない車間距離は大きく異なるため、そのときの状況に応じて判断しよう
・より高い安全性を求めるのであれば、アダプティブクルーズコントロールをはじめとした運転支援システムが充実した車を選ぼう！
安全な車間距離はどのくらい？
車を運転するときに、必要な車間距離がどの程度なのかイメージしにくいと感じている方もいるのではないでしょうか。ここからは、事故のリスクを減らすために確保したい車間距離について詳しく見ていきましょう。
必要な車間距離を確保することで先行車両の急停止をはじめとした予期せぬトラブルに対応できるようになり、追突事故を予防できます。
車間距離は「先行車の急停止に対応できる距離」
道路交通法第26条には、「直前の車両等が急に停止したときにおいてもこれに追突するのを避けることができるため必要な距離を、これから保たなければならない」という記述があります。
従って、道路を走行するときには、直前の車が急ブレーキをかけたとしても追突しないだけの車間距離を空けなければなりません。必要な車間距離は、走行速度や路面状況によって異なります。
必要な車間距離を確保していない場合は事故のリスクが高まるだけではなく、道路交通法違反として取り締まりの対象です。
側方間隔は「安全に対象の側方を通過できる距離」
車道と歩道の区別がない道路を走行する場合は、道路交通法第18条第2項によって「歩行者の側方を通過するときは、これとの間に安全な間隔を保ち、又は徐行しなければならない。」と定められています。
法令では具体的な距離を記載していません。目安として1.5mの側方間隔をとることが推奨されているため、ひとつの目安にするとよいでしょう。道路交通法では、道路が狭いなどの理由で必要な間隔を確保できないときは、徐行することが求められています。
安全な車間距離は停止距離や周りの状況で変化する
道路交通法では、適切な車間距離を確保するための基準・考え方を示しているものの、具体的な距離は示していません。確保しなければならない車間距離は、車のスピードや路面状況によって大きく変化するためです。
ここからは、スピードや路面状況によって必要な車間距離がどのように変わるのかを紹介します。
停止距離は車が止まるまでにかかる移動距離
道路を走行するときの車間距離は、車の走行速度に応じた停止距離以上を保たなければなりません。一例として佐賀県警が公開している情報によると、乾燥した舗装路面における走行スピード別の停止距離は以下の通りです。
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走行スピード |
停止距離 |
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20km/h |
6.42m |
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50km/h |
24.48m |
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80km/h |
52.66m |
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100km/h |
77.07m |
先行車両の急停止に対応するには、停止距離にプラスしてある程度の余裕をもっておくことをおすすめします。また、同じ乾燥路面であっても、ブレーキの性能やタイヤの状況、車両重量などによって停止距離が異なる点に配慮しましょう。
路面状況によってはさらに長い距離が必要
路面状況によっても停止距離は大きく異なります。雨天時や路面凍結時、積雪時は停止距離が大幅に伸びる点に注意が必要です。特に凍結路面では停止距離が10倍程度になるケースもあるため、十分な車間距離が求められます。
国土交通省が発表している資料によると、40km/hで乾燥路面を走行しているときの停止距離が7.9mの車が凍結路面を走行した場合、停止距離が78.7mまで伸びました。
積雪路や凍結路面では非常に止まりにくいため、車間距離を確保するだけではなく普段より走行スピードを下げることも大切です。路面状況に応じて適切に運転することが、予期せぬ事故を防ぐために大切といえるでしょう。
安全な車間距離をとるポイント
安全な車間距離を確保するといっても、走行中に先行車両と自車の距離を正確に測定することは困難です。道路上には車間距離を測定する際に目安となるものが多数存在するため、それらを利用すると良いでしょう。
ここでは、道路上の設置物を利用して車間距離を測定する方法を紹介します。スムーズに車間距離を把握するためにも、一通りチェックしておくと良いでしょう。
車線境界線を利用する
道路によっては、白色の破線で車線境界線が表示されていることがあります。そのような道路を走行するときは、車線境界線を目安に車間距離を把握するとよいでしょう。車線境界線の長さは高速道路と一般道路によって異なり、それぞれ以下の通りです。
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高速道路 |
白線8m 空白12m |
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一般道路 |
白線5m 空白5m |
一例として、一般道路で25mの車間距離を確保する場合は、2.5セット分の間隔が空いているか確認しましょう。高速道路で80mの車間距離を確保するときは、4セット分空ければ問題ありません。
車間距離確認表示板で確認する
高速道路には、車間距離を測定するためのツールとして「車間距離確認表示板」が設置されています。確認基点を0mとして50m間隔で表示板が設置されているため、これを目安にすると良いでしょう。
ただし、車間距離確認表示板の設置場所は限られています。設置されていない区間で車間距離を測定するときは、別の方法を用いましょう。さまざまな状況で適切な車間距離を把握するためにも、複数の測定方法を覚えておくのがおすすめです。
通過時間から計測する
先行車両と自車が同じ地点を通過したときの時間差から車間距離を測定する方法も存在します。車線境界線や車間距離確認表示板が存在しない路線・区間であってもこの方法なら利用できるため、覚えておきましょう。
目安となる地点を先行車両が通過してから、自車が通過するまで4秒間かかる距離が適正とされています。標識などの目立つところを先行車両が通過してからカウントしはじめ、4秒数えた後に自車が同じ地点を通過すれば問題ありません。
車間距離が短すぎたり長すぎたりするときは、スピードを変更して間隔を調整しましょう。
車間距離の確保をサポートするおすすめ車種5選
近年は自動車に搭載している運転支援システムが進化しており、車間距離を一定に保つための機能を搭載した車も多く存在します。万が一のときには自動でブレーキをかけて衝突を防いだり衝突した際のダメージを軽減してくれたりするなど、安全性能は日々進化を重ねています。
ここからは、さまざまな運転支援システムを搭載したおすすめの車を5車種紹介します。車の購入を検討している方は、ぜひご参考ください。
スバル レガシィアウトバック
「レガシィ アウトバック」はスバルのフラグシップSUVで、走行性能や悪路走破性、積載性に優れていて多用途に使える車です。
スバル車には「アイサイト」と呼ばれる予防安全システムを搭載しています。衝突の危険がある場合に自動でブレーキを制御するプリクラッシュブレーキや、車間距離・レーンを認識して操作をアシストしてくれるツーリングアシストを利用可能です。
停止状態から120km/hまでの速度域で動作する追従機能も搭載しており、先行車両を認識した上で適切にアクセル・ブレーキを操作してくれます。実用性・安全性の両面に優れた車を探している方におすすめです。
（参考：『スバル レガシィアウトバックの中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
トヨタ カムリ
トヨタが1980年から継続的に販売している上級セダンが、「カムリ」です。高級感があって走行性能も優れている車ですが、上級セダンとしては手頃な価格で購入できるのがうれしいポイントといえるでしょう。
カムリには先進運転支援システムとして、プリクラッシュセーフティや車線逸脱警報、緊急時操舵支援機能などを搭載しています。レーダとカメラを組み合わせて先行車両との距離を測定する「レーダークルーズコントロール」も搭載しており、車速に応じた車間距離を確保しやすいのも特徴です。
（参考：『トヨタ カムリの中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
MAZDA CX-8
安全性が高く、7人乗りが可能な車を探している方には「CX-8」がおすすめです。停止状態から高速域まで対応できるレーダークルーズコントロールを搭載しているため、一般道から高速道路までさまざまな環境で車間距離を維持しやすいでしょう。
レーンから逸脱しそうになったときにアシストしてくれる機能や衝突被害軽減ブレーキも搭載しています。ミニバンではなくSUVでありながら7人乗りを実現しているなど、ユニークな1台です。クリーンディーゼル車もラインアップしています。
（参考：『MAZDA CX-8の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
VOLKSWAGEN GOLF
安全性・積載性・走行性能の3つを重視して車を探している方は、「Golf」を検討してみてはいかがでしょうか。マイルドハイブリッド車とクリーンディーゼル車をラインアップしており、好みに応じて選べます。
適切な車間距離を維持する機能としてはアダプティブクルーズコントロールを搭載しており、停止状態から210km/hまでの速度域で作動するためほとんどの状況で利用可能です。
レーンキープアシストシステムや緊急時停車支援システムもあり、さまざまなシーンでドライバーの安全運転を支援してくれます。
（参考：『VOLKSWAGEN GOLFの中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
BMW THE 3
BMWの基幹車種に位置付けられている「THE 3」も、安全装備が充実した車です。高速道路で渋滞に巻き込まれたときにステアリング操作を自動で行う「BMW 360° SAFETY GUIDE」や衝突回避ブレーキを搭載しています。
THE 3のアクティブクルーズコントロールは車間距離の測定に加え、低速走行時には停止するまでブレーキを制御するのが特徴です。運転に集中するための機能や走行時の安定性を高める機能も搭載しています。
BMWは走行性能を重視して車を開発しているのが特徴です。ドライブを楽しみたいと考えている方にも向いています。
（参考：『BMW THE 3の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
安全装備が充実した車を購入するならネクステージへ
先進的な安全装備を搭載した車を選択すると、車両価格が上がりがちです。予算の都合により、中古車を検討している方もいるのではないでしょうか。
他にも、すでに生産終了している車を購入したい方にも中古車はおすすめです。中古車の購入を検討している方は、ぜひ多くの車をラインアップしているネクステージをご利用ください。
全国展開している店舗網を生かして多種多様な車をラインアップ
ネクステージは全国各地に店舗を構えており、広大な店舗網を生かして数多くの車を取りそろえています。SUV専門店やセダン専門店など、特定車種に特化した店舗もあるため好みの車を探しやすいのもメリットです。
遠方の店舗に気になる車が在庫しているときは、近くの店舗に取り寄せて試乗できます。試乗してから購入するか判断したい方は、併せてこちらのオプションサービスもご利用ください。
故障リスクが高い修復歴車などの取り扱いはなし
中古車を購入するとなると、修復歴車をはじめとしたコンディションに問題がある車をつかまされないか心配になる方も多いのではないでしょうか。しかし、ネクステージでは修復歴車・水没車・メーター改ざん車といったコンディションに問題がある車を一切販売していません。
購入後の保証も充実しています。可能な限りコンディションがよい車を探している方や購入後のメンテナンスが充実している販売店を探している方も、ぜひネクステージをご利用ください。
まとめ
車を運転するときには、事故を防止するためにも安全な車間距離を確保することが欠かせません。しかし、安全な車間距離は路面状況や車の性能によって異なり、適切に判断する必要があります。
少しでも安全性能に優れた車を購入したいのであれば、アダプティブクルーズコントロールをはじめとした安全装備が充実した車を選ぶと良いでしょう。
ネクステージでは、安全装備を搭載した車を多数取り扱っています。公式サイトの検索機能を利用すれば好みの車をスピーディに探せ、車両ページから見積もりの依頼や問い合わせたりすることも可能です。
車探しを便利にしてくれる機能が満載なので、ぜひこの機会にネクステージでの中古車購入をご検討ください。
