普通車とは?人気車種をジャンル別に紹介!軽自動車との違いや魅力も◎
車には普通車や小型車、軽自動車などという区別があり、小さいボディの車はみんな軽自動車というイメージがあるもしれません。しかし、まれにボディサイズがさほど変わらない普通車もあります。
普通車と小型車、軽自動車の定義を知ることで、それぞれのカテゴリーの特徴やメリット・デメリットが分かるでしょう。
そこで、おすすめの普通車をボティタイプごとに全12車種を紹介します。自分の希望条件やライフスタイルと照らし合わせて、適したモデルを選んでみましょう。
※目次※
・普通車は道路運送車両法と道路交通法によって定義される。
・普通車はボディサイズやエンジンの排気量に制限はないため、軽自動車と違ってさまざまな形状の車がある。
・普通車はセダン・SUV・ミニバン・オープンカー・スポーツタイプなど複数のボディタイプに分かれる。
普通車の定義について理解しておこう
普通車とは普通自動車の略ですが、車を探す際には普通車か小型車、軽自動車のどれを希望しているのか聞かれる場合があります。近年、軽自動車のボディサイズはひと昔前よりも大きくなり、車内も広く、新車の販売価格は高くなっている傾向です。
一方、小型車にもかかわらず、軽自動車と見間違うようなボディサイズがコンパクトな車もあります。そこでここでは普通車の定義と、軽自動車との違いはどのようなものなのか見てみましょう。
道路運送車両における普通自動車とは?
自動車は、排気量・ボディサイズ・重量・乗車定員などの条件により、種類および区分が分けられています。分類方法は、道路運送車両法と道路交通法の2種類があり、まずは道路運送車両法における普通車の定義を見てみましょう。
道路運送車両法における普通車とは、排気量が2,000cc以下・全長4,700mm以下・全幅1,700mm以下・全高2,000mm以下の規格をひとつでも超えると、普通自動車として定義されます。
小型車の定義は、排気量が660cc超2,000cc以下・全長3,400mm超4,700mm以下・全幅1,480mm超1,700mm以下・全高2,000mm以下です。
道路交通法における普通自動車とは?
次に道路交通法における普通車の定義を説明します。道路交通法では、車の大きさ・車両総重量・乗車定員・排気量が種類を分ける項目です。
自動車の場合は、大型自動車・中型自動車・準中型自動車・普通自動車・大型特殊自動車・小型特殊自動車があり、普通車は車両総重量3.5t未満・最大積載量2t未満・乗車定員は10人以下と定義されています。
普通車を運転するのに必要な普通免許では、小型特殊自動車、原動機付自転車を運転できます。
軽自動車との違い
軽自動車の規格は、普通車とは異なり覚えやすいためチェックしておきましょう。規格サイズは下記表を参照してください。近年、絵柄ナンバープレートを装着している軽自動車が増えているため見分けが難しいケースがありますが、基本的に軽自動車のナンバープレートは黄色です。
【軽自動車規格サイズ(製作年月日1998年10月1日以降)】
長さ |
3,400mm以下 |
幅 |
1,480mm以下 |
高さ |
2,000mm以下 |
排気量 |
660cc以下 |
排気量660cc以上であれば「普通車」であると認識しておけば、さほど間違うことはありません。
普通車の魅力を確かめておこう
普通車の定義は理解できたと思いますので、ここでは軽自動車と比べて普通車のメリットについて見てみましょう。
普通車には軽自動車と比べて大きく3つのメリットがあります。それは、ボディタイプが豊富なことや、ボディサイズや排気量に制限がないことです。これにより、さまざまな種類の車があるのです。それぞれのメリットを確認しましょう。
ボディタイプが豊富
普通車には軽自動車と比べて、セダン、ステーションワゴン、ハッチバック、クーペ、オープンカー、SUVなど、さまざまなボディタイプがあります。
ボディタイプが豊富なため、その人のライフスタイルや好みに合わせて車を選べるというのは大きなメリットでしょう。例えば、家族連れにはセダンやステーションワゴンが適しており、アウトドア派にはSUVが人気です。
また、スポーツカーやオープンカーは、ドライブを楽しみたい人には魅力的でしょう。このように、ボディタイプが豊富にあることで、自分に最適な車を見つけられるのです。
ボディサイズに関する制限がない
先述したように、普通車にはボディサイズの制限はありません。そのため軽自動車よりさまざまなライフスタイルに対応できるというメリットがあります。
例えば、ゴルフバッグやキャンピング道具など大きな荷物を運ぶ必要がある場合や、家族が多い場合には、大型のSUVやミニバンが合うでしょう。
また、スポーツ走行を楽しみたい方には、ワイドボディの2シータースポーツカーやオープンカーも選択肢に入ります。長距離運転において乗り心地を重視するのであればセダンも良いでしょう。
排気量に関する制限がない
普通車は軽自動車と比べて排気量の制限がなく、2,000ccを超える大排気量のエンジンを搭載した車も購入可能です。
例えば、長距離ドライブが多い人や重い荷物を運ぶ必要がある人には、大排気量エンジンの力強さが役立つでしょう。また、スーパーカーが好きな人は高性能な12気筒エンジンを選ぶことで、迫力のある走りを楽しめます。
一方、燃費を重視する人は、ハイブリッドや小排気量エンジンを選ぶと良いでしょう。このように、排気量の選択肢が広いことで、ユーザーは自分のニーズに最適なエンジンを搭載した車を選べるのです。
普通車の注意点もチェックしておこう
普通車はボディサイズやエンジンの排気量に制限がないのですが、ボディサイズが大きく大排気量になるなどのメリットもあれば、デメリットもあります。
特に大排気量エンジンによる維持費がかかることや、ボディが大きくなったことにより取り回しの悪さが挙げられるでしょう。ここでは、軽自動車と比較した場合の普通車のデメリットを説明します。
軽自動車よりも維持費がかかりやすい
自動車税種別割は軽自動車と比べて普通車のほうが高く、軽自動車は一律で年間1万800円なのに対して、普通車は例えば1,000cc以下や電気自動車は2万9,500円です。500ccごとに税額が高くなり、1,500cc超~2,000cc以下では3万9,500円、最も高い6,000cc超では11万1,000円になります。
排気量が大きくなるにしたがい燃費も悪化するため、燃料代もかかるのには注意してください。さらにメンテナンスや修理代についても大きなボディや大排気量になればなるほど高額になります。
サイズが大きくなると取り回しが難しくなる
普通車でも3ナンバー車は、車体が大きいため取り回しが難しくなります。例えば、狭い路地や混雑した都市部での運転では、大きな車体が障害物となるかもしれません。
また、駐車場を利用する際にも、スペースが限られている場合は3ナンバー車では駐車が難しくなるでしょう。さらに、車庫入れの際にも車体が大きいために細かなハンドル操作が必要となり、慣れないうちは苦労するかもしれません。
このように、3ナンバーの普通車は、車体サイズが大きいために、取り回しが難しいというデメリットがあることを覚えておく必要があります。
おすすめの普通車5選【コンパクトカー】
普通車は軽自動車とは異なり、エンジンの排気量が大きいため力強い走りを体感できます。ボディサイズは大きくなくコンパクトなものを希望していても、余裕のある走りを求めている方にはコンパクトカーがおすすめです。
ここでは、人気が高いコンパクトカー5選を紹介します。
トヨタ ヤリス
WRCにも投入されていて新車販売台数を好調に伸ばしているトヨタ ヤリスですが、ハイブリッドモデルは世界トップレベルの低燃費性能を誇り、WLTCモード35.4km/L~36.0km/Lのカタログ燃費になります。
ガソリンモデルも、カタログ燃費19.0km/L~21.3km/Lという優れた燃費性能で、高出力の軽快な走りが特徴です。
新車価格は150万1,000円~269万4,000円、ヤリスクロスは190万7,000円~315万6,000円に設定されています。中古車相場価格は、本体価格約99万9,000~249万9,000円です。(2024年6月時点の情報です)
(参考:『ヤリス(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ フィット
スムーズな走り出しと静粛性に優れたホンダ フィットは、快適で心地良いドライビングを楽しみたい方に人気があります。2モーターハイブリッドのe:HEVモデルとガソリンエンジンという2種類のグレードがあり、ともに1,500ccエンジンのi-VTEC仕様です。
WLTCモード燃費は、ガソリン車16.0km/L~18.7km/L、e:HEV車24.2km/L~30.2km/Lとなっています。新車価格は165万5,500円~274万8,900円で販売されており、中古車相場価格は約49万9,000円~251万3,000円です。(2024年6月時点の情報です)
(参考:『フィット(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
日産 ノート
日産ノートはガソリンエンジンで発電し、モーターのみで駆動するe-POWERを採用しているのが特徴です。2021~2022年カー・オブ・ザ・イヤーを獲得し、先進的な内外装デザインから、2021年度グッドデザイン賞も受賞しています。
また、2022年度の国内販売における電動車販売台数No.1を達成し、モーター駆動の静かで思い通りの加速や心地良い走りが楽しめるモデルです。
WLTCモード燃費は、23.2km/L~28.4km/Lとなっています。新車価格は229万9,000円~306万3,500円で、中古車相場価格は約29万4,000円~275万9,000円です。(2024年6月時点の情報です)
(参考:『ノート(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ CH-R
コンパクトなクロスオーバーであるCH-Rは、知的な大人の雰囲気を醸し出すデザインを目指し開発されました。ワイドなフロント・リアスタイルや大型ヘッドランプなどの外観や走る楽しさを味わえる内装デザインが魅力です。
ハイブリッド車の燃費性能はクラストップレベルといわれており、2023年8月に生産終了した最終モデルでは、WLTCモード25.0km/L~25.8km/Lを記録しています。ガソリン車の燃費は、14.3km/L~15.4km/Lです。
新車価格は239万2,000円~315万5,000円で、中古車相場価格は約149万9,000円~312万9,000円です。(2024年6月時点の情報です)
(参考:『CH-R(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ パッソ
トヨタ パッソの魅力は、方向転換や駐車が楽に行える、最小回転半径4.6mという小回りの良さです。4WDモデルでは、街乗り走行にも焦点を合わせたVフレックスフルタイム仕様のため、雨天時や雪道でも安心して走行できます。
WLTCモード燃費は19.0km/L~21.0km/Lです。2023年に生産終了していますが、最終モデルの新車価格は127万円~191万円でした。中古車相場価格は約29万9,000円~164万9,000円です。(2024年6月時点の情報です)
(参考:『パッソ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
おすすめの普通車3選【SUV】
世界的に安定した人気を誇っているSUV車についてもチェックしましょう。軽自動車でもSUVモデルが販売されているものの、普通車のSUVは大排気量モデルも選べるため、力強い悪路走行性も可能です。
加えて車内空間も広いため、たくさんの荷物も積めて乗車人数が多いから利便性も高い車種のひとつといえます。
トヨタ ハリアー
クーペSUVと呼ばれているトヨタ ハリアーは、流麗なボディフォルムが魅力です。SUVのたくましい走行性能と、エレガントで上質な雰囲気がうまく融合しています。
ガソリン車とハイブリッド車があり、4WDモデルではさらにプラグインハイブリッドもラインアップのひとつです。
WLTCモード燃費は、ガソリン車14.7km/L~15.4km/L、ハイブリッド車21.6km/L~22.3km/L、プラグインハイブリッド車20.5km/Lです。新車は312万8,000円~620万円で販売されており、中古車相場価格は約99万9,000円~499万9,000円です。(2024年6月時点の情報です)
(参考:『ハリアー(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
マツダ CX-5
マツダ CX-5には、マツダ独自のディーゼルエンジンとなるSKYACTIV-Dを選べることが特徴のひとつになります。4WD性能も秀逸で、SUVの優れた走破性能を、路面状況に左右されず最大限に引き出していることが魅力です。
乗り心地や操縦安定性、静粛性といったパフォーマンスの進化を追求すべく、ボディやシート、サスペンションの向上を図っています。2023年9月に一部商品改良を行い特別仕様車も設定しました。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンがあり、それぞれ2WDと4WDが選べます。WLTCモード燃費は、13.0km/L~14.6km/Lです。新車価格は、290万9,500円~399万4,100円に設定されています。中古車相場価格は、約49万9,000円~369万9,000円です。(2024年6月時点の情報です)
(参考:『CX-5(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ ヴェゼル
ホンダ ヴェゼルの魅力は、どのシートに座っても味わえる居心地の良さにあります。限られた車内空間を上手にデザインすることで、最大限の開放感を引き出しました。前席・後席問わず、爽快感や視界性の良さを感じられます。
e:HEVモデルは、2021~2022年日本自動車殿堂カーデザインオブザイヤーを受賞しました。WLTCモード燃費はガソリン車15.0km/L、e:HEV車21.3km/L~26.0km/Lです。新車は、264万8,800円~377万6,300円で販売されています。中古車相場価格は、約59万6,000円~394万9,000円です。(2024年6月時点の情報です)
(参考:『ヴェゼル(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
おすすめの普通車3選【ミニバン】
家族や友人など、多人数でドライブする機会が多い方におすすめの普通車はミニバンです。ひと頃高い人気を誇っていましたが、昨今はSUVの押され気味という印象を持っている方もいるでしょう。
しかし、積載量の多さや乗り降りのしやすさはミニバンの魅力です。
日産 セレナ
日産 セレナは、大型グリルやシャープなLEDヘッドランプなど、スポーティーな力強いフロントマスクが印象的です。
ファミリーカーであっても、クールでカッコ良さを求める人の心をつかんでいます。豊富なボディカラーラインアップも魅力です。2022年11月に6代目が登場し、2023年4月にはモーターを動力とするe-POWER車が2WDに設定されました。
WLTCモード燃費はガソリン車が11.6km/L~13.4km/L、e-POWER車が18.4km/L~20.6km/Lとなっています。福祉車両を除く新車価格は、276万8,700円~479万8,200円です。中古車は、約29万9,000円~469万9,000円が相場価格となっています。(2024年6月時点の情報です)
(参考:『セレナ(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ ステップワゴン
ホンダが今まで販売している普通車の中で、最大の室内寸法を誇るのがステップワゴンです。たくさんの荷物を積んだり、多人数でのトライブを自由に楽しんだりできる、余裕のある空間となっています。フレキシブルなシートアレンジで乗る人を選びません。
WLTCモード燃費は、福祉車両除くガソリン車が13.1km/L~13.9km/L、e:HEV車が19.5km/L~20.0km/Lです。2023年3月に価格が改定され、新車価格は305万3,600円~391万2,700円で、中古車相場は約34万9,000円~439万9,000円となっています。(20224年6月時点の情報です)
(参考:『ステップワゴン(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ ヴォクシー
個性あふれるデザインを好む方におすすめなのがトヨタ ヴォクシーです。先進的かつ大胆な雰囲気が漂い、自分らしさを表現してくれる車として人気があります。
駆動は2WDと4WDが用意されており、乗車定員は7人と8人です。8人乗りのセカンドシートは705mmのロングスライドが可能なため、足をゆったり伸ばして座れます。
WLTCモード燃費はガソリン車が14.3km/L~15.0km/L、ハイブリッド車が22.0km/L~23.0km/Lです。新車価格は309万円~396万円で、中古車相場価格は約37万9,000円~527万9,000円となっています。(2024年6月時点の情報です)
(参考:『ヴォクシー(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
おすすめの普通車1選【スポーツタイプ】
スポーツタイプの普通車は、走りの楽しさを存分に味わいたい方に人気があります。各自動車メーカーは独自の良さを打ち出したスポーツタイプを販売していますが、代表として1車種を紹介しますので車選びの参考にしてください。
マツダ ロードスター
日常使いができるスポーツカーとして人気が高いのは、マツダ ロードスターです。マツダは意のままに車を操る「人馬一体」の走りをコンセプトとしていて、世界で最も多く生産された2シーター小型オープンカーといえるでしょう。
2023年10月の大幅改良では、先進安全機能の進化やマツダコネクトの進化、エクステリアデザインの刷新などが実施されました。WLTCモード燃費は、16.8km/L~17.2km/Lです。新車価格は289万8,500円~367万9,500円で、中古車は約132万7,000円~369万9,000円が相場価格となっています。(2024年6月時点の情報です)
(参考:『ロードスター(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
普通車は軽自動車や小型車とは違い、さまざまなボディタイプがあり、ボディサイズやエンジンの排気量にも制限がありません。
そのため、燃費性能・走行性能・車内空間・用途などの条件を重視した車選びが可能です。ただし、普通車でも排気量や重量などによっては、税金や維持費が高額になるため注意が必要になります。
選択肢の多い普通車は中古車でも在庫が多いため、条件に合った1台を見つけやすいでしょう。
▼ライタープロフィール
鈴木博之
エディター/ライター
出版社でさまざまなジャンルの雑誌編集を経験したのちフリーランスとして活動。現在は自動車だけでなく、EVバイク、電動アシスト自転車など、面白い乗り物を見つけては取材しているフリーランス編集ライター。
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